弱キャラ友崎くんとサンドバッグ相原くん 作:mosumosu
土曜日のNO NAMEこと日南葵とのサシオフで、俺が「人生」と本気で向き合うことを決めた後、日南からマスクを渡された。
困惑する俺に、日南はまずは表情を直すべきだと指摘した。
マスクを渡したのはその表情作りのためであり、マスク下ではいつでも笑顔をつくり、顔の筋トレをしろということらしい。
それと、人生の攻略をすすめるにあたって大きい目標、中くらいの目標、小さい目標の三つが作られた。
順番に、
・日南葵並みのリア充になる。
・3年に進級するまでに彼女を作る。
・家族、または身近な友達に『彼女でもできた?』といわれること。
となった。
最後のはよくわからなかったが、つまり周りから変化を認識されたらOKということらしい。
最後に、今後は旧校舎の第二被服室で始業30分前と放課後に、指示と報告・反省会として行うことになった。
やるからには徹底的にやる、ということらしい。
けど、これについては実に
***
そんなオフ会も終わって月曜日、約束の通りに始業30分前に旧校舎の第二被服室へと向かう。
「おはよう友崎くん。記念すべき一日目ね」
「あ、ああ」
そして俺の人生攻略がスタートしたのだった。
「まず、小さい目標に向けてマスクの筋トレは継続してもらうとして、中くらいの目標に向けての根回しを進めておきたいわね」
「中くらいの目標……彼女を作るってやつね」
その通り、とでも言うように日南がニヤリと笑う。
「それで、今日の課題なんだけどもうやることは決まっているわ。それは、『学校の女子3人以上に話しかける』こと」
「お、おう。えらく単純だな?ていうか、いきなり実践編?」
正直なところ、俺はまだマスクを付けていること以外は何もできていないのだ。
絶賛レベル1の状態だと言えよう。
「まあ、あなたの言いたいこともわかるわ。でも、今はこれが必要なの。いいから従って」
「そう、なのか?わかった」
そして、日南からこの課題の注意事項を説明される。
まず1つは話す内容。
話しかけるには何かのきっかけが必要なためだ。
これは、俺は現在マスクを着けているのでそれ関連で話しかけることになった。
具体的に言うと、ティッシュが切れたから一枚もらえないか、などだ。
それに風邪だということにしておけば、失敗したとしてもあの時は風邪だったから……という言い訳も成立するのだ。
よく考えられているものだ。
そして二つ目がタイミング。
この課題を実践する際には日南が近くにいる際に行うということだ。
課題を実際にやったか、監視するということだろう。
話す相手と時間はHR前に隣の席の泉優鈴、移動教室で隣になる七海みなみを目標にするとのこと。
あと一回は、自分で頑張れということらしい。
「ところでこの課題、女子に絞っているっていうのは彼女を作るための根回し、という意味で分かるんだけど、男子のほうは何もしないのか?あー、女子に話しかける課題は実践はするよ。けど、単純に疑問っていうかさ……」
「そうね、男子との友好を広げておくことも悪くはないわ。でも後々の目標を意識したら、やっぱり女子への会話のほうが今は必要だし、今のあなたでも準備さえすればこなせる課題だと思ったの」
「なるほど……」
相槌を打ちながら、先週から会話をするようになった相原のことを思い出す。
話すようになったとはいえ、それはほとんど向こうから話しかけてきて、俺はその応対をしているだけだった。
もしもこちらから話しかける練習、という意味ではある意味では今一番最適な人間だと思ったのだ。
「なんだか、男子なら話しかける当てがありそうな感じね。だったらこうしましょうか。さっきの女子に3回話しかける課題はやってもらう。ただし、もう一個別枠に課題を設けましょう」
「別枠?」
「そう、別枠。いいかえるならサブクエストね。さっきの課題とは別に、やってもやらなくてもいい課題を作る。その内容は男子生徒に自分から話しかけること」
「なるほど、メインはあくまでじゃ女子三人に話しかけることで、サブはやらなくてもいいけどクリアすることでうまみがあるものってことか」
「そういうことね。あなたにやる気があるのにわざわざそれを削るほうが非効率だもの。ただし、それでメインをおろそかにすることは絶対に許さないわ。肝に銘じておくように」
「は、はい……」
こういうところからスパルタの一端が伺える。
「ちなみに、その話しかけられそうな相手っていうのは相原くんのことかしら?」
「そうだけど、なんでわかるんだよ」
「やっぱり。だって先週くらいから彼があなたに話しかけてたじゃない」
俺の隣の席が泉優鈴、移動教室で隣が七海みなみになることを知っているだけでも驚きだったのだが、そこまでクラスの全容を把握しているのかよ……。
「それに相原くんなら友好を広げられればよし、失敗しても大したマイナスにはならないと思うわ」
「大したマイナスにならない?」
言っている意味が理解できずに聞き返す。
「なんていうのかしらね。彼は細かいことを気にしない方みたいだから。多少変な絡みをしたところで笑って流してくれると思うわ。そこは、彼のいいところね」
「えーと、つまり、器が広いってことか?」
「いい言い方ね。例えばだけどあなたがいきなり相原くんに、『いよぉー元気っ?』とか適当なこと言いながら背中をバシーンって叩いたとしても笑いながら普通に返してくれるんじゃないかしら」
「いやいやいや!そんなコトしないってかできないから……。というか流石に俺からそんなことされたら怒るかドン引きするだろ」
「大体の人ならそうなんでしょうけど、露骨な悪意でなければ気にしないわ、おそらくね」
「そんな馬鹿な、普通に考え……あ」
相原とのファーストコンタクトを思い出す。
『さっきの中村の取り巻きの……まだなにか用?』
改めて考えると、あれはないだろう。
「なにか思い当たる節があるようね?もしかして、既になにかしでかしていた?ちゃんと状況を聞いておかないと、課題に支障が出るかもしれないわね?」
ニヤニヤとしながら冷やかすような口調で問いただしてくる日南。
課題を引き合いに出されると俺も答えないわけにはいかず、しどろもどろではあるが説明をする。
「中村とアタファミで勝負した帰りに話しかけられて……普通なら怒るようなこと相原に言った、かもしれない」
日南は更に楽しそうな表情にしながら問い詰めてくる。
「なになに?なんて言ったの?」
これが表情を作るスキル、ってやつか。
笑顔で聞いてくる日南には作っている表情だとわかっててもつい教えてしまいそうな魅力があった。
「中村の取り巻きが何か用?的なことを……」
それを聞いた日南はこらえきれずに笑い出した。
「あはっ、あっはっは!なにそれ、失礼すぎる!取り巻きっ!」
「い、いや違うんだ、あの時は中村に対して啖呵まできっちゃってて、もうどうにでもなれみたいな気分だったから!」
「だからってそれ、本人に言う?あははっ!」
笑いすぎだろ!
なにもそこまで笑わなくても。
「あー、お腹痛い。でもそれならわかるでしょ、彼なら大抵のことは問題ないわ。トレーニングモードみたいなものよ。好きでしょ?」
「相原はサンドバッグくんかよ。それも大概失礼だな。トレモは好きだけど」
気がつけば1時間くらいトレモでコンボ練習をしているとかはザラだ。
「いやー、でも本当に面白かった。私も今度相原くんに友崎くんから中村の取り巻きって呼ばれたんだって?ってイジってみようかしら」
すまんな相原、俺のせいで日南になんか言われるかも。
てか取り巻きとか言ってすまんかった。
「そういえば、相原くんとはどんな話をしていたの?」
「相原も俺とアタファミで対戦したいってことでフレンドコード交換したな。結構本気でアタファミやってるみたいだったかな」
「フレンドコードを交換したってことは、相原くんはあなたがランキング1位のnanashiだってことを知っているってこと?」
「そうなるな」
日南は少し考えるような顔をする。
「それ、相原くんには友崎くんがnanashiであることを周囲に言わないように口止めしたほうがいいかもしれないわ。まぁ言いふらすような人でもないでしょうけど念のためにね」
「なんで?別に隠すことでもないと思うが」
「いいから。理由を聞かれたら『レート1位の自慢は自分でしたいから』とか言えば大丈夫でしょう」
「自分で自慢をしたいからって……。まぁわかったよ」
そんな感じで初日の作戦会議で俺のやることは決まり、朝の会議は解散となった。
***
その後教室にて、俺は課題の目標となっている隣の席の泉優鈴に、風邪気味だけどテッシュを忘れてしまったという流れで声をかけることに成功した。
泉さん自身はティッシュを持っていなかったが、後ろの席にいる菊池風香……菊池さんがティッシュを渡してくれた。
意外となんとかなるもんだ。
と、気を抜いてしまったのが悪かったのか、マスクの下の笑顔の練習を継続していたことを忘れていて菊池さんに何故笑っているのか突っ込まれてしまったが。
けど、課題1回クリアだ!
残り2回!
続いて4限の時間。
家庭科の授業は家庭科室で行われるため移動教室となる。
いつもなら移動教室の際は図書館によって時間を潰しているのだが、今回は隣の席になる七海みなみに話しかける目標もあるため直ぐに家庭科室へと向かう。
家庭科室につくと、先に移動をしたクラスメイトたちがチラホラと自席でノートを開いていた。
今回課題の対象にしている七海さんも既に席について予習をしているようだった。
そして、よく見ると俺の席から隣の島には相原が既に席についていた。
相原は中村たちと一緒にいるイメージがあるから少し意外だ。
日南はまだ来ていないようだったので七海さんに話しかけるにはまだ早いよな?
そう思いながら、自分の席にどっこいしょと腰を掛ける。
と……、想定外のことが起きた。
「どうした、友崎くん!早いね!」
先に話しかけられてしまった。
七海さんから話しかけられるなんて想定をしていなかった。
まずい、日南もまだ来ていないっていうのに!
まずい、どうする!?
『あなたに話しかけに来ました!』なんて言ったらドン引きなんてもんじゃないだろ!
「あ、いや。なんとなく」
「おー。まぁそんなもんだよね!」
なんとも気まずい。
しかもこのあと日南が来たら俺から話しかけるのか?
……いや、無理だろ!
なんか言うしかない!
「い、いやー、でもすごいよね!」
「ん?なにが?」
もう突っ切るしかない。
「いやーなんとなく、とかさ、実りのない返事をしたのにさ。だよね!って返せるなんて、最近の若い子の共感能力ってすごいな!と思って」
「………」
「………」
あ、だめだったわ。
所詮、人生レベル1ではこんなもんか……。
「あ、いやごめ「あははははは!」」
とおもったが、なぜか七海さんには大受けしてしまった。
なにがなんだかわからなかったが、七海さんに弁明するように言葉を返すと更にウケ、ついには腹を抱えて笑いだしてしまった。
思ったことを言っただけなんだが……。
その後、隣の島の席にいた相原も入ってきたり、騒ぎが気になって七海さんと仲のいい夏林花火さんもやってくる。
七海さんは夏林さんに抱きついたりしていたあたり、相当仲がいいようだ。
失敗かも思った課題の目標だが、もしかしたらいい感じなのかもしれない。
そう思ったところで、後ろから声をかけられる。
「みみみと花火と相原と……友崎?何盛り上がってんだ?」
振り向くとそこには中村・水沢・竹井の3人がいた。
しかもなんか中村は機嫌が悪そうだ。
土曜日のアタファミの対戦を相当根に持たれているだろうことがうかがえる。
「お、なかむー、きいてよ。友崎くんが面白くてさぁ!」
「へぇ、友崎が?」
「お、なになに?」
「説明してよ、友崎」
水沢から説明を求める際に名指しで指名をされてしまう。
俺に喋らせればボロが出て、そこをイジろうとかそういうことか?
あまり舐めるなよ、俺にだって説明位はできるんだぞ?
「……て感じ」
いや、だめだったわ。
3人とも何言ってだコイツって顔してる。
「全然面白くないじゃん」
これに関しては俺もそう思う。
「やめろよお前ら、ボケた本人にネタ解説させるとかイジメかって!ははは!」
反応に困った俺を見かねてか、相原が笑いながら口を開く。
いや、別に俺はボケでもなければイジめられてもないんだが。
でもこれってフォローしてくれてる、ってことだよな?
「いや、別にボケたわけではないんだが…」
そこから話は、笑っていた相原と七海さんがおかしいのか、笑わない中村がおかしいのかで多数決を取る流れとなった。
何なんだこの民主主義制度は。
突然始まった多数決で相原と七海さんがおかしい、に中村たちの3票が入る。
そして中村がおかしい、の方には七海さんと相原の2票が入る。
俺が自分で入れれば半々か、と思ったところで中村たちが来てからだんまりを通している夏林さんをちらっと見る。
明らかに中村たちが来るまでとは雰囲気が違う。
もしここで俺が手を上げた場合、残り一票の扱いで勝敗が決まるのだ。
確実に、お前はどっちなんだ?の話になる。
そう考えたら、ここは俺も手を挙げないのは正解だろうと思った。
集団会話ってものは難しいな。
「……はーい、わたしも一票!」
そこに日南がやってきて手を挙げた。
よく通り、明るく愛嬌のある声。
まさにお手本のように作られた声だ。
正直、日南が来てくれたことはすごく助かった。
お前には聞いていない、というか中村に日南は反論しうまいこと話しがまとまるかと安心したところで日南は爆弾を投げ込んだ。
「ってか修二、友崎くんにアタファミで負けたくせにぃー、こんなことで絡むなんて小さいぞ?」
周りはしん……となる。
それはそうだ、俺と中村がアタファミで対戦する、という話はクラスに馴染めていない俺ですら噂になっていたことを知っているのだ。
だがそのことを口にしない中村から大体のことを察して誰も口にしてこなかった。
中村は気にしているだろうと予想ができたからこそ誰も触らず、腫れ物のように扱っていたのだ。
それをいきなり正面から投げつける強キャラ日南。
それでも日南は止まらず、中村が先輩に振られたことにまで弄りだす。
しかもモノマネ付きだ。
今日ずっと笑っていたような七海さんすら引きつった顔をし、相原もこれにはドン引きしてるようだった。
「あっはっはっは!似てる似てる」
「っな!お前!ッチ、うるせーよ!」
一体どうなるか、と思ったところで水沢が笑い、中村が悪態をつく。
そうして周りでも「あ、笑っていい空気なんだ?」みたいな感じになり静観していた者たちも笑い出した。
しかし、夏林さんはこの空気でも笑っておらず、そのことが少し気になった。
日南のイジりも無事に笑いとなり、話は多数決へと戻された。
日南の一票が認められたなら3:3、これなら俺も手をあげてもいいだろう。
むしろ挙げないほうが問題になりそうだ。
日南は俺と夏林さんには視線を送ってきたので俺が手を挙げ、それに続くように夏林さんも手を挙げた。
「はい、こっちは5票!ツボがおかしかったのは修二ね!」
「チッ、多数決ならしゃーなしだな……」
「じゃ、リベンジ待ってるね?友崎くんにもアタファミでリベンジしなよ?」
そう言うと周りから笑いが起きる。
さっきまでは腫れ物扱いだった話題がいつの間にか一転していた。
「わぁってるわ!待ってろよ友崎!」
「お、おう、望むところだ…」
とりあえず、中村は俺にアタファミでリベンジをする、らしい。
「アタファミでリベンジなら俺もこっち側だな。この前俺もボコられたからな、この屈辱はらさんでか!」
相原はそう言うと、俺達の近くから中村の方に移動した。
七海さんからは裏切り者ー!とか言われているぞ。
「お前も負けてたのかよ」
「よーし中村、友崎をボコボコにしてやろうぜ!なんならチーム戦2対1で倒すか!」
「は?んなもんで勝っても意味ねぇだろ。タイマンでやるからお前はせいぜい見物してろ」
2対1、か。
中村と相原の強さならもしかしたら同時に相手をしても勝てるかも。
「俺は2対1でも別にいいけど?それも面白そうだし」
「おい友崎、マジであんま調子のんなよ?」
「あ、はい……」
中村にめっちゃ睨まれた、こわ。
そんなところでチャイムもなり家庭科教師も来たのでその場は解散となった。
授業が終わると夏林さんが日南に抱きついていた。
「さっきはありがとう葵〜、かっこよかった!」
「あはは、ありがと〜」
「たまもおつかれ〜!」
「みんみ!みんみも、ありがとね」
そこに七海さんも入って更に賑やかになる。
それを見て、俺は3人に話しかけることにした。
今はこの場に日南もいるし、目標のために経験を積む絶好の機会だと思ったからだ。
「えーと、日南さん。俺も、さっきはありがとう」
「全然いいよー」
これが営業スマイルというやつか。
日南の裏側を知っているだけあり、余りのギャップに内心軽く引いてしまう。
「えと、七海さんもありがとう」
「あはは!友崎くんほんと面白かったね。あ、てかみみみでいいよ?」
「あ、え……と」
困惑する俺に日南がフォローを入れてくれる。
「たしかに、もう七海さんって先生くらいしか呼んでないよね」
マジか、それはそれですごいな。
日南の言葉の裏には、そう呼べ。という意味が含まれていることを感じたので俺もみみみと呼ばせてもらうことにする。
「あ、あぁわかった、じゃあみみみで」
「よろしく、友崎!」
俺があだ名で呼ぶことにすると、七海さ…みみみもいつの間にか呼び捨てになっていた。
そこには特に不快感もなく、こういうところの距離の詰め方がうまくて流石だなと思った。
そして一緒にいた夏林さんのことも紹介してもらい、夏林さんのこともあだ名で「たまちゃん」と呼ぶことになった。
「そういえば友崎ははらみーと仲がいいの?」
はらみー?と思ったが相原のことだろう。
そういえば、アイツのアタファミのネームもharamiだったか。
「どうだろ。相原とは、アタファミをする仲?」
「あはは、めっちゃ仲良しじゃん!なかむーと一緒に友崎にリベンジするって言ってたよね。じゃあ裏切り者のはらみーは返り討ちするんだぞ!」
めっちゃ仲良しなのか?
たしかにそう捉えられなくもない、か?
そういえば昼食も一緒に食べたりはしたな。
そこでふとサブの課題のことを思い出す。
話しかけるタイミングを考えていたが、メシに誘うのもありなんじゃないか?
先週は向こうから誘ってきたわけだし、幸いにも共通の話題としてアタファミがあるし。
たぶん、武器は揃っているはずだ。
みみみたちとの会話で区切りがついたところで、急ぎ目に家庭科室を後にする。
先に戻っていた相原に教室付近で追いつき、声を掛ける。
「あ、相原。今日は飯どうするつもりなんだ?俺は食堂行く予定だけと…」
「おー、俺も今日は食堂の予定」
「じゃあ一緒にいかないか?あ、えーと、俺にアタファミリベンジするんだろ?対策とか上達のコツは教えられると思うし!」
勢いで思ったこと言ってしまったがなんかへんじゃなかっただろうか?
だが相原は意外そうな顔をしながらも、笑いながら了承してくれた。
これで一応メインとサブの課題を両方とも達成のはずだ。
家庭科室のは話しかけた、ではなく話しかけられた、の気もするがセーフだろう。
俺と相原は昼食を取るためにも荷物をおいてから食堂へと向かった。