怪文書置き場   作:ジャーム先輩

40 / 40
ネタバレだらけなので本編を読んでから読んでください



おまけ 敵キャラクター紹介

 

・5人組のジャーム

 

施設侵入後に襲い掛かって来た人たち。

マスターレイス2人は『ハーモナイザー』警護のために派遣されたので、このセルに所属する最高戦力はこの人たちだった。

連携が上手く、各々のスペックもそれなりにあるので、実はちょっとしたシナリオのボスを張れるくらいには強い。

 

アタッカー×1(ブラックドッグの白兵型)

遊撃×1(サラマンダーの白兵型)

防御・援護×3(バロールやオルクスやハヌマーン)

という構成で、アタッカーを補助しつつ連携で狩っていくというのが主な戦略。

使うエフェクトを制限したアネモネと神凪が相手ならそれなりに防戦できるくらいの力はあったのだが、性格の悪いフェイントにやられた。

 

 

 

・“マスターレイス06”六条水無月

 

マスターレイス06(ツェータ) 六条水無月(ろくじょう みなづき)。

※公式に06がいるのを忘れていた。許してほしい。

20歳。金髪黒スーツというヤクザのような恰好をしている。

苗字も名前も偽名。「マスターレイス何人おんねん、わかりづらいわ」と思い、任命された時に自分で適当な名前を付けた。

 

ブラム=ストーカーとバロールのクロスブリード。

オーヴァードを殺すのに過剰な火力など無駄でしかなく、避けられず防げない攻撃をすればそれでいいという思想の持ち主。

攻撃には主にブラム=ストーカーの能力を使う。

 

《群衆》(ソーオン)

5体の従者を生み出す技。カバーリング要員。

 

《緞帳》(カーテン)

血液を空間全域に広げる技。

作られた空間に逃げ場はない。

 

《明転》(ブルーム)

吸い込んだ者の体内で血液が刃となって飛び出る技。

ガード不可。

 

《暗転》(シャート)

周囲の血液が渦となり、閉じ込めた者を斬り刻む技。

ドッジ不可。

 

カバーリングで攻撃を受けずドッジ不可の攻撃ができるということで、アネモネとは相性がとても良かったのだが、速度でゴリ押された。

最後に生み出した従者が撃ち抜かれたのはアネモネの『時間凍結』によるもの。なんでバロールのエフェクト使えんねん。

 

明朝まで『ハーモナイザー』の警護を任されていたところ、UGNの要注意戦力が2枚揃ってやって来たのでびっくり。

増援は呼べず(霧谷の手回し)、逃げられず(霧谷の手回し)。どないしよかなと途方に暮れていたが、自分と後輩が襲撃者に対する特効要員という幸運に恵まれ、分断して迎え撃つ作戦に出た。

 

もし仮に分断せず2対2で戦っていた場合、六条の攻撃は神凪に封殺され、アネモネにより藤咲→六条の順で撃破されるという何の盛り上がりもない塩試合になっていた。

ナイス判断。

 

効率のみに目を向け、そこから零れるもの一切を『無駄』と断じる合理性こそ、彼がジャームたる証。

魂を交わした親友だろうと、情を向けてくる恋人だろうと、産み育てられた親だろうと。効率がよければ彼はそれらを切り捨てる。

 

 

 

・“マスターレイス11”藤咲依令奈

 

マスターレイス11(ラムダ) 藤咲依令奈(ふじさき えれな)

※ヘルマン・ラムダが11なのを忘れていた。許してほしい。

18歳。ドレス風の衣装を身に纏った女。黒髪で細身だがフィジカルが凄い。

名前は本名。

 

キュマイラ・バロール・ハヌマーンのトライブリード。そのレネゲイドは身体能力に特化しており、異常なまでの力・硬さ・速度を有している。

小細工の一切ない(できない)純粋な肉弾戦を仕掛けてくる。藤咲が展開したのは20m四方の狭い空間で、どこに逃げても一瞬で距離を詰められる環境と合わせて神凪とはとても相性が良かった。

 

常にガード値が100点くらいあり、バッドステータスも効かず200点くらいの攻撃力を持つ敵が付きっきりで殴り続けてくるというシンプルな強さ。

高い火力を出せる者でなければ物理的に勝ち目がない。

神凪にとってはとても戦いづらい相手だったので、酷いことをされた。

 

終盤に藤咲が受けた「酷いことをする」という言葉は、獄門ではなく降神のこと。

獄門は隙を作るための攻撃で、決め手となったのは降神による藤咲自身の攻撃だった。

僕じゃ君を倒せないから君自身に倒してもらうね、というひどい宣言。

 

“マスターレイス”になった後、彼女の教育係として六条が付けられた。

マイペースな藤咲に六条は一日5回はキレている(藤咲は一切気にしていない)。

基本的に何も考えておらず、今回の作戦に関しても頭を抱える六条を「大変そう……」と見ていた。

 

農家の娘。

レネゲイドに目覚めた時、家族は藤咲のことをとても心配し、そんな家族がうるさかったので殺した。

強ければ何をやってもいいのだ。だって抵抗できない方が悪いのだから。

 

 

 

・《カーネイジ》織戸静馬

 

織戸静馬(おりと しずま)。

本作のラスボス、というか裏ボス。

公式データで白兵が40ある。強い。これを見た時に今回のボスにしようと決めた。

 

シンドロームは不明。ただ本作ではブラム=ストーカーとハヌマーンのクロスブリードに設定している。能力はろくに使ってないけど。唯一使った場面は神凪くんの体内に血を仕込んだところくらい。

 

今夜セルに現れるまで、《カーネイジ》の姿は6年間確認されていなかった。

これは6年前に戦ったとある二人のオーヴァードと交わした約定によるもの。

二人の内の一人であるソラリスから出された約定を「自分を相手にして生き残ったら」という条件で受け、二人のオーヴァードは全力の《カーネイジ》と真っ向から戦った。

 

戦いの結果は相打ち寸前で《カーネイジ》が退く形で終わった。

彼らは《カーネイジ》が退いたのを「満足の行く相手を失ってしまうから」だと考えたが、実際には《カーネイジ》が二人の用意していた最期の一撃を見越し、それを喰らえばジャーム化してしまいかねない(=実質的な死による相打ち)と判断して退いた。

戦いを終えると《カーネイジ》は人里から離れた場所に移り、約定通り6年間姿を消した。

 

交わした約定の期限が切れ、再びFHに舞い戻り、そこでかつて再戦を期待した一人である伊庭宗一がジャームとなり討伐されたことを知った。

好敵手を失ったことに落胆し、新たな敵手を探しに手頃な戦場へ身を投じるかと考えていたとき、達人ゆえの直感が働いた。

良い相手がいると感じた彼は数十~数百kmの距離を跳び、そこで二人の少年と相見えた。

 

 

Sランキング6位(《狩猟者》は7位)。

『裏社会最強』の名を持つ一人。

その看板は伊達ではなく、純粋な白兵戦で語るのなら世界最強の可能性すらある。というか近距離でこいつと対峙して数秒立っていられるオーヴァードは世界に十人もいない。

 

本作でもその力を存分に見せつけ、《第一領域》の中で神凪の猛攻やアネモネの《カゲロウデイズ》を捌く、《第四領域》で支配された状態から微かな体捌きだけで致命傷を避ける、死にかけの状態でアネモネを仕留め神凪の全力攻撃を凌ぐなど、多くの無法を行った。

正直これでも描写が足りない気はする。

 

実際のところこの魔人を仕留められたのは相性によるところが大きく、同程度の実力を持ったオーヴァード二人が戦ったとしても蹂躙されて終わる可能性が非常に高い。

相手が強いほど効果を増す《第四領域》と規格外の破壊力を秘めた《カゲロウデイズ》、この二枚の札があったからこそ万に一つの勝機が生まれ、そしてそれを掴み取った。

 

アネモネと神凪によって《カーネイジ》が命を落とし、実はジャームではなかったという事実と非常な適性を持ったレネゲイドの器という極大の不運が重なり、《狩猟者》以来2件目となる怪物が生まれた。

 

二人と戦っていたときは目覚めたてでレネゲイドが馴染み切っておらず、受けた傷も癒えきっていない不完全な状態だった。

もしもあと10分怪物が生を受けていたのなら、怪物は世界に壊滅的な損害をもたらしていただろう。

 

本編はたった二人で相手をしちゃいけない存在が・まったく予期情報のない状態で降ってきて・逃げられないフィールドを展開するという本当に悪夢のような状況だった。

ボスで出てきちゃいけない強さだし、出現の仕方も含めて「出会ってはいけない裏ボス」というイメージで書いたキャラ。こいつとの戦闘を書くの本当に疲れた……。

 

 

虐殺の渦はついにその生を終えた。

《カーネイジ》の死を受けて世界がどう動くのか、それはまた別のお話。

 

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