僕には光は見えない。
僕が視ているものは闇だ。
僕の名は真広 心弥。物心着く頃に視力が弱まり始め、十を数える前に両眼とも視力を失った。
ものが丸っきし見えなくなり、暫くしてから、僕はあるものが視えるようになった。
本来、視えるべきものじゃないもの。
それは、遠くない未来。何時かは分からない。でも確実に起こる未来。僕は、未来を視る事が出来るようになった。
僕の父は、極平凡な刑事だったそうだ。過去形なのは、もう父はこの世の人では無いから。
立派に職務を勤めて、ある事件の捜査中に殉職したと母に聞かされた。
その母も、父の死の真相を一切明かさずに病気に臥した。
母は、僕が言うのも難だが、綺麗な人だと思う。よく笑い、よく怒る人だった。 病気が分かってからも、変わらず笑って、病に負けんとしていた。
だが、僕が大学に合格したと報告を聞く前に母は病気に負けた。
母の病室の整理をしている際、引き出しの奥に見つけた封筒の中に、不可解な言いつけを遺しているのが気がかりだった。
[父さんは、鳶色の眼を追っていた。
あの眼は、父さんを追い詰めたのだから、心弥は絶対に近付いては駄目。]
僕は、たぶん。知らない方が幸せだったに違いないけれど、でも。
僕は父も母も大好きだから。
何故、父は死んだのか、母は何を隠そうとしたのか。知る必要があると思った。
僕は、父の死の真相を知る為にこの力を使う事にした。
孔雀色の眼。
それが僕の瞳の色。初めはこんな瞳の色はしていなかったらしい。視力を失って未来視が芽生えた頃から、この孔雀の羽根のような、何色にもみえる瞳の色に変わった。
この色は、人間界で作りえない色をしているそうだ。
…さて、物語は早秋の月の頃になる。
僕は発作に見舞われていた。未来視を起こす時は決まってこの発作を起こす。
症状としては、頭に映像がフラッシュバックし、猛烈な回転をもよおす眩暈に襲われる。
頭の中が真っ白になっていく…。映像がぼやっと頭に浮かんできた。部屋…大きな部屋…古い暖炉が見える…。
フゥーッと意識が遠のき、僕はそのまま未来の何処かへ飛んでいった。
困った、文字数スペース。
ちょっとSFちっくなミステリーをやりたくて、こんな感じになっている。
可愛い系の主人公にしたい!と思ったけど、割とたんぱく質なキャラになりそうな予感が。
主人公サポートキャラがちょいアホっ子だから、その方がバランス取れて逆に良かったかも知れない。
あともう少しの文字数どうしようねぇ~~~