アラガミ喰べてたウマソウル   作:土屋 四方

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 アナグラワンワンは日本の競走ウマ娘である[要出典]

 

 意味不明な極めて例外的な頑健さを武器に世界各地のGⅠ競走を勝ちまくり、未来永劫更新されないであろう怪記録を幾つも打ち立てた。"金剛"・"黒金剛"・"例のUMA娘"・"UMA娘というよりUMA"・"特異点"・"統計除外"など様々な異名を持つ。

 

 トゥインクルシリーズを追放された引退した後は、スウェーデン出身で平地競走と繋競走を掛け持ちしたトロゥスポットの主な乗り手を務めた。

 同時期にドリームトロフィーリーグも走っていたためか同名の別人だと思いたがる者がいるが、同一人物で間違いない。現実は非情である。

 

 本稿の内容を疑わしく思う気持ちは理解できる。そこをぐっと飲み込むべし。

 アンサイクロペディアにアナグラワンワンの記事が存在しないことから察して欲しい。

 

 

 経歴

 

 デビュー以前


 

 20XX年2月4日誕生。母親はウマ娘だがレースとは関わりの無い、いわゆる一般家庭であった。

 

 幼少期から多くのちびっこレース等に参加していたが、意外なことに全く勝てていない。

 一時期はレースから離れたものの、以後は病的なレベルで走りに打ち込むようになり、それでも勝利は遠かった。

 中央トレセン学園には補欠合格からの滑り込みであり、落ちていれば地方トレセンに行っていたとのこと。

 

 入学してすぐは『非力』『貧弱』『落ちこぼれ』であったと誰もが証言している。当時からコーナーワークは非常に巧みだった反面、スピードとパワーが圧倒的に劣っていたらしい。

 

 それが覆ったのが5月。

 ある日突然ウマソウルが覚醒して(?)一気に本格化し(??)学内の選抜レースで初勝利を収めた(???)。

 これ以前のアナグラワンワンは艶やかなストレートヘアだったが、以降は我々が知るツンツンとした硬い髪質となった。ルームメイトのアルヘイボゥによれば一晩で激変したらしい(通常の本格化では髪質などそう変わらないし、そんな短時間で急変することもない)。

 UMA娘伝説の始まりである。

 

 栗東寮で同室となったアルヘイボゥがこの頃から面倒見の良さを発揮し、この縁で千田サキとトレーナー契約を結ぶ。

 

 6月、初めての公式戦でメイクデビュー。

 ダート戦を選んだ理由ははっきりしていない。

 

 ジュニア級


 

 まずは出走レースを列記する。

 

6月メイクデビュー未勝ダ14001着

7月函館ジュニアステークスGⅢ芝12001着

8月

コスモス賞OP芝18001着

クローバー賞OP芝15001着

9月

札幌ジュニアステークスGⅢ芝18001着

芙蓉ステークスOP芝20002着

10月なでしこ賞PreOPダ14001着

11月

京王杯ジュニアステークスGⅡ芝14001着

京都ジュニアステークスGⅢ芝20001着

12月

阪神ジュベナイルフィリーズGⅠ芝16001着

ホープフルステークスGⅠ芝20002着

 

 すでにおかしな出走ペースなのでこれを普通と思ってはいけない。URAも公式に『真似するな』と声明を出したほどである(後述)。

 ジュニア級は11戦9勝の2着2回。2着になった芙蓉SとホープフルS、いずれも勝者はムーンカフェだった。

 

 クラシック級


 

 ますますおかしくなるため前後半に分けて列記する。

 なお頭に★がついているレースは、前走から中0週の連闘であることを示す。

 

1月

★フェアリーステークスGⅢ芝16001着

★京成杯GⅢ芝20001着

3月スプリングステークスGⅡ芝18001着

4月

桜花賞GⅠ芝16001着

★皐月賞GⅠ芝20001着

★羽田盃JpnGⅠダ18001着

5月

★NHKマイルカップGⅠ芝16001着

オークスGⅠ芝24001着※

★東京優駿GⅠ芝24001着

6月

★東京ダービーJpnGⅠダ20002着

★ラ・クープ賞GⅢ芝20001着

★ポルト・マイヨ賞GⅢ芝14001着

ドゥームデューキスとの完全同着

 

 見ての通り連闘ではないレースの方が少ない。ちょっと何言ってるのか分かんないです。

 東京ダービーではニュクスヘーメラーに敗れたが、その4日後にはラ・クープ賞で勝利。鮮烈なフランスデビューを果たした。

 

7月

アイビスサマーダッシュGⅢ芝1000失格※

9月

ムーラン・ド・ロンシャン賞GⅠ芝16001着

★ヴェルメイユ賞GⅠ芝24001着

スプリンターズステークスGⅠ芝12001着

10月

★凱旋門賞GⅠ芝24002着

★秋華賞GⅠ芝20001着

★菊花賞GⅠ芝30001着

11月

エリザベス女王杯GⅠ芝22001着

ジャパンカップGⅠ芝24001着

12月

★チャンピオンズカップGⅠダ18001着

記念GⅠ芝25001着

アルヘイボゥとの接触

 

 凱旋門賞ではスウェーデンのトリウムフォーゲン(トロゥスポットの実姉)に敗れる。ただし翌月のジャパンカップでリベンジを果たす。

 クラシックの年間成績は23戦20勝・2着2回・失格1回(危険走行として失格になったものの入線は先頭だった。なおこの失格を除くと最後まで1着と2着しか経験しない)。菊花賞の激戦で叶わなかったが秋天にも出るつもりだったらしい。なるほど分からん。

 

 

 シニア級


 

 全てGⅠなのでグレード表記を省略し、代わりに開催国を記す。

 

1月

ペガサスワールドカップターフ芝18001着

3月

フランクKマイルステークス芝16001着

高松宮記念芝12001着

★大阪杯芝20001着

4月

★ドンカスターマイル芝16001着

★クイーンエリザベスステークス芝20001着

天皇賞(春)芝32002着

5月

ヴィクトリアマイル芝16002着

6月

安田記念芝16001着

アスコットゴールドカップ芝40002着

★宝塚記念芝22001着※

★サンクルー大賞芝24001着

テセウスゴルドとの完全同着

 

 クラシック級では完勝したムーンカフェに春天で敗退。続けてヴィクトリアマイルではベレへニヤに敗れた。

 しかし調子を崩したかといえばそんなことはなく、アスコットゴールドカップで4000mを走った3日後には宝塚記念に勝った。日本語で頼む。

 

 また、このゴールドカップでは何かを掴んだとの噂もある。

 というのも……。

 

7月

★エクリプスステークス芝20001着

★ジュライカップ芝12001着

KGⅥ&QES芝24001着

8月

ジャック・ル・マロワ賞芝16001着

9月

バーデン大賞芝24001着

チャンピオンステークス芝20001着

10月

凱旋門賞芝24001着

コーフィールドカップ芝24001着

★天皇賞(秋)芝20001着

11月

マイルチャンピオンシップ芝16001着

12月

記念芝25001着

★東京大賞典ダ20001着

 

 ゴールドカップを終えてから──つまり宝塚記念以降は──負けていないからである。なんなの……?

 

 シニアの年間成績は24戦21勝。

 トータルでは58戦50勝・2着7回・失格1回である。

 

 引退(?)とその後


 

 がラストかと思いきや東京大賞典もきっちり勝っていくお騒がせな引退から、大人しかったのは半年ほど。

 夏のドリームトロフィーで2部門走って(後述)どちらも勝利し、その場で繋競走ドライバーとしてのデビューを発表した。

 

 そちらでの詳しい戦績はトロゥスポットの記事を参照して欲しいが、大まかにいうと彼女の目標は世界女王だった母に勝つこと(繋の選手生命は平地よりかなり長いが、トロゥスポットの母親はその中でも長い部類である)。

 それから勝ったり負けたりを繰り返して4年が経ち、ついに母親が体力の衰えからラストシーズンを表明。トロゥスポットは平地を退いて繋競走に専念し、その年は両親(女王のドライバーはトロゥスポットの実父)に完勝を成し遂げた。

 

 この時、アナグラワンワンは20歳。

 ここから1年間、彼女は公の場に姿を現さなくなる。毎年冬と夏に出ていたドリームトロフィーリーグも休んだ。

 戻ってきた時には母親になっており、またしてもファンの脳に深刻な不具合を生じさせた。

 まぁワンワンにガチ恋勢とかほとんどいなかったと思われるが、そうでなくともあのUMA娘に恋愛とか結婚とかできるとは考えにくかったのである。

 

 お相手は一般人なので公開されている情報は少ないが、正式に結婚してのことらしい。

 

 最終的にアナグラワンワンは3人の子供をもうけ、うち2人はウマ娘だった。しかしどちらもレース界との関わりは持っていない。

 この件に関してはムーンカフェとの対談で次のように語っている。

 

「いやぁ……やりたいなら応援するけど、あの子たちもやりにくいんじゃないかな」

「自覚があるようで何よりね?」

 

 もっとも、アナグラワンワンの孫世代はがっつりレースに絡んでくるのだが(後述)。

 

 

 逸話

 

 あまりにも多すぎるため、著名なもののみ記載する。

 

 呼び名について


 

 当初は『アナちゃん』『グラちゃん』などの愛称も考えられたが、本人がこれを拒絶したため『ワンワン』と呼ばれることが多かった。しかし英語圏のファンは『番号呼びしているようで良くない』と他の呼び方を考え始め、際立った頑丈さからダイヤモンドと呼びだした──が、日本人にとってはダイヤちゃんと紛らわしい愛称であるため、和訳して金剛。

 桜花賞と皐月賞の連闘制覇あたりからは“金剛世代”という呼称も定着して、現在においても"金剛"といえばアナグラワンワンのこと。

 "黒金剛"が普及したのはシニア後半、黒系の勝負服を着るようになってからである。

 

 成し遂げた偉業を表す名前は無い。

 クラシアラ6冠(クラシック3冠+ティアラ3冠)+変則秋シニア3冠(シニアではジャパンCを走っていないので、2年越し)などと呼ばれることもあるが、前者を達成できる者は他に居ないだろう。……たぶん。

 

 ローテと全体への影響


 

 ジュニアの頃から既におかしなローテだったが、千田トレーナーの健康管理は石橋を叩いて渡るほど慎重なもの。

 レース直後に病院でどんな精密検査を受けても、脚へのダメージ等がほとんど見つからないというのだ。もちろんノーダメージなことが異常である。

 しかしURAとしても『精密検査で健康優良ばっちりと認められている選手にレースをするなという権利』は有していない。他のウマ娘が安易に真似すると危険なので注意喚起は繰り返し行っていたが、例のUMA娘がやる分には止めようが無いのだ。

 

 なお現在、彼女の検査結果は各地のトレセンやトレーナーに公開されているという。『これほど頑健でなければ連闘など無茶である』と示す指標として。

 

 一方、走れるなら何でもオーケーというわけではない。

 具体的にはドリームトロフィーリーグで、1人の選手が複数のレースに出ることがかつては許されていた──アナグラワンワンが最初のサマードリームトロフィーで短距離芝と長距離ダートの2部門を走った(中1日)ことを受け、現在では禁止されている。

 存在する意味の無い規定だと思われがちだが、仕方ないじゃないか実際にやったバ鹿がいたんだから!

 

 同期への影響


 

 強いウマ娘にはしばしば『周りのウマ娘も強くする』という逸話がつきまとうが、アナグラワンワンは特に顕著である。

 

 例えば彼女のデビュー戦は12人で行われた。そこで敗れた11人のうち8人が後の未勝利戦で勝利。レース界全体で見たとき、1勝目をあげられないウマ娘は半数以上なのだから、12人中9人が勝ち上がったのは異常な偏りだ。

 ちなみにこの中にはティーガードンナもいる。

 

 他にも、『世代全体のローテが短めだった』『なのに怪我が原因で引退した同期はほぼいない』『同期の重賞ウマ娘が少ない(上位陣による寡占)』『シニアにあがる前に地方に移ったり引退を選んだりした同期が多い』『その影響で地方レースが盛り上がる』などなど、世代ごとの統計をとると金剛世代は異常な値を示す。

 これも"統計除外"と呼ばれる一因である(主な原因はもちろん本人)。

 

 主要なライバル


 

 アナグラワンワンに勝ったことのあるウマ娘は4人いる。

 カッコ内の戦績はいずれも各ライバルから見ての勝利数。

 

・ムーンカフェ(10戦4勝)

 ジュニアで2度、シニアで2度勝っている。

 無二の親友として、引退後も何かと縁が深い。

 

・トリウムフォーゲン(4戦1勝)

 クラシック期の凱旋門賞で勝利。

 妹のトロゥスポットを介した縁で、引退後は家族ぐるみの親交があるらしい。

 

・ニュクスヘーメラー(9戦1勝)

 東京ダービーで勝利。

 ※9戦には競走除外となったチャンピオンズCも含む

 

・ベレへニヤ(3戦1勝)

 ヴィクトリアマイルで勝利。

 

 なお、記録上はアルヘイボゥもここに含まれるべきなのだが(アイビスSD)、先着したのはアナグラワンワン。勝者と呼ばれることをアルヘイボゥが望んでいないので除外した。

 カウントするなら1戦1勝で最強だぞ!

 

 年上との縁?


 

 毎年のサマードリームトロフィーが終わる頃、すでにドリームトロフィーからも引退した優駿たちがUMAシスターズ(アナグラワンワン・ムーンカフェ・ニュクスヘーメラー)と何らかの会合を持っていたらしい。

 下に挙げるビッグネームたちが中央トレセン周辺で目撃され、しかしトレセンに立ち寄った様子は無く、なおかつ非常に上機嫌でファンサービスなども手厚い──なのに『集まって何をしていたのか』『何をしにこの辺りに来たのか』などの質問には一切答えないのである。

 

※探ろうとした者は多いが、緑の秘書さんを突破できた例は無い。そもそも違法行為にあたる可能性が高いのでやめましょう。

 

(50音順)

アグネスタキオン・アグネスデジタル・エアグルーヴ・カルストンライトオ・ゴールドシップ・サトノダイヤモンド・ジャングルポケット・シンボリルドルフ・ゼンノロブロイ・テイエムオペラオー・トウカイテイオー・ナリタトップロード・ナリタブライアン・ネオユニヴァース・ハッピーミーク・ビワハヤヒデ・ファインモーション・マンハッタンカフェ・メジロマックイーン・ヤマニンゼファー・リトルココン

 

 マンハッタンカフェやアグネスデジタルは卒業後も中央トレセンの近くで生活しているが、そうではない者も──海外を拠点にしている者も──多い。特定の時期にだけ急増する目撃例を偶然で片付けるのは無理があるだろう。

 デジたんが毎年有給とるってよっぽどだぞ。

 

 また上記は『夏の時期に複数年にわたって確かな目撃情報があるウマ娘』()()なので、ここに名前が無い=不参加とは言い切れない。

 『ある年だけ目撃されたウマ娘』も挙げるならリストはもっと長大になり、とても全ては挙げられないが、そこにはアーモンドアイハイセイコーなども含まれる。

 

 この集まりは、アナグラワンワンがドリームトロフィーからも引退するまでの約15年続いたらしい。いや長ぇよ30手前まで走り続けるってなんなんだよUMA娘でしたね!?

 

 既に終わって随分経つが、詳細は今も不明。

 映像化とか……しないんですか……?

 

 孫世代


 

 詳しくは個別記事を参照のこと。

 

→オウゴングボロ

 最初にデビューした孫世代。

 ゴールドシチーのように美しく、テイエムオペラオーのように闊達自在、そしてハルウララのようにレース好き。ローテの短さは祖母に匹敵するが戦績は振るわなかった。ただし強い雨でバ場が重く湿ると必ず完勝する。

 愛称はグボたん。

 

→ハガンコンゴウ

 グボたんの従妹。

 赤みの強い栗毛の持ち主だが、レース中は稲妻のような黄金に輝く。これは2代目UMA娘……と思われたが、本人は『非常識な人とUMA娘が嫌い』と公言し、コンゴウと呼ばれることも強く拒んだ。そう言いつつクラシアラ6冠(桜花・皐月・オークス・東京優駿・秋華・菊花)を全て走って4つ勝っている。

 ローテも勝率もかなりUMA娘だが、そのことには触れないよう注意しよう。愛称はハガンちゃん。

 

→シオ

 グボたんの妹でハガンちゃんの従妹。昔から2人に溺愛されてきた白毛ちゃん。

 デビュー前なので実力のほどは定かでないが、孫世代のレース人生に口出ししてこなかったアナグラワンワンが『この子はサキさんにしか任せられない』と高齢の恩師に頼み込んだらしいのでヤバい予感しかしない。

 

 

 掲示板


145112:名無し

シオちゃんのデビュー戦からほぼ1日経ったのに個別記事もここも更新されてないの? なんか初戦の動画も観れないし

 

145113:名無し

>>145112

更新が無いのは単に大差勝ち過ぎて脳が灼かれてるだけ

動画については……その、テンション上がりすぎたのかゴール後に体操服を脱ぎそうになってな……

 

145114:名無し

別にへそチラくらい隠すほどでもなくね とは思うが

脅しとも取れる“お願い”を出した祖母が怖いので現地民も話題にしないという……そういや金剛の勝負服も肌は見せない感じだったなぁ

 


 

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※続きません。

(ゴッドイーター未プレイの方へ)
 あちらの世界に居た元々のシオは、人の姿をとったアラガミです。人間向けの服が肌に合わず、専用の服を作るまでは裸に近い格好で過ごしていました。
 ウマ娘のシオはそこまでひどくありませんが、初めての公式戦でシオソウルが高まったせいで体操服が不快になったようです。チクチクやだー!
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