視点は龍技視点と第三者視点の二つです。
第23話 異世界へ行ってらっしゃい! ISの世界
この世界には天才科学者という存在が複数いる。ブルマさんもその内の一人。だが天才を超えた天災が俺は二人ほど知っている。
もしかしたらまだいるかもしれないがその二人の天災が駒王学園の旧校舎の一室にて何かを作っている。どうせ碌でもないモノを作っているのはわかっていた。
「じゃ〜ん☆私とアザゼルの合作☆その名も異世界GO君だよ☆」
「いやネーミングセンス。まあそれはいいや。よくないけど。それで、これが何?」
「姉さん。私達を呼んだのはコレを見せるためですか?」
「アザゼル先生、どういうことかしら?」
「おう!俺達天災の手にかかれば異世界への扉を開くこともわけないのさ!」
「それ、前にイッセーをたくさんこちらに呼んだマシンに似ているわね。それをまた作ったのかしら?あの時はとても大変だったわよ」
「アレは別の歴史とかのイッセーを呼び出したもんだ。こいつは別の世界へと移動できるマシンだ」
「これ、ビルス様とか見たらとんでもない代物だ。破壊されてもおかしくないぞ」
「んなこと気にしてたらこういうのを作らねえよ」
天才はバカと紙一重というがまさにそれだったよ。小難しいことを言ってるようだけど転生者の俺にはコイツは原作の世界へ行ける装置ってことだよな?
見た目はなんかゴテゴテしい機械のカプセルみたいな感じだ。しかも結構な大きさ。人が三人から四人は楽々入れるくらいのサイズ。
んで、気になるのはこの天災二人はどうするつもりだよ。まあ二人の思惑は何となくわかったけどできれば当たってほしくないよな。
「はぁ…それで姉さん。堕天使総督であるアザゼル先生と作ったこのマシンで何を為さるつもりですか?とりあえず聞いてから拳骨をするつもりですので早く言ってください」
「待って箒ちゃん☆拳骨は決まってるの?☆」
「当たり前です。それとも龍技の拳骨の方がいいですか?2人とも」
「俺もかよ!」
「あら箒、アザゼル先生は私達が拳骨するわ。それでイーブンね」
「いや、俺の方が被害多いぞ!まあいいや。まあさっきも言った通りコイツで異世界へと行けるようになった。だが、まだ実験段階で完全に保証できない。というわけで誰か異世界へ行ってみないか?」
「それで行きたいという馬鹿はいますか。誰も行く気起きないから」
「ふ〜んそっか☆じゃあいっくん達に行かせようかな?☆いっくん達なら任せても大丈夫だよね☆」
「なら俺もイッセー達に任せてみるかな」
「わかった!俺達が行く!行けばいいんだろ!」
冗談じゃねえぞ!どっちも行かせたくねえ!一夏が行ったらなんか増やしそうで恐ろしいし、一誠も向こうで何しでかすかわかったもんじゃねえ!
こ、この天災二人め…!俺達が絶対に行くように逃げ場所を消しやがって…!仕方ない。我慢するしかないか。
「それじゃあまずは龍技と箒ちゃんに行ってもらおうかな☆設定はすでにしてるから早速中に入ってね☆」
「設定ってどういうことですか姉さん。あと私と龍技の二人きりなのは何故ですか?いえ、それは姉さんナイスと言っていいですが」
「本音がダダ漏れだよ箒ちゃん☆アザゼルが前に作ったのを利用して設定できるようにしたんだよ☆だから箒ちゃんでも大丈夫な世界に行けるようにしたからね☆龍技は問題ないけど☆」
「もう理解できました。さっさと行きましょう。ジタバタしても仕方ないので」
「そうだな」
というわけで俺と箒はそのマシンの中に入る。中はマジで機械むき出しだ。一応ドアの顔の部分に窓があるけど何か宇宙船みたいだな。
フリーザとかが乗っていたあの宇宙船みたいだ。
「入ったな。んじゃあスイッチオンだ!」
「行ってらっしゃ〜い☆」
「土産を頼むぜ」
「土産とか持ってくるものあるのか?ん?あ?は?」
「うわああああっ!!」
は?なにこれ?次元が歪んだぞ。ちょ、おい!まじかよ!クソが!
インフィニット・ストラトス、通称ISと呼ばれる兵器がメインとなった世界。その世界唯一ISを使うことを学ぶ学園のIS学園のグラウンド。
まるで大会のようなグラウンドでその広さは学園のグラウンドよりも倍以上広い。その中央で授業が行われようとしていた。
先生は千冬、生徒は女子が殆どで男子は一夏のみ。
「よし、全員揃ったな。ではこれよりISを装着してマラソンをしてもらう!五周してもらい走り終えたら今度は空中でマラソンをしてもらう!」
「「「「「はい!」」」」」
「マラソン!?千冬姉、俺もそうだけど殆どがまだISをまともに触れてそこまでアダッ!」
「口答えするな。あと織斑先生だ馬鹿者。早速始め…?なんだ?」
「どうしたの?千、織斑先生」
「いや、なんだか空気が」
「え?」
「なんだ?ん?」
「え?上?」
千冬が授業の内容を言うと一夏が反論するが拳骨で黙らせる。今では風物詩みたいな感じになっている。千冬が授業を始めようとする直前に空気が歪むような感覚を感じる。
千冬以外は全く気づいておらず千冬は真上を見上げる。千冬の反応に皆も上空に顔を向けるとはるか上空で空気の歪みが出来ていた。
電撃も迸り何かが起こっているのは確か。
「な、なんでしょうか?アレは?」
「わからん。だが、只事ではない」
見つめていると歪みから二つの影の何かが飛び出していた。二つの何かが堕ちてくる。それは人だ。よく目を凝らすと一組の男女だった。
「なんだ?何かが」
「うわああああっ!!」
「おい、あのマッドサイエンティスト共め。お約束過ぎるだろ」
「お、落ちる!」
「落ち着け箒、ISを起動すればいい」
「そ、そうだったな!すまん!」
「せ、先輩!あれ!人です!人が落ちてきます!」
「わかっている!お前達!救助を!いや、必要ないかもしれん」
「こい!紅椿!」
「なっ!?あれは紅椿!?どういうことだ!?」
「ちょ、ちょっと待て!あっちの男はどうなんだ!?」
「龍技、捕まれ!」
「いや、いい。問題ねえよ」
「それはそうだが!」
「…はぁ、わかったよ。ん」
堕ちてきたのは龍技と箒。どうやらちゃんと転移できたようだがまるでお約束かのように上空にで落下である。箒はさすがに急な落下で叫んでいるが龍技は冷静。
龍技は指示をすると箒は少し落ち着いて紅椿を起動させる。ブースターを吹かせて空中制御ができるようになる。箒は龍技に手を伸ばす。
龍技は必要ないのだが箒の切羽詰まった表情を見て仕方なく腕を伸ばして掴む。そのままゆっくりと降下していく。下にいる一夏達もようやく誰なのかわかった。
というよりも箒の方だけだが。
「わ、私…!?だと…?」
「男の方は誰だ?」
「よっと」
「ふう」
「…お前達、何者だ?一人はよく知ってる顔に似ているが」
「む…あれ?千冬さん?なんでここに?どういうことですか?それにここは?」
「落ち着け箒、ここは俺達の知る世界じゃない。とりあえず、敵意はないことだけをな」
「あ、あぁ。そうだな。え〜と千冬さん。話し合いをしましょう。全てを話しますので」
「…いいだろう。付いてこい」
「織斑先生!?」
「どうやらこの二人の方が詳しそうだ。話を聞くことにする。いいな?」
「は、はい!」
「千、織斑先生!俺達は?」
「織斑先生!私達も同伴させてください!」
「…まあいいだろ」
「俺達は構わない。そのかわりこっちの世界のことも話してもらいたいな」
「わかった」
(やれやれ…なんか面倒くさそうなことが起こってるよ。これ、もしかしたら原作介入だぞ)
箒が話し合いのテーブルに乗せることに成功。千冬は一夏達も同伴させることになってしまう。龍技はここがどのような世界観なのか完全に理解してしまった。
とりあえず話をする為に場所を移動する。残った生徒達は副担任である摩耶に任せることになった。
「「「「「「異世界!?」」」」」」
「正確に言えば限り無く近くて遠い世界って感じかな。まあそういう感覚でいい」
「俄に信じられんが現実が目の前に存在するのならそうだろうな」
「さすがは千冬さん。こういう状況でも飲み込みが早いですね」
「さすがの私も混乱している。こんな展開など束でも予測不能だ」
俺と箒はとりあえずこの学校の会議室みたいな所で話し合いを、というよりも説明だな。俺達が何者なのかを言うと驚愕の叫び。
まあ当然だよな。それが普通の反応だよな。千冬がすげえ順応の速さ。流石としか言いようがない。
「とりあえず、お前達が何者なのかはわかったがどうやってやって来た」
「あ〜と、言っていいのかな?」
「構わん。あの二人が悪いんだ。姉さんともう一人が開発した機械のせいだ」
「は?姉さんが絡んでるだと?」
「そうだ。姉さんともう一人の二人の天災のせいでな」
「まさか、束が他人と協力するとは」
あ〜、そっちでは珍しいよな。束が他人と協力するなんて。束の性格を考えればな。俺もこっちの人間だったら間違いなく違和感バリバリだったろうしな。
「なあ私よ。その制服は何処の学校なんだ?お前はIS学園の生徒ではないのか?」
「IS学園?そんな学校は知らないぞ。私は駒王学園の生徒だ」
「駒王学園?全く知らん。それが制服だと?なんだそのスカートの短さは!」
「人のこと言えないぞ私よ」
「つまり通っている学校も違うか。それで、どうするつもりだ?」
「たぶんだが束が迎えでもよこしてくれると信じて待つしかないだろうな。面倒いけど」
「それしかないでしょうね。あの駄姉が何とかしてくれないと困る」
マジで束頼りなんだよな。あの人はマジで天才で天災なんだけど問題しか起こさないからな。まあ妹である箒のことを大事に思ってるから大丈夫だと思うが。
「……はぁ。仕方ない。暫くこの寮で住み込みしてもらうしかないな。空いてる部屋がいくつかあったはずだ。二人一緒に住んでもらうが構わんか?」
「構いません。むしろ龍技と一緒なんて最高です」
「口に出してるぞ箒。まあとりあえずよろしく頼む」
よかった。寮があって空き部屋もあって。なかったらどうしようかと思ってた。まあ何とかなるだろうけど。とりあえず話は終わりそれじゃあとりあえず空き部屋に行こうか。
どの空き部屋にするか決めておかないとな。
「お、おい…!少しいいだろうか…!?」
「なんだ私?」
「な、なんだかそいつとやけに親密ではないか…!どういうことだ…!?」
「む?どういうことだだと?」
(あ…なんかヤバい予感が)
「私と龍技は恋人同士だからな」
『『『『は?はああ〜〜〜っ!?!?』』』』
あ〜、うるさっ!そうなるよな。どう見たってこっちの箒は一夏に好意を持ってるっぽいからな。信じられないし納得いかないよな。
「ど、どどどっ!どういうことだ!?」
「どういうことだと言われてもこういうことだとしか言いようがないぞ。な?」
「まあ、そうだよな」
「馬、馬鹿な!なぜだ!どうしてなんだ!」
「どうしてとは?」
「ちょっと待ちなさいよ!一夏は!?一夏はいるのよね!?」
「あぁいるぞ。多分だがそっちのと同じだと思うぞ」
「なら何で!その、奴ではなく…!その…!」
「…あぁ、もしかして私よ。一夏のことを」
「そそ、そういうことでは!」
「嘗てはそうだったな。だが、奴と長い時間近くにいたら気付くさ。アイツがどんな奴だったのかを知れば冷めてしまうものさ」
「長い時間、だと?何を言っている?」
「私は一夏と小学生の頃からずっと一緒ではなかったのか?」
「わ、私は姉さんのせいで転々としていたから!おかげで友達は!」
「そうなのか。それは可哀想だな」
「な、何故だ!?小学生の頃からずっと一緒だったなら!」
「一緒だったからわかってしまうのさ。剣道をやめてしまい色々と見てしまったならな。まあ、そっちの私は一夏のことが好きなのだろ?まあ頑張れとしかいいようがない」
「すす、好き!?などと!」
「どうした箒?顔が赤いぞ?風邪か?」
こんなに近くで露骨に言ってるのに気付かんとは。やはりどの一夏も朴念仁すぎる。箒も呆れ果ててるぞ。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!一応ライバルが減ったことはいいことよ!そっちの私達はどうなのよ!?」
「ああ鈴音。安心していいのか?分からんがお前達もいるぞ。同じ学校の同級生で一夏に恋心を抱いているが全く相手にされていない。というか全く気づいていないだな」
「「「「よし!」」」」
「いいのか?」
「何の話だ?」
「一夏」
「な、なんだよ!?」
あっちの箒がなんか可哀想なことになってるぞ。いや、よく見るとより一夏にアタックしようとしてるのか?しかし、何ていうかすげえ攻撃的だ。
それは気づかせる気はないだろと他人からはそう見えちまうぞ。ていうか本来の箒の性格はこうだったよな。こっちの箒はそんな暴力的というか攻撃的な一面はないからな。
まあ原因は一夏なんだろうけど。
「ゴホンッ!話は終わったな。とりあえずお前達二人を寮に案内する。付いてこい」
「「はい」」
「お前達もいい加減にしろ。さっさと出て自習していろ」
さすがは千冬さんだな。一喝で黙らせて出て行かせた。俺達は千冬さんの後を付いていき寮へ。分かってたけどデカいな。
まあウチの学校の寮程ではないけど。アレはデカすぎる。とりあえず目立たない角の空き部屋に案内してもらった。
「ここなら気付きにくいと思う。ゆっくりしてくれ。あと、食堂とかは残念ながらいけないからな。食事の時は私に連絡してくれ。これが私の電話番号だ」
「シャワールームはあるのですね。それだけあれば充分です。ありがとうございます千冬さん」
「…悪いが暫くここにいる時は織斑先生と言ってくれ」
「はい。わかりました織斑先生」
「やはり千冬さんはここでも織斑先生なんだな」
「何となく察した。聞かないでおこう」
流石だよな。言い慣れてるから俺達の世界の千冬さんも先生だと察したな。千冬は部屋から出ていき二人っきりとなる。改めて内部を確認すると二人部屋としては上等だよな。
しかも防音もされてるしセキュリティーも万全。いい部屋だな。
「さて、と。どうすっかな?というかちゃんと帰れるようにしてくれてほしいぜ」
「そうだな。できれば1週間以内だな。それ以上掛けてたら姉さんの顔面に拳を叩き込んでやろう」
「それはさすがに可哀想だぞ。というか1週間以内は遅いぞ。できれば2日3日の間にって何で脱ごうとしてるんだ」
「決まっているシャワーを浴びるんだ。せっかくの二人っきりなんだ。有効に使わないとな。覗いていいからな。何ならシャワールームで」
「馬鹿なこと言ってないで早くいけ。そういうのいいから」
「私はいつでもいいわよ。少しでもリードしておきたいから」
あ〜…箒よ。悪いけどさすがにそんなこと言われたら我慢できません。俺も男なんでね。うん、さすがにシャワールームではヤラないわ。
ちゃんとベッドでヤるわ。あ〜けど、千冬さんに怒られるな。隠せるかな。
そんなこんなで三日目になったわ。まあ軽くダイジェストすると俺と箒のことはIS学園のみに伝わったことになった。箒はともかく俺は目立ちに目立ってしまった。
何しろこの学校には男子は一夏しかいないからな。俺という男子がいたらそりゃあ女子は大盛り上がり。ただね、五月蝿いわ。
もうすっげえ五月蝿え。出る時は窓から出る羽目になっちまってるよ。あとな…箒が俺に結構引っ付いてきてるんだよな。
邪魔する相手がいないからここぞとばかりに。おかげでこっちの箒だけでなく他の女子達にまで羨ましがられた。あ〜マジ、マジで束さん早く帰らせてくれ。
そんなことを考えてたらだ。マジで超面倒くさいことが起こったよ。
「ふ〜ん、お前みたいなゴミムシが箒ちゃんの彼氏?別世界とはいえさ。潰そうか。アダッ!」
「姉さん。いくらこの世界の姉さんとはいえ許さん。今すぐぶん殴りますよ」
「殴ってから言った〜☆え〜ん、箒ちゃんどうして〜☆」
うん、どうせどっかで漏れて見てると思ってたこっちの束がやってきて殺意むき出しで俺にガンつけに来た。まあ毎度のことながら箒に殴られると。
見慣れた俺には様式美にしか見えません。一夏とそのハーレム面と千冬さんなんか順応の高さに戸惑ってるし。
「束、どうやってここに来られた?セキュリティーは万全のはず」
「千冬さん、姉さんは天災ですよ。そういうの無駄です。こっちでもそうでしたから」
「手慣れてるんだな私」
「慣れてしまった。それだけだ私」
「う〜ん☆そっちの私は何だか楽しそうだね☆愉快なことやってるんだ☆」
「一応調べたらな。何だか呆れ果てて何も言えないわ。やっぱ天災なのと俺達の世界は恵まれてるとしか」
「は?テメエの話は聞いてねえんだよ。話とかすんな混ざってくるなこのゴミあっ、やめて箒ちゃん☆グ〜はダメだから☆」
「恵まれてるとは?」
俺が簡単に教えてやる。まあ簡単に言えばISの売り込みのやり方だな。まあ間違いなく政府に売り込みはしたが相手にされなかったと思う。
だけどこっちには機動兵器が沢山あるからな。科学者や負けず劣らずの天才はいる。まず根本的なことから注意をされたらしい。
簡単に言えばデモンストレーションの為のISがないから馬鹿にされたんだよな。だから実物持ってきてデモンストレーションをしたらいいと言われて次の日に持ってきてデモンストレーションをしたらしい。
それからやっとISは世界から認められて宇宙用のパワードスーツだけでなくスポーツ競技用に兵器用と様々なISができるようになった。
しかもこっちだと女性しか乗せられない欠陥機と違ってちゃんと男女両方乗せれるように。
「…なるほど。要はこの馬鹿は最初の売り込みで大失敗していてそちらではソコを注意できる人達がいたから上手くいったと」
「そうだな。いや〜、こっちのISはどうやって普及したのか知った時は頭を抱えそうになったな」
「全くだ。こっちの私の気苦労がわかった。そのおかけで、私はこちらの姉さんの馬鹿っぷりに、いっぱい拳骨しないといけないと思ったな」
「いやだから☆そう言いながら何度も拳骨しないでよ☆え〜ん☆」
「最大の違いは、姉さんが結婚したことだな。私の知る姉さんは幸運だったってことだな」
「…は?」
あ…それはヤバいぞ箒。皆呆然としてるぞ。そりゃそうだよな。こっちの世界観だと間違いなく結婚とか恋愛とかから程遠いからな。
こっちでの結婚はホントに幸運なんだよな。
「今、なんていったそっちの私。姉さんが、結婚?ウソだよな?」
「ウソじゃない。姉さんは結婚している」
「「「「「「「はあああ〜〜〜〜っ!?!?」」」」」」」
「ウ、ウソだよね箒ちゃん!?私が結婚!?あり得ない!私が男と!?」
「姉さんから話を聞いたが最初は何とも思ってなかったがギャップ萌えとか言って惚れてしまったと言っていたぞ」
「た、束さんが惚れ…?」
「この馬鹿が惚れるだと?ありえん」
「あ、千冬さんも結婚してますよ。姉さんと同じ人と。そこは親友なのだと思いましたね」
「結婚、だと?コイツと同じ?それは、さすがにどうかと」
「まあ姉さん達が原因で私の世界では日本でも一夫多妻婚ができるようになりましたからそこは感謝しますよ」
「う、うそだろ?千冬姉が結婚?普段がとてもズボラなのにいでっ!」
「余計なことを言うな一夏!」
カオスになってきたなぁ。早く迎え来ないかな。このままだと面倒いこと間違いなしだぞ。
「…おいお前」
「………何ですか?」
「ちょっと面貸せや。箒ちゃん達、ソイツをIS使ってボコボコにしろ」
倫理観ゼロの発言ですねわかってました。まあいいか。こっちの一夏達の実力がどの程度なのか確かめたかったし。
束による強引な無茶振りに一夏達は困惑しながらもアリーナにてISを展開しながら待機していた。一夏達からすればISを装備できない龍技など相手にならない。
モニタールームでは束はニヤニヤしながら映像を見て千冬が頭を抱えながらため息を吐き、箒はいつも通りである。
「ふっふっふ〜っ☆あのゴミカスめ☆箒ちゃんを誑かした罪を償ってもらう為に半殺しにしてやる☆」
「半殺しですむわけないだろ。この馬鹿が。箒よ。お前は止めなくてよかったのか?」
「まあ間違いなく勘違いしてるようなので別にいいかと」
「勘違い?」
「すぐにわかりますよ」
「なあ、ホントにいいのかよ?もう勝手に進んでるし止められなかったし」
「仕方ない。もう一人の私もこれも経験だとか言っていた。しかし、どう考えてもISを持っていない奴を相手にするのはもはやリンチだ」
「そうだよな。今からでも止められないかな」
「あ!出てきましたわ!」
一夏達はどうしようかと考えてると龍技がカタパルトをゆっくりと歩いて現れた。一夏達を見上げたかと思ったら舞空術で宙を浮く。
一夏達はもちろんモニターで見ていた千冬と束も驚き呆然としてしまう。龍技が一夏達と同じ高さまで浮き上がると一夏達は聞かなければならなかった。
「お、お、お前…!空、空を飛べるのか!?どうやって!?ISを着けないで!?」
「ああ。コイツは舞空術って言って空中を自在に飛べる術だな。まあコイツを熟すのは相当の鍛錬が必要だけど。まあお前達が知っても意味ないからさっさと終わらせるぞ」
「は?」
「きゃああっ!!」
「セシリア!?」
「きゃあっ!」
「わあっ!」
「ぐっ!」
「鈴!シャル!ラウラ!」
「まあ妥当か」
龍技は一瞬でまずセシリアを瞬殺してから一夏と箒以外を全滅させる。あまりの圧倒的な力の差に一夏と箒だけでなく千冬と束も唖然。
「流石だな。まあ当然なんだが」
「もう一人の篠ノ之。お前、これを予期していたのか?」
「予期ではないです。当然なんです。そもそも私達が龍技に敵うわけないんですから」
「どういう、ことかな箒ちゃん?☆」
「だって龍技は私達の宇宙で最強クラスの実力者何ですから。世界最強である千冬さんなんかじゃあまるで相手になりませんよ」
「「宇宙で、最強?」」
「残り二人だな。見してもらおうかな。来いよ」
「行くぞ一夏!」
「お、おう!」
「やあああっ!!!」
「はあああっ!!!」
「…やっぱ予想通りか」
「なっ!?」
「ほ、箒!」
「ああああっ!!」
「箒いぃーっ!!」
「終わりっと」
「がっは!」
一夏と箒はISの最高速度で一気に詰め寄り近接武器を振るうが龍技はそれよりも速い動きで二人の背後に回る。龍技は二人の強さを予想しており当たってしまい落胆とはいかないがつまらなそうに見る。
終わらせるために龍技は一瞬で二人を倒してしまう。終了のブザーが鳴る。モニターで見ていた千冬と束は唖然としてしまうが箒は誇らしげ。
三人はアリーナへと向かう。龍技がゆっくりと降り立つと一夏達はISを解除して龍技に詰め寄る。
「ど、どうなってんだよ!?お前、そんなに強いのかよ!?」
「生身で空を飛べるなどあり得ん!何か仕掛けが!」
「お前達の世界では理解不可能だ。教えるつもりはないぞ」
「お疲れ様だな龍技。楽勝すぎたか?」
「あぁ箒。まあそうだな。一夏と箒以外は全く同じだったからな。というか一夏と箒が酷い。どっちも弱すぎ。ISの性能頼り過ぎる。まあ全員だけど」
「その言い方だとそっちの一夏と箒は強いのか?」
「まあ私は一夏よりも強いと断言できる。一夏は剣道を止めたが触り程度に格闘技を学んでいる」
「え?俺格闘技を学んでるの?」
「高校生になってからだがな。しかも触り程度でそこまでだがそれでもそっちの一夏よりもマシに動ける。そこだけだよな。一夏の違いって」
そんな話をしていると龍技は気を感じて上を向き上空を見上げる。箒達も龍技が上空を見上げているので同じことをする。
上空を見ると空間に歪みが。そこから現れたのは千冬の側にいる天災だった。
「箒ちゃ〜ん☆」
「姉さん!」
「や〜っと見つけたよ〜☆時間が掛かっちゃった☆再会のハグしよ☆箒ちゃんのオッパイが成長したか確かめてあがっ☆」
「姉さんとアザゼル先生のせいなんですから。自業自得として反省してもらうから」
「いだだだだだっ☆アイアンクローはだめだよ☆」
「まあまあ箒、三日で帰れるようになったんだから許してやれ」
「龍くん☆流石は箒ちゃんの旦那様☆いつ甥か姪ができるのかな?☆」
「龍技、帰ったらアザゼル先生をどうしますか?」
「どうって、とりあえず腹パンしてからスープレックスとかかな。それで勘弁してやる」
「よかったですね姉さん。姉さんのお腹に生命が宿っていなかったら同じようなことをしていましたよ」
「それは勘弁☆」
今、天災はとんでもないことを言った。一夏達はもう一人の束に仰天しているので気づいていないが束だけは聞き逃すことができなかった。
聞き逃がせばよかったのに聞いてしまった。
「ちょっと待ちなさい。今、なんて言ったの?もう一回言って。聞き間違いかと思いたいんだけど」
「ん〜?この世界の私?聞き間違いじゃないよ☆お腹の中にはね〜☆新しい生命が宿ってるんだよ☆キャッ☆言っちゃった☆」
「「「「「「はあああ!?!?」」」」」」
「どういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうこと?」
「うわっ、バグった」
「ちなみにちーちゃんもだよ☆」
「…………なに?」
「じゃあ二人とも、そろそろ帰ろうか。あんまり長引くと消えちゃうから」
「そ、そうだな」
「仕方ないよな」
「ま、待て!このまま爆弾発言をしたまま帰るのか!?説明をしろ!」
「ごめんねこっちの箒ちゃん。じゃあ帰ろっか」
「マジでごめん。やっぱり束は天災だったわ」
「「「「「「「「待てええぇぇ〜〜っっ!!!」」」」」」」」
束はとんでもない爆弾発言をした後に勝手に舞空術で飛んで歪みへと飛び込む。龍技と箒も謝りながら束の後を追って歪みへ。
その後どうなったのかは三人には分からない。変化はあるだろうがそれくらいである。どのような変化かは誰も知らない。
や〜っと帰れた。あの機械の中だとわかった。扉が開いて出たら何時ものオカルト研究会の部室。
「おう!帰ってきたな!どうだった!?ちっとは楽しめたかっ!?いででででっ!ごっ!」
「おいこらこのおっさんが。ざけんなよこら。とりあえずこの程度で勘弁してやる」
「ぐおおおおっ…!!お、お前の腹パンはシャレにならん…!」
「どうだったんだ龍技?」
「箒さん、私達はあっちの世界ではどうだったのですか?」
「も、もちろん一夏に…!」
こうなるよなぁ。箒も困ってるよ。俺も困るしマジ面倒くせえ。束とアザゼルは改良しようとしてるし帰りてえ。まあ、一応話してもいいかな。
龍技と箒が原作世界へ行きました。違いが多くて原作キャラが崩壊しちゃいました。特に束と千冬はね。男運が全くないから。原作束はなんかおかしな方法を考えているようですけど気にしないでください。
原作との違い
織斑一夏
原作では剣道をやめて家事に集中したので戦闘センスが低いがこちらの一夏は亀仙流を触り程度やっているので少しだけある。
篠ノ之箒
原作では剣道一筋だが龍技の彼女になってからは亀仙流も習っている。