機動戦士ガンダムSEED 赤い瞳の少女   作:くまたいよう

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 ~~回。


血に染まる舞台

【何故こうなる?】

 

 

 

「勇敢なるザフトの皆さん!わたくしは、塞ぎ込んでしまったわたくしを立ち直らせてくれたお友達と共に、新しい挑戦を試みます!どうか楽しんで下さい!」

 

 ラクス・クラインじゃなくて、本物のフリをする事になった影武者ミーア・キャンベルと組んでデュエット、これが訪ねて来たシーゲル議長の提案だ。

 

 何でも影武者候補な友達がMlAになって塞ぎ込んでる事になったが、いつまでも塞ぎ込んだままじゃいられない。元々ラクスさんはプロパガンダの歌姫やってた存在だし・・・・そこで、影武者を選出した遺伝子解析チームの一員でもあるデュランダルさんに相談しに来たら。

 

『幸い、デュエットくらいならやれそうな逸材が丁度いますが?』

 

 それで、挨拶で説明したような流れにしたコンサート開く事になった。

 

 しかし、何だよこの水色基調なドレスっぽい衣装は!俺はスカートすら近年は履いた事ないんだぞ!それにステージの設備が?

 

【MSが戦った後の夜の荒野みたいで、ライフルから対艦刀のレプリカが散乱してる】

 

 最近の情勢じゃこうなのかはともかくとしてルナマリアの奴がミナ様も正面の方にいて笑ってやがる!他は微妙な目だぞ、つくづく何で俺なんだ!ルナマリアの奴の方がまだ有りな気のするぞ。

 

「さあリンさん、わたくし達のデュエットを聞いて頂きましょう!」

 

「あ、あの・・・・その前に。ご挨拶から」

 

 自分が戦ったりしたのがいるかもしれないのに、そいつら相手にコンサートだからやはり気まずいが、もうヤケだ!この日。

 

【リン・ヤヨイと偽名を施した俺の歌手としてのデビュー】

 

「静かな~♪♪」

 

 マユに聞いて貰ってるつもりで歌ったが、妙にウケたようで客が煩かった。ミーア・・・・じゃなくラクスさんも歌って踊ってなアレンジバージョン始めた時?

 

【不埒者め!】

 

 途中、何かワケわからんのが乱入したが。回避しつつ近くにあったレプリカ対艦刀で叩き伏せた。

 

「乱入と乗っ取りなら堂々と歌だけでやれ!」

 

「リ、リンさん・・・・」

 

「・・・・え~っ、デュエット権が欲しいなら堂々と乗り込みを所望します。今回はラクス様の御前をつまらぬ血で汚す代償を全て負担はしていただきます。では、これよりバトルライブに移行します」

 

 言った通りな演出や展開と見せ掛けて、ラクスさんが歌う一方、俺はレプリカの人間サイズ対艦刀で乱入者を迎え討つ、我ながら何やってんだろ?

 

 数が増えてきたから両手で持って右肩辺りの位置で相手に向かって真っ直ぐ構え・・・・回転しながら接近して遠心力込めた一撃で二人薙ぎ祓う払う。後方で驚いた奴等も一人一人と、発砲されたけど感覚が鮮明になってるから、顔を傾けて回避できるな。三名の足を纏めて薙ぎ払って、残った二人を仕留めた。

 

 倒れたのが銃を拾おうとしてたが、背中を貫通はしない突き立てて鎮圧完了。

 

 その後もどれだけ歌わせる気なんだと内心で文句言ったけど、やっぱりヤケだ!地球にいる本物にはどう思われるかとか、本物のフリをしてる側な事情はさておき、俺のこれからの日々の為。

 

【マユと一緒に暮らせないかもしれない日々を生きる覚悟を込めて歌った。因みに時折に乱入者を血祭りにあげる有り様までウケてた】

 

 

 

 

 

 --------。

 

 

 

 

 

「あ、あの有り難う御座いました」

 

「お気になさらず」

 

 すっかり舞台が血に染まったコンサート終えて控え室でラクス・クラインじゃなくて、ミーア・キャンベルに礼を言われている。シーゲル議長を始めとした一部以外は知らない事と聞いたが、どこまで本当なのやら。

 

 改めて、友人であり影武者を失って塞ぎ込んだままではいられないので、俺みたいな新人と偽装したのと組んで友好関係を広げる為の努力をしてるのを示したいとか政治的な要素が色々あるようだが?

 

「あの、気付いてましたか・・・・多分、私より貴女の方が・・・・その?」

 

「物珍しさでしょう、注目されてどうとか関係は無いです。それより、其方も途中から楽しそうでしたから、それで良いのでは?」

 

「【楽しそう】・・・・そ、そうですわね!歌うのは、楽しかったです!」

 

 影武者だの何かが裏で大いに動いてるだので上手い事は言えないけど、多分それで良いと思う。この人は楽しく歌っていただけで・・・・しかし?

 

「あの、それより大事な事を忘れてる気がしません?」

 

「え・・・・その、大事な事・・・・ですか。影武者である事はバレてないハズ。後は・・・・お客様はザフトの方々と、一応は【身内】なシーゲル様は特等席で見ていたようですが」

 

「【身内】・・・・あ、そうだ。確かラクス・クラインは婚約者がいたハズですが?」

 

「そ、そうです。確か【アスラン】・・・・来てくれないではなくて、お仕事中のようですわ。確かクルーゼ隊長の後を一応は継いだからで」

 

 成る程、しかし情勢がおかしいにしても薄情じゃないかと思う。向こうからしたら塞ぎ込んでた婚約者の復帰コンサートなんだから一応は行けないお詫びの連絡くらいは事前にしてやれよと言いたい。勉強は出来ても隣人に上手く接してやれない奴な気がするよ!とにかく、早くプラントから退散したくなって来た時にシーゲル議長が訪ねて来た。

 

「いや、ご苦労だったね」

 

「あの乱入者は何事ですか」

 

「娘の狂信者らしいが、取り調べたくても全員が虫の息でね・・・・」

 

 やり過ぎだねと言いたくてもセキュリティがガバガバだから言えないって目だ。そりゃ乱入者があんな風に来れる意味は重大だしな。

 

「しかし、君の我流らしい護身術は堂に入っていて何よりだ。いっそ、このまま歌姫の騎士とやらにならないかね?」

 

 何か火中で平然としているのが似合うのみたいな良い笑顔になってるよ、この人がNJを撃ち込んで地球の一割を餓死させた人なんだよなあ・・・・ザラ国防長もだが、何・・・・【悪意だけで判断するな!】・・・・か?

 

「リ、リンさん?」

 

「む、どうしたのだ。何か・・・・【聞こえた】のかね?」

 

 そう、聞こえた。悪意だけで判断するなとかで・・・・それが聞いておかないとならない重要事項な気がした。

 

 

 

 

 ------。

 

 

 

 

「まだ。こんな事を?」

 

「必要なのです」

 

 アスランはプラントの医療施設で冷凍睡眠用とされるカプセルに入れられたイザークとディアッカを見ていた。

 

 乗機を自分も短時間まみえた白紫の機体に破壊された後に救助したが、狂乱状態となっていた。もしも目覚めた際にクルーゼと共闘してプラント内でも知名度を上げていると知っては大人しくはしないだろう。

 

「しかし、最近はザフト内で雰囲気が暗いですなあ。何か聞いてはいませんか?」

 

 然り気無い質問に無反応なアスランに背を向けた施設員は溜め息を堪えた顔だった。気遣いに欠けるのは生来のもので今までは白紫に救助されたニコルがいてくれたから欠点として移らなかったして。

 

(ラウ・ル・クルーゼは胡散臭かったが、気遣いは出来てた隊長だった。ミゲル君が戦死した以上、次世代を担うのがあの少年となってはこれからのザフトが暗くならないか心配だ)

 

 然り気無い懸念としたが、確信とすべきではないかとして嫌な汗をかく男はある一点を見落としていたのを気付いてなかった。




 前書きのは馬と鹿と書いて~~回。

 リンの声は妹やルナマリアの系統。
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