おはようございます、あきこまです。
エピローグと名がついてますが別に終わりでもないしこの後も優子さん含めここのメンツ達出ますからね?タイトル困ってるだけだから。
一旦優子編終了、次話で二人目に入ります。
3話に比べれば1/3位の文字数ではありますがよろしくお願いします!
この話は後書きもお話です。
日付は変わり翌日を迎えた。ふと隣を向くと、背中をこちらに向けて寝ている吉川さんが居た。
コレならば脱出は容易だろうと音を立てないように部屋の外へ出る。リビングに出た時の光景は未だに寝ているみぞれさん、寝ぼけ眼でこちらに手を振る寝起きの中川さん、キッチンで何やら調理中の傘木さんだ。
「……おはようございます」
「おー比企谷ちゃん、やっほー」
「おはよう比企谷くん、寝起きで悪いんだけど手伝ってもらっていい?」
「あ、はい」
俺がキッチンへ向かうのと同時に中川さんが寝室へ入っていった。まだ寝るのだろうか。
傘木さんが作っていた朝食のメニューは、ご飯・味噌汁・卵焼き・なすのおひたし・たくあんだった。
「……レベル高いっすね、あと意外と言うか……」
「それ褒めてるの?」
「勿論です。洋風じゃなくて和風なのが少し意外でしたけど」
「うちは昔から和食で育ったからねー 勿論パンも好きだよ? でも作れるなら和風にしたいなって」
何故だろう、割烹着を着て玄関で出迎えてくれる傘木さんの姿がうかぶ……。
いい嫁さんになるんだろうなぁ……」
「///ちょっと恥ずかしいかなぁ」
「へ?」
「声に出してるの……気づいてない?」
「え、あ、や、すみません! その、気を悪くしましたよね……」
「そんな事ないよ、みんな私の事はその辺できないと思ってる人が多いからさ。ちょっと嬉しいかな? うん」
そんなにっこりする傘木さんを少し笑いながら見ていると、急に視線を感じた。
その視線の方向を向くと、みぞれさんがこっちをガン見していた。
「お、おはようございます……」
「…………おはよ」
「あ、おはよーみぞれ!」
「うん、おはよ」
いつの間に起きた+割とすぐ目がシャキーンってなるのかな? いつ見ても同じ目の開き具合な気がする。
リビングの布団の片付け、テーブル出しからの配膳。みぞれさんにも手伝ってもらい傘木さん作の朝食が並ぶ。
終わる頃には中川さんが出てきて、その後ろを顔真っ赤にした吉川さんが出てきた。
「優子……顔、大丈夫?」
「わ、ほんとだーすっごい赤い」
「だ、大丈夫!! ちょっと暑いだけだから」
「比企谷ちゃん、熱計ってあげてよ」
「はい」
俺も疑問に思うべきだったのかもしれんが、リボンを外している吉川さんが小町に重なって見えたのかなんの躊躇いもなく吉川さんのおでこに自分のおでこを当てていた。
「おー」
「……」
「これはこれは……」
「////〜!? #/&」
「いや熱っつ!!」
めちゃくちゃ高温だった、びっくりするくらい。大袈裟かもしれないが人間が持つ体温じゃないと思った。
「え、吉川さん早く病院に……」
「大丈夫大丈夫、私と二人でお風呂入ってくるから〜」
「いや病人に風呂って」
「比企谷ちゃん、私を信じて」
「比企谷くん、夏紀に任せてくれない? 多分……何時ものだから」
「……うん、平気だと思う」
「……そっすか」
先程も言うように小町に重なって見えていたので余計に心配が強かった、というのもある。単純に吉川さんが心配ってのもあるけど、この頃には自分がやった行為を自覚しこっちはこっちで赤くなってしまうのだった。
傘木さんの提案により三人で先に食べる事にした。……しかし。
「……美味い」
「もーそんなに?」
「人の作る朝の食事って……もう久々すぎて。しかも手間のかかる和風飯」
「比企谷くんも洋風じゃなくて和風派なんだね、それこそなんか意外だよ」
「そうですかね?」
傘木さんの食事が美味すぎてご飯2杯行ってしまった。何が面白いって隣でみぞれさんが「やっぱり、私と君は似ているよ」と言っていた事。やはり何かシンパシーを感じていたのかもしれない。
「冗談抜きでまた食べたい味でした」
「じゃあ何時でも京都においでよ、私のご飯で良ければ作ってあげるから」
あぁ……天使がおる。ここは天界か、というか女神様か……。
手を祈りのポーズにしていると隣でみぞれさんも祈っていた。
三人のご飯が終わる頃に、件の二人がでてきた。
さっきまでの顔の赤さは何処へやら、昨日見てた吉川さんと何故か笑っている中川さんがでてきた。
「優子、大丈夫なの?」
「冷水シャワーを2分浴びせられたわ……」
「荒治療すぎる……」
「まぁまぁ治ったんだし、結果オーライ!」
「元はと言えばあんたが!!」
またやいのやいのやり始めた。ここまで見ると最早俺も慣れが生じてくる。
五人で某アミューズメントに行って軽く遊んだ。中川さんがダーツ上手いのはなんかイメージ的にしっくりくる。吉川さんがビリヤード上手いのは意外だった。
「優子上手いねぇ、玉突き」
「ビリヤード!!」
……本当にこの二人は何でも争いのネタにできるな。
傘木さんは基本高スペックで、みぞれさんはそれに少し劣るくらいではあるがそれでも俺より全然上手かった。
みんなでお昼ご飯を食べてから解散しようという事になり、みんな大好きサイゼへ入店。
京都に来てもサイゼがある事に一抹の安心を覚えて何時も頼んでたメニューを注文。しかし最近来ていなかったこともありシステムの変更に気づかなかった。
「はい比企谷くん、メニューだよ」
「あ、大丈夫です。メニュー決まってるので」
「……注文、番号必要だけど……覚えてる?」
「え?」
何時からサイゼはメニュー番号を記入するタイプになったんだ……お兄ちゃん知らなかったよ。
そこの川コンビ、二人して大笑いするんじゃないよ。
なんなら最近は自分の携帯でやるタイプも増えてきたとか、ついて行けなくなりそう……。
駅からほど近いということもあり、三人はここから電車で各々帰宅するという。
「じゃあ比企谷くん、優子の事よろしくね」
「……また、遊びに来て」
「コレで私も関東行ったら比企谷の家頼れるね」
「ちょっと! なんであんたが比企谷の家に行くのよ!」
「関東に行く用事があればって話なんだけど、あんたの許可が必要って訳?」
「そうは言ってないけど違うでしょ?!」
「あーはいはいわかったわかりました。……比企谷、コイツめんどくさいけど千葉までまた面倒見てあげて」
「……うっす」
「あんたも否定しろ!」
「んな無茶苦茶な……」
車の中で暴れながら中川さんに対抗しようとする吉川さん。シートベルトがそんな事させるかと言わんばかりに抑えつける。あの、服装が昨日よりラフなんだからもう少し抑えて欲しい……というか具体的に言うとスカート短いんだから暴れないでね本当に。
三人は俺達の姿が見えなくなるまで手を振り続けてくれていた。
「優子……ミニ履いてたね」
「普段は……どちらかという、ロング?」
そう、我らが吉川優子はロングスカートとかワンピースとかを着ている印象があった。勿論それは大学に入ってからの話ではあるがあそこまで露骨に肌が見えやすい服をあの子は着ていただろうか? 私の考えすぎなのだろうか?
「あれは……本当に可能性あるね」
楽器1番だった優子にも春が来たって事なのかなぁ……香織先輩一筋で男っ気とか全く無い感じだったのに。
私の推測が正しいなら絶対利用してやる、この状況。弄り的な意味で。
さしあたっては比企谷ちゃんの誕生日後に無言訪問で千葉行って、優子に事後報告してみようかな。
そういえば私、何時の間にか比企谷の事ちゃん付けで呼んでる……黄前ちゃんや久石ちゃんしか呼んでた試し無いのに……。
「まさかね……?」
これで私があいつと同じ状況に落ちたら……私はただのチョロインって奴だなぁ。
「じゃあ私達も解散しよっか!」
「うん、また」
「私本屋寄ってくわ。じゃねー!」
とりあえず、何個かおすすめできそうなラノベでも探してみようかな♪
「そういえば、昨日夏紀のやつこの車運転したんだって?」
「あー、はい。すげぇ目をキラキラさせていたので聞いてみたら「え?! いいの?! やったぁー!」って言いながら運転してましたね」
「夏紀が運転したなら、私にもやらせて!」
「……高速いきなりは危ないので、向こうで下道降りてからで良いですか?」
「約束よ! 絶対だからね?!」
いい笑顔のままこちらを振り向く吉川さん。この後高速乗る前のコンビニで念の為荷物の確認してもらった所、財布は忘れてなかったがチケットを忘れていた事に気づきまたも吉川さん宅に戻ったのはナイショの話である。
比企谷と入れ違いで寝室に向かった中川のその後。
優子の部屋に音もなく侵入してみたが目の前にいたのは顔を真っ赤にして自分の顔を手で隠して悶えていた優子だった。
普段からこうしていれば普通に可愛いやつなんだけどね…まぁ、私や希美達が分かってればいいことかな。
なんかうわ言のように、「抱きついちゃった…」とか言ってるし。
「胸板、頼もしかった?」
「うん…とっても…男の子ってあんなに頼りになる体つきを……ッ?!あ、あんたなんでここに!!」
「比企谷と入れ違いで入ってきてたよ?気づかなかった?」
「き、気づくわけないでしょ!音もなく!!」
「夢中だったんだね…感触を思い出すのに…」
みるみるうちに優子の顔が真っ赤になってく。少しやりすぎたか…。
「と、とりあえず顔冷やしに行こうか?」
「あんたのせいなんだから!!」
「ハイハイ…」