ポケットモンスター レッツゴーカントーパラレルワールド 作:平良治
カントー地方のマサラタウンで一人の少年が家を訪れる。
「あ、アユミのお母さん!」
「あら、シンくん朝から早いわね」
「だって、今日はオーキド博士のところに行く日だから」
「楽しみにしていたものね。でもごめんなさい、アユミは今…」
「あ、そうか、お父さんが帰ってきているんだ。じゃ、俺先に行っているて伝えてください」
「ありがとう。伝えておくわね。」
少年の名前はシン。10歳の少年である。彼は、挨拶を終えた後、そのままオーキド研究所へと向かった。
そのころ。
「お父さん、明日からまた仕事?」
「あぁ、今度はイッシュ地方かカロス地方かな?」
「すごいな、お父さん。」
彼女の名前はアユミ。この物語の主人公で10歳の女の子。今、彼女は久しぶりに家に帰ってきた父親と朝食を食べていた。
「アユミ、さっきシン君がうちの前まで来て先にオーキド博士のところに行っているって。」
「えぇ!もう、せっかちだな…」
「よっぽど楽しみしていたみたいね。」
「うん。今日から私たち、ポケモントレーナーとして旅するからね。」
「そうか、アユミもシン君ももう10歳になったからな…」
「それと、お父さんとオーキド博士が教えてくれたポケモンたちも見たいし。」
「なるほど。それじゃ、そろそろ僕たちも準備を始めるか。」
「はーい。それじゃ、着替えてくるね。」
アユミは片づけをした後に部屋に戻る。
「あなた久しぶりにアユミと話してうれしそうね。」
「あぁ、でもそれよりも友達ができてシン君と仲良くしていることのほうがうれしいかな?」
「えぇ、私もそう思うわ。そんな二人も、今日からポケモントレーナーとして旅立つなんて…あっという間ね。」
アユミの母親と父親が話している中、アユミは部屋で着替えながら
「特別なピカチュウとイーブイか…写真よりかわいいのかな?」
と、考えながら支度をしていた。
一方シンは先にオーキド研究所に到着。
「オーキド博士!おはよう!!」
「おや?シンじゃないか、早いのぉ」
「へへっ早くピカチュウとイーブイを見たくて」
オーキド博士が庭を掃除しているところを見付けてシンがあいさつをしていると
「こら、イーブイ!まってって」
シンと同じくらいの少年が研究所から出てきて、イーブイと追いかけっこをして登場。
「おっと、イーブイ駄目じゃないか、勝手に出てきてわ」
「オーキド博士、ごめんなさい。」
「いやいや、元気でなりより。」
イーブイとともに出てきた少年はカケル。アユミとシンと同じく10歳の少年である。
「うん?君は?」
「え?あ、俺、シン。君は?」
「僕はカケル。よろしく。」
「よろしく!なぁ、そのイーブイ…もしかして。」
「えっ?えっと…」
「カケル、シンにはすでに話しておるから、秘密にしなくても大丈夫じゃ。シン、ここで話すのもなんじゃし、研究所の中で話しないさない。」
「あ、はい!お邪魔します!」
シンがオーキド博士の案内で研究所に入ろうとした
すると
「なっ!?あれは、ピカチュウ!」
研究所からピカチュウが走りながら外に出て行った
「えっ!?なんでピカチュウが外に!?」
カケルも驚いていると…
「へい!カムバック!ピカチュウ!!」
一人の研究員がピカチュウを追いかけようとしていた。
「うん?そこの君!何をしている!」
「お、おぅ!博士!!ピカチュウがラン!逃げてしまって!」
「それは見てわかる!しかし、君はどちら様かな?」
「わぁつ…ミーは、個々の研究員でーす!」
「いや、わしは君と初めてあった。それに、その服は、わしのじゃ!君は一体何者じゃ!!」
「おぅ…仕方がありません…パワーで押し切るです!!」
謎の男がモンスターボールを出して、2匹のポケモンを繰り出した
「うわぁ!!なんだよ、いきなり!!」
「あれは、スピアーとカイロス!?」
男の行動に驚くカケルとシン
「スピアー!ピカチュウをゲットするでぇす!カイロスはミーとこいつらをストップするでぇす!!」
男がポケモンに指示をすると
「イーブイ!スピードスター!!」
スピアーの動きをカケルのイーブイが止めた。
「なっ!!なんですか!!」
「お前の相手は僕だ!!」
「カケル!何をしている!」
「オーキド博士とシンはピカチュウを追いかけてください!ここは、僕とイーブイで止めます!!」
「ぬぅ…すまない、カケル!ここを頼む!!」
「邪魔でぇす!!スピアー!カイロス!イーブイを倒せぇ!!」
「2対1はずるいぜぇ!!いけぇ!!」
2匹のポケモンがイーブイに襲い掛かる中、シンがモンスターボールを投げて、中からポケモンが出てきた。
「な、なんですか、あれ!!」
「電気ショックだ、メルタン!!」
技はカイロスにあたって、驚く
「シン!なんで?」
「相手は2匹いるんだ!ここはダブルバトルで戦おうぜ!」
「けど、ピカチュウが…」
「オーキド博士がなんとかしてくれる!それに、メルタンは鋼タイプなんだ。きっとカケルとイーブイの役に立つぜ。」
「…わかった、一緒にこの人を止めよう!!」
「そうこないとな!」
「ごちゃごちゃ話すな!!いけ、スピアー!カイロス!!」
「いくぞ、イーブイ!たいあたり!!」
「メルタン、電気ショック!!」
カケルとシンは、謎の男とダブルバトルを始めた
そのころアユミは
「準備よし!」
着替えを終えて部屋から出ていた
「あれ?お母さん、お父さんは?」
「あーなんかオーキド博士から電話があってね、急いで出かけたわよ」
「え!?何かあったのかな?」
「さぁーわからないけど…ところでアユミ準備できたの?」
「あ、うん。できたよ。今から私もオーキド博士のところに行くね」
「わかったわ。気を付けてね。」
「行ってきます!!」
そういってアユミが家から出て、オーキド研究所に行こうとした
「うん?なんだろう?」
アユミは少し離れた叢に何かがいることを感じて、そこへ向かう
「このあたりかな?」
そういってアユミが草むらの中に入ると
「おーい、待て、待つのじゃ!」
後ろから大声で止めるオーキド博士が現れる
「ふぅ、危ないところじゃった…叢では野生のポケモンが飛び出してくるからの…」
「オーキド博士!?なんでここに?」
「おぉーアユミか!実は、今、ピカチュウを探していて…」
オーキド博士がアユミに話しかけると
「うわぁっ!!えぇっ!!ピカチュウ!!」
突然ピカチュウが脅かすようにアユミの前に現れた
「ピカチュウ!?こんなところに…!!」
オーキド博士も驚く中
「そ、そうじゃ!アユミ、ピカチュウをモンスターボールに…」
急いでピカチュウが入っていたと思われるモンスターボールを取り出したオーキド博士を見たピカチュウが
「こ、こらピカチュウ何をするんじゃ!」
そのボールを起用に奪ってアユミの渡すように尻尾でパスした
「え、えぇっ!?な、なに!!」
するとピカチュウは、アユミの前を行ったり来たりしながら動き出す
「むむ…もしかして…?」
何かに気づいたオーキド博士は
「アユミ!そのボールをピカチュウに投げるのじゃ!!」
「えぇっ!!え、えっと…それ!!」
アユミは何が何なのかわからないままボールをピカチュウに向けて投げる
「おぉーピカチュウが…!」
オーキド博士がピカチュウがモンスターボールに入ったところを見て、そのボールがアユミの近くに転がっていくのを見た。
「ピカチュウ…ボールの中に戻った?」
「うむっそうじゃ、アユミ、突然のことにすまなかった。じゃが、たすかったありがとう。」
「あ…はい。というか、オーキド博士、何があったのですか?」
「おっと!実は、大変なことが起きて…そうじゃ、二人が!!すまないアユミ説明してる時間がない!わしは研究所に戻る!」
思い出したオーキド博士は急いで研究所に戻る
「あっ!オーキド博士、待ってください!!ピカチュウ忘れていますよ!!」
アユミはオーキド博士を追いかけて、彼女も研究所へと向かった。
オーキド博士が研究所に戻り、すぐにアユミも研究所に到着する。
「えっ?なにこれ…!!」
研究所の近くの地で、なにやら争った跡を見て驚くアユミ
「カケル、シン大丈夫か?」
「あ、オーキド博士!はい、僕たちもポケモンも大丈夫です。」
「途中でアユミのおじさんが来てくれたから、変な男も逃げていったよ。あ、今、研究時の中にいるよ。」
「そうか…無事でよかった。」
「オーキド博士、ピカチュウは?」
「あ、ピカチュウなら、ここに…」
「あ、アユミ!」
「おぉーアユミ!そうじゃった、君にピカチュウを持たせたままじゃったな。」
「あの、これ、何があったのですか!?」
何が起こったのかわからないアユミ
「詳しいことは、中で話そう。君のお父さんにも伝えたいからのう。」
そういってオーキド博士はアユミ、シン、カケルを研究所の中に入れて、ここまで起きたことを話すのであった。
すべての話を終えて、研究所内で休むアユミたち。
「いやーアユミにも見せたかったなー俺とカケルのコンビネーション!」
「こら、シン!」
「あ、ごめんなさい…」
「じゃが、二人のおかげでわしはピカチュウを無事に見つけることができた、本当にありがとう。」
オーキド博士がお礼を言う中
「えっと、カケル君だっけ?」
「あ、カケルでいいよ。僕もアユミっていうから。」
「あ、じゃ、カケル。イーブイとすごい仲がいいだね。」
「うん。一年前、初めて僕のお母さんとお父さんが連れてきたときは、おびえていて隠れていたんだけど、僕と遊んでいたらいつの間にか仲良くなったんだ。」
「へぇーそうなんだ。」
「そういえば、カケルってトレーナーランクどれくらいなんだ?一緒にバトルして思ったけど、あんな的確な指示、新人じゃなかなかできないよな?」
「数か月前にモンスターボールになったばかりだよ。」
「えぇ、まじかよ!!俺なんか、まだビギナーだぜ。」
「正確にはシンってビギナーの中旬なんだよね。」
「そうなんだ…!それでも、あれだけのバトルができるなんてすごいよ。」
「え、そうか…ありがとう!けど、お礼はメルタンにいってくれよ。」
カケルとシンが話しているとアユミのお父さんが部屋に入ってくる
「オーキド博士、研究所の外の掃除終わりました。」
「ありがとう。助かったわい。」
「それと、先ほどの男ですが…おそらくポケモンハンターかロケット団の可能性がありますね…」
「わしも、そう思う。」
「このことは警察に知らせたほうがいいかと。」
「それならすでに連絡しておる。それと彼らにもな。」
「え、もしかして…お孫さんたちに?」
「うむ。相手が何者かわからないからの、トレーナーの腕が確か彼らにも力になってほしいと思ったんじゃ。本当はあまり孫たちに、心配をかけたくなかったのだが…状況が状況じゃからな。」
「そうですか。それで、ピカチュウは?イーブイはカケル君がいるので、大丈夫だと思いますが?」
「それも手を打っておる。アユミ、ちょっといいかな?」
「え?なんですか、オーキド博士?」
そういってオーキド博士がアユミを3つのモンスターボールが置いてあるテーブルの近くまで案内する。
「真ん中のモンスターボールに手を置いてくれんか?」
「え?あ、ハイ……うわぁっ!!ピカチュウ!?」
モンスターボールからピカチュウが出てきて、アユミを見て笑みを浮かべる
「撫でてもいい…?うわぁ、やわらかい。」
「出たり入ったり変わったやつじゃが…やはり。」
ピカチュウを見てオーキド博士が確信する
「アユミ、ピカチュウと一緒に、旅に出てくれんか?」
「え…えぇっ!!オーキド博士、なぜ娘と…?」
「実は、さっきピカチュウをモンスターボールに戻すときにボールを取られてしまったのじゃが、ピカチュウはそのボールをアユミに渡した。そして、今こうして出てきてアユミになついている。きっとピカチュウはアユミと一緒にいたんだろう。」
オーキド博士の言葉を聞いたピカチュウがうなずいて、アユミを見る。
「わ、わたしでいいの…ピカチュウ?」
ピカチュウはアユミに笑顔を見せてうなずいた。
「えっと…私、自分の夢とか目標がよくわかっていないから、ポケモントレーナーになって、これからの自分を探そうと思っていたの…だから、ピカチュウが思っているほどの私は未熟者だよ。」
ピカチュウに自分のことを話し出すアユミ
「だけど、私、ピカチュウが一緒にいたいというなら全然平気。OKだよ。私もピカチュウと一緒に旅をしたいし、これからどんなことが起きても、ピカチュウと一緒なら乗り来られるって、まだあったばかりだけど、そう思ったの。そんな私だけど、本当にピカチュウはそれでいい?」
アユミの思いを聞いたピカチュウは、アユミに抱き着いてうんと言うように鳴いた。
「ピカチュウ…改めて、よろしくね!」
こうして、アユミはピカチュウのパートナーとなった。
「いやーまさかだけど、なんかうれしいな。」
「すげぇーアユミのポケモンがピカチュウなんて、なんかうらやましい。」
アユミの姿を見る父親とシン。
「よし、ではさっそく行ってらっしゃい…と、言いたいところじゃが、もうすぐ夕暮れじゃ。今日はもうみんな家に帰って休みなさい。明日、改めてまた研究所に来てくれ。」
そのあと、アユミと父親と家に帰ってた。
「なぁ、カケル!今日、俺の家に泊まらないか?お前とイーブイのことをもう少し知りたくなってさ。」
「えっ?あぁ、いいよ。僕もシンと話したいことがあるから。」
シンはカケルとともに、自分の家へと帰っていった。
次の朝
アユミは父親と母親に「行ってきます!」と言って外へ出ていた。
「オーキド博士おはようございます!」
「おぉー待っていたぞアユミ!」
研究所には、カケルとシンも一緒に研究所に待っていた。
「さて、3人とも集まってところで…まず、アユミとシンは、今日からポケモントレーナーとして旅を始める。それでじゃ一つわしの頼みを聞いてほしい。」
そういってオーキド博士は二人にポケモン図鑑を渡した
「それは、わしが作ったポケモン図鑑なのじゃが、昔、わしが若いころすべてのポケモンを見つけてわゲットして、それに記録していた。しかし、この数年間、新しいポケモンやタイプが発見された。完璧なポケモン図鑑を作るのがわしの夢じゃったが、もう旅ができるほど若くはない…そこで君たちにわしの夢を代わりに果たしてほしんじゃ!ゲットすれば、その図鑑に自動的に登録される。さぁ、みんな、気を付けて出かけてきなさい!」
「ポケモン図鑑か…これからいろんなポケモンたちと出会うんだな!よし、さっそく俺、メルタンと一緒に行く!アユミ、カケルまたどこかで会おうぜ!!」
そういってシンは、先に研究所を出て旅を始めた。
「よし、それじゃ、私も…!」
次にアユミが研究所から外に出ると
「待って、アユミ。」
カケルも出てきてアユミを止めた
「え?なに、カケル?」
「僕も一緒についていくよ、アユミ」
「えぇっ!!な、なに、突然?」
「昨日、シンの家に泊まっていろいろとアユミのことを聞いたんだ。アユミ、ポケモントレーナーになったばかりだから、しばらく僕と一緒に旅をして、その中で僕が知っていることをいろいろと教えようと思ってさ。」
「えぇ、そんな、いいよ。あったばかりのカケルにそんなこと。」
「いや、それだけじゃないんだ。実は昨日、オーキド博士から電話がかかってきて、頼まれたんだ。しばらくアユミと一緒に行動をしてくれって。」
「え?オーキド博士から?」
「もしかしたら、研究所を襲った相手がまたピカチュウとイーブイを盗みに現れるかもしれない。もしそうなったときに、トレーナーになったばかりのアユミだけじゃ、対処できないと考えたみたいなんだ。」
「えぇ…うん、否定はできないかな?」
「だから、しばらく一緒に旅をしよう?僕もオーキド博士の考えには賛成だし、まさかピカチュウとイーブイが一緒にいるって相手も思わないだろうって…これは、僕の考えなんだけどね。」
「うぅーん…わからなくもないけど…でも…」
「じゃ、トキワシティまでは一緒に行こう?その間だったら、僕もアユミにいろいろと教えることができるから。」
「…わかった。それじゃ、改めて…カケル、よろしくね!」
「うん、よろしく、アユミ!」
二人は握手をして、マサラタウンからトキワシティまでの間、ともに旅をするのであった。
ここまでの登場人物のデータ
アユミ・本作の主人公
10歳の女の子
ピカチュウを相棒に初めてポケモントレーナーになった。
シン・主人公の友たちでライバルになる10歳の少年
アユミより少しだけポケモンの知識がある。相棒はメルタン。
カケル・アユミと共に旅をする友達
10歳の少年で相棒はイーブイ。
アユミとシンよりもポケモントレーナーの知識がある。
オーキド博士
マサラタウンに住むポケモンの研究者。
アユミの父親とは研究仲間と思われる。
謎の男
ピカチュウとイーブイを狙った英語交じりの謎に包まれた男。
カイロスとスピアーを手持ちにしている。