魔訶不思議なドタバタ世界   作:下章

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力の大会編も残す所あと3話(予定)。これが終わったらほのぼの系にするつもりです。ドラゴンボールキャラ以外を早く描きたい。


第21話 力の大会⑫ 覚醒!身勝手の極意!

ボロボロのベジータはもう動きも緩慢だがどうにかジレンの元へ跳躍する。そのベジータの姿にジレンは憐れみすら感じている。

 

「そのような姿で何故この俺に挑む。戦士としての誇りか?それとも己の信念か?」

 

「ふん…!この俺がそんなのを持つと思っているのか…!?貴様に挑む理由はただ一つ…!この俺のプライドだ…!サイヤ人としての…!サイヤ人の王子としてのプライドだ…!」

 

「くだらん。信念など仲間などプライドなど。そんな不確かなモノでこの俺に勝つなど。愚か過ぎるな」

 

「愚かだと…!?ならその愚かに、負けるんだな…!はあっ!」

 

ベジータは己の誇りの為に約束の為にジレンに挑む。だがその動きは緩慢でジレンは軽々と避ける。誰から見ても無謀な挑みだ。

それでもベジータはやめない。体力の消耗が著しくても、身体が鈍くなっても、己のプライドの為に攻撃の手を緩めない。ジレンはそんなベジータのプライドなど興味なく、寧ろ潰すつもりで遠慮なく殴る。

 

 

ドゴオッ!!!

 

「ぐあっ!!」

 

「無駄だ。貴様ごときではこの俺に傷一つ、当てることさえ不可能だ」

 

「や、やってみなければ…!わからん…!があっ!」

 

ジレンの軽い横殴りでベジータはぶっ倒れる。それでもベジータは何とか立ち上がりまた立ち向かっていく。その姿は痛々しくて見てられないほど。

 

「無駄だと言ってもやめんとは。貴様には戦士の心得がないらしい」

 

「戦士の、心得だと…!?俺は、サイヤ人の王子だ…!無駄なことも…!引くこともせん…!心が、折れるまではな…!」

 

「そうか。ならへし折ってやろう。お前の戦う意思を、その心を」

 

ベジータの諦めない姿勢にジレンは戦士の心得がないとほざく。間違った発言に聞こえていたトッポが握りこぶしを作ってしまうほど。

ベジータはジレンの言葉を言い返す。ベジータは辞めなさいし折れない。ベジータはすでに一度絶望を、完全なる戦意喪失を経験している。

その経験からベジータの精神力は強く強固になっている。何よりも愛する家族の為、新しくできた弟子の為、負けるわけにはいかないのだから。

 

 

バキャッ!!!

 

「グオオッ!!はあっ…はあっ…はあっ…!」

 

「いい加減に、沈め!」

 

 

ドズッッ!!!

 

「ゴハッ!!」

 

「…ふん。む…!」

 

「よ、ようやく…!掴まえたぞ…!」

 

「何をしようというんだ?」

 

「…こうしようと、いうんだっ!でやあああっ!!!」

 

 

バッキイイイッッ!!!

 

「無駄なこ、グアッ!!」

 

「はああああっっ!!!」

 

 

ドンッッ!!

 

「ぐうっ!」

 

「ジレン!」

 

ジレンはベジータを一方的に蹴ったり殴ったりする。あまりにも痛々しい光景。映像で観戦しているブルマとトランクスには見ていられない。

ジレンの拳が腹部に直撃。くの字になり悶絶モノ。しかしベジータは耐えながらジレンの腕を掴む。ベジータは狙っていた。

腹パンしてくるのを。ベジータはジレンに躱されないように片手でガッチリと掴んでからジレンの顔面を今出せる力でぶん殴る。

ジレンは無駄だと思った。ベジータの体力も身体も残っていないと。しかし、直撃した瞬間激痛が走る。歪み押し出され殴られる。

ベジータは今出せる渾身の一撃でジレンを殴り飛ばす。ジレンが殴られた。もうボロボロで立っていられるのもやっとのはずのベジータに。

ベルモットは信じられない目でベジータを見つめた。どう見てもジレンにダメージを与えれるほどの力などないはずなのに。

 

「はぁ…はぁ…ざ、ざまあみろ…!一矢、報いて…!やったぜ…」

 

「貴様!!」

 

 

ドゴッ!!ゴッ!!ガッ!!

 

「ごっ!がっ!がああっ!!」

 

「ベジータ!!」

 

「がっはぁ…!」

 

「…ふん」

 

「ぐっ!うぐっ!」

 

「もう終わりだ。貴様はよく頑張った。無駄な努力だったな。もう休み、眠るがいい。ふん!」

 

 

ブンッッ!!!

 

(くっそぉ…!)

 

「べ、ベジータァッ!!」

 

(カカロット…キサマに…キサマに託す…!ジレンに、ジレンに勝ってくれ…!)

 

 

ポゥッ…!パアァッ…!

 

ベジータはようやくジレンに一撃を入れられてほくそ笑むがそれがジレンの琴線に触れたのかジレンは少し怒りの表情をしながらベジータをボコす。

殴る蹴るを数回食らわせベジータは完全に立てなくなる。そんなベジータの顔を手で掴み持ち上げる。闘うだけの体力も残っていないベジータをジレンは場外へと投げ飛ばす。

ベジータはもう己の力ではジレンに勝てないことを悟っており落ちる前に最後の気を悟空に託すことに。本来ならプライドが許さないがジレンに勝つ為に、全宇宙の為に一時的に投げ捨てて気を悟空に与え放つ。

 

 

シュンッ!

 

「第7宇宙、ベジータ選手脱落です」

 

「ベジータさん…!」

 

「ベジータ…!」

 

「このままではいけませんね。さっさっさ〜のさ」

 

 

ヒュンッ!

 

「…っ!」

 

「傷を治し体力はほんの少しだけ回復させてあげました。ほんの善意です」

 

「よく頑張ったなベジータ。あとは、あの二人に任せよう」

 

ベジータの敗北は第7宇宙に陰りを映す。しかしまだ諦めていない。残りは二人、その二人に託すしかないのだから。悟空はベジータの気を分けてもらいその意を汲み取った。

悟空も同じ気持ち。負けるわけにはいかない。何よりも、まだジレンと闘いたい。戦闘民族としての意思と武道家としての意思を両立する悟空。

ゆっくりと立ち上がり悟空は顔を上に向けてゆっくりと呼吸をする。悟空に変化が訪れる。超サイヤ人ブルーになるということはない。

 

 

シュウウウウッッ!!

 

「はああっ!!」

 

「アイツ!」

 

「どうやら悟空さんは身勝手の極意に慣れたようですね。しかしまだ完全ではない。ジレンとの闘いで完全にするつもりのようですね」

 

「…やれるのか?」

 

「さあ?それは何とも」

 

「なるほど。しかしそのような熱ではこの俺に勝つなど無理だ。無意味なことなどやめるべきだ」

 

「オラは諦めねえ。おめえに勝たなくちゃなんねえ。ジレン、おめえという巨大な壁を乗り越えてみせる!」

 

「ふん…!無駄なことを。いいだろう。徹底的に叩き込んでやる。貴様ら第7宇宙の無謀さをな!」

 

 

グンッッ!!

 

「はあっ!!」

「ふんっ!!」

 

 

バチイインッッ!!!

 

悟空とジレンが同時に突っ込み拳をぶつけ合う。ジレンは猛攻の連続の拳を繰り出すが身勝手の極意の悟空には当たらない。しかし同じように悟空の攻撃もジレンには届かない。

防御、というよりも回避はほぼ完璧だが攻撃では一足一呼吸遅い。悟空も分かっている。

 

 

ババババババッ!!!

 

「はああああっ!!!」

 

「無駄だ…!」

 

 

グンッ!!バチィッ!!

 

「ぐっ!」

 

「確かに貴様は俺の動きを見切ってはいるようだ。だがそれだけだ。攻撃はこの俺には届かない」

 

「そうだな。オラもわかってる。まだコイツは完成してねえからな。けんどよ、完成できる…!ジレン、おめえと闘うことでな!」

 

「無意味なことを、それに貴様が回避に自身があるようだが、そんなことさせなければいい!はあっ!!」

 

 

ズオッ!!

 

「ふっ!」

 

 

ババッ!!

 

悟空がどれだけ回避に優れていても攻撃が当たらなければ意味はない。悟空の身勝手の極意はまだ回避しかできない。それもまだ不完全。

ジレンは極太のエネルギー砲を撃ってから跳躍して時間を示す柱の上に降り立つ。ジレンは気を両の掌に集中。

 

 

バッ!

 

「はぁああああっ!!!」

 

 

ズババババババッ!!!

 

「ぐっ!!」

 

「父さん!」

「悟空!」

 

「マズい…!このままでは勝率はかなり低い。もしかしたら負ける…!」

 

「カカロット…!勝て…!必ず勝て…!この俺様の気を分けてやったんだ…!負けることは承知しないぞ…!」

 

 

ズドドドドドドッ!!!

 

「…!!ふうううっ!!」

 

「このまま終わりにしてやる。勝つのはこの俺だ!」

 

 

ズドドドドドドッ!!!

 

「はぁあああああああーーーーーーーっっっ!!!!」

 

 

ピカアァーーッ!!

 

「何!?」

 

「ジレン!なにかヤバいぞ!早く!早く落とせぇ!!」

 

「はあああっ!!」

 

 

ポウウッ!!

 

「マズい!悟空!!」

 

「これで!終わりだ!!」

 

 

バシュンッッ!!カッッ!!

 

「な、なんだ!?この光は!?」

 

「…なに?…ッ!?」

 

ジレンは悟空の遥か真上から連続エネルギー弾の豪雨を降らせる。悟空を落とそうと逃げ道をなくしている。悟空は回避できずに防御するしかない。

ジレンはエネルギー弾の豪雨を置き状態にして柱の上に立ちとトドメを刺すために強力なエネルギーの弾を作り出す。コレで終わらせようとジレンは投げの体勢を取る。

その時、悟空が強烈な閃光を発する。トッポやベルモットなどは突然の閃光に戸惑う。だがビルスとウィスは見覚えがありまさかと冷や汗を。

閃光が消えジレンは目を凝らすと悟空がいない。何より掌にあったはずのエネルギー弾がなくなっている。何とか気配を察知して後方に振り向くと悟空がいた。

ただ悟空の全体像が見えない。まるで光のせいで影しか見えない。掌にはジレンが放とうとしていたエネルギー弾を持っていて握り潰すように消滅させた。

ジレンは初めて冷や汗を流す。かつてない雰囲気と危機感、ジレンは今まで味わったことない経験。

 

「…っ、うおおおっ!!!」

 

 

スゥーッ…!!ズドドドドドドッ!!!ドゴオッ!!!

 

「ぐあああああっ!!」

 

ギューンッ!!!バガーンッ!!

 

「ジレーン!!」

 

 

シュウウーーッ…!!

 

「まさか、この短時間で完全にモノにするとは…!」

 

「ソコは彼との違いですね。しかし、見事です」

 

「あぁ…!アレが完全なる…!身勝手の極意…!」

 

ジレンは振り向きざまに悟空に突っ込むが閃光となり横を通り過ぎる。するとジレンはいつの間にか全体を殴られ蹴られ最後には斜め横にぶっ飛ばされ岩盤に激突し瓦礫の下敷きに。

ジレンは瓦礫をふっ飛ばして起き上がると悟空の姿が露わとなる。閃光が消え去りオーラが立ち昇る。姿も普段の姿と変わりはないが髪の色が白銀へと変貌。

目の瞳も白銀となり雰囲気も。ビルスとウィス、そして全ての神々は確信する。アレこそが完全なる身勝手の極意だと。

 

「ほぉ…下界の人間が身勝手の極意を習得するとは。これで優劣が逆転。いえ、益々わからなくなってきましたね」

 

「…ちっ!」

 

 

ぐっ!!ドンッッ!!

 

「なっ!?」

 

 

ギャンッ!!!

 

神々がこの闘いに俄然興味を湧かせた。破壊神を超えるかもしれないジレンと完全なる身勝手の極意を習得した悟空。この闘いから目が離せない。

しかしジレンにはそんなことどうでもよかった。ジレンは自身の圧倒的パワーに自慢と自信があった。自分の方が優勢で上で悟空が下だと。

今は自分が下だと思わされ見下されてると勝手に思い込む。だからこそ睨みつけていたら悟空が動いた。一瞬だった。一瞬の閃光と風がジレンの横を通り過ぎた。

その一瞬でジレンの頬を掠り擦り傷を作り出し周りの岩盤を消し飛ばした。まさに見切れない動きであった。

 

「あの圧倒的動き…!これが身勝手の極意の真の力か…!」

 

「これならあのジレンにも勝てるわい!」

 

「身勝手の極意が何だというんだ!ジレンは負けん!どんな相手でもな!」

 

「…くっ!パワーがアップしたからといって、調子に乗るな!」

 

 

バンッ!!ブンッ!ブブブンッッ!!

 

「ちっ!(ボゴッ!!)ぐっ!!」

 

 

バゴオオッ!!!

 

「ぐわああっ!!」

 

ジレンは悟空に突っ込み拳打や蹴りを浴びせようとするが、全て紙一重で躱される。何度も何度も繰り出すが当たる気配がまるでない。

だが逆に悟空の攻撃は先程までとは嘘のように簡単に当たる。しかもしっかりとダメージ付き。その力も上がっていて強烈な一撃でジレンをぶっ飛ばした。

ジレンは体勢を立て直してすぐにまた突撃する。

 

 

バンッッ!!!ガガガガガガガッッ!!!

 

「ぬおおおおおっ!!!おおおおおおっ!!!」

 

 

ガガガガガガガッッ!!!ゴッ!!ガッ!!ドゴッ!!バシッ!!

 

「ぐおっ!!ぐっ!!がっ!!くっ!!」

 

 

バッ!!

 

「はああああっ!!!だあああっ!!!」

 

 

キュゥーンッ!!ドシュッドシュッ!!グオオオッ!!!

 

悟空とジレンは激突してラッシュのぶつかり合い。ジレンは叫びながら猛攻をしているが悟空は無言のまま受けたり流したりしている。

展開が逆転し悟空が有利なことを見せつけるかのように悟空の拳打、蹴りがキレイに当たりジレンのダメージを与えていく。

ジレンは悔しげな表情をしながら近くの岩盤の上に乗り立ち両手を上げてかかげて大きなエネルギーの玉を作り出す。直径にして1mはありそうな玉を悟空目掛けて思いっきり投げ飛ばした。

悟空はそれを見ても無言かつ冷静な判断で片手を翳してたった一発の気砲を放つ。

 

 

バシューッ!!ドシューーンッ!!!

 

「なっ!?かき消しただと!?くっ!」

 

 

ドンッ!!カッ!!!ガガガガガガガッッ!!!

 

「ぬおおおおおおっ!!!」

 

 

ガガガガガガガッッ!!!ババッ!!

 

「ぐっ!!はああああっ!!!」

 

 

バシュッバシュッ!!ババババババッ!!!

 

ジレンは悟空に果敢に挑むが身勝手の極意を習得した悟空には全く当たらない。ラッシュのぶつかり合いをするが悟空はいなすか避けるでジレンのラッシュを全て見切っている。

痺れを切らしたジレンはラッシュをやめて距離を取りエネルギー弾を放つ。連続でエネルギー弾を撃つが全て流れるように紙一重で避けられる。

ジレンは近寄らせないように激しい連射をするが悟空には当たらず距離を縮められる。何よりジレンが恐れてるのは悟空が近寄ることではなく無言なことだ。

これではまさしく圧倒的強者に立ち向かっているかのようだ。立場が逆転してるかのようでジレンは気に食わずイラついてしまう。

悟空はエネルギー弾の連射を全て躱してジレンに跳躍で接近。

 

 

バッ!!ババッ!!ドガガガガガガッ!!!

 

「ぐおおおおおっ!!ぐっ!!はあああっ!!!」

 

 

ガッ!!!ズンッッッ!!!

 

「ぐっ!!」

 

 

バッ!!ブンッブンッ!!!

 

「ぐっ!!(ゴッ!!)ぐおっ!!(ドカッ!!)がっ!!」

 

ギュンッ!!ズドオォーーンッ!!!

 

「がああああっ!!!」

 

 

ドゴンッドゴンッドゴンッ!!ダンッッ!!!

 

「ジレーン!!!」

 

ジレンのエネルギー弾の連射のあられを躱しながら悟空はジレンに向かって跳躍して攻撃する。ラッシュをして追い詰めていきジレンはラッシュ負けしてしまい仰け反る。

ジレンは軽く跳躍して悟空目掛けて急降下しながらのパンチを繰り出す。悟空は片腕だけで防ぐがその破壊力は凄まじく地面が陥没してしまうほど。

ジレンの表情は力み鋭い眼光なのに悟空の表情は涼しげである。振り払われジレンはすぐさま攻撃に転じるが簡単に避けられて殴られ蹴られる。

追い打ちに腹部への拳打を浴びせられて3つの岩盤をぶつかり通過しながら4つ目の岩盤に叩きつけられる。

 

「圧倒的じゃの。完全に悟空の勝ちじゃな」

 

「まさか、ジレンに勝てる存在がいるとは…!そ、想像していませんでした…!」

 

「まさに絆、友情の勝利!じゃな」

 

「…ぐっ…!負けるわけにはいかない…!倒れるわけにはいかない…!ソレを認めれば…!俺は…!俺はぁ!」

 

「ッ!」

 

「ぬぅううおおおおおおおっっっ!!!」

 

ズドオオオォォォーーーンッッ!!!!

 

「な、なななんじゃあっ!?」

 

「ジレンの気が…!また上がった…!?」

 

「バ、バカな…!?」

 

ジレンが負ける。第11宇宙全体がそういう雰囲気を醸し出した。ジレンは認めたくなかった。負けるわけにはいかなかった。

悟空の力を、認めたくない。何よりも、トラウマを刺激してしまった。ジレンは眠っていた真の力が解放された。上半身の服は破かれ盛り上がった筋肉などがあらわとなった。

下半身もがっしりして何よりも目つきが変わった。これまで以上に鋭い眼光となり威圧感も増していた。

 

「チッ!奴のトラウマを呼び起こしたのか!?」

 

「ジレンの力がアップしました!」

 

「マズいぞ…!これは…!」

 

「フンッ!!はあっ!!」

 

 

ダンッッ!!!バキィッ!!ダガガガガガッ!!!

 

「ぬおおおおおおっ!!!」

 

ジレンの力が解放されたことでパワー、スピードが増して悟空は避ける受け流すだけではできなくなった。身勝手の極意にも対応しかけていた。

表情を変えなかった悟空にも少し必死さが伺える。

 

 

ズンッ!!

 

「ごっ!!はあっ!!」

 

 

ブンッッ!!

 

「くっ!」

 

 

キュイーンッ!!ズオオオオッ!!!

 

「はああああっ!!!」

 

 

ズオオオオッ!!!

 

「はああああっ!!!」

 

 

ズゴゴゴゴゴッッ!!!ボガアアーーンッ!!!

 

「はあっ!!」

 

「はっ!」

 

 

ドガアッ!!!

 

「ぐああっ!!」

 

「おおおおっ!!!」

 

 

ガガガガッ!!!バキッ!!ズオオッ!!ドゴオーンッ!!

 

「おわあああっ!!!」

 

「悟空ーっ!!」

 

ジレンの猛攻に悟空が追い詰められる。ダメージを与えているのは悟空なのにジレンの方が圧を感じる。悟空は距離を取るとジレンはエネルギー波を放つ。

悟空もかめはめ波で応戦。エネルギーのぶつかり爆発、爆煙が立ちこめる中をジレンが突っ込んできた。悟空はどうにか防ぐがパワーが強く思いっきり吹き飛ばされる。

ジレンは一瞬で追い向きラッシュしてからの叩きつけ、追い打ちのエネルギー波を撃ち悟空を地面に叩きつける。地面は陥没し悟空の身体はボロボロに。

 

「はぁ…はぁ…!これが、俺の力…!何者も屈せぬ、圧倒的力だ…!」

 

「ジレン…」

 

「悟空…!」

 

「ぐっ…!くっ…!」

 

「な、なに!?」

 

ジレンは己の力を自負しながら倒れている悟空に言い放つ。まるで呪いのように力に盲信するジレンの姿にさしものベルモットも表情を曇らせてしまう。

ジレンの表情が変わる。悟空が、立ち上がった。かなりボロボロでダメージも大きいのに。ジレンは信じられないような目で悟空を見る。

 

「ば、ばかな…!なぜ、なぜ立ち上がれる!」

 

「オラには…!オラには負けられねえ理由がある!ジレン、おめえにだってあるようにオラにもある!」

 

「くだらん!貴様の負けられぬ理由!信頼など!絆など!」

 

「なぜ、なぜ立ち上がれる!?なぜジレンに立ち向かえる!やはり超ドラゴンボールで願いを!」

 

「違う!孫はそんなことのために戦っていない…!あいつは、そもそも超ドラゴンボールで願いを叶える為に戦っていない…!あいつは己の限界を超える為に、強者と闘う為に、何よりも俺達皆の為に闘っている…!」

 

「お父さんは、僕達の為に闘える…!それは正義の為ではないけど、仲間への想いがある…!」

 

「孫悟空には我々を惹きつけるものがある。最初は敵対していた者もいたが皆が孫悟空を惹きつけた。周りの人間達も孫悟空に影響されていく。不思議な魅力とカリスマが彼にはある」

 

「その通りだ」

 

ジレンは悟空が立ち上がれるのが信じられない。何よりも負けられぬ理由が苛立たち否定させる。悟空とジレンはこれまでにないラッシュがなされる。

第11宇宙の面々、特にベルモットは何故悟空はあれほど闘えるのか?力の差があったりボロボロになってでも闘えるのか?疑問に尽きない。

答えは単純。悟空はサイヤ人、強い相手と闘うのが大好きだから。確かに仲間の為や宇宙を救う為に闘っているのかもしれないが本質はそこである。

そんな悟空だからこその魅力が仲間を作り惹きつける。それは悪党であったベジータやビルスでさえ。トッポはその話を理解できた。

一度闘い会話をしたからわかった。悟空の不思議な魅力に。

 

 

ババババババッ!!!ドゴッ!!!

 

「ぐっ!!はあっ!!」

 

 

ズゴゴゴゴゴッ!!!

 

「はあっ!!」

 

 

バゴオーンッ!!ヒュウゥーンッ!!

 

「うああああっ!!!くっ!!」

 

「はあああっ!!」

 

 

グオッ!!ズドオォーンッ!!

 

「だあっ!!」

 

 

ズドドドドドッ!!!ドゴオーッ!!

 

「ぐぉあああっ!!!くっ!!はああああっ!!!」

 

 

バシュシュシュシュシュッ!!!ダッ!!ババッ!!バッ!!

 

「はぁああああっ!!!」

 

 

ゴッ!!!ドッゴオォーンッ!!!ドガッ!!

 

「ぐあああああっ!!!ぐっ!!」

 

ラッシュのぶつかり合いの最中に悟空の拳打がジレンの頬にヒット。ジレンは反撃するが中々当たらない。ラッシュラッシュラッシュ。

ついにジレンはラッシュに競り勝ち悟空に強烈な踵落としを食らわせ浮いている武舞台に叩き落とす。追い打ちとして追撃の急降下蹴りをするが悟空は体勢を立て直して着地してすぐさま武舞台から離れる。

ジレンは急降下蹴りを避けられて悟空を睨みつけるが悟空はすぐさま反撃の拳打の気合い砲を連発する。ジレンは避けることができず全弾命中し浮いている岩を粉砕しながら吹っ飛んでいく。

ジレンは何とか体勢を立て直し岩場に着地してすぐさまエネルギー弾の連射。悟空は避けながら前進していき跳躍してジレンの胸部に一撃の拳打を叩き込みぶっ飛ばす斜め下に吹っ飛び岩盤に激突する。

悟空は浮いている岩場に着地して見下ろす。

 

「これがオラ達の力だ!ジレン!」

 

「…ぐっ!何が絆だ…!何が信頼だ…!それを信じたら、今までのことが無駄になる…!絆など、友情など、信頼など…!簡単に、簡単に崩れてしまうんだああっ!!!」

 

 

バシュウウッ!!

 

「なっ!?くっ!!はあっ!!」

 

 

バシンッ!!ヒューンッ…!ボガーンッ!!!

 

「…ふぅっ…!」

 

「何ということだ…!これが、正義のヒーローのやることか!?」

 

「見損なったぞプライド・トルーパーズよ!」

 

「おめえ…!」

 

「貴様が信じるモノなど、一瞬で消し飛び消えてしまうんだ!あんなふうになあっ!!!」

 

悟空の自信のある絆、信頼の力の発言にジレンのトラウマをより刺激する。ジレンは正義のヒーローとしてやってはいけないことをする。

観客席に目掛けてエネルギー弾を放った。その威力は第7宇宙のみならず他の宇宙の神々、第11宇宙も消し飛ばすほど。かなり血が登っていて手加減などない。

神々が守ろうとしたがその前に悟空が一瞬で移動してエネルギー弾を弾き飛ばした。弾き飛んだエネルギー弾は浮いている大きめの岩場を半分以上を消し飛ばした。

流石にこれはヒーローとしてあるまじき行為として非難される。トッポは俯くしかない。誇り高いジレンがあのような行為をするとは思ってもいなかったからだ。

さすがのベルモットも口を塞ぐことしかできない。悟空はジレンの行為に怒りを露わにする。

 

「オラは正義の味方でもヒーローでも何でもねえ!けんどよ。仲間を傷つけるヤツは、許せねえぞおおっ!!!うりゃああああっ!!!」

 

 

ズオオオオッ!!!ドンッッ!!!バゴッバゴッ!!バキイイッ!!!

 

「ぐおっ!!」

 

「ぐううっ!!!」

 

 

ババッ!!ガガッ!!ドゴッ!!

 

「ぅおりゃああっ!!!」

 

「ぐっ!!はあああっ!!!」

 

 

ドンッドンッドンッドンッドンッ!!!ギュンッギュンッギュンッ!!!ガッガガッ!!ズガガガガガッ!!!

 

「ぐっ!!ぐおっ!!があっ!!くっ!!」

 

「いけカカロット!!ジレンに勝ってみせろ!!」

 

悟空の怒りが爆発!悟空は強烈な右ストレートでジレンを殴りつける。そのまま二人はその場で一瞬の攻防を繰り出してから超高速移動しながらのぶつかり合いをする。

青と赤の閃光をしながらラッシュしあい悟空が押している。

 

「ハッ!!!」

 

 

カッ!!ガガガガガッ!!!バチンッ!!

 

「くっ!!はあっ!!」

 

「なっ!?はああああっ!!!」

 

ババババババッ!!!ブンッッ!!ドゴッ!!

 

「ごっ!!がはあっ!!」

 

 

バキイーンッ!!!キュイーンッ!!

 

「波ああぁぁーーっっ!!!!」

 

 

ドウウーーッ!!!!

 

「ぐがあああああっ!!!」

 

 

ズドオォーンッ!!!

 

「ジレーンッ!!」

「ジレン!!」

 

ジレンは得意の眼力+空気弾のラッシュを悟空は両腕をクロスガードで防ぎ切る。防がれてジレンは拳打のラッシュに切り替えるが全て躱され懐に入り込まれ脇腹に強烈なブローを叩き込まれる。

そのまま蹴りで斜め下に吹っ飛ばされ追い打ちのかめはめ波でジレンは武舞台の一部に激突し大きめの陥没ができる。ジレンの完全なる敗北である。

悟空はジレンの近くに降り立つ。

 

「ジレン」

 

「ぐっ…!この俺が…!負け、た…!?バカな…!」

 

「終わりだ。ジレン」

 

「ふん…!そのようだな…やれ…お前の勝利で飾るがいい…悔いは、ない…」

 

「あぁ。ジレン、できれば次では…っ!」

 

「?な、なんだ…?」

 

「うおああああーーーーっっ!!!」

 

「悟空!?悟空ーっ!!」

 

「これはっ!どうやら身勝手の極意のあまりにもの熱に悟空さんの身体が耐えきれなかったようですね…!蓄積していたのが解放されて悟空さんの身体が壊れかけてしまったようですね…!」

 

悟空がジレンを場外へと落とそうと手を翳すと身体に異変が起こる。悟空は身体が突然の激痛と熱さに藻掻き苦しみ倒れてしまう。

突然のことでジレンも呆然としてしまう。悟空の突然の叫びと倒れたのは身勝手の極意の弊害が起きたからである。身勝手の極意はその名の通り身体が本能で動くようになる。

その為、理性や身体の痛みなど関係なく動くので熱や痛みが蓄積していく。その限界がとうとう訪れた結果、悟空の身体が耐えきれなくなり倒れ伏してしまう。

初めての身勝手の極意にしては保った方である。ジレンはよく分かっていないが立ち上がり形勢が逆転してしまう。

 

「…こんな形での決着は望んでいなかった。だが、俺にも負けられない理由がある。お前のことは決して忘れん。さらばだ。この俺を追い詰めた強き戦士、孫悟空よ…!」

 

 

ドンッ!!

 

「うわああーーっ!!」

 

 

シュンッ!

 

「カ、カカロット!」

 

「父さん」

「孫!」

 

「第7宇宙、孫悟空選手脱落です」

 

「惜しかったね悟空。サッサッのサ〜!」

 

まさか、まさかの悟空の脱落。これは流石に想定外だった。第7宇宙にとって無敵であり誰よりも希望であった孫悟空が負けた。

あのままだったら勝っていたのに。矛盾だが仕方ない。モニターに映る第7宇宙はお通夜みたいになっている。だがビルス達はそうではない。

まだ希望がある顔をしている。対して第11宇宙は勝利したと思っている。

 

「は、はは…!ははははっ!!残念だったなビルス!やはりジレンの方が強かったな!」

 

「納得いかないだろうが孫悟空よ。我ら第11宇宙の勝ちだ。次の大会では今度こそ貴様と勝負がしたいものだ」

 

「ベルモット、何をもう勝った気でいる。まだ終わっていないぞ」

 

「なに?」

 

「トッポ、まだオラ達第7宇宙は終わってねえぞ。よく見てみろ」

 

「なんだと?」

 

「…ん?」

 

「まさか、悟空が負けるなんてな。まあ仕方ねえよな。初めての身勝手の極意だったんだから。反発もやべえからな」

 

「貴様は。まだ生き残っていたのか」

 

「出るタイミングが今しかなかったんでな。それまで体力やダメージの回復をしていたんだ。微少ながらな」

 

「…お前の技量はこの俺に匹敵するだろう。だが、種族の差はどうやっても超えられん。無駄なことだ。俺には勝てん」

 

「そうだな。それは同意する。だけどな、種族で決まるほど闘いは甘くない。あと、なめすぎだ俺を」

 

「何?」

 

「ふ〜」

 

キュイィーーンッ!!!

 

「な、なにっ!?」

 

ジレンの前に最後に現れたのは龍技だった。龍技は脱落しておらず悟空が身勝手の極意を完全に習得するまで気絶していた。目を覚まし悟空が身勝手の極意を完全に習得しているのを見て龍技は暫く身を隠すことに。

気づかれないようにして己の体力やダメージを回復することに専念した。あらゆる武や技術に手を出していた龍技は呼吸法で回復。

完全ではないがかなり温存できるようになった。最も龍技は悟空に勝ってほしかったが負けたのを確認して現れた。ジレンは龍技の実力は認めている。

だが種族としての差が開いていることに気づいていた。地球人として龍技は別格、しかしやはり地球人、他の異星人達と比べて身体能力がとても低い。

はっきり言ってどれだけ強くなっても地球人という種族が限界を作ってしまっている。そのことは龍技は理解している。それでも龍技は負けられない理由がある。

何よりも龍技は切り札がまだある。ジレンは龍技の変身した姿を見て驚く。いや、観客にいる第7宇宙以外の全てが驚いた。龍技が変身した姿は悟空と同じ身勝手の極意だからだ。

しかも最初から完成させた姿。

 

「な、なんだと!?あれは、身勝手の極意!?しかも孫悟空と同じ完全な!?」

 

「ば、ばかな…!身勝手の極意を修得している者がもう一人いただと!?」

 

「もう一人?違うな。お前達は悟空が最初だと思いこんでいるが僕達は違う」

 

「なに?ま、まさか…!」

 

「そうだ。大牙龍技、奴こそ我々にとって最初に身勝手の極意を修得した人間だ」

 

「まさか…貴様も」

 

「ジレン、アンタに勝つために温存していた甲斐があったさ。さて、時間もあと僅かだ。勝負だジレン!」

 

「…いいだろう…!これでホントの最後の勝負だ!」

 

ついに、本当の最後の闘いが始まる。龍技対ジレン。果たして勝って超ドラゴンボールの願いを叶えるのは第7宇宙か?それとも第11宇宙か?




最後は悟空の勝利だと思っていたでしょうが残念、負けてしまいました。メンバーが違うのもありやはり最後はオリジナル主人公がしっかりと主役として活躍してもらおうとおもいます。
最後の闘いはどういうふうにするのかすでに考えておりますので一応期待しておいてください。自信ないですけど。





悟空対ジレンの結果にたいして。




悟空の敗北はオリジナル主人公の活躍をさせるためにわざと負けさせたわけではありません。そもそもアニメ版の時はフリーザと17号がいたので助かったところがあり最後は三人の力を合わせて勝ったようなものです。
たいして本編はフリーザと17号がいない上に龍技は悟空を助けるという選択肢はないです。主な理由は悟空を助けても共には戦えないということ。
龍技は身勝手の極意の反発をよく理解しており寧ろ苦しませることになるのであえて見逃したことに。ビルス達も龍技が残ってるのを分かっていたので悟空が負けても悲壮感がなかったのはそのためです。
そもそも身勝手の極意の反発で逆転されたのだから負けるの当然だと思っています。
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