俺はリムル=テンペスト。一匹のスライムである。
向こうの世界で通り魔に刺されて死亡してしまい、こっちの世界でスライムに生まれ変わった。
そして、洞窟で暴風竜ヴェルドラと友達になり、仲間が出来て、国が出来て、魔王になって、色々あって、世界を救う事が出来た。
ユウキとの戦いを終えて、技術の発展して数年程経った頃、俺は山積みになっている、資料、報告書等の書類に目を通したり、サインをする事などの仕事や問題児達への説教を毎日していた為、ストレスが溜まっているのである。
どうにかして、ストレスを発散させたいと考えていた俺はあることを思いつく。
リムルsaid end
私はエマ。11歳の孤児だ。
「孤児院」グレイス=フィールド(GF)ハウスで大好きなママと血の繋がりがない兄弟姉妹達と幸せな日々を送っていた。
ここでは赤ん坊の頃に預けられて、6歳から12歳の間に里親の元に送り出されるまで、勉強やテストをして色々な知識を学ぶことができる。
ある日、家族の一人、コニーが里親の元に送り出されることになった。その子が忘れ物をしたので、ノーマンと二人で近づくことを禁じられていた「門」まで行って、食肉として出荷されるところを目撃してしまう。この日、幸せな日々は嘘だった事、ママは敵だとわかったのだ。
大切な家族と逃げる為、ノーマン、レイ、ギルダ、ドンを仲間に引き入れて脱獄計画を立てる。
その後、私たちに協力してくれる人が現れるのは、もう少し先の話だとも知らずに…。
エマsaid end
リムルside
俺は会議室に幹部達を集めた。理由は異世界旅行についてだ。
リムル「悪いな皆、忙しい中集まってくれて。」
朱菜「リムル様、どうなされましたか?」
リムル「俺は、異世界へ行ってみようと思う。」
蒼影を除く他の幹部達は、俺の発言に驚いている。
紅丸「リムル様、異世界へ行くと言うことは、この国を離れるということですか?」
リムル「まあ、そうなるけど。」
俺はこの異世界旅行の計画をきちんと立てている。
異世界へ行くときは注意しなくてはならないことがある。
まず、 向こうの世界で暴れてしまうと、その世界が崩壊してしまう。まあ、そうなったら、俺のスキルで、復元するけど、余り沢山の魔力を使いたくない。
次は、時間軸だ。俺としては異世界に長くいたいので、時間が同じだと、長くいられない。できるならこっちで短時間、向こうの世界で長時間という感じでいたいのだ。
最後は、魔素の有無だ。魔素が無ければ、スキルを使うことできない。まあ前世の俺を生き返らせた時のような魔力が有れば嬉しい。
そのことを踏まえて、シエルさんに異世界を調べてもらったら、ある世界が出たのだ。その世界は、前世の俺より未来の世界で、人間を食用にしている鬼の世界と人間の世界が別れているとのことだ。鬼退治なら、いいストレス発散になる。しかし念のために、蒼影の分身を使って調査して貰った。そしたら、1分で帰ってきたことには、驚いた。蒼影によれば、1ヶ月間、調査したようだ。
つまり、向こうの一年は、こっちでは12分という事がわかったので、長く滞在できるという事だ。
そのことを幹部達に話したら、全員が納得してくれた。
リムル「そこで皆に来て貰った理由は、俺と一緒に異世界に行きたいと思う人がいると考えて読んだ。行きたい奴はいるか?」
案の定、全員が一斉に手を挙げた。今回はヴェルドラは読んでいない(魔素によって大惨事になるのはダメなので)。迷宮グループ、テスロッタ、カレラ達は読んでいるが、眷属達は読んでいない。
リムル「クジ引きをして、4人決めようと思っている。それでいいか?」
皆は意義なしだったので、リムルはクジを4回引いた。選ばれたのは、、、
リムルside end
エマside
私とノーマンはコニーが出荷された後、ママの行動や家の周辺を散策したりして、脱獄の計画を立て始めた、レイにも事情を話し、協力して貰った。わかったことは私達がかくれんぼする時、探知機を使って探していたこと、家から離れたところに高い壁があったことがわかった。
エマ「ねえ、ノーマン。この壁を乗り越えたら、私たち逃げられるよね。」
ノーマン「わからない。でも、脱獄するためにも色々準備をしたり、しないといけない。協力してくれる仲間も欲しいし、時間をかけて準備をしよう。」
レイ「準備は必要なのはわかるけどさ、ママのスパイがいる可能性がある。脱獄がバレる可能性があるから二人とも警戒した方がいいと思うよ。」
エマ「わかった!ねえ、ドンとギルダに話して、協力してもらおう。」
ノーマンとレイは最初は反対した、でも、私たちが助かるには、協力者を増やすしかないという話になった。そして、夜にドンとギルダを読んで、脱獄に協力して欲しいと頼んだ。
鬼のことは隠した方がいいと思い、人身売買だと嘘をついた。そして、訓練を見せた。
ところが、ママは私たちを監視するためか、シスター・クローネを呼び、新しい家族を連れてきた。これは計算外だった。
シスター・クローネは、ドンやギルダに話をしていた。おそらく、スパイをしないかの勧誘だろう。ノーマンとレイは二人のどちらかがママのスパイの可能性が高いと言っていた。
だが、ノーマンの調査によって、レイがママのスパイである事が発覚した。でも、レイは私たちのために協力することを決意してくれた。
それから、私たちはミネルヴァさんの本を調べた。その本には、モールス信号で、鬼ついてのこと、ここは農園であること、私たち食用児への謝罪、人間の世界に連れて行く為の道標を残したことが記されていた。
その夜、ドンとギルダが私たちのところに来た。どうやらドンとギルダは、二人で、ママの秘密を暴いてしまったようだ。
ドン「なんで、なんで、ママの部屋にコニーのリトル・バニーがあるんだよ⁉︎ 一体どうなっているんだよ⁉︎ エマ、俺たちに話していない事があるんじゃないか、全部話してくれよ!」
ドンに諭されて、私たちは食用児であること、コニーは鬼に食肉として出荷せれたこと、ママが敵だと言うこと、レイがママのスパイだということを洗いざらいドンとギルダに白状した。
ドン「嘘だろ、、、。ママが敵。俺たちは食用児。コニーが鬼に出荷されたって、、、。レイがママのスパイ。どういうことだよ、エマ!俺たちを敵だらけの世界に連れて行く気だったのか⁉︎それに、レイ、お前は、コニーがそうなるって知っていたのか⁉︎」
ギルダ「ドン、落ち着いて!」
ドン「落ち着いていられか!どうして本当のことを俺たちに話してくれなかったんだよ⁉︎俺たちが足手まといだからか⁉︎なんで信じてくれないでよ⁉︎ なんでなんだよ!」
そしてドンはノーマンとレイを殴った後、二人に「ごめん、頭冷やしてくる。」と謝って外へ出て行ってしまった。ギルダが「待って、ドン」といって後を追いかけた。
エマ「私たちが間違っていた。ドンとギルダを信じていなかった。二人に謝ろ。」
ノーマンとレイは殴られた頬を押さえて、二人を信じていなかったことを悔いていた。私達は二人を追いかけた。
エマsaid end
ギルダside
ドンの後を追いかけた私は、外に立っていたドンを見つけ、声をかけた。
ギルダ「ドン、エマ達は、、、私たちを守るために黙っていたんだと思うよ。」
ドン「わかっているよ。あんなの、、、。あんなの、、、。ただの八つ当たりだよ。俺たちはエマ達に守られてばかりで、情けなくて、、、。強くなりて〜よ〜。」
ドンの目から大粒の涙が出ていた。ドンは泣いていたのだ。自分に対する悔し涙を流していたのだ。
私もエマ達に守られてばかりで情けなくなっていた。そこにエマ達がこちらに向かって走って来た。
ギルダside end
エマside
ドンとギルダを見つけた。二人は外に出ていたのだ。私たちは二人に謝った。
エマ「ドン、ギルダ、ごめん。二人のこともっと信じていればよかった。」
ノーマン「ドン、ギルダ、すまない。」
レイ「ドン、ギルダ、悪かった。」
ドン「もういいよ。ノーマン、レイ、殴って悪かった。自分が情けないって感じて、ついカッとなっちまったよ。もう隠し事は無しな。」
エマ「うん、わかった。改めて私たちと協力してくれる?」
ドン「当たり前だろ。」
ギルダ「もちろんよ。」
こうして、私たちは仲直りし、改めて協力関係を築いた。
エマside end