名探偵コナン漆黒の逃亡者(COC)   作:妖月くぅちゃん

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誤字報告ありがとうございます。
感想やお気に入りがじわじわと増えて行くのに楽しさや嬉しさを感じます。
それでは続きをどうぞ


4話目

 

目を覚ますとそこは知らない天井だった。

という事はなく阿笠博士の家の様だ。

俺は何処か眠そうに起きると、布団を畳む。

やはりダブルお布団は偉大かも知れない。

 

顔を洗いに行き戻ると、まだ哀は寝ていた。

色々と大変だった事を考えると、まだ寝てるのは仕方ない事だろう。

俺はそれを少し見ると朝食の準備を始めるために台所に向かう。

 

そして台所に立ち準備の方を進めて行く。

 

準備を終える頃に哀が起きて来た様だ。

未だ眠いのか目をしょぼしょぼと擦る哀。

 

「顔を洗ってくるといいぞ」

「んっ」

 

俺の言葉に雑に反応した哀が顔を洗いに洗面台の方に行く。

 

それを見ると俺は朝食の準備に戻る。

戻ると言っても大体の準備は終えている。

パン、スクランブルエッグ、ウィンナー、サラダと洋風な朝食だ。

そして最後はコーヒーだ。これが朝食の出来を決めると言っても過言では無いだろう。

 

「いまだ!」

 

コーヒーを完璧なタイミングで入れると、ちょうど哀がこちらに来ていた。

 

「完璧な朝食だ…食べるといい」

 

俺はドヤ顔で哀に促すと、お互い手を合わせ食べ始める。

昨日よりも楽しく会話をしながら朝食を食べ終えると食器を片付け、居間の方に行く。

 

「それじゃあ、聞き込みの前に準備をしよう」

 

「準備する様な物があるのかしら?」

 

そう聞いてくる哀に俺は言葉を返した。

 

「この家に住んでいる阿笠博士って言う人がいるんだけど、その人が大層な発明家でね。いろんな便利道具を作っているのさ。それを貸して貰おうと思う」

 

「勝手に借りて大丈夫なの?」

 

「大丈夫さ。事前に話の方は通しているから問題は無いよ」

 

当然そんな事はない。

もし万が一帰って来たときには、発明道具の使用感でも言えば喜ぶだろう。それがダメなら脅せばいい。

そんな物騒な事を考えているとは思ってない哀は何処か納得すると口を開く。

 

「なるほどね。それでその発明道具って言うのは何処にあるのかしら?」

 

「この地下さ」

 

俺は下に向かって指を向ける。

そう、発明品の数々は地下に置かれている。

よく子供達が遊びに来るのもあって、あまり目に入らない所に置かれている。

子供達が遊ぶと危ないからね。当然の処置だろう。

そう思いながら歩き出す俺に哀がついてくる。

 

地下に降りるとそこはまさに研究室と言った所で様々な道具が置かれていた。

 

「思ったよりも数倍すごいところね。これには普通に驚いたわ」

 

その光景をポカンと見る哀だったが目の前にあるフラスコに入った薬液が気になるのか手に取る。

それは、ピンク色に輝いていた。

 

「これは何かしら?」

 

「衝撃を与えると爆発する薬だよ。揮発性も高いせいでその蓋を開けた瞬間に爆発するし、少しの衝撃でも爆発する」

 

哀はギョッとした表情をするとゆっくりと丁寧に元の場所に戻す。そして大きな声でこちらに詰め寄ってくる。

 

「とんだ危険物じゃない!なんでそんな物があるのよ!」

 

「とある薬品を作る過程で偶然に出来たらしいよ。残念ながら処分方法が見つからないから、とりあえず置いてるらしい」

 

「こんな物、無造作におくなー!危ないでしょう!えっ私こんな環境で寝ていたの?下手したら朝を迎える前に死んでた可能性もあるの?」

 

そんな感じで自問自答をしている彼女を見ながら僕は笑う。

 

「楽しそうで何よりだよ」

 

「何処が楽しそうに見えるのよ!」

 

そう言う哀の横を通ると俺は一つの道具を手に取る。

 

「これなんか、凄いよ。これは小型盗聴器だ。こんな豆粒サイズなのにきちんと音を拾うことが出来る」

 

これには、哀も驚いて拍手喝采をすることだろう。

そう思っていたら何処か怪訝そうな顔をしていた。

 

「1つ聞いていいかしら、阿笠博士という人は本当に発明家なの?犯罪者の間違いじゃないのかしら?」

 

「大丈夫、そんな事ないから安心していいよ。ちなみに、この家の隣に俺の兄の家があるんだけど、よく塀を爆破されたらしいよ」

 

「それの何処を安心すれば良いのかしら?」

 

そう言いながら溜め息を吐く哀。

 

「まぁ、そんな感じで色々と便利道具があるのさ。特にこの無線イヤホンと小型トランシーバーは便利だから持っておくといいよ。二つで1セットで、小型トランシーバーに喋ればもう片方のイヤホンに届く便利な物さ。これをお互いに持てば離れていてもやり取りが可能と言う事だよ。あとイヤホンはこうやって耳に入れて髪で隠せば分からないからね」

 

俺はそう言ってイヤホンとトランシーバーを渡した。

 

「もう呆れて言葉も出ないわ。まぁ爆発しなければ何でもいいわよ」

 

何処か疲れた表情をしながら哀はイヤホンを耳に入れた。

それを確認すると俺はトランシーバーを口もとに持っていく。

 

「あーあーてすてす。どう?」

 

「聞こえてるわよ」

 

「じょあ、問題なさそうだね。準備も出来た事だしそろそろ行こうか」

 

俺はそう言うと歩きながら今さっきの爆薬をこっそりとポケットに入れる。

 

「新二くん見えているわよ。その危ない物を戻しなさい」

 

どうやらバレてしまっている様だ。

ここは大人しく従っておくか。

俺は大人しく爆薬を元の場所に返すのだった。

 




一回も会ってないのに灰原の阿笠博士に対する好感度が下がっていく。
不思議だね…
次回も少し間隔が空きます。
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