ライフルにサーベル標準装備。
左腕ガトリングは弾の予備が無いから、ソード・ストライカーのシールドに換装備。
両足のはバーニアユニット装備に変更しつつ、機動性に極振り。
『頭部には都合上で後付けタイプのバルカン』
『ユニウス7が地球に落ちる』
コースからして、それはほぼ確実で早く向かいたいから手間取ってられない。
堅実な戦法で来るブリッツの右側の複合兵装は小回りには欠けるから、右手に構えたサーベルで側面から斬り掛かって『防がせた』後に左手のサーベルで仕留めようと思ったら。
『複合兵装をパージして、取っ組み合いに持ち込んで来た』
「捕まえましたよ!」
「何処がだ!」
正直、意表突かれたし組み付かながら頭部バルカンでモニターを狙われするのが怖かったが、向こうには『無い』から推力を最大にして振り回し、ほどこうとしたら左腕のアンカーみたいのをほぼ零距離で撃って絡めて来た。そのまま右手で殴りかかって来たから左腕シールドで防いで蹴り飛ばし、アンカーをサーベルで斬ったが、ワイヤーでも繋げてたのかいつの間にか複合兵装を回収してた。
PS装甲の利点活かしてる戦法以前に、こいつには他のザフトと違って此方を下に見てる気配が無い、自分側に有利な点を突くのに全力を尽くしてるとした時にある事に気付いた。
「ブリッツのパイロット聞こえるか!お前がここにいるのは、まさかプラントの策略か?」
「策略?」
「違うのなら聞け!ユニウス7が地球に落下するコースに動き出した。現場に向かいたい俺達をお前が足留めに来た形で攻めて来た形になってる。知られたらプラントの仕業とされる証拠にされるぞ、帰るんだ。帰って、お前の母艦や部隊に伝えるんだ!濡れ衣を着せられてしまうぞ!」
何か、息を飲んでる気配があるな。ユニウス落とす為の足留めにしては悪辣さなんか微塵も無い真剣さを感じたから、もしやユニウスが動き出したとかは知らないのかと思った考えは当たりだった。しかし、此方の機体から妙な気が一瞬出たようなそうでないようなとした時だ。
後方からデュエルとバスターが来て慌ててしまったが、ブリッツが何か呼び掛けてるな。来たのは何か手こずってる味方に下がれと言いながら撃って来てる感じだけど、待て・・・・呼び掛けに構わず撃って散弾がブリッツに命中したが、当たりどこ悪かったようで機体がぐらついてる。
その瞬間、全身が凍り付くような感覚が走った。
ああ・・・・そうだよな。流れ的には俺がいったような事を信じられなくても無理無いよ。戦意がある兵士には妙なタイミングの呼び掛けなんて変に思われても無理は無い。
けど、あのパイロットみたいのをああする奴はなあ?
『死んで欲しくなるよっ!!』
そう感じた時に、例の感覚が出ただけじゃなくてパネルに何かを告げる文字が走ったと思ったら。
『索敵機能がダウンした』
けど、構わずに左右にフェイント兼ねて旋回しながらデュエルの股関節辺りをサーベルで薙いで、次にバスターの懐に飛び込み。シールドのアンカーに当たる部分でコックピットに打突を食らわせたら、そのまま後方のデブリにぶち当たったから。すかさずサーベルで左肩を突き刺して縫い止めてやった。悪あがきを避ける為に後退したけど、そのまま脱出装置が働いたようだ。デュエルも明後日の方向に飛んでったから、機能不全を起こしたブリッツを回収して帰還させてもらったよ。
ああ、何でかなあ・・・・あの二機と違って殺してやりたい願望が無いんだ。
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帰艦して、ブリッツを固定するのも一苦労になった。人員が足りないし艦長達もブリッジからは離れられない。キラさんは万一に備えてストライクで待機状態だなとしてたらマードックさんが顔を青くしてた。
「お、おい。嬢ちゃんよ・・・・あの機体の頭部が何かおかしな変形したぜ?今は元に戻ってるけどよ」
「俺にもわかりませんよ、元々解析が出来ない部分多数ですし。それより、ブリッツのパイロットは?」
「お、おおっ。装甲の隙間に散弾が入っちまって、コックピットの中で軽い爆発が起きたようだな・・・・命に別状は無いみたいだぜ」
「良かった・・・・」
ハッチが開いて出てきたのは、バイザーがひび割れてたり。パイロットスーツの下の脇腹を負傷してたりだけど。何かキラさんより中性的で人が良さそうな奴だな、けど両手を拘束されながら意志の強い目をしておられる。
「捕虜の身で失礼です。見たところ貴女が僕と戦ったパイロットですね、先程の話の続きをお願いします!」
近くにいたフラガ大尉は、別に良いぜと促していたので事情を説明した。ユニウス7が地球に落下するコースを取ったから、この艦は急遽向かっていたところをザフトを張っていた索敵網に引っ掛かって戦闘になった。
「僕は・・・」
「信じられないのも無理はないよ、けど。あの二機のパイロットは地獄で会ったりしたら殴ってやれ」
「けど・・・二人は」
「見たとこ、お前を対等な仲間なんて見てない奴等だったぞ。現実を見ろ」
「はい、そこまでだな。ザフトのパイロット君よ、今は治療くらいしてやるから潔く捕虜をしていな、あの嬢ちゃんは味方なのに君を撃ったと言うか攻撃当てた奴等に本気で怒ってくれたから命は助けられてこうなったんだ。複雑だろうがそこを感謝はしなよ」
「わかりました」
フラガ大尉もわかったようだな、あいつはどうも敵にいて欲しくない奴だ。それに無駄死にすると嫌な展開しかない典型な気がする。機会があったら名前くらい聞いとくかな。
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「ブリッツが鹵獲されて、デュエルとバスターが大破・・・ですかっ?」
「ああ、追撃しても危険だから君には二機の回収を頼む」
アスランは信じられない現実から逃避したくなった。
兄弟のように接していたニコル、突っ掛かられてばかりだが同期のイザークとディアッカの安全もわからない、三名を叩き伏せたのは例の白紫の機体である事でこうも思った。
【キラでなくて良かった】
アークエンジェルのクルーとは違って、リンのミラージュ・フレームのデタラメな戦闘力を目の当たりにしてない楽観的思考だが、それとは違う悪夢が動き出していて、自分達に知らされてすらいない事を気付く術すら無かった。
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「アラスカの動きはっ!?」
「宇宙艦隊に任す他は無いとの意向のようですな」
副官であるホフマンの諦観混じりの声にハルバートンはわからんでもないとする顔色をしていた。
地球にアークエンジェルとは別方向から向かう『第8艦隊』・・・・その指揮を取るのはザフトからすら知将と讃えられるハルバートンであるが、彼には焦りがあった。知将とされるのは戦闘中にピンポイントで物量に任せた攻撃を加える手腕を始めとしたもの故だが、ユニウス7が地球に向かう等は想定外であった。
(ザフトの仕業とするにも・・・・今のままでは地上の同胞を巻き込む形になる。それに、ユニウス7を落としては自国の体裁が失われもする。だからこそとするにも・・・・)
「提督、計算が出ました!落下阻止限界点を越えるまでは一時間半、二十分後には先攻部隊がユニウス7にたどり着きます」
「うむ、核も使えない今は何とか推進手段が此方に都合良いものと祈らざるを得ないな、構図を探っておくようにも通達!いざと言うときは全艦隊の火力で効率良く粉々にするしかない」
不意討ちの極みと言える事態、地球の命運を賭けた舞台に向かうのは微々たる数だった。
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「何っ!間に合わないから諦めろと言うのかっ!?」
クルーゼは自分の『計画』の想定外にしても、らしくない大声を出した。ヘリオポリス以降、自分の在り方が何処かブレてまでいる気がしたが、何となく上層部の意図を理解した事で一計を案じた。
そもそも、自分が目指している結末には今は?として出した結論としても。
「艦をユニウスに向けろ!地球側には全力で事情を説明する通信を向けながらだぞ!」
「た、隊長・・・・しかし、独断では」
「私が責任を取る!今行ってもユニウスは地球軍にある程度砕かれて地球に落ちるだけだろう!だが、そうやって落ちるなら落ちるでビームとミサイルを一発でも多く撃ち込んで地上の同胞を救うのだ!あの地で死んだ者も其方の方を望むハズだろう、さっさと艦を向けろ!何の為の高速艦だ!?」
クルーゼの怒号に部下達が動いた。打算的な色等は浮かんでいない、上官が言うように同胞の命を救いたいからだ。
今回のミラージュ・フレームは原作に近い仕様な頭部の変形からの性能向上、パイロットの状態でまだまだ何かが起きる。
今回の要点。
PS装甲VS軽量な装甲では殴り合いに持ち込めば有利な点を活かしてリンに冷や汗かせるニコル。
PS装甲でも隙間に入ったら不味いな例?
そもそも、イザークとディアッカってニコルの死で結束する奴等ではなかった印象故な展開。
都合上で、意図はあれど。またしても誰だお前?なクルーゼ。