魔訶不思議なドタバタ世界   作:下章

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今回から馴れ初めです。まずはメインヒロインのティファから。



今回は主人公視点の他ティファ視点もあります。


第4話 ティファとの馴れ初め

ある日の昼休み、今日は久しぶりにティファと二人っきりで弁当を食う。他の人達は別。

 

「いや〜、こうして学園で二人っきりになるのは久しぶりだな」

 

「本当だね。まあ、あの二人は相変わらずだけど」

 

「…黙らしとく?」

 

「ううんいいよ。最近は何だか耐性がついたらしいから」

 

「あ〜、確かにそうだよな」

 

あの二人とはもちろんクラウドとセフィロスだ。最初の頃はセフィロスが主にぶちのめされてた。

この学園って結構強い人多いし。下手したら藤丸達のサーヴァント達にボロカスにされてたからな。

後にクラウドにも犠牲が出て最終的には二人まとめて。んで今ではバカバカしくなった上に耐性までついて誰もやらなくなったんだよな。

 

「…ふふ」

 

「?どした?」

 

「ううん。もう、1年以上経つんだなぁって思ってさ」

 

「あ〜…そういやそうか。もうそんなに経つのか」

 

「龍技に出会わなければ、こんな風に穏やかで楽しい日々は過ごせなかったから」

 

「確かに…それまでは散々だって聞いてたな」

 

「うん」

 

ティファと俺との出会いか。あれは本当に偶然だったな。1年以上前、あれは確か、まだこの学園に入学する前、まだ中学生3月上旬の休みの日だったなぁ。

 

 

 

 

 

一年前の中学生3月上旬、俺は家から出ていた。理由は両親だ。休日は両親が絶対におり丸一日を両親というより母さんの嬌声を聞かされるという地獄を味わってしまう。

ガキの頃、マジで幼少期はその声を聞いた時は禁断の扉が開きそうになった。しかし歳を重ねる内にそれが地獄だとわかった時はもう家には居たくないという気持ちが強まったね。

両親のことは好きだ。しかし、休日にそんなのを聞かされれば危なすぎる。

そこで俺は休日はどっか友達の家で寝泊まりしてやり過ごすことにした。おかげで友達には迷惑をかけたな。

その友達とはこの3月まで。高校生になったらそういうのができにくくなった。

その友達とは別々だからな。困ったぜ。とにかく、高校生になったらどうしようか考えないとな。

そう思って中心部の方へと足を運ぶ。この駒王町は大きい。地方レベルかそれ以上の町だ。

初めて町を調べたらびっくりしたからな。とりあえず中心部に行けば暇つぶしになるだろう。

そう思って。中心部に着いた俺はまず朝飯を食いに行こうと思った。朝飯食ってねえし。

そう思って複合商業施設へと足を向けると何やら剣戟音が聞こえてきた。音の聞こえる方に顔を向けると一人の女の子が逃げててその後方ではツンツンヘアーの金髪とサラサラロングヘアーの銀髪が剣戟してた。

この時俺は気付いていなかった。女の子がティファで剣戟してる二人がクラウドとセフィロスだとは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名前はティファ。ティファ・ロックハート。この駒王町の田舎の地区に住んでる。

休日だから友達と買い物の約束をしていて中心部に遊びに来ていたら。

 

「ハッハッハッハッ!!」

 

「ククククッ…クラウド。さあ、私を倒してみせろ!」

 

「ティファ!誤解だ!違うんだ!!ティファアアアア!!!!」

 

ガキィンッ!!ガキッ!!キキキンッ!!

クラウドが別の友達と偶然出会ってそこにセフィロスがやってきてこんなことになっちゃったの!

クラウドとは一応幼馴染で神羅カンパニーと呼ばれる大企業の警務部門にバイトしている。

そこで一番強いと言われた最強のソルジャーのセフィロスに勝ってしまってほぼ毎日ストーカーされてる。

今では私はクラウドとは少し離れてるようにしていたのに。こうして絡まれるのが嫌だったから!

それなのに!どうしてこうなるの!?友達も巻き込まれたくないから逃げちゃったし!

どうしよう!町の人達も私達から離れてるし!そうやって必死に逃げてたら前方に人が!危ない!このままでは私のせいで巻き込まれて!

 

「逃げてください!!」

 

「あ?」

 

「クックックッ…クラウド…」

 

「邪魔だセフィロス!!ティファ!ティファアアアア!!」

 

「ハ〜…」

 

グッ!ダッ!!

「え?」

「は?」

 

「暴れるな」

 

バギイィッ!!キィィーーンッ!バゴォッ!!

え?な、なにしたの?まるで、殴り飛ばしたような音が。後ろを振り向きそこに立っていたのは袖無しのジャケットに紺のジーンズを着た男性。

 

「よぉ…大丈夫か?」

 

「う、うん。大丈夫。あの…ク、クラウドは?」

 

「クラウド?もしかして、さっき殴り飛ばした奴のことか?」

 

「は、はい!」

 

「そいつならほれ」

 

男性が親指で指す方向に顔を向けるとかなり離れた距離のビルに激突して壁に減り込んで気絶してるクラウドの姿が。やっぱり殴り飛ばしたんだ。

 

「ほぉ…クラウドを殴り飛ばすとは。フッフッフッ…お前もッ!?」

 

「お前も寝てろ」

 

ドゴッ!!

「ごっ!?」ゴオオッ!!キィィーーンッ!

 

「やれやれ…最難だぜ」

 

し、信じられない光景を見た。あのセフィロスが…最強のソルジャーがたった一発の蹴りで上空高くまで蹴り飛ばされた。まだ落ちてこない。

 

「ふあ〜…さ〜て、どっかで朝飯でも」

 

「あ、あの!」

 

「あ?」

 

「あ、あの…た、助けて頂いて、ありがとうございます!!」

 

「あ〜、助けたわけじゃねえぞ。迷惑だっただけだ。じゃあな」

 

男性はそれだけ言うと欠伸をしながらどっか行ってしまった。背丈からして同い年か少し年上って感じ。

私はそんな男性のことを見てることしかできなかった。少ししてセフィロスが墜ちてきた。

ベチャッと音を鳴らしながら。私は急いでその場から離れたのだった。

 

 

 

 

 

春、私は駒王学園に入学することになった。その入学式、何事もなく進んでいた。クラウドもいたけどさすがに高校1年生。

すぐに騒動を起こすことはなかった。クラウドとは別クラス。正直ホッとしている。

絶対に騒動が起こると思ってたから。さて、私の席は…ん?え?あれ?

 

「んあ?アンタが俺の隣か?俺は大我龍技。よろしく」

 

「え、ええ。私は…」

 

「ん?アンタ…どっかで、見たことあるような…」

 

私の隣の席の男子。見たことがあった。忘れることなどできない。あの時、クラウドをぶっ飛ばしてセフィロスを蹴飛ばした人だ。

 

「ああ!アンタ、先月に二人の野郎に追いかけられてた女か!」

 

「お、覚えてたんだ。私、ティファ。ティファ・ロックハート。よろしくね」

 

「お、おお」(ティファってff7のティファかあぁ!?いやいやいや!見た目は原作のティファ!二十歳の姿じゃん!普通前日譚の姿じゃないの!?おかしいおかしい!ということは先月に二人の野郎はクラウドとセフィロスかぁ!?やっべえ!原作主人公とラスボスをぶっ飛ばしてしまったよ!)

 

「?どうしたの?」

 

「あ、ああいや!なんでもない」(マジかぁ…駒王学園に入学してすぐに周りの奴らが他作品のキャラばかりだったからなぁ。まさかゲームキャラまでいるとかマジかよ)

 

どうしたのかな?なんか頭を抱えてるけど?それにしてもまさかあの時助けてくれた人が同い年で同じ学園で同クラスだったなんて。

世間って狭いのね。

 

「まあいいや。改めてよろしく」

 

「ええ。こちらこそ」

 

私は彼と握手をした。こうして入学式は終わった。

 

 

 

 

 

 

駒王学園に入学して約2ヶ月。私の学園生は彼との再会、龍技との出会いから一変した。

まずクラウドがよく龍技に突っかかるようになった。最初は生徒達も先生達も止めようとしてたけど今では誰も止めなくなった。

そして必ず龍技にぶっ飛ばされて終わるのがローテーションになっていった。今日も。

 

「龍技!!今日こそ!俺が勝つ!!勝負だ!!」

 

「は〜…いい加減にしてくれよ。鬱陶しいんだけど」

 

「黙れ!ティファは!ティファは!!」

 

「うざっ」

 

「うおおっ!!」

 

ブォンッブォンッブォンッ!

「おっと…危ないなぁ」

 

「はああっ!!」

 

ブゥンッ!

「よっと!」

 

「くっ!!」

 

「はいさいなら」

 

バキィッ!!!

「がはああっ!!」

 

クラウドはバスターソードを振るってるけど龍技は全てを紙一重に避けて脇腹を蹴っ飛ばしてクラウドを何処かにぶっ飛ばしちゃった。

 

「やれやれ」

 

「お前マジで強いよな」

 

「ザックス。どうにかしろよ、友達だろうが」

 

「それは無理。ま、どうせ後でアンジールにこっぴどく説教されるだろうから」

 

「は〜…クソ面倒くせえ」

 

龍技はあまり関わろうとしていない。けど、私やクラウドのせいで友達がたくさんできていた。

龍技は人気者だ。勉強もできスポーツもこなせる。最大の理由は亀仙流武道家であるのが大きい。

亀仙流はここ最近大きくなった武道道場でそこに通う人達はみんな強い。龍技の父親が亀仙流の武道家でそこの臨時で先生もしてるらしい。

本職は民間軍人らしい。私も最近亀仙流を学ぶことになった。龍技は通うことがなくなったらしいけど高校生になる前はよく通ってたらしい。

何でも免許皆伝でもう学ぶことがなくなったから。けど龍技は時々道場に足を運んでる。

その姿を見たことが何度かある。よく瞑想したり一人で鏡の前に立ってやってたりしてる。

 

「龍技は何で武道をしてるの?」

 

「あ?」

 

「龍技は何だか違う理由で武道をしてる気がするんだ。どうして?」

 

「あ〜…今俺は武道を学んでねえんだ。武術を学んでんだ」

 

「武術?」

 

「ああ。空手やボクシング、カポエラに中国拳法、とにかくありとあらゆる武術を取り込んでんだ」

 

「どうして?」

 

「…強くなるため」

 

「強く?十分に強いのに?」

 

「いやいや、俺なんかまだまださ。世の中には、いや宇宙には強い奴らがわんさかいる。そんな奴らに負けない強さを手に入れるつもりさ」

 

「よく、わかんないかな」

 

「最大の理由は目標があるからさ」

 

「目標?」

 

「ああ。俺には越えたい人が何人かいる。その人達に追いついて追い越す。男に生まれたからには最強!この二文字がほしいのさ!」

 

「最強…まるで子供の夢みたいね」

 

「そうだな。男なんて、子供みたいな夢を持ってるもんさ」

 

「そうなんだ」

 

(最強か…そこまで自惚れてないけど、あの人達と肩を並べられたら最高だよ!その為にももっともっと強くならないとな!)

 

子供…そう、子供みたいな夢を持ってる。だけど…その目は真剣で何処までも高く登ろうとしてる目だった。

その時からだ。私は、龍技に惹かれ始めたのは。夢は子供、だけどそれを馬鹿にしなかった。

私は…彼に、恋をしたのだと初めて気づいたのだった。

 

 

 

 

 

龍技との初めてのデートはちょうど六月の始めの休みの日。その前の平日の昼休み、私は友達のエアリスに話をした。

 

「え!?ティファ、付き合うの!?」

 

「つ、付き合うとかじゃないの!?ただ、お礼をしたいなって」

 

「それで休みの日に一緒に出かけるなんて間違いなくデートじゃん」

 

「デ、デートじゃない!」

 

「それで、それを私に話してどうするのよ?」

 

「…エアリスは、ザックスと何回か出かけてるのよね?なにかアドバイスとかない?」

 

「アドバイス?う〜ん…龍技って人がザックスと同じとは限らないしね〜。とりあえず、服は良いのを着ないといけないわ。例えば、大胆な服装とか!」

 

「だ、大胆?」

 

「ほら!前に買ったあのドレスみたいなやつ!」

 

「あ、あれは別にその為に買ったわけじゃ!」

 

「それとおめかししないと!そのままでもいいけどやっぱり初デートなら気合いをいれないとだめよ!」

 

「エ、エアリス…」

 

「ところでティファ、その龍技って人を誘ったの?」

 

「う、ううん。まだだけど」

 

「まだってだめじゃない!すぐに誘わないと!もしかしたら他の約束されてできないかもしれないんだから!」

 

「ちょ、ちょっと!」

 

エアリスにそう言われてあれよあれよと出かける約束をして今に至る。エアリスはデ、デートって言ってるけどこれは出かけるだけ!

出かけるだけ、出かけるだけ。そう…デートじゃない。い、一応エアリスに言われた通りにおめかしして服もちゃんとしたけど。

へ、変じゃないよね?何度も何度も鏡で確認したんだから。よ、よし!行くわよ!

私は電車に乗って待ち合わせの駅前まで。さすがに人がいっぱいだったけど何事もなく着いた。えと…龍技は何処にいるかな?

……あ!いた。袖無しのジャケットにロゴが入ったシャツにGパン。龍技のは何だか普段通りの格好。

エアリスも言ってたっけ。男子はそこまでおめかししないって。それでも龍技は目立つ。その理由は肉体。

龍技って学校での制服はかなりダボダボのを着ていてわかりにくいけどかなりの筋肉。知り合いのバレットのようにムキムキの筋肉じゃなくて引き締まった筋肉。

分厚くはないけど密度がある肉体に女性のみならず男性も見てしまっている。うぅ…あんな人の隣に立てるかな私。

ううん!ここで引いてたらだめ!こうなったら当たって砕けろよ!これはただの買い物!これはただの買い物!…よし!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は〜…まさか、デートとはね。二日前にいきなりティファから休日の誘いを受けてびっくりしちまった。

クラウド関係で仲良くなったザックスからこのことを話したらデートだと言われた。しかし…デートか。

デートなのか疑問視するんだけどな。だってティファはクラウドと仲が良いはず、何だが…うん、この世界ではそうでもないな。

だってクラウド、セフィロスにストーカーされてるもんな。んでティファはとばっちり、何か嫌われてる気がしてならねえ。

まあデートかどうかはともかく、これでもデート経験は豊富だ。転生してから中学生の頃はよく女子とデートとかしてたからな。

うん…デートしてたはず。何人かの女子と一緒に出かけてたもんな。デートだと信じたい。

まあいいや。さて…ちっとばかり早く着いちまったからな。ティファはもう来てんのかな?

 

「お、お待たせ…!ま、待った…かな?」

 

ん?ティファか?よくわかった…な…え?ウソ、だろ?マジか。マジなのかよ。

 

「?龍技?」

 

「あ、ああ。いや、こっちも早く着いちまってな」

 

「そ、そう…」

 

いやいやいや!ウッソだろ!?その服装はマジか!?その服装、確か原作だとコルネオとか言う変態に近付く為に着ていた服装だよな!?

どう見てもドレスじゃん!やべえ!間近で見るとすげえ破壊力だな。こりゃあ本当に世の男どもが喜ぶわけだ。

前世の俺はティファにはさして興味なかったんだよな。そもそもff自体やらなかったし。

道理でさっきから殺気やらなんやら感じるわけだ。めんどくせぇ。さっさとデートしちまおう。

 

「よし、さっさと行くか」

 

「え?もう?」

 

「当たり前だろ?時間は限られてんだ。思いっきり楽しまないとな!」

 

「そ、そうね!楽しみましょう!」

 

ここに長く居たくねえ!さっさと遊びに行こう!俺はティファと一緒にまずは近くの複合商業施設へ。

アソコなら服やらアクセサリーやら色んなのが売ってるし、ゲーセンや映画館もある。飯もそこで喰えるからな。

とにかくソコへ向かう。ティファはチラチラと此方を見ていたが俺は何もしない。

いやだってティファとはそこまで親密ではないしな。手を繋ぐとかできねえよ。勘違いとかだったら恥ずいじゃん!

とにかく複合商業施設に到着。

 

「さて…どうする?何か服とか買うか?」

 

「え、ええと…な、何でもいいよ。ぶらぶらしててもいいし」

 

「んじゃあ見て回るか。何かいいもんがあったら買うという方針で」

 

「う、うん。それでいいよ」

 

ティファ、緊張しすぎだろ。まあ慌てる必要はねえな。ぶらぶらしてれば自然と緊張も解れていくだろう。

んじゃあまずは服でも見にいきますか。本当は手を繋ぐとかしておきたいけどまだガチガチだからやめとくか。

色んなメーカーの店があるからな。本当に何でも揃ってる。東京の渋谷もすごいけどここも負けてないよな。

大抵揃ってるし、一々行かなくていいから助かるよな。俺はそこまで服に拘りはない。

女性の服はわからないな。ティファは見て回ってて俺は付いていくだけ。

 

「こ、これなんかどうかな?」

 

「ん〜…ティファ、もしかしてそこまで服に拘りない?悪くはないんだけど…どうかな?」

 

「えっと…よく、わかったね。うん。エアリスにも言われたの。いつもの服ばかりだって」

 

いつもの服って原作で着てたあの服か?あ〜、そう言えばティファって水着もそこまで大胆なのじゃなかったな。

一応似合ってたけどなんか拘りとかなかったって感じだもんな。なら仕方ないか。なら服を買うのはやめるか。

 

「アクセサリーや小物入れは?それはどうだ?」

 

「う〜ん、それもあんまり」

 

「そっか。なら…映画は…あ〜、今はいい映画はなかったな。ならゲーセン行くか」

 

「ゲーセンか。中学以来行ってなかったな。うん、行こうか」

 

やっと緊張が解れてきたのかティファの表情が柔らかくなったな。ここのゲーセンは広いから色んなのが楽しめるな。

さて…何して遊ぶか。クレーンゲームは却下。金を使い過ぎるからな。なら…音ゲーだな。

 

「ティファ、音ゲーしよっか。太鼓とリズム、どっちがいい?」

 

「私はリズムかな。手慣れてるから」

 

「お、そこは一緒か。俺もそっち派なんだよ。じゃあ勝負でもするか?」

 

「いいわよ!私負けないから!」

 

俺とティファの勝負になったな。リズムゲーはこう見えて得意だ。しかしティファも負けていない。

鬼畜モードでの勝負なのに互角。いや、俺は全然本気を出してないから上か。まあ本気出しても簡単だしな。

結果は引き分け。

 

「惜しい!」

 

「惜しくはないだろ。結果はわかりきってたじゃん」

 

「む〜、デリカシーがないわよ!」

 

「んなこと言われてもな」

 

「へっへっへっ!youyou!そこのカップルさんよ!」

 

ん?複数の男達が、あぁ…ティファにナンパか。それにしてもその容姿、ありきたり過ぎねえか?

ちょび髭生やしたチャラ男やらヤンキーやらありきたりなナンパ男達が五人ほど。どうしようか。

 

「随分と楽しんでるねえ。今度は俺達と楽しまねえ?そんな彼氏なんかよりもさ!」

 

「そうそう!俺達とならもっと楽しめるze!例えば…どっかの廃墟とかさ!」

 

うわ〜…やべえなコイツラ。頭が悪すぎだろ。この会話、聴き取られてるぞ。警察がくるぞ確実に。

 

「結構!」

 

「ツレナイこと言うなよ!」

 

「へっへっへっ!」

 

面倒いなぁ。仕方ねえ。

 

「あ?何だよ彼氏さんよ!邪魔せんなよ!」

 

「面倒いから黙ってな」

 

ドゴォッ!!

「おごっ!!おっ…おっ…オゲエェェッ!!」

 

うげっ!やべっ!力加減間違えたか!?軽く腹パンしたつもりなのにゲロ吐かれちまった。

もっと手加減しないといけないか。やっぱ難しいよな。手加減って。

 

「お、おいテメェ!」

 

「すぐ済ますからな」

 

パチィンッ!

「ぎゃべええっ!!」

 

「こ、この野郎!!」

 

パシィ!

「ん」

 

グオッ!べチィッ!

「おわぁっ!!がべっ!」

 

チャキンッ!

「く、くそが!し、死ねえ!!」

 

スッ…ベキンッ!ペチンッ!!

「へ?いだああ!!ふべっ!」

 

「ひ、ひいっ!」

 

「よいしょ」

 

カスンッ!

「かへっ!?」

 

よし、これでよし。裏手のビンタで二人目を叩き飛ばして気絶。三人目は拳を繰り出してきたけど片手で受け止めて持ち上げてから軽〜く振り下ろしてダウン。

四人目は折りたたみ式のナイフを使ってきたけど指でへし折ってからデコピンで吹っ飛ばす。最後は顎に掌を掠めて気を失わせてやった。

後は警察に任せようか。

 

「あ、ありがとう。本当に強いのね」

 

「まあな。鍛えてるし」

 

「…何で?」

 

「ん?」

 

「わかってるよね。私が格闘技を学んでるの。私でもどうにかできてた。なのに…」

 

「あ〜、こんな奴らに手を出す必要はねえよ。それに、ティファの格好はちょっとな。その服装で派手に動くのはその…な」

 

「あ…え!?ああ!そ、そうだよね!は、はは」

 

ティファ、自分の今の服装を忘れてたな。足とか使ったら間違いなく丸見えだぞ。移動しようか。

 

「場所を変えようぜ。というかそろそろ飯を食いに行こうぜ。もういい時間帯だしな」

 

「え?あ…そうだね」

 

俺達は警察にやっかいになる前にゲーセンから出てフードコートへ。後から聞いた話、ナンパしてきた奴らは警察に御用となったようだ。

あんなこと言ってたし自業自得だよな。フードコートに来た俺達は適当な飯をそれぞれ注文して買う。

俺はカルビ丼、ティファはオムライス。わかりやすい。

 

「「いただきます」」

 

「ムグムグ…ん、んまい。やっぱカルビを多めに上乗せしといて正解だったぜ。絶対に物足りなくなるところだったぜ」

 

「結構大盛りなんだ」

 

「まあ、結構食べるからな」

 

ある人達に比べたら俺なんてかわいいもんだけどな。飯を喰った俺達はまたぶらぶらと店を見て回る。

ティファが興味持ったのはペットショップでもアクセサリー店でもなく、スポーツジム。別に意外でも何でもない。

ティファは身体を動かすことが好きだからな。格闘技を学んでんだから。ジムに入ると小ぢんまりしてるが設備は充実している。

リングもあるなど結構本格的。複合商業施設内のジムにしてはゲーセン並みに広いとは。

 

「へ〜っ…結構しっかりしてるね」

 

「どうする?お試しができるが」

 

「ん〜、ちょっとだけやっていこうか」

 

そうだと思った。お試し体験をすることになり金を支払いスポーツウエアに着替える。俺はそのままでもいいけどティファはな。

ティファはサンドバッグを殴ると蹴るをしてる。さすがは格闘技をしてるだけあって威力はある。

他の人達もびっくりして見てるよ。最後の一発のパンチで大きく揺れる。サンドバッグが壊れてないな。

結構頑丈なのかな?

 

「今度はアクトがやってみてよ」

 

「俺?ダメダメ。俺がやったらサンドバッグ壊しちまう。弁償したくねえよ」

 

「いいからいいから。ちゃんと手加減したらいいんだから!」

 

ティ、ティファのやつ、意外と強引なんだな。仕方ない。しっかりと手加減してやらないとな。

ん〜っと…こんなもんかな。

 

パァンッ!パァンッ!パンッパンッパンッ!!

「すごぃ…!」

 

ボクシングの要領で軽〜く左の乱打。動きながらあんまりサンドバッグを大きく揺らさないように。

 

パッパッパッパッ!!キュキュキュキュッ!シュパッシュパッシュパッシュパッ!

「お、おいアイツ…!やばくねぇ!」

 

「ああ!何だよあの動き…!ヤバすぎだろ…!」

 

「こんな動きできんのって鉄拳Tournamentとかに参加してる奴だよな!?」

 

「もしかして格闘大会に参加してる選手とか?」

 

「いやいや、さすがにないだろ。テレビとかに出てるはずなんだから」

 

(…すごい。全然違う。私の習った格闘技なんかとは比べ物にならない。さっきから左しか使ってない。それに…かっこいい)

 

なんかさっきから見られてるな!やり過ぎか?ならそろそろ終わらそうか。少し、少〜し力を込めて。

 

「ふっ!」

 

バシィィンッ!!ギチッギチッギチッ!

「うおおっ!」

 

「すっげえ!」

 

「なんつう右だよ!世界いけんじゃねえ!」

 

(うわぁ…すごぉい)

 

ふぅ…こんなもんかな。ん?うおっ!ひ、人が集まって!

 

「すげえなアンちゃん!」

 

「あんなすげえの見たことねえ!」

 

「なぁなぁ!なんか格闘技やってんのか!?」

 

「きゃああ!!カッコいい!アドレス教えてください!」

 

ぅおおっ!き、来すぎだろ!人多すぎ!こんなに人がいたのかよ。ど、どうしよう。ティ、ティファは…うわっ、なんか不貞腐れてるよ。

やばいなぁ。…仕方ない。もしかしたら嫌がるかもしれねえ。けどこの状況を打破するにはこれしかねえ。

 

「すまない。実は彼女とデートしているんだ。もう体験を終えるつもりです」

 

「え〜〜っ!!?彼女さんいるの!?」

 

「マジかよ!彼女持ちかよ!」

 

「きゃ〜〜っ!!」

 

「え?ええ!?」

 

「すまんティファ。とにかくもう出よう」

 

「そ、そうね!」

 

しどろもどろになってるティファと共に体験を終えて着替えてジムから出る。女性達からは黄色い歓声、男性達からは怨嗟的な目線を。

どうにか出れた俺達はまた散策することにした。ティファの顔がすっげえ紅かったが、俺はそれを言うゆとりがなかった。

 

 

 

 

 

夕暮れ時になりデートも終わりの時がやってきた。かなりドタバタしたけど結構楽しめたな。

 

「デート、楽しかったぜティファ」

 

「う、うん。デート、た、楽しかった」

 

俺達は駅前にいてこっから別れるつもりだ。俺は歩いて帰れるし、ティファは電車に乗らないとな。

送ってやりたいけどティファが断ってしまった。人々もまばらで俺とティファだけがぽっかりと空いたみたいだ。

 

「じゃ、そろそろ電車の時間だ。また明日、学校で」

 

「ちょ、ちょっと待って!」

 

ん?なんだ?ティファの様子がおかしい。なんつうか、何か意を決したような。

 

「りゅ、龍技!!」

 

「おう」

 

「わ、私…!あ、貴方の…貴方のことが好きです!付き合ってください!!」

 

………へぇっ!?ど、どゆこと!?つ、付き合う!?好、好き!?はあぁ〜〜っ!?!?マジ?マジかぁ…!

まさかこうなるとはなぁ。さすがの俺も想定外だよ。マジでデートして告白されるとかよ。つか、こんなど真ん中で。

周りの人々、完全にこっち見てるよ。ドッキリバラエティじゃねえよ。答えないといけないよな。でもマジで?この往来で?

野次馬共が燧なしにざわついてるよ。えぇい!どっか行ってくれ!くそっ!仕方ない!答えるしかねえか!

 

「…いいのか?俺で」

 

「う、うん…!龍技、貴方のこと…実は数日前から…す、好きだったの。と、友達に相談したら…休日にデートして、告白したらいいって」

 

エアリス〜っ!絶対にエアリスの仕業じゃねえか!夕暮れの空を見上げたらエアリスがピースしてる幻想が見える。

は〜っ!もうどうでもよくなってきたわ。

 

「わかった。こんな俺で良ければ。ティファ、俺と付き合ってください」

 

「!は、はい!」

 

パチパチパチパチ!!

ええい!拍手すんな!なんだこの茶番めいたものは!見ろよ!ティファの顔、真っ赤じゃねえか!

と、とりあえず告白だけ受けたからそろそろ帰ろう。じゃねえとティファがもたねえ!

 

「じゃ、じゃあティファ。そろそろ」

 

「ま、待って!」

 

チュッ!

「……え?」

 

「じゃ、じゃあ!さようなら!また明日、学校でね!」

 

…え?………え??何?何された?今の、キス?キス、だよな?ええ?えええ!?!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………あの時は大分混乱したよなぁ。まさかティファから急にキスされたもんなぁ」

 

「お、思い出さないでよ。あ、あの時はとても恥ずかしかったんだから!初めてのファーストキスだったし」

 

「俺はアレをファーストキスだと認めたくないけどな」

 

あの初デートから俺はティファと付き合って恋人同士になれたんだっけな。まあ決定的になったのは二回目のデートの時だったな。

あの時は…うん、まさかああなるとは思ってなかった。だってたった二回目で初体験までしちまったもんな。

あの時の俺達は初めてで戸惑いしかなかったけど、ティファはとても色っぽかったよな。

うっ…!思い出したら…!鎮まれ…鎮まれ…!

 

「今はこうして屋上で仲良くお弁当食べてるもんね」

 

「そうだな」

 

「まあ、後に彼女が増えるなんて思わなかったけど」

 

「うっ…それは…俺だって思わなかったよ」

 

「そうだよね」

 

「さて…飯食ったし、どうしようか」

 

「だったら…鎮めるの手伝ってあ・げ・る!」

 

うえっ!ま、まさか気付かれてた!?や、やばい…!さすがにやべえよ…!ここは屋上とはいえ学校!

しかもまだ昼休み!絶対にバレる!

 

「だ、大丈夫だって!誰か来たらマズイだろ!?」

 

「大丈夫。ドアの隣の壁に隠れてればバレないよ」

 

「そ、そういう問題じゃ!」

 

「龍技のは凶悪なんだから!ちゃんと鎮めないといけないよ」

 

ティ、ティファのやつ…アレから随分と大胆になってしまったよ。嫌だと言ってもやめなさそうだな。

仕方ない。ヤってもらうか。こっからはR指定だ。見せることはできねえよ!チャンチャンっと!




ティファとの馴れ初めでした。こういうのは初めてでおかしな点が山程あると思います。なれないことをしたと思っています。後悔はしてません。いい勉強になればと思っております。





今回はティファの設定





ティファ・ロックハート




設定 ファイナルファンタジーVIIのメインヒロイン。年齢は17歳だが、見た目は原作の容姿で大人っぽさがある。駒王町の隣の村の村長の娘で格闘技を習得している。クラウドとは幼馴染だが、一度だけあった程度の関係。クラウドのとばっちりに出くわしたせいでクラウドのことが少しだけ鬱陶しい関係へと変わっている。クラウドのとばっちりで龍技に助けられてからは龍技と友達になる。それからは好意を抱くようになり付き合い恋人となる。龍技がモテるので最初の頃は嫉妬を抱いていたが、現在は全くなくなっている。寧ろ龍技だからと納得している。実は龍技と共に初めてをシた関係で非処女。第一彼女なためそれでマウントをとることもある。
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