魔訶不思議なドタバタ世界   作:下章

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もうタイトルからバレバレだと思います。何人来るかはまだ言ってないので楽しみに。それではどうぞ。


第26話 誤召喚された運命の夜

南極にあるカルデア…詳しくするととても長くなるが簡潔に言えば魔術師達が未来を守るために設立した組織である。最もそれもほぼ機能していない。

何しろそれの設立者こそがほぼ黒幕だったせいである。今ではただの無数に現れるサーヴァントの溜まり場みたいなことになっている。

マスターも約10人近くいるがその大半のサーヴァントは2人のマスターと主従関係になっている。そんなカルデアの召喚ルームにて事件は起こった。

 

「ウッヒョオオオオオオッッ!!!ガチャだ!ガチャガチャガチャガチャガチャガチャだああっ!!!」

 

「ガチャ!ガッチャガチャガチャガチャ!!ガチャ!ガチャ!ガチャガチャガチャ!!」

 

「せ、先輩達!落ち着いてください!ダヴィンチちゃん!オルガマリー所長!大変です!先輩達が発作を!ガチャ発作が発生しました!」

 

「マシュ!?ガチャ発作って何!?何よりも怖いわ!」

 

「おやおや、久しぶりの発作だね。まあ新しいサーヴァントが召喚できるようになったからね。とりあえず回しておけばいいさ」

 

「だ、大丈夫なの!?」

 

「大丈夫さ。回して召喚していれば何も平気さ。さて、モニタールームのロマン、そちらの状況は?」

 

『ご覧の有様さ。職員、サーヴァントのみならずキリシュタリア達マスター全員が双子のガチャ結果を賭けているさ。ちなみに僕は1体もサーヴァントは召喚されず礼装のみさ』

 

「ロマニ!?どういうことよ!?なんで2人の召喚に賭け事が行われているのよ!しかも職員やサーヴァント、キリシュタリア達まで!?まさか全員が!?」

 

「はっはっはっ!いい加減に馴れ給えよオルガマリー。さて、我々は離れて見てようか。ちなみに私はすり抜けだ。マシュは?」

 

「わ、私は一人くらいは召喚成功かと。あ、オルガマリー所長。ちなみに賭けは金銭ではなくお菓子などの類ですのでご安心を」

 

「安心できるかあっ!!どう考えても隠れて金銭してるのがいるでしょ!」

 

「「うおおおお!!ガチャ発動!全員出ろおおおっ!!」」

 

藤丸兄妹には全く聞こえず召喚サークルを回す。2人の目は所謂リオ化しておりかなり危険。こうなったら何があってもとまらない。

止めようとすると悲惨な目(意味深)に合う。そんなわけでとにかく何が起こるかわからないランダムガチャの始まりだ。藤丸兄妹の発狂と共にサークルが周り魔力が迸る。

すると虹色のサークルが現れた…だけでなく金、銀と三つのサークルが現れる異常が。それを見た藤丸兄妹は。

 

「「ヒャッハアアアアッ!!!大盤振る舞いだあああっ!!!」」

 

「そんなわけないでしょう!ちょっとダヴィンチ!?これはどういうこと!?」

 

「う〜ん…これは良くないね。この三つのサークルの別色は間違いないね。マシュ」

 

「はい!先輩達をお護りいたします!」

 

「それじゃあ私達は部屋から出ようか。さあ所長、早く出るよ」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!どういうことなのよ!なんで出なきゃ!」

 

「いいからいいから。巻き添えくらいたくないでしょ?」

 

「だからどういう!」

 

「先輩達、下がってください!」

 

「「マシュ!」」

 

 

ドガアアアアアン!!!

 

『『『『『よっしゃああああっ!!!』』』』』

『『『『『くそがああああっ!!!』』』』』

 

召喚サークルが爆発した。オルガマリーとダヴィンチはルームから出ており無事、藤丸兄妹もマシュの楯で無事。観戦者達は歓声と阿鼻叫喚の2種類の叫びが聞こえてくる。

どちらにも優秀なマスター達の声が聞こえてきてしまいオルガマリーは頭を抱えたくなる。とりあえずもう一度ルームへと入る。

 

「ちょ、ちょっと3人とも無事なの?」

 

「はい!マシュ含め先輩達2名共に無事です!」

 

「ありがとうマシュ!流石は俺達のデミサーヴァントだよ!」

 

「い、いえ!」

 

「兎に角召喚だ!」

 

「いえこれは召喚ではなく事故です!」

 

「その通りさ。この煙の量、間違いなく事故さ。さてさて、誰を召喚してしまったのかな?」

 

「だ、大丈夫なの!?」

 

「大丈夫さ。たま〜に誰かを誤召喚してしまうのさ。主に衛宮君達だけどね」

 

「それは大丈夫って言えるの!?」

 

煙が晴れるとそこに現れたのはダヴィンチが言った通り衛宮士郎とセイバーのアルトリアだった。それだけでなく遠坂凛にアーチャーのエミヤ、間桐桜にライダーのメデューサだった。

まさかの6人の誤召喚は想定外であった。もちろん、それだけならどれだけよかったことか。

 

「あれ?ここ何処だ?」

 

「シロウ危険です。私の後ろに下がってください」

 

「ちょっと!ここ何処よ!?」

 

「落ち着け凛」

 

「セ、先輩…!ライダー…!」

 

「桜、お下がりを…!私が守って見せます」

 

「お〜い士郎!ごめんごめん!また暴走しちゃったよ!しかし驚いちゃった。まさか6人同時とは。ハッ!これはまさかこれだけで六回分使ったことになる!?」

 

「凛に桜!ごめんね!まさかこうなるとは思っていなかったから。アルトリアもエミヤもメデューサもごめんね」

 

「は?ちょっとどういうこと?」

 

「…え〜と、お前達誰?」

 

「桜、気を付けてください。この2人」

 

「どういうことだ?なぜセイバーとライダーの真名を。そして、この私も」

 

「え?あれ?どうしたの?」

 

藤丸兄妹が話しかけると士郎達の警戒が跳ね上がった。士郎は混乱しているが、これだけでも藤丸兄妹に違和感ができた。兄妹が知ってる士郎達の反応とは全く違うことに。

士郎達はすでに何回か誤召喚されたので慣れたはずである。なのにこの士郎達はまるで初めてかのような雰囲気。特にサーヴァント3基の警戒心は強い。

 

「先輩達!離れてください!この衛宮さん達は先輩達の知ってる衛宮さん達ではありません!」

 

「む!サーヴァント…!?いや、この感じは」

 

「どういうことです?知らないはずなのに私はアナタのことを知っている」

 

「やあやあ、ちょっといいかな?」

 

「また誰?っていうかサーヴァント?」

 

「如何にも!私はレオナルド・ダ・ヴィンチ。君達の現状を理解したから教えてあげるさ」

 

「真名を明かした!?てかレオナルド・ダ・ヴィンチ!?どういうことよ!?」

 

「なあ皆、話聞いてみないか?どう見ても悪い奴らには見えないし」

 

「シロウ!?本気ですか!?」

 

「お人好しにもほどがあるな衛宮士郎」

 

「う〜ん、ここで敵対しないほうがいいよ。じゃないと」

 

「そうだね。ここで暴れてほしくないから話を聞いてからの方がいいよ。特にサーヴァント達は」

 

「…アーチャーやめなさい。衛宮君の言う通りよ。ここは穏便に済ませましょう」

 

「先輩」

 

「悪いな遠坂」

 

「…はぁ、マスターの指示には従おう」

 

とりあえず話を聞いてくれるようで藤丸達の方はホッとしている。アルトリアとエミヤの警戒心があまりにも強すぎる。気持ちは分からないでもないがこのまま敵対されてたら大惨事になっていた。

とりあえず食堂に向かいながら説明をする。ここがどこで何が起こったのかを。さすがにこれを理解することは難解で凛は頭を抱えてしまっている。

 

「…つまり、ここはカルデアと呼ばれる施設で過去どころか未来にまで移動できる術があり世界の為に集められた組織で複数のマスターと数多のサーヴァントがいるね。普通の神経なら信じられないわよ。何なら今でも信じられない。さらに言えば私達は平行世界だか異世界から誤召喚されて私達のことを知っている?はっきり言うわ。いい加減にしなさいよね!頭がパンクしちゃうわよ!」

 

「と、遠坂落ち着けって!俺もというか俺達もよくわかってないんだから」

 

「せ、先輩の言う通りですよ」

 

「五月蝿いわね!」

 

「しかしやはり信じられません。複数のマスターと数多のサーヴァントがいるなんて。聖杯戦争でもないのに。しかしここが私達の知る冬木でないことは確かですね」

 

「やっぱり信じられないよね。でも食堂に行けば嫌が応にも信じるから」

 

「ねえロマニ、食堂はどうなってる?」

 

「ああ立香、食堂はこのことを知って集まってるよ。人数はとても多いけど」

 

「いいよ。それじゃあもうすぐで食堂だから」

 

今だに信じられない士郎達は食堂に着くなり信じるしかなくなる。食堂に入ると数多のサーヴァントが食事をしたりこちらを見てはニヤニヤと笑みを浮かべている。

凛はすぐさま殆どがサーヴァントだと気付く。まず士郎達の前に出たのはランサーのクー・フーリン。

 

「よっ!」

 

「ランサー!?まさかアナタも!?」

 

「違う違う。俺は元からこっちだ」

 

クー・フーリンは元はあるマスターがいたが外道麻婆にやられてからはリッカのサーヴァントとなっている。元マスターは疑似サーヴァントとなっている。

次に出会ったのはメデューサの姉、ステンノとエウリュアレだ。

 

「あらあら、こんな所に言うことを聞きそうにない駄妹がいるわ私」

 

「そうね私」

 

「ヒッ!う、上姉様に下姉様…!まさかお二人も…!?」

 

「当然でしょ?この駄メデューサもお仕置きが必要かしら?」

 

「必要よね私」

 

メデューサにとって絶対に逆らえない姉二人に出会ってしまい小動物のように怯えてしまっている。そんなメデューサを桜が何とか助けようとしていると次が円卓の騎士達。

 

「我が王」

 

「なっ!?まさか我が騎士達…!ランスロット…!」

 

「円卓の騎士!?数は少ないけどまさか!?」

 

「随分と硬い雰囲気をしているのですねセイバーよ私よ」

 

「…………は?誰、ですか?アナタは?」

 

「おや、こちらの私はすんなりと気づいたのにそちらは気づいていないと?」

 

「なあ、セイバー。なんか似てないか?」

 

「…………そんなはずありません。信じられません」

 

「あ!ランサーアルトリア」

 

「マスター、堅物の私を連れて大変ですね」

 

「待ってください!私!?ランサー!?どういうことです!?」

 

「私はランサーとしてのクラスのアルトリアです。聖剣ではなく聖槍を所持しています。なので肉体の成長がなされているのです」

 

「…………裏切ったわねセイバー。私達、貧乳同盟を裏切ったわね!」

 

「そんな同盟を結んだ覚えはありませんが凛!?」

 

「そんな…!私のアイデンティティが…!」

 

「桜!?」

 

ランサーとしてのアルトリアが現れてその胸の大迫力に凛と桜が膝をついてしまいセイバーアルトリアがどうしたらいいのかとオロオロしてしまう。

ちなみに士郎はランサーアルトリアの女性としての魅力にドギマギしアーチャーエミヤは見ないようにしている。

 

「ふん…やはり愚妹は愚妹だな。見るに耐えんな」

 

「…アナタは…!?いや、そんなはずは…!だとしてもなぜアナタがここにいる!?モルガン!」

 

「むろん、貴様の無様な姿を嘲笑いにきたに決まっている。私の知ってる愚妹よりもさらに愚かで滑稽だな」

 

「は?喧嘩売ってますか?買いますよ喧嘩」

 

「まぁまぁ私よ。モルガンの挑発に乗らないように」

 

「はっ!槍の貴様はその無駄にデカい胸で我が夫を誑かしておいてよく言うわ」

 

「それはアナタでしょう。そもそもまだ学生であるマスターと致して妊娠するなどあり得ませんよ」

 

「私の魔術ならちょちょいのちょいです」

 

「ちょっと待ってください!聞きづてならないことがいくつもあります!まず我が夫とは?」

 

「あ?そのままの意味だ。そこでマシュと話している男の方が我が夫だ。女の方は我が妻だがな。臣下よりもそちらの方がよいと言ってたのでな。そう呼んでいるだけだ」

 

「正確には絆されてそう呼ぶようになっただけです」

 

「つ、次にに、妊娠とはいったいどういう!?」

 

「そのままの意味だ。我が夫との子を為したのだ」

 

「な、なあっ!?あ、あり得ない!サーヴァントが子を成すなど!」

 

「わが魔術なら容易い。我が夫をつけ狙う雌共が多いからな。妻としてリードしなければとな。それに致すときの我が夫は中々可愛くケダモノであったな。アレほどの凶悪なブツを」

 

「姉よそこまでだ。さすがにイケナイ」

 

「ふん、カマトトぶりをするな槍の愚妹め。そもそも貴様も我が夫をつけ狙っていることは知っているぞ。オルタとバニーの貴様が共に我が夫を誑かそうとしてることに気づかんとでも?」

 

「ノーコメントとさせていただく」

 

セイバーアルトリアのみならず凛と桜も驚いた。サーヴァントなのに子を成せたことに。しかし話を聞く限り立香は相当モテる様だ。

モルガンにランサーアルトリアのみならず。刺されそうな関係なのに許しているのは人徳であろう。その後は色んなサーヴァント達が士郎達に挨拶してきた。

神霊級サーヴァントが複数存在したことには凛は特に驚いた。他にもアルトリアがかつて戦った前回の聖杯戦争のサーヴァントと共再会したりした。

だが士郎達が一番驚かせたのが疑似サーヴァント達であった。まず最初にエルメロイ二世に凛が驚き、次にルヴィアの疑似のアストライア。

士郎とアルトリアとエミヤを驚かせたアサシンエミヤ。イリヤの疑似のシトナイに平行世界のイリヤ達に天の聖杯ということになったアイリスフィール。

士郎達がよく知る藤村大河が疑似のジャガーマンになっていて宇宙猫状態になっているとこれ以上ない衝撃が襲いかかる。まずは凛の疑似サーヴァントであるイシュタルとエレシュキガル。

 

「わ、私!?」

 

「ね、姉さんもなんですか!?」

 

「り、凛…!凛までもが疑似サーヴァントとは…!」

 

「へぇ…女神様とは私も悪くない選択をしたわね」

 

「う〜ん…!エレシュキガルはそうだけどイシュタルについては問題ありまくりだけどね」

 

「は?どういうことよ!?」

 

「二人ともメソポタミアの女神様だからね。そう言えばわかるかな?」

 

「…なるほど。凛、メソポタミアと言えばあの英雄王が統治していた時代だ。ということはつまり」

 

「げえっ!そう考えればすっごい嫌じゃない!」

 

「それにしても…イシュタルはまんま遠坂だけどエレシュキガルはすっげえ新鮮なんだよな。見たことない遠坂を見てるようだ」

 

「あ、それはわかります先輩。なんだか姉さんっぽくない所が」

 

「おいこら二人とも」

 

次は桜の疑似サーヴァント達、例外もいるが兎に角、桜似のサーヴァントが10人前後いる。

 

「はあ!?桜の疑似サーヴァント、どんだけいるのよ!?」

 

「いや〜、BBとかはちょっと違うけどインドの女神サーヴァントは殆どが間桐さんだね」

 

「インドって、メソポタミアやギリシャ以上にやばいのに」

 

「そうなのか?あんまりイメージわかないけど」

 

「インドは知名度こそそこまで高くはないけど神話で考えたらどいつもこいつも破格級のサーヴァントがひしめくわ」

 

「マジか…!?」

 

「桜の疑似サーヴァントはそんなインドの女神サーヴァントよ。パールヴァティはともかくカーリーにドゥルガーにカーマは特に女神サーヴァントとしてはトップクラスよ。まさか、桜の疑似サーヴァントがそんなのを依り代になってたなんて。藤村先生のジャガーマン以上に頭が痛いわ」

 

「わ、私の疑似サーヴァントはそんなにたくさんいるなんて。姉さんよりも多いんだ」

 

「そうですね。流石は桜です」

 

桜の疑似サーヴァントの多さに驚いた後は期待するのは士郎の疑似サーヴァントである。しかし見渡してもどこにもいない。

エミヤはいるはずがないと言っている。エミヤ的にはいないほうがいいと言った方が正しい。ただでさえ自分という未来の姿がいるのに疑似サーヴァント化までされたらたまったものではない。

エミヤの発言に凛は苦笑いしていると入り口から信じられない存在を目にする。

 

「さ〜て、飯飯っと。あ?坊主どもか?」

 

「あ、おじいちゃん!違うよ。放送聞いてた?」

 

「ああ?放送?あ〜…そういやそんなのが耳に聞こえてきたな。まああんま興味なかったしな」

 

「衛、衛宮君の疑似サーヴァント…!」

 

「せ、先輩の疑似サーヴァント!なんてハレンチな!」

 

「シロウ!露出が多すぎます!これはイケマセン!」

 

「なんでさ…!遠坂達の方がよほどだろ…!」

 

千子村正の姿に女性3人は大興奮。とりあえず自己紹介をした。士郎の疑似サーヴァントの存在にエミヤの目は死んだようになっている。

しかし神霊ではなく鍛冶師の村正だったのが幸いだった。もし士郎まで神霊だったならエミヤは壊れていたのかもしれない。

尤も神霊の方がマシだったかもしれない。

 

「へ〜…衛宮君の依り代は妖刀で知られる村正とはね」

 

「俺でも知ってるぞ。日本じゃ有名だもんな」

 

「おう、といっても俺の場合はちぃっとばかり特殊でな。説明は面倒いからしたくねえ」

 

「ふん…小僧の疑似サーヴァントが鍛冶師とはどうやらとんだハズレだったようだな。どう見ても戦闘向きではなさそうだ。そもそもセイバーなのも疑問鼻話しい。キャスターがお似合いだ」

 

「ちょっとアーチャー」

 

「う〜ん、悪いけどお爺さまはアーチャーよりも強いよ」

 

「は?」

 

「ちょっとイリヤ、いくらなんでもそれは…!」

 

「あらリン、マスターなんだからステータスは見れてるはずよ。しっかりと村正お爺さまのステータスを見てご覧」

 

「………!?う、うそ…!?何この高水準のステータス…!セイバークラスとしては破格クラスよ…!衛宮君のセイバーとも撃ち合えるだけのステータスを持ってるなんて!」

 

「なん、だと…!?」

 

「それは本当ですかリン!?」

 

「間違いないわ」

 

「五月蝿えな。どうでもいいけどそこを退きな。飯が食えねえだろ」

 

「あ、ああ…!すまん」

 

村正のステータスの高さにビックリ。スキルも相まって村正はここカルデアでは一線で戦えるサーヴァント。これで終わる驚きならよかった。

問題はここから。

 

「こら〜村正ぁ!置いていくなぁ!」

 

「全くです。私を放って先に行くなど」

 

「村正ぁ!なんで一緒に行かないの!?」

 

「そうです。私とアナタで一心同体、剣と鞘なんですよ」

 

「あ゙〜うっせぇ…!うっせぇ嬢ちゃん達だ。ゆっくりと1人で飯を食わせろって話だ」

 

「知らないもん!そんなの関係ないもん!」

 

「全くその通りです。私との仲だということを忘れないように」

 

「は?なにあれ?私か?いやしかし、私としては」

 

「あ〜…説明ちょっと面倒いけどあれも一応アルトリアの名前がついてるよ」

 

アルトリア似の4人が村正に詰め寄るように側に寄ってきた。藤丸兄妹の話によればあの4人はアルトリアキャスターという。

アルトリアなのだがややこしいらしいので割愛だが二人は正式なキャスターで第二再臨と第三再臨の姿で残り2人はアルキャスだがバーサーカークラスとしての水着姿らしく第一再臨と第三再臨とのこと。

あまりにも意味不明でなぜ同名が4人もいるのかだが召喚に応じたからですぎず、第一と第二は口調は同じで第三だけは口調が違うのでそうなったらしい。

もう宇宙猫になっても仕方ないほどわけわからないことだがそれで済むはずがない。そんな4人が村正に寄っている。考えられることは一つ、4人のアルキャスは村正に好意を持っているのである。

 

「へ〜…衛宮君ってばセイバー似の女の子を4人も侍らせてるわけね。へ〜」

 

「待ってくれ遠坂!誤解を招くような言い方はやめてくれ!」

 

「先輩」

 

「桜も!」

 

「は〜…それだけならよかったけどね」

 

「は?どういう?」

 

そんな村正を巡って4人のアルキャスが睨み合ってるとイシュタルとパールパティ、アストライアが参戦。もうこの時点でお察しである。

 

「へ〜…!流石は衛宮君の依り代よね。そこまで一緒だなんてね」

 

「先輩…先輩、先輩、先輩…!」

 

「シロウ…!八方美人はいけませんよ!」

 

「なんでさ!」

 

「シロウと一緒にしたらいけないよ。お爺さまは刀鍛冶一筋なのよ。どちらかと依り代となったシロウに惹かれたのよ。つまり、シロウが悪いのよ」

 

「誤解だ!」

 

もう分かりやすいほど衛宮を依り代にした村正のモテモテっぷりである。尤も村正は全く興味がないわけではないがそれよりも刀鍛冶に命を燃やしている。

まあそんなことはともかく阿鼻叫喚となった衛宮達、特に衛宮2人は早く帰りたい気持ちでいっぱいである。エミヤの方も知人が多いようでムチャクチャ困っている。

特に藤丸兄妹からはオカンと呼ばれていてもう頭が痛いのなんの。そんなこんなで一時間以上経過してようやく帰れる算段が出来た。

衛宮達はやっと帰れるとホッとしている。召喚ルームへと急ぎ、速く帰ろうと藤丸兄妹を急かす。

 

「え〜!もう帰っちゃうの!?もう少しだけここにいようよ!」

 

「帰る!もう帰るわよ!もうこんな百鬼夜行な場所なんか居たくないわよ!さっさと帰ってアーチャーにバトラーしてもらうんだから!」

 

「サーヴァントを執事代わりにするのはどうかと思うぞ凛」

 

「私は楽しかったです。それと、ちょっと先輩にお話ができました」

 

「さ、桜!?」

 

「これ以上ここにいては私の中にある何かがぶっ壊れてしまいます。速く帰りましょう」

 

「そ、そうだな。悪いな」

 

「いえいえ。充分に面白いものが見れたのでよしとします。次に誤召喚された時はいの一番に士郎達を呼ぶつもりです」

 

「あの、やめてくれ。ややこしいことになりそうだから」

 

「はいは〜い!それじゃあ藤丸兄妹は下がってね。起動するからね」

 

「は〜…!やっと帰れるわ。もうこりごりよ」

 

「全くだ。次からは気を付けてほしいものだな」

 

「ちょっとアーチャー、まさか私のせいだと?」

 

「どう考えても凛のうっかりだろ」

 

「なんですってぇ!?」

 

「と、遠坂…!と、兎に角じゃあな藤丸兄妹!もう会うことはないと思うけど」

 

「うん!今度はそっちのマスター達とサーヴァント達も一緒に誤召喚するから!」

 

「頑張ってガチャ回せるように石をたくさん集めておくね!」

 

「なんでさ!」

 

士郎達は召喚サークルの上に乗ってどうにか元の世界に帰れた。藤丸兄妹はもう少し一緒に居たい気持ちだったがオルガマリーはやっとさっさと帰ってくれてよかった。

胃が痛くなる気持ちであった。ヒスを起こしたのは自分とカドックだけだった。兎に角もう休みたい気持ち。召喚ルームから出るとそこに龍技が何かを引きずってやってきた。

 

「よぉ。なんかあったのか?まさか藤丸達のガチャ病か?」

 

「…答えたくないわ。そ、それよりもどうかしたのかしら?というかその引きずってるソレ」

 

「おう、まあいつものとはちぃっと違うんだがなんか変なんだ。お前達に引き取ってもらおうと思ってな」

 

「ど、どういうこと?」

 

「偶々士郎ん家にいたんだけどよ。急にこいつらがやってきてな。この金ピカはいつものごとくアルトリアに求婚してきたんだけどよ。なんつうか不機嫌?よくわかんねえんだよな。金ピカらしくなく俺に喧嘩売ってきてな。まあ2人ともブチのめしたんだ」

 

龍技が引きずってやってきたのはギルガメッシュと言峰。龍技は自身の知るギルガメッシュとは違うことに気づき、もしかしたら知ってるのではと思い2人を気絶させるようにブチのめしてから連れてきたようだ。

その発言に察してしまった。

 

「もしかして、この2人はさっきの衛宮達と同じ…!?」

 

「あ?どゆこと?」

 

「ねぇ…どうしたらいい?」

 

「う〜ん…これは2人をどうにかできるサーヴァントに渡した方がいいね。カレンとか」

 

「もうそれでいいわ。もう関わりたくないわ」

 

どうやら龍技が引きずってる2人は先ほど元の世界に帰った士郎達と同じ世界の2人だった。オルガマリー達は2人を天敵扱いである。カレンというサーヴァントに引き渡すことにした。

龍技は何のことだかさっぱりだったがとりあえず引き渡すことだけしておいた。その後、龍技は藤丸兄妹に何があったのか教えてもらい安堵した。

面倒事に関わることがなかったので。その後金ピカと言峰はカレンや何人かのサーヴァントと色々と揉め事を起こしてから無理矢理帰らせる事となった。




今回は龍技の出番はほぼ無しでした。カルデアに関わることがそこまで多いわけではないので。次回は龍技の出番はあると思います。


原作との違い


衛宮士郎


根本的な部分は全く変わっていないがカルデアとの関わりがあるおかげでもう少し人間としての部分が出るようになった。相変わらずのモテっぷりだが本命は今のところなし。本人は気づいていないが桜からは肉食獣よろしく狙われ喰われようとしている。アルトリアは気づいているがライダーに阻まれていることが多く、凛に妨害されている。
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