逃走中 ~天空の城ミアレ~   作:ハルカン

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ミッション2 暗がり

 

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ピリリ、ピリリ、ピリリ

 

メールだ……

 

ピット

「来たよ、来た来た……メールが、何?」

 

 

ポポ

「『君達のベストのうち一方は暗いところで光る発光ベストだ』 え? エスの服のそれ?」

 

エス

「何よ……? え、何これは? いらないわよ、こんなの……」

 

 

クルーク

「え? 僕が光ってないってことは……Wii Fit トレーナーさんが今、光ってるってこと? このメール見る限りそういうことだよね?」

 

 

アルル

「『現在エリアの灯りが落とされており、その状態ではハンターに見つかりやすくなる』 当たり前だよ……」

 

ピット

「ええ? アルルちゃん、ヤバイじゃん……」

 

 

ピーチ

「『発光しなくするためには、メディオプラザに設置された装置を3人同時に起動させエリアに灯りを戻さなければならない』そうか……暗いところでだけ発光するのね」

 

 

Wii Fit トレーナー

「『ただし現在メディオプラザはサーチライトが3つ起動している。 発見されると強力な光が執拗に追う』」

 

 

ルフレ

「つまり……非常に危険なところに装置がある。 体が光っていない僕達がパートナーのために危険を冒すしかないってことだ……」

 

ロゼッタ

「そんな……」

 

ルフレ

「なかなか粋なミッションだよ。 嫌な方向に……」

 

 

ミッション2 エリアに灯りを点せ!

 

最初のミッションで獲得したペアベストの片方は、暗闇で発光する素材で出来ている

 

現在灯りが落ちてしまったこのエリアでは、光るベストを着た逃走者は格好の的となる

 

灯りを点す為には、メディオプラザに設置された電源装置を3人同時に起動させなければならない!

 

ただし現在メディオプラザは、サーチライトが張りめぐされている

 

サーチライトは逃走者を監視する装置。 発見されれば強烈な光が執拗に追い、こちらもハンターの格好の的となる

 

サーチライトを掻い潜り、3人が集結しなければエリアに灯りは戻らない……

 

 

ルルー

「ということは……ベストを着ていない、身軽な私には関係なくて?」

 

 

現在発光ベストを着てしまったのは、エス・ロゼッタ・Wii Fit トレーナー・ピーチ・エレカ・アルル。 偶然にも全員女性だ……

 

 

Wii Fit トレーナー

「そうですか……これってただいいベストってわけじゃないんですか……騙された気分ですね」

 

 

アルル

「ええ? どうすんの、これ……ピット君これ光ってるよね?」

 

ピット

「光ってる光ってる、ちょっとアルルちゃん! 目立ってるからその状態だと……とりあえず路地裏隠れとこう」

 

アルル

「そうだよね……このまま、動き回ってたら超自殺行為だよ、僕……」

 

ピット

「ベスト着たばっかりなんだから、捕まってもらっちゃ困るしね……」

 

光るベストを着ている逃走者は、隠れるしかない

 

 

ルフレ

「ごめん、ロゼッタ……変なもの渡しちゃいました……」

 

ロゼッタ

「いや、大丈夫ですよ……私が組みたいってルフレに電話したんですから」

 

ペアを組んだパートナーを信じられるか、二人の絆が試される

 

 

エス

「ということは……ポポが、私のために。 私の光を無くすために」

 

ポポ

「……マジかよ」

 

エス

「サーチライトの所に行かなければならないんだって」

 

ポポ

「マジかよ……」

 

エス

「ねっ、決まったようなもんでしょ?」

 

ポポ

「マジかよ……!」

 

 

ピーチ

「……灯り付けて来てくれる?」

 

シグ

「……僕が?」

 

ピーチ

「当たり前でしょ。 私が行ったらメディオプラザ行く途中で捕まっちゃうわ。 一貫の終わりよ」

 

シグ

「うへ~……」

 

ピーチ

「『うへ~……』じゃなくて……」

 

 

Wii Fit トレーナー

「このミッションは……クルーク君が頼みの綱ですか……?」

 

Wii Fit トレーナー・クルークペアは光っていないクルークが動くしかない

 

 

クルーク

「そんな馬鹿な……折角よく働く駒を見つけたと思ったのに……何で駒のために僕が働かなくちゃいけないんだよ……そんなシナリオ僕の頭には無かったよ……」

 

リスクを冒さなければ、駒を生き長らえさせることは出来ない!

 

 

ピット

「よし……行ってくるよ。 じゃあね!」

 

アルル

「頼むよ……君が生命線だよ僕の!」

 

 

ロゼッタ

「私ここで耐えてますから……お願いします!」

 

ルフレ

「分かりました……ロゼッタ、絶対助けてあげるから!」

 

パートナーの女を救う為に……男達が動き出す!

 

 

ルルー

「ということはこの闇に紛れている間は私は安全ってことかしら? ということは今ハンターは光ってるものにしか目が無いはず……」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

ペアを組んでいないファルコンとルルーは、暗闇に紛れて灯りが付くまでハンターをやり過ごすことが出来る

 

 

ファルコン

「うわ俺、組まなくて良かった……珍しいもんだな逃走中で……ミッションやった上で苦労する羽目になるなんてよ。 必死でベスト取った奴馬鹿みてえだな……」

 

 

エレカ

「ちょっと待って……そしたら私どうしたらいいのよ?」

 

パートナーであるワルイージが確保され、頼れる相手がいないエレカ

 

エレカ

「ワルイージ捕まったから自首しようかななんて思ってたのに……電話のところまでいけないじゃないのよ!」

 

他のペアがミッションをクリアしてくれるのを祈るしかない……

 

 

シグ

「一応~……僕が行くってことになるみたい。 メディオプラザって地図の真ん中?」

 

 

ポポ

「こういうミッションで……ペアの必要性っていうのを確かめられるわけか」

 

 

シグとポポもパートナーを助けるために、暗闇を動きメディオプラザへ向かう

 

 

クルーク

「行くしかないのか……でも行きたくないぞ、そんな危険な場所……」

 

危険な橋を渡るのを、躊躇うクルーク

 

クルーク

「どうしよう……ペア組まなきゃ良かった……甘い話には必ずこういうことがあるのか」

 

 

Wii Fit トレーナー

「とりあえず……クルーク君に電話しますか、その前に身を潜めなければ」

 

光ったまま隠れ場所を探すWii Fit トレーナー。 その姿はよく目立つ

 

 

ピーチ

「真っ暗じゃこちらからハンターは分からないわ……何でハンターのスーツ黒いのかしら……もっと目立つ服着てて欲しいわ」

 

こちらも、光ったまま動き続けている

 

ピーチ

「シグ君、急いで……!」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

光ったままハンターに見つかってしまえば、逃げ切るのはほぼ不可能に等しい

 

 

Wii Fit トレーナー

「地図……ストリートの方が隠れられそうですかね?」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【挿絵表示】

 

 

暗闇の中、ハンターがWii Fit トレーナーを捉えた!

 

 

Wii Fit トレーナー

「ちょっと待ってください……足音がしませんか?」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

Wii Fit トレーナー

「うわっ! ハンター!」

 

暗闇から迫るハンターに、気付くのが遅れた……

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Wii Fit トレーナー

「もはや、無理ですか……!」ポン!

 

 

【挿絵表示】

 

 

Wii Fit トレーナー

「……こんな状態で見つかったら、足掻き様が無いですよ……はぁ~あ悔しい……」

 

 

クルーク

「仕方が無い……ここ(路地裏)出よう」

 

ピリリ、ピリリ、ピリリ

 

クルーク

「何だよ……覚悟決めようと思ったら。 あれ!? 嘘でしょ? Wii Fit トレーナー確保!」

 

 

ピーチ

「Wii Fit トレーナー確保……シグ君じゃなくて安心したけど……Wii Fit トレーナー可哀想に……多分今捕まったってことは光ってたんでしょう……」

 

 

ルフレ

「僕がなかなかミッションに行けずにボヤボヤしてると……ロゼッタも同じ目に合うかもしれないってことか。 厳しいなぁ」

 

 

Wii Fit トレーナー

「でも後は……クルーク君に逃げ切ってもらって……そのためのペアですからね」

 

賞金を獲得出来るかどうかは……クルークに託された

 

 

クルーク

「……ということは、僕もう(メディオプラザ)行かなくていい?」

 

ペアのWii Fit トレーナーが確保されたため、クルークはミッションに行く理由が無くなった

 

クルーク

「よっしゃ……! ラッキー! よっしゃよっしゃ……もう僕ずっとここにいよう! 暗いからハンターにも見つからないしね」

 

 

果たして残る男性逃走者たちは、灯りを点けることが出来るのか!?

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