魔訶不思議なドタバタ世界   作:下章

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長い力の大会もようやくベジータとトッポの激闘に!勝つのはどっちだ!?


第19話 力の大会⑩ No.2の勝者は?ベジータ対トッポ

龍技の技量で人数が減っても闘えるようになっている前、悟空とベジータはジレンと大激闘を繰り広げている。

 

 

ドゴォォンッッ!!!ドドドドドドドッッ!!!

 

「だりゃあああっ!!!だだだだっ!!!」

 

「ぬんっ!!」

 

 

ゴッッ!!

 

「ぐおあああっ!!」

 

 

グオアッ!!!

 

「でりゃああああっ!!!」

 

 

ズダダダダダダッッ!!!

 

「ふんっ!!」

 

 

ドガッ!!

 

「があああっ!!」

 

「ベジータ!!」

 

「くっ!!引っ込んでいろカカロット!!ジレンはッ!ジレンはこの俺が倒す!」

 

「お前達ではこの俺に勝つなどできん」

 

悟空とベジータはジレンに果敢に立ち向かうがジレンの強さは圧倒的過ぎて二人がかりでも勝てない。悟空もベジータも原作よりも少しだけ強くなっている。

それは性格。単純にそれだけである。悟空は原作ではもう少し頭が悪くなり一本攻めばかり。ベジータはそこまで変わってないが原作よりも遅い力の大会だったこともあり強くなる修行の変化。

特に悟空の性格の変化は大きく元々戦闘では冷静で頭の回転が回るがさらに早くクレバー化している。

 

「お前達は何のためにこの大会に参加した」

 

「オラは強えやつと闘いてえ。ただそれだけだ」

 

「俺はNo.1の証明だ!この俺ベジータ様が!全宇宙でNo.1だと証明するためだ!そして!約束がある!誓ったのだ!」

 

「…そうか。やはり、そんなものか」

 

「ん?」

「なに?」

 

「崇高な使命もないお前達では、それが限界だ!」

 

 

シュンッ!!

 

「くっ!!」

 

 

ガッ!!

 

「ぐうっ!!」

 

「ほぉ…!よく反応した」

 

「まだまだ!!」

「だああっ!!」

 

 

ドゴゴゴゴゴッッ!!!

 

悟空とベジータ、二人がかりでもジレンを追い詰めることはできない。ジレンの底知れぬ力に逆に追い詰められている始末。それでも二人は懸命に喰らいつく。

二人とジレンの戦闘はまさに熾烈である。そんな三人の戦闘の苛烈さにようやく気づいた龍技達とトッポ。悟飯が脱落し不利になったかと思ったら龍技のおかげで互角に元に戻る。

 

「ジレン…!」

 

「まだ終わらないか。当然か。こっちも終わってないのにそっちも終わるわけないか」

 

「ふ…そうでなくては、つまらんからな!!」

 

 

グオオオオッ!!!

 

「ちっ…!まだ上がるのか」

 

「流石は破壊神候補と言われるべきですか」

 

トッポはさらに力を解放し力の差を見せつけようとする。そんな時。

 

 

バッ!!ババッ!!

 

「ジレン!」

 

「悟空!ベジータ!」

 

「よっ!おめえらも随分と苦戦してんな!アレが、破壊神としてのトッポか」

 

「ええ。そうですよ。中々強いですよ。孫悟飯も負けてしまいましたしね」

 

「悟飯が負けたんか!?く〜っ!ジレンともまだまだ闘ってみてえけどトッポとも闘いてえ!よし、なあ!トッポの相手、オラに任せていいか?」

 

「なに?」

 

「考えてみてみればオラはトッポとの決着をつけてねえからな。ジレンの前にまずはトッポと闘いてえ。いいかおめえら?」

 

「俺は別に構わん」

 

「私もです。何より私的にはあのジレンとの方が私の強さを更に高められる相手のようですしね」

 

「悟空がそう言うなら」

 

「よし!じゃあ」

 

「待てカカロット!」

 

「ん?」

 

「そのトッポとかいう奴、この俺が倒してやる!」

 

「ベジータ」

 

「あんな奴、この俺一人で倒せんようではジレンに勝つことなどできん!奴はこの俺様の踏み台にしてやる!」

 

悟空はトッポとの再戦を思い出した。大会始まる当初は悟空はトッポとの再戦の為に突撃したのにいつの間にかジレンへの挑戦にシフトチェンジしていた。

当初の目的を思い出した悟空は改めてトッポとの再戦を希望するが、そこに横槍をしてきたのはベジータ。ベジータがトッポを倒すと言ってきた。

ベジータは今のままではジレンに勝てないと踏んだ。そこで破壊神候補であるトッポに勝てばジレンの強さに近づけると踏んだ。

間違いなくトッポを踏み台だと言えるのはベジータかブラックしかいない。普通の感性ならベジータを一人でトッポと闘わせることはない。

人数を分けて闘うことを選択する。だがここに残ってる面々は普通の感性はしていない。というよりも第7宇宙の選手全員普通じゃない。

つまり答えはこうである。

 

「わかったベジータ。オラがトッポと闘えてえかったがおめえがそこまで言うなら」

 

「まあいいでしょう。私は別に構いませんがね」

 

「俺も同じだ」

 

(やっぱこうなるよな。まあ俺も同じだけどアドバイスだけはしとくか)「ベジータ、トッポは破壊神のオーラを纏っている。普通の攻撃ではだめだ。破壊の力を突破できるように気を一点集中が必要だ」

 

「ふん…!なるほど。ビルス様と違ってまだ完全ではないということか。垂れ流し状態というわけか」

 

「…決まったか?」

 

「ああ。いくぞジレン!」

 

 

ダンッッ!!!

 

「孫悟空!キサマの相手はこのわたッ!?」

 

「キサマの相手は、このベジータ様だ!!」

 

 

ズガッ!!

 

悟空達がジレンに向かって駆けるとそれに立ちはだかるようにトッポが悟空の前に躍り出ようとしたがその横からベジータが押さえつける。

悟空達はジレンと闘いを挑み、ベジータはトッポと闘いに挑む為に押さえつけて移動。二人は悟空達から離れた場所で闘うことに。

 

 

バッ!!

 

「ふん、なるほど。No.2同士の勝負ということか」

 

「なにぃ!」

 

「お前も私も互いの宇宙のNo.2。どちらのNo.2が上か勝負としようではないか」

 

「No.2だと?キサマ、それに甘んじるつもりか!?」

 

「私は構わん。ジレンは私が破壊神となったくらいでは敵わない。何よりも誰がNo.1なのかも興味ない」

 

「なるほど。キサマには向上心はないと見える。誇りも、プライドも!」

 

「誇り?プライド?そんなのが何の役に立つ。正義も矜持も捨てたこの私に勝てると?」

 

「俺様にはサイヤ人としての誇りとプライド!そして、約束と思いがある!そのためにキサマに!ジレンに!第11宇宙に勝つ!」

 

「くだらん。そんな思いなど。圧倒的な力の前では無力だと教えてやる!」

 

ベジータは己の誇りとプライド、そして家族とキャベとの約束の為にと言うがトッポはそれを鼻で笑う。今のトッポは誇りもプライドも約束も、そして正義も無意味だと捨てている。

トッポは何よりも圧倒的力こそが全てだと。それがベジータを逆撫でする。ベジータはトッポに突撃する。

 

 

ドウウッ!!!

 

「はああああっ!!!」

 

 

ガッ!!!ゴガガガガガッ!!!

 

「ふん!なるほど、どうやら龍技に私の破壊のオーラを突破する方法を教えてもらったようだな。しかし!それで私を倒せるなど甚だしい!」

 

 

バンッッ!!!

 

「ぐっ!!」

 

「わかるぞ!キサマは我が破壊の力を恐れている!出させないように接近戦で挑むしかないこともな!だが!臆するキサマごときがこの私を倒すなど不可能だ!!」

 

 

ゴッッ!!!ズザザザッ!!

 

「ちいっ!!調子に!調子に乗るなあ!!だぁだだだだだだあっ!!!」

 

 

バンッッ!!ガッ!!バッ!!ドドドドドッ!!!

 

ベジータは龍技に教えてもらった破壊のオーラを突破するやり方でトッポに挑む。トッポは驚きもなく対処している。すでに龍技がやったこと。

何よりも龍技がアドバイスしないわけないこともわかっていたので普通に応戦している。ベジータはトッポの強さが思ってた以上だった。

何よりベジータが恐れたのはトッポの破壊の力だ。破壊神の破壊の力をビルスから散々思い知らされたベジータはトッポに破壊の力を出させないようにして闘っている。

トッポがそんなベジータの思惑に気づかないわけない。ベジータも指摘されてわかっており払拭するためにガムシャラにトッポに挑む。

ベジータのラッシュにトッポは難なく対応できている。

 

「無駄だ。キサマがどれだけ頑張ろうと我が破壊の力の前では無力!破壊!」

 

 

カッ!!バッ!!

 

「チィッ!!なっ!?」

 

「ふんっ!!」

 

 

グオッ!!ドゴォッッ!!!

 

「ごはあっ!!ぐっ!!」

 

「はあっ!!」

 

 

ドガッ!!

 

「がああっ!!」

 

 

キィーンッ!!ダンッ!!

 

「どうした?この程度か?」

 

「な、何を!くっ!だあああっ!!!うらあああっ!!!」

 

 

バッ!!グオッ!!バチッ!!

 

「無駄だ」

 

「なっ!?ぐほっ!!」

 

 

ドゴッ!!

 

「キサマ一人でこの私に勝つなど不可能だ。ましてや誇りや約束などという不要なものを抱え捨てられないキサマごときにな」

 

「な、なんだとッ…!ぐおおおおっ!!!」

 

グオォーーンッ!!!

 

「ぬぅおりゃああああっっ!!!!」

 

 

ブンッ!!!ゴシャアアッ!!!

 

「があああっ!!!」

 

「べ、ベジータさん!!」

 

「マズイ…!これはマズイぞ!」

 

「無茶が過ぎますねベジータさんは。いくら殻を破ったとはいえ破壊神の力を宿したトッポさんとの力の差はまだあります」

 

「いくら破壊のオーラを突破できる方法があっても戦闘力の差は縮まってはいませんからね」

 

「こりゃあ、マズイぞ!」

 

「それだけではない…!ベジータの奴、何を動揺してるんだ…!」

 

「動揺?どういうことだよ」

 

「気づかないのか二号。ベジータはトッポの言葉に動揺してしまっている」

 

「ベジータ、キサマが奴の言葉に動揺してどうする…!」

 

ベジータはガムシャラに攻めるがトッポの方が余裕がある。ベジータは己の殻を破り新たな力を手に入れた。しかしトッポの破壊の力はまだ上。

さらにトッポは言葉でベジータを翻弄、動揺させる。トッポの強い力が言葉にも宿りベジータの心を浸透していく。ベジータは藻掻こうと大振りの拳を繰り出すがあっさりと受け止められてしまう。

トッポは掴んだベジータを思いっきりぶん回して岩盤に投げ飛ばす。激突した岩盤は崩れ瓦礫と化す。

 

「ベジータ!」

 

「チッ!何をやってるんだ奴は!」

 

「よそ見してる余裕はないぞ」

 

「ふん…あの戦士も終わりだな。強かったがトッポの方が上だ。奴は愚かな選択をした。むっ!」

 

 

バババッ!!

 

「…簡単にはいかんか」

 

「…不思議だな」

 

「あ?」

 

「他の三人は奴に気にしているのにキサマはまるで気にしてない。見限ってるのか?」

 

「まさか、俺はベジータがトッポの言葉に動揺するとは思えんし負けるとも思ってない」

 

「なに?」

 

「ベジータは勝つ。あのトッポに勝ってアンタにも挑んでくるさ」

 

「ふん」

 

「三人共!ベジータのことを気にすんなよ!こっちに集中してくれ!」

 

「龍技…!」

 

「ベジータのことよりもこっちだろうがよ!ジレン、マジで強いんだからよ!」

 

「ふん…!確かに、ベジータよりもこっちですね」

 

「確かにな。全く、あの破壊の力の奴から離れれたと思ったらこっちもこっちでとんでもない奴だからな」

 

「…悪いな龍技。確かにその通りだな。確かにトッポは強え。けんどな、ベジータは負けねえ。ベジータの強さはオラがよく知ってるからな」

 

「無駄な希望だ」

 

ベジータがやられている姿に悟空と17号とブラックは気にしてしまう。悟空達が相手しているのはジレン。よそ見をすれば狙われる。

龍技は気にしておらずジレンに拳や蹴りを繰り出すが当たらない。ジレンは不思議に思った。ジレンが見ても龍技は間違いなく今残ってる選手の中では最年少だ。

なのに達観した闘い方と思考力はまるで長い実戦経験を戦い抜いた歴戦の戦士そのもの。龍技は別にベジータのことを気にしていない。

ベジータを信頼しているし龍技は結末を一応知っている。忘れているかも知れないが龍技は転生者である。この大会の結末を多少知ってはいるのだ。

細かいところまでは覚えてはいないがベジータとトッポの闘いの結末を知っている。だから別に気にすることでもないということだ。

龍技は悟空達に叱咤する。悟空達は改めてジレンと闘う。そのベジータは瓦礫に埋まりながらトッポの言葉を反芻している。

 

(…己を捨てただと?捨てて強くなっただと?違う…!奴は捨てると言って逃げたんだ…!奴は、己の正義を貫く覚悟もない!ただの腰抜けだ!)

 

「終わりだ。キサマの誇りも約束も、我が破壊の前では無意味。捨てれないキサマではこの私に勝てん!」

 

(捨てきれない…!違う…!捨てるわけにはいかない…!俺のプライド!サイヤ人としての誇り!王子としてのプライド!ブルマ、トランクス、キャベ、アイツラと誓った約束!俺は…!誇り高きサイヤ人であり!地球人だ!俺は、俺はッ!この誇りと約束を背負って!奴を!第11宇宙の奴らに!!勝つ!!!)

 

「む?」

 

 

グオオーーッ!!カッ!!ドガアァーーンッ!!!

 

「でやああああああっっ!!!!」

 

「まだ立つか。無駄なことを」

 

「俺は!俺は捨てん!誇りも約束も!信念も捨てはしない!全てを背負い!キサマを倒す!!」

 

 

ダンッッ!!!

 

「無意味なことを」

 

 

ズオッッ!!

 

「おおおおおっ!!!」

 

「ふんっ…(ドゴオオッッ!!!)ぐぶっ!!」

 

「トッポオッ!!??」

 

「な、なにいっ!!」

 

「うおおおおおおっ!!」

 

 

ズドオーンッ!!!

 

「ぐううっ!!」

 

ベジータはトッポの言葉を完全に否定する。ベジータから見たらトッポは己の信念を持たず捨てて逃げた腰抜けにしか見えない。

背負う覚悟もないトッポごときに負けるわけにはいかない。その強気思いがベジータをまた新たな強さの一歩を踏み出した。

瓦礫を吹き飛ばして立ち上がるベジータの目は破壊を恐れていない。寧ろそんなものなど吹き飛ばしてやるといった気概すら感じる。

過信しているトッポには気づいていない。ベジータは正面突破をする。トッポは無駄だと片手で防ごうとする。ベジータのスピードは上回り防ぐ手をすり抜けてトッポの頬に当たる。

そのまま振り抜きトッポを殴り飛ばした。第11宇宙の面々は驚愕。トッポ自身もこれには唖然としてしまう。余裕があった。

ベジータとトッポとの力の差は依然と開いている。なのに、こうもあっさりと殴られるとは思っていなかった。トッポはすぐさま立ち上がりベジータを睨みつける。

 

「チッ!この私に油断があったか!だがもう油断しない!」

 

「うおおおおおおっっ!!!」

 

 

ズガアッ!!!ドドドドドドドドドッ!!!!

 

「ぬぐうううっ!!」(な、なんだ!?奴の攻撃が早く重くなった!?どうなっている!?なぜ急に!)

 

「はあ!!」

 

 

バキャアアッ!!!

 

「ぐはああ!!」

 

「ト、トッポオオ!!!」

 

「な、何故だ!?何故奴の攻撃がトッポに当たる!?どう見てもトッポの方が実力は上なのに!」

 

トッポは混乱の極みだった。ベジータの猛攻に追い詰められていく。殴られ蹴られ、先程までと逆転してしまっている。第11宇宙にも伝染してしまいコチラも訳が分からない。

はっきり言えることはこのままではトッポは確実に負けるということだ。慌てたベルモットはこう言うしかなかった。

 

「く、くそおっ!こうなったらトッポ!奴を破壊しろ!破壊して勝て!死ななければ構わない!やれ!やるんだ!」

 

「ぐっ!わ、我らの宇宙の為に!必ず生き残る!勝つのは!我らだ!破壊!!」

 

 

キューンッ!!ボッッ!!!

 

「うおおおおおっっ!!!」

 

ブゥーンッ!!ブンッ!!バシュゥッ!!

 

「な、何ぃ!?!?(ボガアアッ!!!)ぐはああっ!!!」

 

「は、破壊の力を打ち消しただと!?」

 

「己のプライドも貫けぬ負け犬が!!」

 

「うぐううっ!!」

 

「そんなキサマごときがこの俺が!負けるわけないだろう!!!」

 

 

ズザザザッ!!

 

「は、破壊!!」

 

「はああっ!!」

 

 

ボッッ!!!バシュゥッ!!

 

「破壊!!破壊!!破壊!!!」

 

 

ボッッボッッボッッ!!

 

「でえいっ!!!ふっ!!」

 

 

バシュゥッ!!ヒューンッ!

 

「ぐっ!!ごはっ!!がああっ!!」

 

ドゴッ!!ドドドドドッ!!!

 

「キサマは捨てた!己のプライドを!キサマの言う正義を!簡単に捨て去るほどの安く薄く価値もなく破壊の力に酔いしれる!そんなキサマなど!このベジータ様が負けるわけ!ないだろおお!!!」

 

 

ドガアアアアッッ!!!

 

「ぐおああああっ!!!」

 

トッポはベルモットに言われた通りに破壊の力を宿した気弾を放つ。ベジータは気を込めて溜めた拳で気弾を弾き消滅させる。

トッポは驚き動きを止めてしまう。まさか破壊の力を弾き消滅させてしまうなど思いもしなかったからだ。そんなトッポをベジータがまた殴り負け犬だと罵倒する。

トッポは意地をはって破壊の気弾を三つ撃つが二つは先程と同じように弾き消滅させて最後の一つは躱してトッポに近寄りラッシュを叩き込む。

ベジータはトッポの正義の心を薄っぺらいと思いっきり罵倒。その罵倒がトッポの心をとても傷つけた。しかしそう言われても仕方ない。

トッポは自らの正義に準じ信じていた。なのにそれを捨てて破壊神としての力のみを信じることにした。誇りを大事にするベジータにとって捨てるのは何よりも侮辱で屈辱なのだ。

トッポのあっさり捨て破壊神としての姿になったはベジータから見たらとても無様で恥ずかしいことこの上ない。ベジータはトッポを一方的に叩きのめしてぶっ飛ばす。

トッポはボロボロになりなんとか立ち上がる。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…!」

 

「…キサマの破壊の力を全て引き出してこい!俺はそれを上回る力でねじ伏せてやる!」

 

「はぁ…はぁ…!面白い!やってみせろ!はああああっ!!!」

 

ブゥーンッ!!グオオオオオオッ!!!

 

「見せてやる!この俺の誇り!プライドの一撃を!はああああああっっ!!!」

 

 

ズオッッ!!!バッッ!!!

 

「ベジータ!」

「ベジータさん!」

 

「「トッポ!」」

 

「破壊いいいいっ!!!!」

 

「ギャリック砲おおぉぉーーっっっ!!!!」

 

 

グオオオオッ!!!バシュウウゥゥーーーッ!!!ガッッ!!!ズゴオオオオオッッッ!!!

 

「グッ!ぐぐぐぐぐっ!!!」

「ぬぐううううっ!!!」

 

ベジータは真正面からトッポの破壊の力を上回り勝つと宣言する。トッポは息を荒げながらもやってみろと挑発して両手を上に上げて巨大な破壊の気弾を形成する。

ベジータも気を限界まで上昇させてある構えを取る。それはベジータが最初の必殺技の放つ前の構え。トッポは巨大な破壊の気弾をベジータ目掛けて投げてベジータはギャリック砲を放つ。

二つの巨大なパワーがぶつかり衝撃を生み出す。力は拮抗し互角のように見える。しかしほんの僅かずつベジータが押され気味になっていく。

 

 

ズズッ…ズズズッ…!!

 

「ぐっ!!ぐううううっ!!!」

 

「ふぬううううっ!!勝つのは…!勝つのは!我ら第11宇宙だ!破壊神となった私に勝つなど!不可能だ!!」

 

「くおおおおおっ!!俺は…!俺は、負けん!俺の誇りも約束も!絶対に捨てん!俺が負けることなど!許されん!俺は!誇り高きサイヤ人の王子!ベジータ様だ!!誇りもプライドも捨てたキサマなんかには!負けるかああっ!!」

 

 

グオオオッ!!!

 

「な、なにィッ!?」

 

「ぅううおおおおおああああっっっっ!!!!」

 

 

ズオオオオッ!!!

 

「ぐわああああああああっっ!!!!」

 

 

ズドオオォォーーンッッ!!!!

 

「べ、ベジータさん!!!」

「ベジータ!」

 

「アイツ…!己の限界を超えた一撃を!」

 

「これはもしかしたら…タダではすまないかもしれませんね」

 

「ベジータ…!」

 

「バ、バカな…!?トッポの破壊の力を…!完全に上回っただと…!?」

 

 

シュンッ!

 

「ト、トッポ!」

 

「第11宇宙、トッポ選手。脱落です」

 

ベジータはまた己の限界を乗り越え思いを力に変えてギャリック砲のパワーを上げる。破壊の巨大な球を押し返しトッポへと押し出す。

トッポは自身の最大の力を押し返され驚愕しながらもどうにか押さえようとするがベジータのパワー方が圧倒的に上回る。ベジータの叫びと共に戦闘服の上半身はビリビリに破けていく。

上半身裸になりながらもギャリック砲をやめずトッポを場外へと押し出した。そのままトッポは墜落して脱落となる。これにはビルスも脱帽。

ビルスは悟空とベジータと龍技には特に期待していた。そのベジータが己の殻を破り限界を乗り越えた。近い将来、破壊神の後継者になるのではと。

トッポの敗北は第11宇宙の選手達にとてつもない衝撃を与えた。プライド・トルーパーズのリーダーであり破壊神の候補者。そんなトッポが敗れた。

ベルモットもこれには流石の想定外だった。

 

「そ、そんな…!トッポが、負けるなんて!」

 

「これで残るはジレン一人ですますね」

 

「ト、トッポ…!」

 

「ぐっ…!」

 

「…トッポ…!これほどとはな。第7宇宙は」

 

「いよぅし!これで残るはあと一人だ!皆で囲んでボコして場外に叩き落とせば勝ちだ!」

 

「そう簡単にいくとは思えませんが」

 

「最後の一人。その一人が厄介ですね」

 

「なぁに。こちらの方が数は多いんじゃ。加えて悟空は身勝手の極意をあと少しで習得するんじゃ。第7宇宙の方が圧倒的に有利なんじゃ」

 

「そうだといいのですが」

 

トッポの脱落によりベルモット以外の第11宇宙はお通夜状態。ベルモットだけはそこまで悲観していない。寧ろ第7宇宙を称賛する余裕すらある。

第7宇宙もビルスと老界王神はジレンを侮り数で押し切れると言っている。ウィスとザマスは逆にジレンのいまだに実力を発揮しておらず底が見えないことを危惧している。

それは悟空達も同じ。トッポを倒したベジータを称賛する余裕もない。ボロボロのトッポをディスポが肩に担ぎどうにか席に座らせる。

 

「…頼むぞ。ジレン!」

 

「…ふん。所詮そんな程度だったなトッポ。第7宇宙の選手一人しか脱落させられなかったとは。情けない。ディスポも誰一人落とせなかったとは。やはり仲間など、不要だったな」

 

「ッ!」

 

「おい!おめえ何言ってんだ!トッポは強かったぞ!ベジータがギリギリでようやく勝てて悟飯に勝った相手だぞ!それを!(ドゴッ!!)ぐっ!」

 

 

ズザザザッ!!

 

ジレンはトッポを失望でも見下しでもない。ただ淡々とした言葉でトッポを下ろした。トッポだけでなくディスポも飛び火。

ジレンの言葉にトッポは悔しげ。トッポはジレンの期待を裏切ったでもなく仲間扱いも期待もされなかった。何より仲間を不要という一言がトッポだけでなくプライド・トルーパーズ全員を苦しめる。

そのあまりの発言に悟空は怒りでトッポを擁護する。悟空は仲間を大事に大切にしている。厳しい言葉も言うがそれは仲間を信頼しての発言。

だがジレンはトッポ達を仲間でも何でもないと言った。まるで最初から一人だったと言ってるようなもので悟空は悔しげ。自分を認めて再戦を願っていたトッポをそのようになじられれば怒っても仕方ない。

ジレンは意に返さず近くにいる悟空を蹴っ飛ばす。まるでそこに転がる小石を蹴飛ばすかのように。

 

「第7宇宙の戦士達よ。トッポを、プライド・トルーパーズを倒すとはな。一応称賛してやろう。褒めてやる」

 

「チッ!随分と、上からの物言いだな!気に入らんな!」

 

「なんか変わったか?先程までと」

 

「どうやらあの言い方が本来のヤツなんだろうな。ベジータに同意しますね。気に入りませんね」

 

「ふ…お前達にイイモノを見せてやろう」

 

「イイモノね。見せてもらいたいな。なんだよ」

 

「この俺と、貴様らの絶対的な力の差をな!」

 

「どうやらあのジレンって奴。今まで本気ではなかったようだな」

 

「そのようだな。こっからが勝負だな」

 

「はああああっ!!!」

 

 

ドウッッ!!!ゴゴゴゴゴッッッ!!!

 

ベジータはトッポに勝ち第11宇宙はジレンのみとなった。だが、ジレンは味方がいなくなかったおかげかようやく真の力を発揮する。

ついにジレンの本当の実力のベールが解放される。果たして、第7宇宙はジレンに勝てるだろうか?




ベジータとトッポの決着はこのような形になりました。アニメでのもよかったですがやはりベジータにはギャリック砲やファイナルフラッシュが映えるということでこちらになりました。
次回はついにジレンの猛威が第7宇宙を襲います。



この世界での作品の立ち位置の解説。




ドラゴンボール




この世界では戦闘力の概念と強さのトップクラスの立ち位置になっています。ハイスクールDxDやヒロアカなどの戦闘のインフレ作品がある中で一番強い部類の作品となっています。その結果、セフィロスやオーフィスなどが大した事ない部類になってしまう羽目に。ヒロアカのラスボスに至っては悲惨です。fateシリーズのortも悟空からしたらナメック星で戦ったフリーザよりも劣っている扱い。そもそもな話、気弾や気砲をメインにしたら一方的にしてしまうので。特にビルスは第7宇宙の神なため地球の神達なんか赤子以下。fateシリーズの神、ハイスクールDxDの神、終末のワルキューレの神は地球という狭き世界しか知らずビルスの存在すら知らなかった。そのせいでとことん不幸な目に。特に週末のワルキューレの神達は基本的に傲慢なで見下す性格が多いせいで大半がビルスによって破壊されている。そのせいで神達はビルスの機嫌を損ねないようにビクビクしている。
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