こい模様   作:山背としや

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こい模様

とある映画をDVDで見た。幼馴染みの男女の甘酸っぱいラブストーリー。一緒に見ていたトカッチはなんだか話の展開に一喜一憂しているようで、はぁと溜め息をついたり、ガクンと肩を落としたりしている。

 

 

「どうしたの?トカッチ。そんなに難しい顔して?映画つまらなかったの?」

 

「ふぇっ?いやいやいやぁ~…。楽しかったよ!それにしても、引っ越し先で隣人に幼馴染みが住んでる偶然ってそうそう無いよね。」

 

「そんなことないよ!だって、私達だってこの列車に皆で乗ってるよ?」

 

「そそそ、そうだね!カグラ...。カグラの言った通りだ。僕達も凄い確率で一緒になってる。きっと、何とかなる...!」

 

 

目をキラキラと輝かすトカッチ。どうしたんだろうあんなにはしゃいでいるなんて。良いことあったのかな?

 

 

「ねぇねぇ、所でカグラさ。ミオって昔からこの手の話は苦手だったけど、やっぱり相変わらずって感じ?」

 

「うん?そんなことないよ!ミオちゃんはただ恥ずかしがり屋で恋愛にはちょっと臆病なだけなんだよ。」

 

「う~ん。臆病とか、そういうのとはちょっと違うような気もしないでもないけど、まぁいいや。ミオにはまだ特別気になる人はいないって事だよね。」

 

「う~ん?うん!」

 

 

トカッチが一体何を言っているのかよく分からないけど、ミオちゃんを大事に思っているのはよく分かった。

 

 

「そう言えば、この映画はカグラのイマジネーションにどう影響するわけ?」

 

「これは、たまたま置いてあったのを見ただけなんだ。でも、あんな恋をしてみたいな。」

 

 

『え。』

 

心の中で唱えた。

 

シチュエーション的にかなりカグラを巡る関係に近いなと思ったから。てっきりこの関係に変化が起きたんだと思った。カグラがライトを憧れてて、ライトはカグラのイマジネーションの高さを一目置いてて、ヒカリは危なっかしいカグラを放って置けないみたいだし。これって三角関係って奴じゃんうわあああ!

 

 

「さんかくかんけい?」

 

「っへ?」

 

 

考えている事が言葉になってしまっていたらしかった。どこまで言葉にしたか分からないけど。

 

 

「ライトとヒカリと?三角関係?どうして?」

 

「いや、その...。それは...。ほら、僕達皆、普通に恋愛だってするし、このメンバー内でだって、それはあり得るし、元に僕なんて...。」

 

「?」

 

 

カグラの反応を見て、大体分かった。カグラにはまだ特別な思いって無いんだ。

 

ライトやヒカリにはあるかもしれないけど、まだこの均衡は解けそうにないって事だけはよく分かった。

 

それから、話を僕等の住んでいた町に変えてこれまで思い出した事を話し合い、カグラと別れた。

 

客車へ移ろうと歩いていたら、後ろから大声でライトが声をかけてきた。

 

 

「お~い!トカッチぃ~!ちょっとちょっとっ!止まれぇーー!」

 

「ライトが止まってぇーっ!!」

 

 

人に止まれと言っているわりに自分の足の運びを止めようとしないので、危うくタックルを食らう所だった。体当たり程度に落ち着きホッと息を吐く僕を尻目に、ライトはニコニコ何かを手にしている。ライトが手にしているそれが、自分がブルーレッシャーの客車の本立てに潜ませていた日記帳と気付くのにそう時間は掛からなかった。

 

 

「おわあああああ!!見てないよね!?見てないよねライトっ!?」

 

「んー?見て無いけど、見ても良いの?」

 

「良くない!良くない!良くない!絶対にダメッ!」

 

 

ぴょんとライトの持つ日記目掛けて飛び上がり、日記を奪い取る。まだ見られてないで良かった。

 

 

「こんなの良く見つけたよね...。油断も隙もあったもんじゃない...。」

 

「え?だってそれ。あっちのデッキに落ちてたよ?」

 

「え?」

 

 

何時もの場所から動いているとあらば、他の誰かが動かしたに決まっている。一体誰が?

 

 

「それに、良く似てるけど、トカッチの日記じゃ無いと思うよ?トカッチのはページの端が折れ曲がってるじゃん。」

 

「あ、本当だ。僕のじゃ無い...って。何で知ってるのライト?」

 

「この間、掃除してたら本立て倒しちゃってさ。そんときに見つけた!トカッチの日記ミオn...「それ以上は言わなくって良いから!」」

 

 

そこにヒカリが床を気にしながら近付いて来る。僕と目があってはっとした顔をし一度歩みを止めたが、しばらく考え込むように視線だけ反らし、うんうん頷きながらまたこっちに歩いてきた。

 

 

「トカッチ、この辺に大学ノート落ちてなかった?深緑色のやつなんだけど。」

 

「えっと、見てないなぁ...。」

 

 

何故かこの時、持っているノートの存在をヒカリに伝えられず、そのまま持っていると言いづらくなり結局返すことが出来なかった。

 

 

「じゃあ、見つけたら教えてくれる?」

 

「う、うん。分かった...。」

 

 

辺りをキョロキョロしつつ、戻っていくヒカリの後ろ姿を苦い顔で見送った。

 

 

「トカッチ...。このノート返さないで良いの?...オレ、ちょこっと見ちゃダメ?」

 

 

目をキラキラ輝かせノートに視線をバッチリロックオン。

 

ヒカリがあんなに慌てて探してるものだし、きっと僕みたいに日記や何かなんだと思うと罪悪感を感じるが、ライトの好奇心の方も分かる。僕も中身が気になる。嫌、気になる所ではない。捲ってみたい。中は何が書いてあるんだろう?

 

 

 

見てはいけない。と命令する僕と、見ちゃえば良いじゃん。と命令する僕。僕の中の良心と悪魔が戦っている。

 

 

「えいっ!見ちゃえ!」

 

 

ライトが僕の手からノートをひったくり、バッとページを開いた。

 

僕の中の悪魔が良心の壁を壊しているのが目に見えるようだった。

 

 

 

客車のボックス席の机に置き去りにしてしまったと思っていたのだが、机の上はおろか、グリーンレッシャーの何処にもあのノートは見当たらず、しらみ潰しにレッドレッシャーから順に探し回らなきゃならなかった。が。何処にも落ちていないし、影も形もカケラも無くなってしまった。

 

 

夢だったのかもしれない。

 

 

あのノートは、昨日うたた寝をしていた寝台の下から出てきたもので、中身は子供の字で書き綴られた日記の様だった。が、ページ毎にその字体が変わっている所を見るとどうやら複数人でこのノートを使っていたようだった。

 

 

何処のページにも書いた本人を示す固有名詞は無く、匿名で全てが綴られ、誰が書いた物かは分からなかったが、違う字体は5つしか登場せず、順不同に1ページ1ページ埋めているので、5人の子供が代わる代わる書き込んでいたのは分かった。

 

 

俺達の過去に関わるものかもしれない。

 

 

でも、名前がでてくるわけでないそのノートに期待して、違う誰かの物だったときの事が頭に浮かぶ。

 

 

『皆には、もっと確証を得てからじゃないと、話せないな。』

 

 

そう思って、もう少し調べてみようと思っていたのに...。

 

何処かに置きっぱなしでシャドーを倒しに行ってしまい、帰ってきてからは、ライトと腕相撲してたり、ミオに付き合ってジョギングしたりしていたら、うっかりノートの存在を忘れていた。

 

思い出して探し回ってみたものの、見当たらないとすると、誰かが拾ったのかもしれない...。

 

 

「ライトにもう一回聞いてみようか...。」

 

 

グリーンレッシャーからレッドレッシャーの集会スペースに向かって進んだ。

 

 

 

それは、子供の頃に流行った交換日記に違いなかったが、交換日記だったとしても、登場人物の名前をAさんとか匿名性にするだろうか?首を捻りながらページを捲るオレの後ろを、トカッチが右に左に往復する。

 

パラパラ捲っていると、気になる記述を見つけた。

 

 

『Lはどんどんとあの調子でまくし立てるから、結局はKをぼくは泣かせてばかりで、ふんだりけったり。Mはすっごい剣幕で怒るしさ。ただ、Kにはいつも素直でいられないんだ。分かってくれない?どうにもならないんだって。』

 

 

その後にLと記載された人物であろう人間からの返信が書き込まれていた。あまりフォローになっていない書き込みに思わず口許が弛んでしまった。

 

 

『オレはHのそういうぶきっちょで、取っ付きにくいのHのコセイってやつでイイと思う!』

 

 

この子は純粋に皆を好きなんだなと思った。オレが皆を好きな風にこのLもHやKや他のやつを皆ひっくるめて好きなんだと理解した。

 

ふと、何かを思い出した気がした。

 

皆で遊んだ秘密基地の大木...。その大きな根に大きな空洞があってそこにカラーボックスを積み上げて、個々に思い思いの物を持ち込んでいたっけ...。

 

そのカラーボックスに秘密の秘密ノートを置いていて、そこに今思ったことを書き付けていたハズだ。

 

 

「これ...!オレ達の秘密基地にあった、秘密ノートじゃないか?ほら、その時思ったことを好きに書いて使ってた...。」

 

「そういえば...。でも、途中で確か...。」

 

 

トカッチがノートに手を伸ばしてきたので、渡した。最後のページから前のページに向かってページを捲りながら、頷いている。やがて、パッと明るい表情を作ってオレの方を見た。

 

 

「そうそう、そうだよ!最後はヒカリの愚痴ノートになっちゃったんだった。皆日記とかそういうの長続きしなくて、秘密ノート使わなくなっちゃってさ。...へぇ~。ヒカリ全部使いきってたんだぁ。」

 

「そっか、オレそういうの苦手だったからなぁ~。記憶の片隅にちょこーっとしか覚えてなかったや。そういや、ヒカリはマメに書き込んでた書き込んでた。何書いてたんだ?」

 

「ほぼ不満だ...。『身長伸びないのを気にしているのにMに背が同じだと指摘された。』『Lは何で自分の方が背が大きいのにぼくにゴールキーパーをさせるんだ?目立ちたいだけでしょ』『Tを慰めてただけなのに、勘違いされてMに悪者扱いされた。』...あれ?」

 

「ん?」

 

「これ...。いや...。これは読んじゃいけない気がする。」

 

「どーせ、見ちゃったんだし、良いじゃん別に!えい!」

 

 

トカッチからノートを取り上げる。

 

 

『やっぱりぼくのこと嫌いかな?この前も冷たくしちゃってたし。今日も冷たくしちゃった。ぼくはもっと仲良くしたいのに。』

 

『Lと一緒に居るのを見ると何か不安で、イライラして、モヤモヤした気持ちで一杯になる。もっと優しくしたいのに出来ない。自分が許せない。』

 

 

他にも似た様な事が書いてあった。

 

カグラに向けての一喜一憂した記事...。これは完璧に恋患いってやつだ。ヒカリの初恋ってもしかしなくてもカグラのようだ。

 

 

「面白くなってきた~!トカッチ、ヒカリに力添えしてやろーぜ!」

 

「えぇぇっ!?いや、ライト。そういうのほっといた方が良いんじゃない?ほら!ヒカリは他人のお節介鬱陶しがるし、ややこしくするのは良くないよ!」

 

「えぇ~!...まぁ。他にも面白いの見つけちゃったし、良いけどさ。」

 

「うん?...まぁ良いや。とりあえず、このノートどうしよう?」

 

「う~んそうだなぁ...。とりあえず、持ってよう。」

 

ニンマリ顔のライトは、ノートを脇にはさんで、何やら楽しそうにしている。

 

僕は、ちょっとの罪悪感を飲み込み、ライトに力添えをする事となった。

 

 

その日の夕刻。

 

皆で駅弁を広げて夕飯を食べ終えた一行はそれぞれ思い思いに食休みをとっていた。

 

 

「なーなー、カーグーラー!ちょっとちょっとー!」

 

「ん、どうしたの?ライト?」

 

「良いから良いから!ほら、コッチコッチ!」

 

 

肩を押してカグラを連れていくライト。

 

ヒカリが一瞬腰を浮かせていたが、また席に落ち着き、読みかけの小説に視線を落とした。そろりとヒカリに近付き隣に座った。

 

 

「あのさぁ、ヒカリ。ちょっと良い?」

 

「何?」

 

「えっとぉ、ヒカリはさぁ…。カグ、カグラの事。どう思ってるのかなーって...。」

 

「カグラの事...?...別に。どうも思ってないよ。」

 

 

あっさりとした返事に面食らってしまいポカンとしていた僕の方を覗き込みながらヒカリが続ける。

 

 

「どうしたの?そんなにポカンとして。 皆とは幼馴染みで、昔馴染みで、トッキュウジャーやってて...。カグラだって大事な仲間でしょ?」

 

「えっと、そうじゃなくて...。何て言うか...。ヒカリはトッキュウジャーやってる間はその...。恋とか、してる場合じゃ無いって思うかもだけど...。」

 

「え?コイ...。鯉...。恋...?カグラに?」

 

「う、うん。」

 

「...。」

 

 

不意に黙ってしまったヒカリの横顔を横目でちらちら見ながら答えを待っていると、掌で唇を抑えて一点を注視していたヒカリの顔面が赤くなっていくのが横にいる自分にも分かるほどだった。

 

 

 

指摘を受けて始めて自分の気持ちに素直に向き合った。カグラの事、危なっかしくてよく気を掛けていたけれど、自分が特別な気持ちを持っていたとは思っていなかった。

 

カグラに頼られたりすると何だか得意気になるし、笑い掛けられれば、こっちも微笑みが知らぬ間に口許に浮かぶ。ちょっとしたことに一喜一憂している自分にこの時始めて気づいた。

 

 

「俺、カグラの事。...好きなんだ。」

 

 

自分に言い聞かせているみたいにぽっつりと呟いた。まだ隣にトカッチがいるけれど、そんなの気にしない。

 

そういえば。子供の時の自分も淡い恋心を抱いていたんじゃないか?

 

あの頃のまま、自分はカグラを好きなんじゃないか?

 

 

こうしちゃいられない。

 

 

 

スッと立ち上がったかと思うと、サーッと客車からロビーに向かって歩き出すヒカリの後ろ姿に慌てて声を掛けたが、全くこっちの言葉は頭に入っていかない様で、反応も返事も返ってこなかった。

 

 

「どうしちゃったんだよ~」

 

 

反応のないヒカリの後をそそくさと追う。

 

ロビーに出た時にミオとぶつかりそうになった。

 

 

「わぁっ!?うぅ~…もうっ!何!?ヒカリもトカッチも危ないでしょ!」

 

「あぁ、ごめん。ミオ。」

 

「軽いっ!心がこもってない!」

 

「ごめんなさい。」

 

「どうしたの?そんなに急いで?」

 

「いや、そのぉ...。」

 

 

ミオには昔からどうにも嘘がつけなかったような気がする。このキョトンとした顔と首を傾げる仕草。他人に質問をするときのミオの癖だ。

 

その様子にどぎまぎして、思うように嘘もつけないけど、真実も上手く説明できない。

 

 

僕は、ミオのこの顔が好きだ。不思議そうに相手を見上げ、瞬きもしないでじっと見つめられる。この瞬間にいつもドキドキしてしまう。

 

僕が言い淀んでいるとハァと溜め息を漏らしたミオが今度は眉をちょっとしかめてみせて

 

 

「もう、言い訳するつもりだったらもっと上手くしなよ!トカッチって変なとこでも真面目だよね。」

 

「あぁ、うん...。」

 

「ふふ。そういうとこ、トカッチらしい」

 

 


 

 

ずんずんと迷いなく足は進んで行き、ピンクレッシャーはもう目と鼻の先ほどまでに迫った。

 

迷いなくそのままピンクレッシャーへ乗り込む。

 

 

「げ、ヒカリ!」

 

 

ライトの姿なんて目に入らない。

 

今の俺は、伝えなきゃならない事があるんだ。

 

ライトの隣に居る標的に向かってなんら躊躇いもなく、客車の中心部に歩いて行き、カグラの目の前で足を止めた。今、真正面に居るカグラは、ビックリしてポカンと口を開いている。

 

 

「カグラ。聞いて。」

 

「ふぇ?うん。」

 

「俺、カグラの事。昔から...。」

 

「昔から...?」

 

「そう。子供の頃から、カグラの事。気になってて、俺カグラを大事にしたいって思ってて。カグラの事、好きなんだ。」

 

「ヒカリ...。えっと...。気持ちは嬉しいんだけど...。」

 

「...。」

 

 

撃沈かと肩を落とし溜め息が出掛かった所で衝撃の一言が帰ってくる。

 

 

「今、王子様役はライトだからこの次の白雪姫のなりきりの時にヒカリに王子様役を頼むね!」

 

 

「え。」

 

 

俺の決意と告白は空に虚しく消えて行った。

 


 

ふわりと笑ったミオを見て、あぁ、やっぱり僕は、ミオが大好きなんだ...。と心の中で呟いた。

心の中で呟いた自分の気持ち。

 

ミオに向けた素直な気持ち。

 

隣でふわりと笑うミオを愛しく思った。

 

 

「ミオ、本当にさっきはごめん。ケガ無かった?」

 

「もう!大丈夫だって言ってるでしょ?トカッチは心配性なんだから...。」

 

 

少しだけ呆れたような調子の声色で応えるミオ。ちょっと間があってから、今度は優しい声音で続ける。

 

 

「ありがとう。気遣ってくれて。」

 

「うぅん。ミオの事大事だから...。」

 

「トカッチ...。」

 

 

隣で息を飲む気配を感じる。ちらりと横目で相手を伺うと、俯いた横顔に真っ赤にした耳を隠すように手を押し当てた姿を目にする。目線を戻す。このまま抱き締めてしまいたい。

また、横目で見る。ミオもちょっとだけ顔をこちらに向けて様子を伺っていたらしく、目が合った。

今度は視線だけじゃなく顔をミオに向ける。真っ赤な顔に見開いた大きな瞳。少しだけ下唇を噛んで緊張した様に強ばる口元。

全てが愛しかった。思わず、ミオを両手にしっかり抱き締めると、ピクッと一度肩が跳ねたがそのまま受け入れる様に僕の肩に額を預けて来た。

 

 

ちょっとむしゃくしゃしてグリーンレッシャーの寝台スペースへ戻ろうと思ったら、グリーンレッシャーの共有スペースでは、

何故かトカッチとミオの恋模様が展開されていて、しかもどうにも上手くいっているらしく、更に腹立出しい。

 

 

憂さ晴らしに乱入してやろうかと思った所で、ミオが震えながらトカッチにキスして突き飛ばしていたので、笑いを堪えるのに必死だった。

 

そのまま踵を返し、なりきりに没頭するカグラとそれに付き合っているライトの元に戻った。

 

心の中で、トカッチには悪態をミオにはお祝いの言葉を送った。

 

 

(了)

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