八幡IF   作:あきこま

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初めましての方はこんにちは。久しぶりの方はおはようございます。あきこまです。


ハーメルンの俺ガイル作品更新が少なくなってきたと感じました、気の所為だったらいいなと思います。 お前だよと思ったそこの貴方、( ̄b ̄)シーッ!



今回の作品は俺ガイルのキャラとの絡みや色んなキャラとの絡みを書きたいと思います。


基本はほんと甘めというか能天気というか、シリアスないと思います。


ご期待には添えられないと思いますがそれでも見て居られる方は頑張ってください笑。それではどうぞ。


共通1話

 

 

 四月も中盤に差し掛かり、桜の散り具合も収まり始めた頃の今日この日に俺、比企谷八幡は貴重な連休に突入していた。

 

 

 何かと周りが忙しない一年目を終え、二年生という束の間の遊びライフな大学生活を過ごし始めた所に来た一本の電話。母上様からの電話だ。

 

「あ、八幡? あんた家にいる?」

「いるけど……何故?」

 

「先月に言ったこと覚えてる?」

「あー……よく分からんがとりあえず新学期からは駐車場も借りろってやつか」

「そうそれ! どこ借りた?」

「アパートの敷地内にある所空いてたからそれ借りたけど」

「了解! 10分したら出てきてーよろしくー!」

 

 

 ……また随分唐突な事である。

 

 事の発端は会話にもあった通り、先月の話になる。

 車の免許は持ってるが特に必要としてなかった俺はアパートの部屋のみを借りていた。そんな俺に降ってきた母からの話で、とりあえず4月からは駐車場借りてくれということだけを言われた。訳を聞いても「まぁ後でわかるって!」しか言ってくれない。

 

 

 しばらくして、アパートの周辺に独特な音が響き出した。母上様が来たのであろう。

 

 姿を現した母上様が操るホワイトの車は俺の指定した駐車場に収まり、1分程エンジン音を響かせてから停止した。

 

 

「いやー悪いね突然」

「連休だから構わんけど……どしたの」

「いやー手続きが済んだから答えを教えてやろうかなって」

「それが駐車場を借りろって言った理由?」

 

 そゆこと、と母上様がドヤ顔で頷きながら家に入っていく。

 四月とはいえかなり気温は上がり始めて来ているのでまだエアコンをつける程じゃないかなとは思いつつ、扇風機なる文明機器の力を借り始めている我がお家。そんな我がお家にて麦茶を飲みながら母上様が告げた言葉。

 

 

「あの車、あんたにあげるわ」

「なんて?」

 

「だからあの車、あんたに乗って欲しいからあげるって言ったの」

「なんでまた唐突に……」

 

 

 駐車場に停めた白いスポーツセダンの車は俺が産まれてから数年経った頃に我が家に来た車である。当時新車だった事を考えればもう16年程経っている。

 

 

「元々私があいつ(父さん)にわがまま言って買った車だからね……そろそろあいつが乗りたいって言った車でいいかなって」

 

 

 目の前にいる俺の母親であらせられるこのお方の言う話だと、どうやら手続きというのは新しい車が来たことによって、今までの車を俺名義に変えてきたという事らしい。

 

 

「私としてはまだまだ乗りたい車だからね……あんたが乗っててくれると助かるなぁって」

「本音ダダ漏れなんだよなぁ……」

 

「まぁ思い出も深いし、あんたも最近バイトと関係なしにお金に余裕あるらしいからさ、車の維持も問題ないでしょ?」

 

「……なんで俺が当てた事知ってるんですかねぇ」

「小町が喋ってたわよ?」

 

 そう、俺は昨年の一月に行われた雪ノ下の誕生日パーティーの後、由比ヶ浜や一色と別れた後に目の前にあった宝くじ売り場に寄っていた。

 3(小町) 5(雪ノ下) 8() 9(戸塚) 16(一色) 18(由比ヶ浜)という思い浮かんだ6人の誕生日で買ったやつがまさかの当選。大学二年生直前にして四桁万円のお金が降ってきてしまい、現実感のなさから小町には喋った事があった。

 

「あんにゃろう喋りやがったな?」

「まぁ小町も周りに言ってるわけじゃなし、私に言ったことすらやばいと思ってるみたいだし許してやってよ。そんなわけだから車で出かけるにゃあいつが役に立つわよ」

 

 確かにレンタカー借りる必要がゼロになると考えたら非常にありがたい存在だ。それに関しちゃ否定しないが問題はそこでは無い。

 

「俺教習所以来マニュアルなんて全然乗ってないんだけど?」

「あんた休みの日に私が仕事だったしね……練習の機会が無かったわね」

 

 

 

 だから今日は練習しまくるわよ! という母の号令の元一日中練習をする羽目になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから連休の全ての日にちと一ヶ月の指導を受け、俺はだいぶ様になってきたらしい。 通常の人は坂道の際にエンジンストップを連発してしまったりすると思われるが、どうやら俺はそれに該当しなかったようだ。だが別の事に該当してしまい……。

 

「坂道は問題は無いわね」

「みたいだな」

「何も無い信号待ち終わりに弱いわね?」

「……みたいだな」

 

 

 そう、俺はどうやら何も無いただの直線でエンジンストップ、通称エンストを連発してしまうという通常とは謎の現象に陥ってた。

 

「回転数が少ないからすぐエンストするのよ」

「いやほら、なるべく静かに発進をと思ったらね?」

「こういう車は回してなんぼなんだから坂道同様エンジンは回しなさいなぁ」

 

 

 

 どうしても静かに発進しようとする癖が中々抜けないままだったが、それも次第に修正されて行った。今では止まる回数も激減したと言える。

 

 

 

 約一ヶ月に渡った技能講習(復習)を卒業した母から言われた言葉と言うと「とりあえず女の子乗せるのは小町だけにしときな? 小町のGOが出たら他の子でもいいから」

 なんて言う余計なアドバイスを残して教官は俺に卒業を言い渡した。全く余計なお世話である。

 

 

 その話を母上様から引き継いだのだろうか、高校三年生になった小町は受験勉強の傍らで俺を足に使う事が増えた。

 やれ今日はあそこへ、お兄ちゃん今日はあそこ行きたい、お兄ちゃんここにも行きたい! という小町の声には学校とバイトが無い限り付き合っていた。

 

 そんな時に同じ大学に進学してきた一色とたまたま学食を一緒にした……正確には俺の座ってる横並び二人がけテーブルに勝手に相席して来た時にこんな話になった。

 

 

「先輩、最近彼女でもできたんですか?」

「……なんでその疑問にたどり着いたか知らんけど、できてないよ?」

「ですよねー先輩に限ってそんなことはないですよね」

「俺の傷えぐる為にしたのかなその質問?」

 

「いえいえ、最近先輩から女の匂いがするなと」

 

 言いながら一色は俺の首筋の匂いを嗅いでくる

 

 そういう仕草がですねぇ世の中の男子諸君を危ない世界に誘うんですよほんとあざといなこいつ……。

 

 

「強いて言うなら、小町を連れて歩く事がだいぶ増えた」

「あー、お米ちゃんの匂いかぁ。通りで知ってる匂いなんですねー」

 

 首周りを未だにスンスンとしているこの後輩、なに? 犬なの? 犬が浜なのん? 

 

「それはそうと先輩」

「今度は何だよ……」

 

「なんで大学に車で来たんです?」

 

 ……いちばん見られたら面倒なやつに見られたかもしれない。

 

「結局大学終わりに小町迎え行くなら家に帰るのは二度手間だから」

 

「ほーん、へー、ふーん?」

 

「……何?」

 

「乗せてもらいたいなぁと思って」

「なんでだよ……めんどくさい」

 

「えぇ?! いいじゃないですかぁ! ただでさえお家大好きフリスキーな先輩が20超える前に車持ってるんですよ?! 気になるじゃないですかぁー!」

 

「ちょお前うるさい! ただでさえ目立つ容姿してやがるんだから少し静かにしろ!」

「いーやーでーす! 先輩が乗せてくれるって言うまで私は吠えますからね!」

 

「つったってなぁ……」

 

「結衣先輩に言いますよ」

 

 ただでさえうるせぇのにこの上1番めんどくさい奴に言おうとしてやがる……。

 

 

 

「わかった! わかったから言ったん落ち着け!」

「わーいやったぁ!」

 

「ただ今日はダメ」

 

「えー! なんでですかー?!」

 

 

「だからうるせぇっての……あの車の元の持ち主の意向で小町の許可が出ないと女性は乗せられないんだよ、ほら俺免許取って1年超えてるけどあまり積極的に運転してこなかったからペーパーだし人様の命乗せるのは早いって事」

 

「じゃあ! お米ちゃんの許可取れれば良いんですね?」

「やれるものならやってみろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分後。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「許可取れました!」

「え? 嘘」

 

 

「今日はお米ちゃん迎えに行ってそのままショッピング行きましょうね先輩!」

「えー……」

 

 

「いいじゃないですかぁ可愛い後輩が一緒にお出かけするんですよ? もっと喜んでくださいよー!」

 

 

「そんな後輩俺にいたっけ?」

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

「ソウデスネ、イマシタネ、カワイイデスネ」

 

 

 

「じゃあ今日4限までなので、後でよろしくでーす! 校門で待ってますねー」

 

 

 

 

「めんどくせぇ、あいつは嵐だな……」

 

 

 午前で2限、午後に2限と合計4限を済ませて帰路につこうとする。

 校門前に差し掛かると知ってる顔が1つ、一色だ。

 

 というか俺が4限授業って一言も言ってない気がするんだけど、あの子どの文脈から察したんだろうねー怖い怖い。

 

 

 俺の影の薄さならワンチャンないかと思って、スルーしようとしたら……案の定肩を掴まれた。

 

 「せんぱーい! 待ってましたよ? 一緒に行きましょ?」《お前無視して帰ろうとかいい度胸だな?》

 

 おかしいな、心の声と実際の声が逆な気がする。

 

 

 いろはすから逃げられないと悟った俺はそのまま一色を引き連れて、と言うよりは俺の進む道に向かって一色が勝手に着いてきてると言った方がいいか、車を駐車してるスペースに向かう。

 

 

 

「この駐車場って誰でも停めていいんですか?」

「いや、学長に許可取って貰った書類を駐車場管理してる守衛に見せて月単位での支払いで停めれるらしい」

 

「月極みたいな感じなんですねー思ったよりちゃんとしてる」

「一般の人とかでも借りれるらしいが、それだと1万はかかるんだと」

「何回来るかも分からない学校の駐車場にそれは払いませんね……」

 

「もしかしたらそれが狙いかもな、在学生徒はもれなく7割引きで借りれる」

 

「大学生のうちに車持てる人なんてひと握りじゃないですか……」

「そういう人に向けて、駐車場の隅には数台だがカーシェアサービスなんてあるぞ」

「なんでもありですね……」

「よくできてるよなぁ」

 

 

 俺が運転席に座ると、一色は助手席……ではなくその後部席に座った。

 

「?」

「これがお米ちゃんからの条件なんです。どうしても今日乗るなら今日は後ろの座席に座ってと」

 

「なるほど、わからん」

 

 我が妹の考えがよく分からんがまぁそれでいいならいいか。

 

 

 

 

 大学を出てから小町の通う我らが母校総武高校へ向かう。今日はどこに連れ回されるやら……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






読んでいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願いします。
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