何の意識もしていなかった幼馴染に何かの拍子で意識するようになってしまう話が好きってだけです。

1 / 1
男友達幼馴染

 

 小さい頃、泣き虫だった自分のそばで何かあるとすぐに駆けつけて慰めてくれたひとつ上の幼馴染と、まるで男友達のように育ち、毎日のように一緒に遊んでいるけれど、ある日いつものようにゲームでもして遊ぼうかと言って、幼馴染が棚の上の方にあるカセットに手を伸ばそうとしているけれど、150cm後半の身長では微妙に届かず、背伸びやジャンプを繰り返してどうにか取ろうとしている姿に、少し女性的な可愛らしさを感じてしまい、一度そうやって意識してしまうと、幼馴染の少しラフな格好や健康的に日焼けした肌、跳ねるごとにチラっと見えるうなじと、今までずっと気にならなかったような全てを意識してしまい、恥ずかしさのあまり動けないでいると、

 

「見てるだけじゃなくて手伝えよー!」

 

 と幼馴染の声が耳に届き、ようやく立ち上がると、成長期を迎えて伸びた身長はいまや幼馴染より遥か上で、見下ろすような形になっている事に気がつき、こんな事を意識しているとバレたら引かれると思い、少し雑に返事をしてすぐにカセットを取り、また座り直すけれど、女の人と同じ部屋に2人きりでいるという事を強く意識してしまい、恥ずかしさからゲームにも集中できず、早々とゲームを切り上げ、帰ろうとすると、まだ遊び足りないといった様子の幼馴染が手を引いて引き止めてこようとしてきて、

 

「もう帰るの?」

「まだやりたいゲームあるんだけどー?」

 

 と掴んだ腕をブンブン振り、ふざけた調子でボディタッチをしてくる事に恥ずかしさが限界を迎え、掴まれた手を振り払おうと腕を振るうと、勢いが強すぎたのか幼馴染を弾き飛ばしてしまい、床に叩きつけるように倒れ込み、俯いたまま動かなくなってしまったので、慌てて幼馴染に駆け寄り、大丈夫かと声をかけるけど返事がなくて、もしかしたら頭を打ってしまったのかと顔を覗き込むと、口の端から涎を垂らし、恍惚とした表情で天を仰いでいる幼馴染がいて、時折

 

「あっ……♡あッ……♡」

 

 声にならないような、喘ぐような声を漏らしていて救急車を呼ぼうとスマホを取り出すけれど、当の幼馴染は小さい頃から一緒で守ってあげていた、弟のような存在が、いつの間にか体つきも大きくなっていて、自分なんかじゃ太刀打ちできないような"男"になっていた事に気がつき、

 

(あ……♡もし押し倒されたら私、抵抗できないんだ……♡)

 

 うっすらと筋肉のついた腕や浮き出た血管、女の自分とは違うゴツゴツとした体のライン、その全てに異常に興奮してしまい、腰が甘く震え、もう立つ事もままならなくて、視界に入ってくる男に屈伏するように体が上手く動かなくて、自分でも聞いた事のないような甘い声が口から漏れ出てくるのを抑えられず、視界の端で慌てて救急車を呼ぼうとしている幼馴染にどうにかすがりつき、

 

「大丈夫だから……♡大丈夫ッ……♡」

 

 と震える声でどうにか伝え、その日はどうにかなったけれど、その翌日からお互いどうやって接していけばいいのか分からず、今までのような距離感を続けて自分が意識している事を悟られないようにしているけれど、一度異性として意識してしまった相手に対して興奮しないわけもなく、お互い欲求不満を募らせ、いつその気持ちが爆発するか分からなくなってしまうような話が好きです。よろしくお願いします。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。