弱キャラ友崎くんとサンドバッグ相原くん   作:mosumosu

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ようやく週末、金曜日。

やっと今週が終わる、いやぁ1週間って結構長いよな。

 

というかなんとなくぱーっと終わる週もあれば、異常に長く感じる週もある。

今回は後者な感じ。

なにが原因なんだろう。

 

「おい相原、話聞いてるのか?」

「ぁー、気を抜いてた。でも聞いてる聞いてる」

「ホントかよー」

 

今日の昼は購買だったので自席で昼食を取ったあと、同じく昼食を終えた水沢、竹井と特に中身のない会話をしていた。

ついでにいうと、いつもここにいそうな中村は今日は食堂なのか、少なくても今は教室にはいないようだ。

 

「タカヒロなんか面白い話してよー!」

「うわっ、無茶振り!?」

「なんかあるっしょー!」

 

更にいつの間にか、みみみと日南と友崎もこの会話の輪に混ざっていた。

なんかこう、シレッと人の輪に入っていく行動力ってすごいよね。

友崎もここにいるのはちょっと意外だが。

 

「えー。あっ、じゃあ昨日彼女がさぁ〜」

「うわ、惚気か!?」

「ってかこの前別れたとか言ってなかったかオイ。また別の子かよ」

 

水沢が話を始めようとしたところで竹井がツッコミを入れて話を止める。

ついでに俺も話に乗る。

 

「友崎もそういう話、ってあるわけねえかー!」

「あはは!失礼ー!」

「は、はは……」

 

竹井は友崎をイジりつつ、みみみがそれにツッコミを入れる。

うーん、竹井なんかにイジられるとはかわいそうに。

いやまぁ、なんだかんだ周り見て気を遣って話を振った竹井なりの優しさかもしれんが。

 

「水沢はモテるよなぁ?こっそり俺にその秘訣でも教えてくれよ」

「何いってんだよ、相原だってそこそこモテるだろ?」

 

は?

モテた試しなんてないんだが?

一体ドコの相原と間違えたんだコイツ。

 

「はらみー、そうなの!?」

「相原もモテてたのかぁ!?」

 

みみみと竹井に詰め寄られる。

絶対なんかの勘違いだろーが。

あ、水沢お前さては面倒くさくなって俺に擦り付けたな?

 

「いや、モテてねーよ。モテてたら俺だってさっさと彼女作って楽しい学校生活をエンジョイしてるわ!」

「ははっ!またまた、そんなこと言ってこの前だって部活中に女の子からタオル渡されてたじゃねーか」

 

それ、たぶんマネージャーな!

普通に俺以外にも渡してるわ!

働き者のマネージャーには感謝してるけども!

ってか見てたのかよ。

 

「えっ!?えっ!?本当に!?はらみーは私のことを裏切るの!?」

「なにがどうして裏切ったことになった!?」

「そうなんだ〜、相原も隅に置けないわね」

 

これに日南まで乗ってくる。

勘弁してくれ、どうすんだよこの流れ。

 

「相原までモテてたなんて、裏切り者ぉ!」

 

おい竹井、お前もタオル受け取ってただろ、マネージャーから!

てかコイツ絶対何も理解してねぇ。

あぁもう誰か助けて……。

あ、友崎ぃ。

 

「お、おい友崎!コイツラ何とかしてくれよ(セル)」

「いや、ムチャいうなよ……」

 

そうね、すまん。

まぁこういうときはなすりつけるのが1番だ。

水沢を見習おう。

 

「そういえば日南こそいろんなやつから告白されてるんじゃないのか?誰かにOKしたりしないわけ?」

「え、私?」

 

そう、お前だよ。

たしかサッカー部からも告白するとか言ってるやついたぞ。

お前がモテまくってるのは知っている。

そんで誰とも付き合っていないってことも知ってるぞ。

 

「え〜、まぁ隠すことでもないけど、たまに、ね」

 

へぇー、さすがは人気者だな。

よりどりみどりの選び放題なんじゃないか。

 

「はぁ〜、たまにってことは何回もあるってことだな?」

「流石は葵、このモテ女!かわいい!このこの〜!」

「ちょ、みみみ!」

 

そう言うとみみみが日南に横から抱きつき、腕を回して反対の脇腹をモミモミと触りだす。

いやぁ眼福眼福。

 

「でもそれ全部断ってるんだろ?」

 

と水沢が確認をする。

 

「まぁ、あんまり喋ったことない人から急に言われてもちょっとね」

「それはたしかにそうかも?いやぁ葵だねぇやっぱ」

 

そういうものか。

なんとなく自分が誰かに告白されることを想像してみる。

名前を知ってるくらいの人から好きです!なんて告白されたとしてどうするか。

 

あぁやべ。

顔が良ければOKするわこれ。

てかむしろ告白された時点で好きになりそう。

これがモテない人間の性か。

 

そういえば中村はこの前同じクラスの紺野エリカから告白されたのに断ったんだっけ?

あいつのそういうとこマジですげぇな、俺だったらノータイムでOKだわ。たぶん。

悲しいことに俺は告白なんてされたことなんてないんだけどね。

 

紺野エリカは、なんていうかお嬢様気質って感じでクラスの中心人物で、泉とかも紺野のよく一緒にいるな。

中村とは若干性格というか、タイプが似ているから個人的にはお似合いな気もするんだけど。

 

それとも性格が似すぎていてだめなのかね?

どっちも我が強すぎて衝突するとか?

あー、これはありそうだな。

 

紺野も中村も、そう言うのわかっているのか空気を読むのが得意な奴と一緒にいるのが多いしな。

中村だったら水沢だったり、紺野だったら泉だったり、か。

俺も一応、そういう立ち位置としては水沢と一緒かもな。

こいつほど有能ではないと思うがね。

 

「はぁー、余裕あるやつは違うね。俺も告白されてみたいもんだわ」

「俺も俺も!」

 

モテない男はつらいよなぁ竹井ぃ。

 

「それって、はらみーは告白されたら誰でもOKしちゃうってコト!?」

「いやどうだろな、でも断る理由がなければOKなんじゃないの?」

 

みみみが食いついてくる。

女子はこういう話、ホント好きだよな。

 

「まぁ相手のことを知らないなら、付き合ってから知っていくのだってありだよな」

「おー、さすが水沢、チャラい回答だな」

「いや、チャラい回答ってなんだよ」

 

こんな特に意味のない会話で昼は過ぎていく。

昼休み終わりの予鈴がなったあたりで適当に解散して各自席に戻る。

残り2時間分、授業を受ければ今日は終わりだ。

金曜日の午後って、これで終わりって思えるからちょっとやる気出るよな。

 

 

その後、授業は割と真面目に受けてから土日前の若干厳しい部活を終える。

時間は19時になる少し前、か。

部活終わりでこの時間になると腹が減るよな。

俺は部活の日には携帯をしているカロリーブロックをカバンから取り出し食べる。

 

「相原、少し付き合えよ。アタファミやるぞ」

 

部室でちょっとゆっくりしていると中村から声をかけられる。

マジか、部活後なのにまだまだ余裕あるなぁー。

まぁ金曜日だしね。

俺も明日が休みと思えばそれも悪くないかと思ってしまう。

 

「おー、いいね。やるやる。金曜日だし少しくらいそういうのもいいよな」

「よし、旧校舎行くぞ」

「おーけー。あ、1本いる?」

 

俺は箱から取り出したカロリーブロックの小袋を差し出す。

 

「ちなみに何味だ?」

「フルーツ」

「もらうわ。サンキュ」

 

フルーツ味の良さがわかるようだな。

やるじゃん中村、見直した!

 

そして旧校舎の校長室でゲーム機をつなぎアタファミの対戦をする。

 

「もしかして昨日もここでアタファミやってたのか?」

「あぁ、部活ない日はやってる。けど他の奴らはそこまでうまくないからあんまり練習になんねぇんだよ」

 

あぁー、たしかに一定以上の上手さになると身近な人物から強い人間探すのは難しいからなぁ。

なんだかんだ中村もそこそこ上手いから練習相手探すのは大変なんだろう。

熱帯やれば解決なんだろうけどコイツの家も、まぁアレだからな。

 

「はは、俺は練習台ってわけか」

「そういうこと。俺の役に立ててよかったなぁ」

「お、言ったな?練習台のちからを見せてやんよ」

 

そんな感じに軽口を叩きながら対戦をする。

はっ、まだボコボコにしてやんよ。

 

…………

 

「え?ウッソだろお前、MLJ!?高難度コンボじゃねーか!」

「ハッ!舐めてんじゃねーぞ相原!」

 

やべぇマジでコンボ精度上がってるじゃん中村。

実践で高難度コンボ決められたんだが。

このコンボって猶予フレーム相当短いんじゃなかったか?

 

友崎にリベンジするの本気なんだな。

真面目にコツコツとコンボ練習をしてないとこんなん試合で決められないぞ。

 

しかしここまでマジになってると俺も本気で応援したくなるな。

やることが決まればそこに向かって全力で取り組む。

こういうところなんだろうな、中村がいつでも中心人物になってる理由ってやつは。

 

一応、今日の対戦も俺が勝ち越した。

けど、俺は初見殺しを武器に戦ってるところがあるから動き見られ始めると結構キツイんだよな。

 

今日は部活終わりということもあり、30分ほど対戦をしてからお開きとなった。

流石に部活後だし、長時間はできない。

 

日曜は友崎とアタファミでローカル対戦する約束してたな、結構楽しみだ。

一足先にリベンジとさせてもらいますかね。




先週は予定投稿の時間指定を間違えてしまった……
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