名探偵コナン漆黒の逃亡者(COC)   作:妖月くぅちゃん

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タグが増えて行く恐怖と戦いながらの投稿です。


3話目

 

家に帰るとでっかいバスローブに身を包んだ少女が待っていた。

 

「遅いじゃない。何処で道草を食っていたの?」

 

文句を言ってくる少女に何があったかを教える。

 

「事件に巻き込まれてね。解決に時間が掛かった」

 

その言葉に納得の表情を浮かべる少女に服を渡す。

洗面所に歩いて行くの見ると俺も買って来た、惣菜を冷蔵庫に入れに行く。

冷蔵庫を開け明日の朝ごはんにする物を入れていき、今食べる物を机の上に並べた。

 

少しすると服を着替えた少女が部屋に入ってきた。

案外適当に買ったにしてはいい感じのサイズの様だ。

 

少女と机に並び食事をする。

適当に言葉をかわしながら食べ終えた時にふと気づく。

そう、お互いの名前を知らない事に。

せっかくだし聞いてみると、少女の名前は宮野志保と言う名前らしい。

今の見た目は子供だし、本名を名乗ると組織の連中にバレてしまうかもしれないということで名前を考える事にした。

俺は咄嗟に名前を思いつく。

 

「江戸川コナンという名前はどうだい?」

 

「貴方に名前のセンスがない事はわかったから黙ってなさい」

 

そう言ってうーんと考える志保。

何かを思いついた様だ。

 

「灰原、灰原哀。どうかしら?何処かの誰かさんと違うでしょう」

 

「いや、江戸川コナンの方がいいね」

 

「その名前どう見ても女の子につける名前じゃ無いじゃない!私そんな名前嫌よ!」

 

「仕方ないな。間をとって江戸川原コナンはどうだい?」

 

「悪化してるじゃない!しかもそこは半分半分じゃないの!自己顕示欲の塊じゃない!」

 

はぁはぁと息が乱れる志保。

そんな彼女に俺は言葉を返す。

 

「じゃあ、よろしくねアイちゃん」

 

その言葉に何処か疲れた様子で返事を返してくる哀。

 

「下の名前で呼んでくるとは馴れ馴れしいわね。あとちゃんをつける年じゃないわ」

 

「今の見ため的にはどう見ても子供だから問題なし」

 

「はぁまぁ、偽名だしいいわよ。少しの間だと思うけどよろしくね工藤くん」

 

「仲良くなったって事で下の名前でもいいんだよ?」

 

「嫌よ。絶対に」

 

「でも、生き別れた兄弟がたくさんいるから下の名前の方がわかりやすい」

 

「はぁ仕方ないわね。新二くん。これでいいでしょう」

 

そう言いながら哀は話題を切り替え、話を続けてくる。

 

「それで明日はどうするの?」

 

「アイちゃんがここまで来た道をたどれば自ずと研究所につくだろうから、その周辺で情報収集するつもり」

 

「ごめんなさい。高熱を出していて。意識が朦朧としていたから、道を覚えてないの」

 

哀は何処か申し訳ない表情で言葉を返してくる。

それに対して俺はーー

 

「嘘だね。確かに毒薬の副作用で高熱は出すかも知れない。だけど意識が朦朧するレベルで長時間も歩けるはずか無い。つまりここから30分長くても1時間しない場所に研究所があるはずだ」

 

俺の言葉に何処か驚く表情を浮かべるアイちゃん

それに対して俺は無視してそのまま言葉で畳み掛ける。

 

「それに、倒れていた向きからある程度の方角を絞ることも出来る。まぁこれに関しては向きが違ってもここら辺の地図で、ある程度の場所が分かるだろう。

あと何の目的も無くここまで来たわけでは無いだろう?俺の予想だと、黒ずくめに関わったことで姿を消した新一に用があったんだと思う。

あと今さっき逃走したと言っていたが、服に付いていた汚れと匂い、それを考え纏めると。

高熱を出しており意識が朦朧としており、走ることが出来ない。つまり逃げる時に組織の連中に気づかれていれば簡単に捕まっているだろう。

そして脱走する時にダクトか窓、何らかの方法でゴミ箱にダイブしたのだろう。

そうでも無ければ見つかってもいないのにゴミ箱の生ごみの匂いが付くはずがない。

つまりそこには子供が余裕で入れるそれなりのでかいゴミ箱が設置されているはずだ。

それらに関する建物を探せばいい。

あと君はその建物の場所を知っている筈だ。知らなければそもそもここまで来ることが出来ないはず。新一の家近くに倒れているのは偶然じゃ済まされない筈だ。

そして、組織を裏切った割にすぐ処刑されていない。それを見るにそれなりの地位にいたんじゃないかな?それか、かなり重要な情報を持っているんじゃないか?

つまり腹を割って話そうということだよアイちゃん」

 

俺の早口オタク論破をくらい何処か驚いている哀。

哀は何処か諦めた様に言葉を話し始めた。

 

「どうやらあながち探偵と言うのも嘘じゃないわけね。完敗よ新二くん」

 

哀は一口コーヒーを飲むと語り出した。

 

「ええ、そうよ私は研究所の場所を知っているわ。でもあなたを巻き込みたくはない。組織は貴方が思っているよりも巨大よ。そんなとこに貴方一人でどうすることも出来ないわ」

 

「一人じゃないさ。いろんな人を頼ればいい。あと君もいるじゃないか手伝ってくれるんだろ?」

 

「…」

俺の返答に黙り込む哀。

それを見ながら俺は言葉を紡ぐ。

 

「とりあえず、今は研究所を潰すぐらいの予定かな。いきなり組織を潰すなんて大きなことは言わないさ。出来ることからこつこつやるよ」

 

ここまで、説得されると流石に心が揺り動くのか悩んでいる様だ。

畳み掛けるなら今だろう。

俺はそう思いさらに、言葉を紡ぐ。

 

「それに君が作った毒薬で被害に会う人がいる。それを見て君は自分を責めるだろう。なら少しでもその重りを軽くしてあげたい。そう思うことは、だめなことなのかい?そんな事はない筈だ。君にも幸せになる権利があるはずだ。だから俺はやるよ」

 

理論で攻められ感情に訴えられた哀は何処か考える様に俯く。

 

そしてボソリとこちらが聞こえないぐらいの声で呟く。

 

「あなたほどの覚悟と推理力があれば…わたしも違ったのかも…」

 

そして、顔を上げると覚悟が決まった表情をしていた。

 

「ええいいわよ。正直に全部話して上げる」

 

「頼むよ」

 

俺は彼女が知っている組織の情報を詳しく教えてもらった。

それらの情報によると、どうやら幹部らしきものがいるらしい。

そしてその幹部の名前には酒の名前が付けられているらしい。彼女にもコードネームがありシェリーと言う名だ。

あと、彼女自体が組織に対してトラウマがあるのか組織の連中が近づくと体が震えてしまう。

これは、中々の情報かも知れない。

つまり、彼女を車に乗せてそこら辺を走れば黒ずくめの奴らを見つけれると言うことだ。

なんて便利な発見機なのだろう。

まぁ、もしかしたら、反応しない可能性もある。

明日、試しにやってみなければいけないな。

 

「話してくれてありがとう。とても有益な情報だったよ」

 

俺はそう答えた。

哀も今まで隠していたことなどを話したおかげが何処か肩の荷が降りた様だ。

 

「眉唾物だと思っていたけど。話すだけで精神が楽になると言うのはあながち間違いでは無いのかもね」

 

そう言って何処か落ち着いた表情になった哀。

あの今にでも消えてしまいそうな表情から穏やかな表情になったなら儲け物だろ。

 

「聞くだけでも楽になるのなら。いくらでも聞くさ」

 

「また内緒にしたらどうするつもりかしら?」

 

「その時はまた探偵として秘密を暴いて見せるさ」

 

「ふふっそうね。その時は期待しておくわ」

 

彼女はそう言って朗らかに微笑む。

俺はその顔に一瞬目を取られたが、それを誤魔化す様に俺は話を続けた。

 

「夜も深くなって来たし明日も早いから、そろそろ寝ようか」

 

俺はそう言うと、ベッドがある寝室らしき部屋に向かって歩き出す。

 

「確かあっちにお客様用の布団があるからそっちを使うといいよ」

 

そう言って居間にあるタンスの方を指をさす。

彼女には悪いが、当然俺が使うのはベッドのほうだ。

阿笠博士の体系もあってベッドもかなりのサイズの筈だ。

 

「おやすみ」

 

「おやすみさない」

 

そう言って奥にある部屋に入ると俺は目を疑った。

あの体系でベッドがこんなに小さいだと!

普通のサイズじゃないか!

どうやら、俺の読み違いの様だ。

これなら布団を2枚引いてダイブしたほうが楽しいに決まっている。

選択肢を誤ってしまった。

悲しい。

そう思いながら大人しくベッドに入る。

ベッドに入って暫くすると、こちらに近づく気配を感じた。

身を起こして、目を凝らすと。

そこには哀がいた。

 

「どうしたの?」

 

待てよ、やっぱりベッドの方が良いと言いに来たのかも知れない。

今から交換すれば布団の方で寝れるかもしれない。

そう考えていると。

 

「その、あの時を思い出すせいで、1人だと寝れなくて…」

 

あぁ、なるほどね1人で寝るとトラウマを思い出して不安になって寝れないと言うことか。

 

「流石にこのベッドで2人寝るのは窮屈だし、俺も居間の方で寝るよ」

 

俺はそう言うと居間の方に哀を連れて歩いて行く。

 

これはとても自然的な誘導だ。完璧だと言っても良い。

 

そして、布団が用意されてる所の横に布団を引く。

 

「何故、貴方は布団を2枚引いているのかしら?」

 

「何を言ってるんだい?布団とはこう使う物だよ」

 

全くこれだから素人は困るよ。

ベッドの大きさには男のロマンが詰まっている物だ。

そう大きければ大きいほど良い。

つまり、布団も引くだけお得と言うことさ。

 

哀は何が言いたそうにしていたが、誘ったのは自分と言うこともあってかそれ以上の言葉を言ってくる事は無かった。

 

「それじゃあ、今度こそおやすみ」

 

「ええ、おやすみさい」

 

そう言って俺たちは仲良く寝るのだった。

 




死亡フラグ立てすぎ…
あと探索者のセリフだけ見るとただのイケメンでは?
次回、少し間隔があくかも知れない。
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