IS~白い閃光~   作:aaaaand777

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神と名乗る老人によりISの世界に転生することになった彼はこれからどのように生きていいくのか
IS~白い閃光~やっと本編に突入です!!


CHAPTER1
IS~白い閃光~ 第一話


「ここは・・・」

 

 

 彼は目覚めた、それは朝に目が覚めるくらい自然にだ。

この様子だけを見たら、どこにでもあるような日常の風景だが、彼には普通ではなかった。

それもそのはずで、ここは彼が生きていた世界とは別の世界であり、全く知らない場所だからだ。

取り敢えず彼は、何故自分が眠っていたのかを思い出すことにした。

 

 

「オレはなんで眠っていたんだ? 確か爺に言われた通り光る扉をくぐったはず・・・」

 

 

 そうしてしばらく考えていると、扉をくぐったら急激な眠気に襲われた事を思い出した。

それを思い出すと、彼は不機嫌そうに呟いた。

 

 

「クソ爺が、ちゃんと説明くらいしとけ」

 

 

 ちなみに、彼が爺と読んでいる人物は神と呼ばれている存在で、

彼をこの世界に転生させた張本人である。

彼は、この状況を生んだ原因に毒を吐き終えると、嘆息をついた。

 いつまでもこうしている訳にもいかないので、自分の身の周りの状況などを確認する為に

立ち上がった。

そして、おそらく寝室であろう部屋から出て、自分が居る建造物を把握することにした。

 廊下に出てまっすぐ進むと、リビングとダイニングがあり、そこのテーブルの上に一枚の紙と薄く小さいノートのようなものとブレスレットが置いてあった。それは手紙らしく、それを読んだ彼は、愕然とした。

 

 

“これを読んでいるということは無事に転生できたということじゃな。状況がわからず混乱してる

 かも知れんから、簡単にお前の身辺状況をこれに書いておく。まず最初に、今のお前は、

 15歳の少年で、日本人じゃ。名前は『白井光』という。どうじゃ、いい名前じゃろ?

 儂の美的センスに感謝するがよい。次に、お前は、今から一週間後にIS学園に入学する事に

 なっておる。なので入学まで の一週間でISの操縦や、この世界の常識に馴れておくといいぞ。

 お前のIS『ホワイト・グリント』は、 テーブルの上に置いてあるブレスレットじゃ、

 大切にするようにな。それと生活に必要な金は一緒に置い てある通帳に入っておるそ。

 儂からの話は以上じゃ。お前の二度目の人生の幸運を祈る。”

 

 

 彼は、手紙を読み終わると同時にそれを握りつぶした。

そして洗面所に向かい鏡で自分の容姿を確認する。そこに写っていたのは、

明らかに生前の自分より若い自分の姿だった。

ここに来る前の自分はもう中年と呼ばれる年代に近かった。

下手したらオッサンと呼ばれてもおかしくない歳だった。それが10歳以上も若返ったら混乱

するのも仕方がない。

 彼は深い息を吐きだし、冷静になるために蛇口から水を出し顔を洗った。

洗い終え洗面所にあったタオルで顔を拭きもう一度鏡を見る。

そこには、やはり少年と思われるくらいの自分が写っている。

彼は、また嘆息をつきリビングに戻った。

 

 

◆

 

 

 リビングに戻ると、テーブルの上に置いてあるブレスレットを手に取る。

それをしばらく眺め、どこにもおかしい所がない事を確認すると、左手に装着する。

それから生活用品、衣服、食材などがちゃんとあるか確かめ、必要なものは大体有る事を確認する。

そして生活する上で一番必要となる資金がどのくらいあるのかを確認する。

ここは日本という国らしく、この国の通貨の単位や価値はわからないが、

通帳という物に表記してある零の数を見れば生活の心配をする必要はないみたいだ。

 

 

「とりあえず、情報収集と資金調達だな」

 

 

 それだけの事を確かめると、彼は適当な服に着替え外出する事にした。

可能なだけこの世界の情報を知るためと、当面の生活に必要な資金を通帳から引き出すためだ。

玄関から外に出て、自分の住んでいる建造物を見て初めて一軒家に住んでいる事を知り、

彼は今日何度目になるかわからない嘆息をつく。

 

 

「一軒家に一人暮らしとか、どう考えてもおかしいだろ・・・」

 

 

 どのような考えで神は自分をこんな境遇に置いたのかと不満をこぼす。

また増えた不自然な状況に、少し重くなった足を引きずって彼は歩き出した。

 今居る場所は見る限り住宅が密集しているようなので市街地に向かう。

市街地に向かう道中、交通機関らしき物は見かけたが、今は手持ちがないので徒歩で向かうという

選択肢以外は存在しない。

 しかし、幸いな事に数キロ歩くと市街地に到着した。中々に栄えている街らしく、

ここなら目的が達成できそうと、少し安堵する。

とにかく、先立つ物が無いとどうにもならいので、まず銀行に向かい金を引き出すことにした。

 

 

◆

 

 

 光は道行く人に銀行の場所を聞き、なんとかたどり着く事に成功する。

たどり着いたはいいが、当然光には金の引き出し方など分からないので受付にいる職員に

方法を聞く。説明を聞き、当面の生活資金を引き出し財布にしまう。

 次にこの世界の情報を集める為、銀行を後にする。そして、銀行に向かう途中で見かけた

書店らしき店に入り、雑誌らしい物を手に取り読み始める。

しかし、流石に雑誌では得られる情報が少ないので歴史書などを読む。

本を読みこの世界の事は大体わかってきた。この世界の科学や文化は自分が生前いた世界では

大昔にあたるようだ。だが生活面では、前いた世界と大差はないようなので安心した。

 知りたい情報も得る事が出来たので、店からでようとするとIS関係らしい雑誌を見つけたので、

手に取り読んでみる。

そこには、女性しか動かす事が出来ないと言われていたISを男性が動かしたと記事に載っていた。その男性の名は『織斑一夏』というらしい。彼が最初にISを起動させた男で、

自分と同じくIS学園に入学するとのことだった。その記事には織斑一夏の写真も載っていて、

その顔は同性である自分から見ても端正な顔立ちをしていた。

 記事を読み進めてみるとISの起動検査で発見された二人目の男性起動者の記事もあったが、

個人情報の保護か何かで写真や個人名は記載されておらず、IS学園に入学するとだけ書いてあった。光はこの人物が自分の事だとすぐわかった。

 

 

(名前や写真が公開されてたら外出どころじゃなかったな)

 

 

 光は、この時だけは神に感謝した。書店から出る事をやめた光はIS関連の書物を読みISに

ついての情報を集める事にした。

 しばらくして、一通り読み終わると、書店を後にする。読んだ書物からはISの開発者である

『篠ノ之束』の事や『白騎士事件』 『モンド・グロッソ』 ISの機体性能など色々な事が

わかった。

そして、自分のISである『ホワイト・グリント』の性能が現行のISから隔絶している事も知った。

 

 

(これはかなり不味いな・・・出処が不明で、しかも、かなり高性能のISを所持とか怪しすぎるだ ろ)

 

 

 光が所持している『ホワイト・グリント』はネクストをそのままISにしたような物なので、

武装の威力からしてケタが違う。

ISのシールドバリアーならハイレーザーライフルなら一発で、通常ライフルなら三~四発で吹き飛ぶだろう。それに加え時速1000km以上を叩きだすOB、

『瞬間加速』と言われるISの操縦技術で出せる速度を軽く上回るQB、極めつけはかなりの高威力を誇るAAまである。

 本当に異常なのはこれほどの機体を手足のように操れる光だ。

普通なら体が機体についていかないのだが、光は『リンクス』として身体を強化されているので、

身体能力などは、化物と言っていい。

それに、これほどの性能を持ったISを使用すれば、間違いなく注目されるだろう。

下手したら世界から追われる身になってもおかしくない。捕まれば解剖されてホルマリン漬けにされる可能性もあり、流石にそれは遠慮したい。

 光は、ホワイト・グリントの使用は可能な限り控えたたほうがいいかもしれない、と考えを整理すると帰宅するのを急いだ。

 

 

◆

 

 

 帰宅して夕食を食べ終わりしばらくすると、電話の音が鳴り響いた。

光はこの世界に電話を掛けてくるような知り合いがいるのか、と思ったが、いつまでも鳴っている電話をそのままにしておくのも面倒なので、電話に出る事にした。

 

 

「はい、白井です」

 

 

 電話にでて簡単に答えると、受話器の向こうから女性の声が聞こえてきた。

 

 

「ふむ、白井光で間違いないな?」

 

「ええ、そうですが」

 

 

 この女性は誰だと思っていると、向こうからまた声が聞こえた。

 

 

「私は織斑千冬という、IS学園で教師をしている」

 

 

 その名前を聞いて、光は本に書いてあった内容を思い出していた。

 

 

(たしか・・・第一回モンド・グロッソで総合優勝と格闘部門を優勝した人物だったな、第二回の決勝戦では棄権したんだったか)

 

 

「それで要件なんだが、白井はまだIS受験を受けてないだろ? だから明日IS学園まで来れない

 かということなんだが」

 

「明日IS学園に行くのは問題ないんですが、IS受験とは何です?」

 

 

 とりあえず、教師だというので敬語で対応する事にする。

 実はIS学園の場所すらわからないのだが、光は受験内容の確認を優先した。

 

 

「IS受験では、簡単に言うとIS学園の教師とISを使用して模擬戦を行ってもらう、本来なら以前あった試験日にやるものなんだが、白井は試験日の後に行われた起動検査で発見されたのでな、急遽このような形で試験を行うことになった」

 

「わかりました、何時にそちらに向かえばいいんです?」

 

「そうだな、午後一時には試験を開始するからそれまでに到着するように、

 ああ、それとそのまま学園の寮に入ってもらうので準備を忘れないようにな」

 

「わかりました、寮に入る準備をしてIS学園に午後一時までに到着すればいいんですね」

 

 

 そう言って電話を切り、明日の準備をする為に大きめのカバンを探し始めた。

 

 

 

◆

 

 

 

 午前八時三十分に、昨日の夜に準備した大きめのボストンバック一つに収まった荷物を持ち、

一日しか過ごしていない我が家を後にする。

そして、近くの駅に向かい、駅員にIS学園への道順を聞いて切符を購入しモノレールに乗り込だ。

 生前では経験した事なかった、穏やかなモノレールでの旅を楽しみつつ、IS学園に向かう。

午前十一時にはIS学園の近場の駅に着いた。

 試験の時間まで余裕があるので、早めの昼食をとりIS学園に向かう。

そして、午前十二時五十分にIS学園に到着し、門の前でこれからどうするか考えていると、

突然声を掛けられた。

 

 

「お前が、白井光だな?」

 

 

 昨晩、電話越しに聞いた声が聞こえたので、声のした方を見るとそこには、一人の女性がいた。

一見するとスタイルも良く美人だが、鋭い吊り目とその雰囲気が、光に厳しい人なのだろうな、という印象を与えた。

 

 

「はい、織斑千冬さんですよね?」

 

「ああ、早速で悪いがこちらに来てくれ、入学前で忙しくてな、すぐに試験に取り掛かる」

 

 

 そう言って千冬は、光を試験を行うアリーナへと案内する。

そしてアリーナに着くと千冬は、こちらに振り向き話しかけてきた。

 

 

「さて・・・すまないが人手が足りないのでな、試験の相手は私だ、

 ここにある訓練機のラファール・リヴァイブか打鉄の好きな方を選べ」

 

 

 そう言うと、すぐに千冬は打鉄に乗り込む。

しかし光は、二機のISを見て考える。たしか、打鉄もラファール・リヴァイブも性能は安定していてそこまでの差はないはずだ。

なので光は、操縦しやすくて汎用性が高く、それにより操縦者を選ばない事と、多様性役割切り替えを両立しているラファール・リヴァイブを選択した。

 相手は、いくら訓練機と言えど、『ブリュンヒルデ』と呼ばれるほどの使い手である。

しかも光は、ISに乗って戦闘を行うのは、今回が初めてだ。だからどのような戦況になっても対応できるようにという理由があった。

 光がラファール・リヴァイブに乗り込むと、千冬が声をかけてくる。

 

 

「準備はできたようだな、それでは始めるか」

 

「ああ、始めるタイミングはそちらに任せる」

 

 

 光は戦闘に向け気持ちを切り替える。

 千冬は、先ほどまでとは雰囲気が変わった光に、少し驚きながらも開始を宣言すした。

 

 

「では、始めだ!!」

 

 

 千冬は、そう言うと打鉄に近接ブレードを装備させ、ラファール・リヴァイブに向かって

直進させた。

 光は、その接近を許すまいとラファール・リヴァイブに後退をかけさせながら五十一経口ライフルを射つ。

それでも千冬は、接近をやめず、ライフルの弾をブレードで弾く、または回避しながら弾幕の間を

縫う様にしてくる。

 これを見た光は、接近されるのは仕方ないとし、ラファール・リヴァイブに近接ブレードを

装備させて、打鉄と切り結んだ。

 ここまでは互いに素晴らしい動きと言えるが、模擬戦を行っている当事者達は困惑していた。

 

 

(やはり、ネクストとISの操縦は勝手が違うか、まだ慣れるのには時間がかかる!)

 

(この動きに反応する! コイツは本当にISに乗るのは初めてなのか?)

 

 

 光は、ネクストとISの操縦性の違いに戸惑っていた。

 ネクストは、コクピット内で操作するのに対し、ISは自分で動かなければならないのだ。

動かす事に慣れて、自分で動く事に慣れていない事が、光の操縦技術を発揮する妨げになっていた。

 一方で、千冬は光の操縦技術に驚いていた。

手を抜いていると言っても、IS操縦の初心者に反応出来る動きでは無いはずだ。

それを、目の前の男は接近されると見ると素早く後退をかけながら射撃、それが無駄だと判断するといなや、瞬時に近接ブレードを装備して切り結んで見せたのだ。

それは初心者が出来る動きではなかった。

 二機は、何度か切り結ぶと、どちらともなしに距離を取った。

 

 

(この動きにも反応するか、面白い・・・なら)

 

 

「白井、この動きにも反応できるかな」

 

 

 千冬はそう言うとまた打鉄を直進させた。

光はそれを見て、後退をかけながらライフルで応戦しようとするが、それは先ほどの直進とは

違った。打鉄の姿が直進してくる途中で消えたのだ。

そして、消えたと思った瞬間、目の前に現れたのである。

 光はようやく自分がミスを犯した事に気づいた。

 

 

(しまった! 迎撃は無理だ、回避!!)

 

 

 光は、瞬時に回避行動に移る。

 

 

「もらった!!」

 

 

 千冬は、ラファール・リヴァイブへの直撃を確信して快哉を叫ぶ。

そして近接ブレードを振り抜いた。

 

 




第一話です(・∀・)
今回は千冬さんとの模擬戦!
中途半端な所で終わってしまい、すいませんm( _ _ )m
コメントなどよろしくお願いします!!
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