弱キャラ友崎くんとサンドバッグ相原くん   作:mosumosu

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「友崎、はっけ〜ん」

 

俺と水沢が玄関へと着くと、友崎は律儀に待ってくれていた。

悪いなぁ呼び止めて。

しかも内容は呼び出しだなんて、かわいそうに……。

 

「友崎、残念だったな。呼び出しを食らったぞ」

「え?」

 

意味がわからないといった表情の友崎。

少しおちゃらけていた俺は、ここからは真面目に話をするように切り替える。

意外と今の状況は深刻なんだからな、悪いが断らせねぇぞ。

というよりも断っちまったら結果的にもっとまずいことになるのも想像に難しくない。

 

「まぁちょっと真面目な話な。わざわざ玄関で待っててもらって悪いんだけど、中村が友崎呼んでこいっつっててさ。たぶんアタファミで勝負しろって話だと思うから付き合ってくれよ」

 

俺は少し目を細めつつしっかりと友崎の目を見てそう言った。

友崎にもたぶん、この呼び出しが「みんなで仲良くあたファミをやりましょう」なんてものじゃなく、もっと

攻撃的なものだということは伝わったようだ。

 

断れない空気を感じとってか、友崎もひとまず了承してくれた。

中村は旧校長室にいるはずなのでそこまで連れて行く。

水沢もなんか言うかなぁと思ったが、俺に任せたようで特になにも口を開くことはなかった。

 

旧校長室について扉を開ける。

 

「よー、友崎連れてきたぞ」

 

そういいながら部屋に入る。

中には中村と先に向かった竹井の他、アタファミの対戦に付き合っていた数名がいた。

やば、今日人多いな、中村側は俺含めて7人か?

中村に竹井と水沢と俺の4人くらいで終わるなら、たしょう中村がボコボコにされても適当にフォローできるかと思ってたけどなんか大事(おおごと)になってきた気がする。

 

「えっと……?」

「おー、友崎。きたか」

 

友崎はめっちゃ困惑してる。

まぁそりゃそうだよな。

中村に声をかけられただけなのだが、視線がフラフラと泳ぐ。

 

「アタファミの対戦、ってことでいいんだよな?」

「そうだよ、早くそこに座れ」

 

促されるまま椅子に座る友崎。

ゲームは既に起動されており、テレビにはアタファミの画面が映っている。

 

「い、いやでもさ……」

 

友崎はおどおどといった感じで後ろ、俺たちギャラリーの方をみる。

まぁ気にするよな。

初めて友崎と中村が対戦したときは俺しかいなかったわけだが、今は大量のギャラリーという名の証人がいる。

その数も1人と6人ではいろいろ変わってくるだろうよ。

 

「やめたほうがいいって、絶対」

「お前、あんま調子のんなよ」

 

友崎がギャラリー側もチラチラとみながらそんな事を言うもんだから、中村の怒りを刺激する。

中村はドスの聞いた声で返答した。

なに火に油注いでんだよおまえ……。

黙って1戦やってそそくさ逃げりゃいいんだよ、多分それが一番無難に落ち着く。

 

「い、いやそうじゃなくて、本気で。毎日練習してたらしいけどさ……」

「誰に聞いたんだよ、それ」

 

ごちゃごちゃという友崎に中村はさらに声を低くする。

めちゃめちゃキレているのがこっちまで伝わってくる。

 

「相原、と泉に」

 

あ、友崎おまっ!

後半はいらねーだろボケ!

 

「やっぱりな。最近仲いいみたいだな、優鈴と」

「え?」

 

この前の金曜日以降、泉から友崎にアタファミの質問とか話をすることが多くなっていた。

日曜なんかも作ったLINEグループで質問してるのがピコピコ飛んでいたしな。

たぶんそんな感じでここ数日間は泉と話すことが増えて、それに泉も口を開くと中村の話をするから友崎の印象の中に植えついていたんだろう。

友崎はよくも悪くも思ったことをそのまま口にするからのさっきの回答、と。

 

そして中村からしたら急に友崎と泉が仲良くなっているもんだからアレだったんだろう、アレ。

ジェラシーってやつ。

 

「そもそもなんでお前が優鈴と仲良くなってんだよ、おかしいだろ!」

「い、いや、仲良くってわけじゃ……」

「じゃあなんだよ」

 

友崎は自分の圧倒的不利な状況を理解してか、俺の方をチラチラ見てくる。

やめろ、この状況で俺を巻き込もうとするんじゃない。

俺は友崎に向かって首を横に振る。

すまん、この状況で助けるのは無理!

 

「何ってわけじゃないけど、というか、そもそもここで戦うのも違うだろ、どっちかの家でとかさ」

「家……?そういえばお前、相原まで使って優鈴と遊んでいたらしいな。証言だってあるんだよ」

 

げ、巻き込まれた!?

ってか中村はその話については昨日俺としたよな!?

怒りが沸々としててイラついたことそのまま口にしてるだろ!

 

「それはそうなんだけど、事情があって……」

「あ?なんだよ?」

「いや、その……」

 

友崎は再び俺の方をみてくる。

ぬぅ、こりゃ仕方ない、か?

どこまで話していいか掴みきれてないんだろう。

てか証言って俺のことだと思っただろ、俺じゃねぇぞ!

たぶんみみみだ、確証は何もねーけど!

……わーった、わーったよ!

 

「まぁまぁ、中村。それは昨日言ったじゃん、泉がアタファミ強くなりたいって言ってきたんだって。中村が泉をボッコボコにするからだろ?」

「チッ」

 

おお、こわいこわい。

 

「もういいからやるぞ、早くキャラ選べ」

「いや、でも……」

 

それでも友崎は時間稼ぎのようなことをする。

いやいやいいすぎだろ、友崎はもう腹くくっちゃえよ……。

日が暮れて解散になるような時間まで時間稼ぎするつもりか?

数時間あるぞ無理無理。

 

と、そんな中村と友崎のやり取りが交わされてる間に扉がガラガラっと開かれる。

 

「おじゃましまーす!え、あれ?友崎!?」

 

あぁもうめちゃくちゃだよ……。

しーらねっと。

友崎の時間稼ぎは最悪の方に倒れたな。

 

「優鈴、なんだよ、来んなっつっただろ」

「ご、ごめん、でもそろそろ勝負になるかなって……思って……」

「まぁいいや、お前もみてけよ。今から始めるところだから」

 

やっちまったなこれ。

この前みたいに追い返したほうがマシだったろ、たぶん中村はボコボコにされるぞお前。

てか俺が帰っていい?

この後のこと考えるとここに居たくないんだけど。

 

そう思っていたら再度扉が開かれた。

 

「ゆずー?だから無駄だって〜。もう帰るよ〜?」

 

扉の方をみると、泉と仲の良いグループで紺野エリカを中心にした3人が居た。

おかわりやめろって、どうすんだよこれ。

 

中村はこの3人にも見てけなんて言ってしまった。

 

「もういいだろ友崎、今更逃げらんねーから」

「……言っておくけど逃げられないのはお前だから、中村」

 

はぇー、友崎その返しかっこいいねぇー(現実逃避)

友崎も今更ながら腹をくくったようだ。

周りもそんな返しを聞いて、「いいね〜!」とか「盛り上がってきた!」とか言ってる。

俺だけ冷や汗ダラダラなんだけど。

俺は逃げてもいいっすかね?ほんとさ。

 

中村はとっくにキレてるし、そんな中村にあてられたのか友崎もキレかけてるし、こりゃもう収拾がつかないと思う。

俺が現実逃避をしている間についに試合が始まってしまった。

中村、なむ〜……。

 

試合は一方的だった。

1機目。

開幕とともに友崎が近づき中村は遠距離攻撃で迎撃するがうまくすり抜けるとともに近づくのと距離を空けるを交互にするフェイントを5,6回挟み、隙をさらした中村を掴んでコンボから即死。

無駄にフェイントの回数が多かったところ、俺からみたら明らかに小馬鹿にした軽い煽りプレイだわあれ。

やられると超腹立つんだよね。

そういう意味ではクソほど有効だけどさ。

投げからのコンボについては、たぶん中村が冷静ならバースト前に抜けられたはず。

頭に血が上って操作が雑になっているのかもしれない。

 

2機目。

友崎は今度は何度かのダッシュ攻撃を安全な位置で空振りして印象付けたあと、再び中村に接近する。

ダッシュ攻撃を予想した中村はガードを重ねるが、友崎はそのままダッシュで中村のキャラを押す。

攻撃されないのに気付いたところで中村が掴みを出すがそれを読んでた友崎はその場回避で避け、隙を晒したところを逆に掴んだ。

そして投げからバースト。

また煽りプレイだろさっきの。

ダッシュ攻撃印象付けてたらそのままガード中の中村を掴んで終わりだったじゃねぇか。

あと、このときのコンボも冷静なら中村は抜けられたはず。

 

3機目。

中村は焦っており、こういう時はどうしても簡単な手にすら引っかかる。

ダッシュ攻撃をガードし、ついに中村が掴んだと思ったらそのコンボを友崎はヒットズラしで攻撃をかわし、中村は逆に掴み返される。

そして投げ始動からのバースト。

だからそれ、普段のお前なら抜けられるって。

 

4機目。

もはや調子に乗りに乗った友崎はこれはただの練習です、とでも言うように無駄にスティック操作の多い動きを入れ、魅せコンボを決めてバースト。

これが1番ひどいな。

別に明確に悪いようなものじゃないのかもしれんが、やられた方は血管プツッとするやつだ。

それにそこそこアタファミの練習をした中村だからこそ、明らかな舐めプってのがわかっちゃうだろう。

俺以外のギャラリー組はなんだあのキモい動きは、位の認識しかできないはず。

 

「クソ…!」

 

試合後はギャラリーは静まり返っていた。

1機目のところまでならまだ「なにこれ」とか「うますぎてキモっ」みたいな声があったんだが途中からは誰も何も言えなくなっていた。

たとえ俺がここでなんか言ったところでこの空気は変えられないだろう。

 

「それじゃあ俺はこれで……」

「もう一回だ」

 

帰ろうとする友崎を呼び止める中村。

……マジか。

いや、正直中村の気持ちもすげーわかる。

あんな煽りまがいのプレイでボコボコにされたら、ぶっ殺してやる!くらいに思うし、じゃこれでwって言われたら逃げんなゴラァって俺でも言う。たぶん。

こっちが本気でやってるのに舐められたままだと怒りの抑えは効かねぇんだ。

 

とはいえ今この空気で、この人目の中でそれはまずい。

俺は最近は割とガチでアタファミやってるから中村の気持はそこそこわかるつもりだけど、他の人間は違う。

端からみたらボッコボコにされた上に負けを認めないでごねているようにしか見えないのだから。

しかも泉や紺野達に見られているのは特にまずい。

 

「いや、でも……」

「もう一回って言ってるだろ。早くコントローラを持てよ」

「……キャラは?」

「このままでいい。キャラのせいにしたいんじゃねぇ、バカにすんな」

「わかった」

 

そうして2戦目が始まった。

ただ、まだまだ中村は頭に血が上っているようで操作が結構荒いままだ。

友崎相手にそんな状態ではまるで相手にならないだろう。

 

試合の途中でどうやら日南も話を聞きつけたのか、部屋の中に入ってきてこのなんとも言えない空気の原因を泉から聞いている。

状況をうっすらと理解した日南は俺に声をかけてきた。

 

「相原は友崎くんと試合しないの?たしか中村と一緒にリベンジするって言っていたと思うんだけど」

 

え、お前ここで俺に振るの?

この人数の中でボコられろ、と……?

いやまぁ中村よりは善戦して運次第で2ストック奪うところまではいける気がしているんだけど、ここまで中村がボコボコにされたあとに俺が戦って、友崎から何機か落としたらより中村にダメージいくじゃねーか。

アイツでもそこそこやるのに中村は……みたいなかんじで。

 

「いや無茶言うなよ、この空気でか?」

「そっか」

 

そうだよ。

納得したのか簡単に引き下がる日南。

そんな事を言っている間にゲームセット。

再度中村は1機も落とせずに負けたようだ。

けど中村は納得していない顔だ、こりゃもう何戦か行くな。

たぶん冷静になれば1機は行けるって、負けんな中村やってやれよぉ!

 

「ねぇねぇ、そういえば相原も友崎にリベンジしたがってたんだよね?一回交代してみたら?」

 

ゲームセットの画面の合間に日南の声が響いた。

おい待ておまえ、引き下がったと思ったら周り巻き込んで俺にやらせる気かよ。

 

「は?てか葵、おまえいつのまにきてたんだよ」

「まぁいいじゃん。ほらほら」

「チッ!相原、お前やんのか?」

 

中村からは、まだ友崎とやる気満々のように見えた。

チラッと日南の方を見るとウインクをしてくる。

腹立つほどかわいいなぁオイ。

自分がかわいいとでも思ってないとで来なさそうな仕草だ。

そこに若干イラッとしながらも、たぶん日南なりにこの空気を変えようとした結果なんだろうと思い、しょうがなくも乗ってやることにした。

 

「あぁじゃあちょっと交代してもらっていいか?1戦でいいからさ」

「じゃあ一回だ。ほらよ、さっさと終われ」

「おう、というわけで友崎頼むわ」

 

中村は結構イラついていたからどうなるかなとも思ったが割とすんなりと交代を受け入れた。

というか、露骨に嫌な素振りでもしてくれたら俺は交代しなくていいかと思ったのに。

 

もしかしたら交代することにごねたら周りに器の小さいやつと思われるっていう計算もあったのかも知れない。

だったら友崎に何戦も挑んで負け続けるなよと思わなくもないんだが……でも、それよりも優先すべきものはあるよな。

舐められたままとか腸煮えくり返って仕方ないもんな、わかる。

 

中村と交代して椅子に座りコントローラを持つ。

後ろの方で中村が竹井にドンマイ修二!とか言ってうっせえと怒鳴られてる。

うーん、さすが竹井、今の中村に声かけられるのは強い。

お前のそういうところ俺は素直にすごいと思うぞ、普段はバカだけど。

 

俺は友崎に小声で話しかける。

 

「友崎さ、中村の態度に結構イラついてたろ?」

「?あぁ、まぁ正直そこそこ」

「だよな。呼び出されてこれだし気持ちはまぁわかる。でもさ、俺もお前のさっきのプレイにそこそこイラついてるから」

「は?」

 

そう言うと、グラスバイオを選択する。

友崎はそのままファウンドだ。

キャラ、ステージが選択されてゲームが開始する。

 

そして俺のやることは、お前の真似だ。

煽りプレイやら舐めプやらをした相手には同じことをやり返さないと俺の気は収まらないんだ。

 

例えば撃墜アピールされたら絶対に俺は撃墜アピールをやり返す。

しゃがみ連打したらそいつぶっ飛ばしてしゃがみ連打をやり返す。

当然だ、やられたらやり返さねぇと気が済まねェ。

 

俺はさ、友崎の普段のプレイはなんつーか、結構好きだったんだよ。

操作がめちゃくちゃキレイって言うか丁寧っていうか。

状況に応じて難易度の高いコンボもきちっと決めるし、相手の行動に対して読みを働かせて堅実に切り返していくとことか、俺にはできないような精密さに魅せられてたんだよ。

 

それがさっきの軽い煽りプレイ、完全に中村を見下しての舐めプだろ、お前にはこれで十分っすよって感じの。

じゃあさ、俺だってお前の煽りプレイ真似てやんよ。

今日の俺はどっちかと言うと中村の味方だ。

 

試合に勝つかどうかなんて二の次、お前がなにしたのか思い出させてやる。

アタファミは神ゲーだけど強いやつならなにしてもいいってわけじゃない。

みんなで楽しく遊べるから神ゲームなんだ。

 

そして試合の開幕。

始めはまず少し距離を取る。

技のチャージをしないと始まらない、そこからが勝負だ。

空いた距離で遠距離攻撃が飛んではくるが避け続けてチャージは最大、反撃開始だな。

 

そこから俺は、友崎の方に近づいては後体するを繰り返す。

友崎はその謎行動に一瞬あっけにとられたようだが俺が4回ほど繰り返したところで接近をして攻撃を合わせようとしてきた。

けど見えてるし読んでる。

お前とも結構試合数重ねてるからな、位置とか経験からくる身内読みだ。

俺は後に下がりきったところで振り向きざまに下Bを置く。

はいヒット、打ち上げ、ザマァー!

打ち上げからコンボも拾わせてもらうぜ、約50%のダメージ。

 

コンボとともにラインを大幅に取り戻した俺は今度は奪ったラインを贅沢に使いながら、ステップ後退からの横アタックを繰り返す。

 

このゲーム、実際のところ引きながらの攻撃というのは一種の切り札だ。

どういうことかと言うと、引く動きっていうのはリーチの長いような極一部の技を除いて攻撃を差し込むのはほぼ不可能なのだ。

逃げてく相手を殴ろうとしてもなかなか距離を空けられたら難しいだろう?そういうことだ。

その上もし敵が攻撃を仕掛け、かわされていたら?

隙を晒していい的の出来上がりってわけだ。

だから引きなからの攻撃は最強、切り札といえる。

 

でもそれはステージでまだ引くためのスペースがあってこその動き、ステージ端で追い詰められたら引くに引けないので一気に不利になる。

この自分が引くためのスペースをアタファミではラインと呼び、アタファミはこのライン管理が重要と言われている。

 

だが俺は引いては横アタックを露骨に繰り返す。

友崎は適正な距離を取って攻撃は食らわないまま俺を端まで追い詰め、チャンスと思ったようでジャンプ攻撃を繰り出してくるが……。

それも見えてんだよ、身内読みその2だ。

迎撃に最大チャージのパンチを置いとくぜ。

アーマーについてるこの攻撃で友崎の攻撃は俺に当たるも怯まず、友崎のファウンドにはパンチが突き刺さる。

 

吹っ飛ばし力の強い技だが、さすがにステージの逆端からのヒットなのでまだバーストはしない。

だがこれで90%まで与えた、グラスバイオにとってはもう十分バースト可能圏内だ。

 

ステージ外かつ上空まで飛んでいった友崎に対して俺は崖上で待機して復帰を待ち、戻ってきた友崎に空中攻撃を……。

振らない!空中回避読み!

読みは俺の勝ちで友崎は隙を晒したまま地上へ降り、俺は急降下でそれを追い越して地上の着地隙に下強でかるく崖下まで飛ばしてからの、崖から飛び出して空Nのコンボを当て、バーーーーストッ!!

ウヒョーザマァああああ!!!

 

友崎、お前も半煽りプレイに軽くイラついてるっていうか、意外と有効じゃねーか。

お前が中村相手にどんなプレイしたのか思い出したか?おっ?

 

そして友崎の2機目。

ここからは割と純粋な差し合いを仕掛ける。

メインには一番優秀といえる空中の後ろ攻撃、これを中心に振りまくる。

とはいえ差し合いになると俺はボロボロのわけで、30%くらいしか与えないまま俺の1機目をバーストさせられた。

まぁ、実際の実力差はこんなもんだ……。

多少イラつかせたところで手に染み付いた動きってのは確かな強さを発揮するわけで。

 

そして俺も2機目、途中までは同じように差し合いでちょこちょことダメージを稼ぐ。

そして、俺はもう100%超えで友崎のほうは70%いかないくらい。

まー、これでじゅうぶんだ。(シグマ)

俺は崖際に追い詰められたが、ここで1つ練習の成果を見せてやるよ。

小ジャンプからの空後を見せつけ続けてきたのはこの時ため!

後ろ向きの小ジャンプからガードを意識させ、急降下してから透かし掴み!

 

できた、完璧。

友崎相手には初めて決めたぞ、透かし掴み。

崖際で掴めばこっちのものだ、グラスバイオには投げに関して唯一の特性がある。

力自慢らしく、全キャラの中こいつだけは掴んだあとに相手を持ち運ぶことができる。

レバガチャで抜けることはできるが、ダメージの量によって抜けにくくなる。

このダメージ量にステージ端って位置なら十分だ。

ささ、一緒にバーストラインまで行きましょうねー。

道連れテク、ダメージが100超えと70で相打ちなら悪くない。

ちなみにこれはやられた方はクソ腹が立って、俺なら顔が真っ赤になるレベルだ。

俺の煽り耐性がないだけかもしれんが……。

 

とりあえず、これで2対2。

とはいえおれの持ち札は今はここまで。

友崎にも煽りプレイのクソさを少し味わわせられただろうか、こっからはいつもどおり楽しもう。

正直煽りプレイもちょっと楽しかったケド……。

いや、よくないな俺も反省しよう。

 

此処から先は割と普通の対戦となり、なんとかもう1ストック奪いはしたものの友崎の最後の1機は無傷のままで俺の負けとなった。

正面から戦えばこんなもんだ。

まぁ初めて残りストック1まで追い詰めたから今回はこれでよしとするか。

 

友崎も自分が中村にどんなプレイしたのかわかったろう。

1戦空いて中村もちょっとは頭が冷えてたらいいな。

 

正直これで解散にしてほしいケド……どうなるか。

日南もなんかすまんな、俺になにを期待したのかは知らんけど俺がこの全体の空気変えるのはできんよ。

じゃ中村、交代だ。

 




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