「ほんのちょっぴり悲しいときなら~」
屋上で歌を歌い、新しい制服に袖を通す。新しい教室、新しい仲間
「私の名前は澁谷かのんです。5月1日生まれ、家族は父と母と妹とコノハズクのまんまるです。好きな食べ物は焼きりんごとトマトとハンバーグです。夢は新設された結ヶ丘女子高等学校の音楽科に進み歌でみんなを笑顔にすることです。」
そんな夢のようなことはなく、私は受験のオーディションで気絶した。
「バーーーカ!歌えたら苦労しないっつーの」
私の名前は澁谷かのん。部屋のベットの上でウダウダしていた
「おねーちゃん!いるんなら返事してよ!入学式に遅刻するよ」
妹のありあが起こしに来る
「わかった。起きるよ~」
私は着替えて1階に降りる
「いってきまーす」
私はそのまま家を出る
「おはようは?」
「おはよう、、、」
不貞腐れながらいう
「朝ご飯は?」
「いらない」
歩きながらまんまるには挨拶をする
「まんまる行ってくるね」
動物には素直に挨拶をする
「かのん似合ってるわよ制服」
お母さんがそんなことを言ってくる
「似合ってない」
そういって家を出る
「まだ受験のこと引きずっているの?」
ありあがお母さんに尋ねる
「あの子繊細だから、京平がいてくれたらいいのに」
顔に手をつきながらいう
「お姉ちゃんの支えになるのは京ちゃんしかいないか。でも今日あたり帰って来るじゃなかった?」
「あ、そういえばそうだった、すっかり忘れてたわ。かのんがあの調子だったし、お父さんもかのんが取られるから嫌がっているし」
「お父さん、京ちゃんのこと大嫌いだもんね。娘を取られてたまるかーーーーって言ってたし」
「私は大賛成だけどね。ちなみにありあもいいのよ?」
「そんなことになったら本当にお父さん京ちゃんのこと出入り禁止にするからやめて」
ありあはため息をつきながらいう
「でも本当に京ちゃんしかいないね」
ありあは姉の元気な姿を願っていた
「これで何も聞こえない」
かのんは学校に通うときヘッドホンをする
周りが何も聞こえないというのは心地がいい
登校の時音楽科の人たちに会いたくない
誰もいない裏路地で私は歌う
「わぁーーー」
その時見ていた、グレーのショートヘヤーの女の子がいた
人通りの多い道路にでると
「なんでもない時はいくらでも声が出るのに」
「太好听了吧!」
いきなり出てきた
「な、なに?」
「你唱歌真的好好听啊!简直就是天籁! 我刚才听到你唱歌了!我们以后一起唱好不好?一起唱!一起做学园偶像!」
何を言っているのかわからない
「顔が近い!!ニーハオ、シェイシェイ、小籠包、チェン!」
私は走って逃げる
「留学生!?もう気を抜いて歌ったばかりに」
車の陰に隠れる
「どうしたの?」
「ちーちゃん?!」
私は必死でいう
「今向こうに変な子が」
ちーちゃんは周りを見る
「誰もいないよ」
「良かった」
「ちーちゃん、音楽科の制服かわいいね。せっかく合格したんだから頑張らないとねダンス」
「うん!かのんちゃんも歌続けるんでしょ?」
「私?私は、、、」
二人は歩いて学校に向かう
「新しいことを始めるのもいいかなって、ほら受験前に言ったでしょ?合格しなかったら最後にするって諦めるって」
「でも私はかのんちゃんの歌聞いていたいけどなー。ねえ今日から私、たこ焼き屋でバイトするんだ。よかったら遊びに来てよ」
ちーちゃんは音楽科の方に走っていく
「そいえばかのんちゃん知っているのかな。京ちゃんが入学してくること」
千砂都は思い出しかのようにいう
「今日じゃないし、まぁいいっか!」
入学式が終わり
教室で自己紹介が始まっていた
その時に朝にいた子がいた
「初めまして 上海からきました 唐 可可です。 お母さんが日本人です。皆さんはスクールアイドルに興味ありませんか?」
自己紹介が終わり、教室から私は走って逃げた
「素晴らしい声の人ー!!」
そんな声が響き渡る
「スクールアイドル始めませんかーーー」
声が響く
そして見つかった。逃げて逃げたが中庭でつかまってしまった。
「为什么要跑啊?人家只是想和你一起做学园偶像而已啊!我和你做学园偶像好不好嘛!」
「何言ってるかわかんないよ」
かのんは必死に抑える
「失礼しました。あまりに興奮してつい、いつもの言葉が、改めまして私は唐 可可と言います。」
「澁谷かのんです」
「かのんさん、かのんさんの歌は素晴らしいです。なので、一緒にスクールアイドルを始めてみませんか?」
「スクールアイドルって学校でアイドルってやつでしょ?」
「アイドルがやりたくて日本に来ました。かのんさんの歌は素晴らしいです。是非私と一緒にスクールアイドルを」
「ごめんね。やっぱり私は遠慮しておく」
「なんでですか?」
「こういうのをやるタイプじゃないっていうか」
「そんなことありません。スクールアイドルは誰だってなれます。それにかのんさんは可愛いです。とってもかわいいです。」
「かわいくはないと思うけど」
「歌がお好きなんでしょ?」
「嫌いじゃないけど」
「絶対好きです。可可わかりますだからかのんさんといっしょに始めたいその素晴らしい歌声をぜひスクールアイドルに」
その言葉を横切るように
音楽科の制服を着た女の子がやってきた
「このチラシを配っているのはあなたですか?」
二人は同時に見る
「勝手にこんな勧誘を理事長の許可は取ったのですか?」
「すみません。可可はただスクールアイドルを始めたいと思いまして、」
「スクールアイドル?」
「いけませんでしたか?この学校は音楽に力を入れると聞きましたので可可はここに」
「音楽に力を入れるからこそ勝手なことはやらないで欲しいのです」
「ちょっといい?いきなりそんなこと言ったらかわいそうなんじゃないかな?海外から来たばかりなのに」
かのんが間に入る
「あなたはこの生徒と関係があるのですか」
「関係、、、、まぁなくはないというか」
「それならあなたにも言っておきます。この学校にとって音楽はとても大切なものです。生半可な気持ちで勝手に行動することは慎んでください」
「生半可かどうかなんて分からないでしょ。なんでスクールアイドルがダメかちゃんと説明してあげないよ。頭ごなしにダメだなんてかわいそうでしょ。」
「ふさわしくないからです。」
「ふさわしいって何?スクールアイドルのどこがふさわしくないっていうの?」
「少なくともこの学校にとって良いものとは言えない」
「どうしてそんなこと言い切れるの」
「しつこいですね。まるで説教のように、私の幼馴染とそっくりです。」
「あなたの幼馴染は知らないけど、私の幼馴染はいつも私の事を守ってくれた幼馴染です!間違ったことを指摘して何が悪いの」
かのんは反抗していう
「とにかく今日は帰ってください音楽科の生徒の邪魔にならないよう」
そういって女の子は帰っていく
「かのんさんありがとう」
「ううん。気にしないで、私ね音楽科の受験落ちたんだ。大好きなんだけどね、きっと才能ないんだよ。だからもう歌はおしまい。」
かのんはカバンをもって帰ろうとする。
しかし可可は振り絞った声で言った
「かのんさん」
息を吸っていう
「おしまいなんてあるんですか?好きなことを頑張ることにおしまいなんてあるんですか?」
その言葉にかのんは思い出した
『かのん、好きなことは頑張れ。終わらせる簡単だし、結論を出すのはいつも自分だ。嫌なことはやめればいいが、好きなことは続けようみようぜ』
思い出す。大好きな幼馴染が言ってくれた言葉
ピピピピピピ
スマホの着信音がなる
「もしもし」
『もしもし、もうすぐそっちに着くと思うんだけどいいか?』
「いいですよ。今なら人も少ないですし、パニックになることはないでしょうから」
『なんで不機嫌なんだ?』
「そんなことどうでもいいでしょ。早く来てください。今晩はうちでパーティーですからね」
『わかった。今から向かいます』
「ええ、待ってますよ。京平」
そいって通話を切る
「全く理事長は何を考えているのでしょう。女子学校に特別教育の一環として音楽に力を入れていて海外に修行に行っていた京平を特別入学させるなんて、うちの学校新設されたばかりですよ?」
そういいながらも窓をみて校門を今か今かを待っている女の子がいた
これからよろしくお願いします。