「スクールアイドルなら何とかなるかもってそう言ったんだ」
俺たちは4人で廊下で話していた。
俺の話を聞いて千砂都の声から始まった
「それで京ちゃんはなんて答えたの?」
「特に何も言ってない。」
昨日のことを思い出しても特に変なことも特別なことも言ってない
「そう。」
千砂都は俺を見て納得する
「許せないです。スクールアイドルに対して侮辱です。冒涜です」
可可は怒っていた
「それはすみれちゃんも悪かったって言ってたしね!京ちゃん!」
かのんは俺の顔を見る
「そんなに怒るなよ」
俺がなだめているとすみれが歩いてきた
「放課後に屋上に来やがれです!」
可可は怒りながら言った
「昨日のこと?だから悪かったって言ってるじゃない」
すみれは呆れながら可可にいう
「いいから来やがれです!」
そう言って可可は教室に入る
「すみれちゃん!」
かのんはすみれに声を掛ける
「あら、昨日はごめんなさい。大丈夫だったかしら?」
「う、うん、おかげで京ちゃんの家に泊まること出来たから」
「ならよかったわね。ついでに貴方おんぶされていたわよ」
「えぇ!そうなの!?なんで私起きてなかったの!!」
かのんは昨日気を失っていたことに後悔する
(だから京ちゃんの部屋にいたんだ!)
京平は気を失ったことでおんぶをして運んだことをかのんには言わなかった。
すみれは京平の方を見ながらかのんに言う
「あなたが好意を持つ理由が分かった気がするわ」
「ちょっと、やめてよ!」
かのんはすみれに慌てて言う
「かのんちゃんどいうこと?昨日京ちゃんの家に泊まったの?」
「な、なんのことかな~?」
かのんは口笛を吹きながら言う
「京ちゃん~」
千砂都は俺の方を見る
「なんでしょう」
「かのんちゃんのこと泊めたんだ」
「泊めたよ。かのんが泊まりたいっていうから」
俺はかのんの方を見ながら言う
「おんぶをしたのは本当?」
「気を失っていたからな。仕方ないだろ」
千砂都は納得をしてない
「じゃ、今日は私が泊まるね。お姫様抱っこで運んでくれない?おうちまで」
「なんでそうなる。皆から注目集めるぞ」
俺は千砂都を説得する
「いいじゃん!かのんちゃんだけずるい」
「なにがずるいんだ」
千砂都はどうしても泊まりたいため必死に伝える
「はぁー泊まるいいけど、抱っこはしない」
俺は溜息をつきながら返事をした
「やったー!今日も泊まるぞー!」
千砂都は物凄く喜んだ
「ちょっと京ちゃん!ちーちゃんが泊まるなら私も!」
かのんは今日も泊まりたいと思いながら京平に言う
「かのんはダメだ。今日は家に帰れ。お父さんが怒るぞ」
「そうだった。一度帰らないと、、、」
昨日泊まったことで今日は帰って来いと言われたかのんは嫌々納得して我慢した
そして放課後
可可は屋上で腕を組みながら待っていた。俺は出入り口付近にいる
天気も悪く風が強い
「ようやく来ましたね」
「あなたが呼んだんでしょう、話ってなに?」
「あなたはスクールアイドルを侮辱しました。全スクールアイドルの代わりに可可が罰を与えます」
「だから悪かったって言ってるでしょう?」
すみれの長い髪が風で靡いている
「スクールアイドルがどれだけ真剣にステージに挑んでいると思っているんですか?それをスクールアイドルなら何とかなるなど」
可可は真剣にいう。その直後かのんと千砂都が来た
「よかった間に合った。」
「遅かったな」
俺が声を掛ける
するとすみれは基礎のダンスを披露した
「可可が覚えるのに苦労したダンスを」
可可は悔しそうにしながら言う
「これくらいは出来るの。でも私にスポットライトは当たらない、こんなアマチュアの世界でもね」
すみれは悲しいそうな目をする
その直後雨が降ってきた
「降ってきたな」
俺が降ってきた雨を見ると
「もういいでしょう」
すみれは屋上から学校の構内に入っていく
「京ちゃんどうするの?」
千砂都は京平に声を掛ける
「おまえらはどう思う?すみれをスクールアイドル部に入れるか?」
「気持ちはわかるんだよね、私も歌えなかったとき思っていたの。そういう運命なんだって続けても無駄だって」
「でも、そうじゃなかったんだよね?」
千砂都がかのんに言う
「うん。京ちゃんが来てくれたから」
「今一番すみれちゃんを理解できるのはかのんちゃんなんじゃない?」
俺は昨日のすみれの言葉を思い出していた
『どんなに頑張っても真ん中で輝くことはできない』
「俺はその言葉を否定したい」
そう言って俺は誰も聞こえない声で呟く
すみれはいつもの通りでスカウトの人を待っていた
「雨だと流石に人もいないみたいね。今日はダメみたい」
歩いて帰ろうとすると目の前にはスクールアイドル特集を放送しているテレビがあった。そこに写っていたのは可可とかのん
音楽と共にダンスを踊るすみれ
「みーちゃった!」
かのんはすみれに声を掛ける
「しつこいわよ」
すみれはかのんの方を見る
「平安奈すみれさん。貴方をスカウトしに来ました。私たちはスクールアイドルを続けるために結果を出さないといけません。」
かのんが手作りの名刺を見せながら頭を下げる
「京平、昨日言ったでしょ?私はやらないって」
「すみれのショービジネスの知識が必要だ」
「私はセンター以外、、」
「だったら奪いに来てよ!」
かのんが頭を上げて言う
「え?」
「私、すみれちゃんを見て思った。センターやってみよって。だから奪いに来て。競い合えばグループもきっと良くなるから」
すみれは顔を赤くしながら言う
「バカにしないで!みたでしょ?これでもショービジネスの世界にいたのよ、アマチュアの駆け出しに負けるわけない」
「じゃ、試してみてよ」
かのんは真剣にすみれに伝える
「京平はどう思うの?私は昨日言ったわよね?どんなに頑張っても輝くことはできないって」
すみれはかのんから京平に視点を変える
「大丈夫だ。俺がいればすみれは輝ける」
「なんで貴方と一緒なのよ!」
すみれは京平の言葉に更に顔を赤くする
「多分すみれは一人で頑張ってきた。今まで足りないと思った所は一人で悩んで解決してきた」
「そうよ。わるいっていうの?」
すみれは京平に近づく
「だから分け合いっこしようぜ。今までの頑張りは誰も否定しないし批判もしない。これまでの辛かったこと、解決出来なかったことを一緒に解決していこう。」
俺はすみれに向けて手を出す
「一緒にスクールアイドルやろう」
差し出された手をすみれは見つめる
「あなたは私の、平安奈すみれの人生を大きく変えることをしているのよ。責任とれるの?」
「責任くらいとってやるさ、すみれにとって後悔しない運命だって胸を張って言える」
すみれは京平の言葉を信じた
「い、いくら出すのよ?」
「え?」
「契約金よ!私の人生変えようとしてるんだからスカウトなら当然必要よ!」
「なんてことを」
可可は呆れながら言う
「あるさ」
俺は昨日こっそりすみれの家で買った御守りをだす
「これはうちの御守り」
「あぁ、昨日買ったんだ」
「これ、全然聞かないわよ」
「そうか?」
「だって」
すみれは背負っているリュックを見せる
「同じのです」
可可が御守りを見る
「これから効くさ。俺とすみれが持っているんだ。最強の御守りだろ?」
「なによそれ、自分が言っていること理解している?」
すみれは京平に近づく
「けど、ありがとうね」
かのんはその姿をみて言う
「それにまだ、わからないよ。諦めない限り夢が待っているのはまだ、ずっと先かもしれないんだから」
さっきまで降っていた雨が止んで、その雨雲の隙間から太陽の光が差す
「わぁー綺麗」
かのんの言葉で他の4人が見上げる
「これからスタートだ」
次の日
「晴れましたー!」
「夏だー」
「やっほーい」
可可、かのん、千砂都が屋上で走り回る
「転ぶなよ~」
俺は3人に声を掛ける
「さぁ、始めるわよ。これから私が教えてあげる!!本物のショービジネスの世界を!!ギャラクシー!!!!」
すみれの声が屋上で響いた
また、来週お会いしましょう!