下北沢のドラマー、『世界』と出会う   作:ツケマツゲ

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コロナにかかってしまったよッ!!
しばらく間空いてゴメンネ…。シンドカッタヨ…。それはそうと皆さん感想ありがとうございます!返信こそしないもののちゃんと全部読ませていただいております。いいなと思った意見とかもあって今後はそういうのも参考にするかもです!


この世の隅っこで絶頂したい…


後藤ひとり、路上に絶頂ボス

 

 

 

 

「みなさーん!!今からライブしまーす!無料なんで暇なら見て行ってくださーい!」

 

「ぎやぁあぁああぁああぁああ△〇□×~~~~~!!!!!!」

 

 

その日、いつになく後藤ひとりは、発狂していた。遡ること数日前、同じバンドメンバーからチケットノルマを渡されたことが始まりだった。何を隠そう、後藤ひとりは空前絶後のコミュ障である。それはもう日頃から話すのは同じバンドメンバーか家族のみ。そのバンドメンバーに関しても自ら喋りかけたわけではなく偶々の縁。学校では完全孤立状態だった(喜多は除く)。

そんな、一人に降りかかった『チケットノルマ』という厄災。というのもこのチケットノルマは枚数が五枚で、当然同じバンドメンバーにチケットは渡せない。そうなるとひとりがチケットを渡せるのは家族のみとなる。

父、母、妹、犬。ただでさえ少ない選択肢にぐにゃぐにゃになるひとりだったが、当然犬は選択肢としてどうか、と母に言われ、妹も年齢的に連れていくことは不可能である。

いやまあさすがに私もわかってたけどさ…と思いながらも変に強がりを見せ、親の友達を連れてくるという案を断り、そこらをうろうろしていたわけだが。

 

昼間っから酒カスに絡まれたわけである。

 

話を聞く限り、どこかのバンドでベースをやっているっぽいこの女、廣井きくりは昼間からえげつない量の酒を飲み散らかし、音楽に対し真面目な雰囲気を醸し出したかと思えば自分のベースを居酒屋に置いてくる始末。しかもなぜか自分も連れてかれるという状況だった。

 

そして、少し落ち着いてきくりに昼間っから出歩いていたわけを話すとなぜか路上ライブをするときくりが言い出し、気づいたら機材やらがすべてそろい、路上にて集客までしだした。

 

えまじでっ?知らない人に見られながら?外でギター弾いたこともないのに?一緒に演奏するって言っていたこのきくりさんでさえ今日初めましてなのに?

 

とりあえずひとりは、手元の紙でライブの看板を作っているきくりに胸の内を話した。

 

「外でギター弾いたことがない?そんなに怖いなら目つぶって弾くとか~?なんて」

 

(あっ、それならいけるかも…)

 

目をつぶれば、いつも手元が見えない暗闇で弾いていた環境を再現できると気づいたひとりだったが

 

「でも一応言っとくけど、今目の前にいる人たちは君の戦う相手じゃないからね~。」

 

ボロロン、とベースの唸る音がきくりの手元から響いた。

 

「敵を見誤るなよ」

 

「え?」

 

 

敵?敵ってどういうこと?

 

きくりから言われたその言葉が何度もひとりの頭で繰り返された。視界の端にはすでにひとり達の前で待機している人がちらほら映っている。おそらく自分たちの演奏を待っているのだろう。

不安に駆られながらもぼーっとした意識でギターの調節をする。

自分の敵ってどういう?

 

その時、考えがまとまらない状態で立っているひとりに声がかけられた。

 

「ほう、路上ライブか。君達が弾くのか?」

 

「うぇッ?」

 

「そうなんですよ~。私達二人だけなんでギターライブなんですけど~」

 

不意に声を掛けられ振り返ると、そこには一人の外人が立っていた。

 

身長は外国人の割には少し低め、日本人男性の平均身長ぐらいだろうか。服装は薄紫のセーターニットでズボンは濃い紫のカジュアルパンツ。髪の色はひとりと同じサクラ色だが所々緑色の斑点があり、見た目だけでいえばこの場の誰よりもロックだった。

 

「よければお兄さんも見て行かれますか~。無料ですよ~。」

 

「そうか。祭りはもう少し経ってからのようでな、暇なんでせっかくなら見ていくとしよう。」

 

「やった!ありがとうございます~」

 

旅行客だろうか、祭りの前の時間つぶしとしてライブを見ていくといったこの男はきくりと全く違和感を感じない日本語で会話していた。

 

()()()()()()()()()()()()()

 

(ひぃいいいぃぃ~!!!な、ななななにっこの人ずっとこっち見てくるんだけど~!!!!)

 

まったく理由が分からない。果たして自分がこの人に何かしたのだろうか。いやでもこんな奇抜な外国人の人一度あったら忘れないはず(ピンクジャージのお前が言うな)。というかめっちゃ見てくるじゃんひえっ…。

 

 

訳の分からないことが短時間で起き、軽くパニックになるひとりであった。

 

 

 

 

 

 

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立ち寄ったのは偶々だった。

ホテルにチェックインしてから速攻この場に来たわけだが、随分と速かったようで祭りはまだのようだ。周りを見ればそれなりの人が会場に向けて足を運んでいるようだがおそらく場所取りだろう。自分はそこまでする気はないので近くのショッピングモールで時間でもつぶすか。

そう考えたディアボロは大衆とは逆方向に足を運んでいた。夕日が近くの海に反射して輝いている。故郷ヴェネツィアの夕日と同じ色で、土地は違えどこういうのは変わらないなと普段なら絶対考えないようなことを思い。

 

橋の下でギターをいじっている少女たちを見つけた。

近くには急ごしらえで作られたライブと書かれている看板が目に入った。おそらく路上ライブだろう。特に用事もなかったディアボロはふかく考えずにその二人組に近づいた。

と、その時なぜかディアボロは全身ピンクジャージの少女に目がいった。

 

(なんだこの小娘は…?全身ピンクのジャージとはずいぶん攻めたセンスしているじゃあないか…。)

 

自分のことは棚に置いておいて、目に留まった少女に対してディアボロは珍しく興味がわいた。見た目のこともあるが、この妙にオドオドした少女が勇気のいるような路上ライブをするということに、ひどく違和感というか珍しい感じがしていた。

 

 

「ほう、路上ライブか。君達が弾くのか?」

 

 

「うぇッ?」

 

「そうなんですよ~。私達二人だけなんでギターライブなんですけど~」

 

詳しく答えた妙に酒臭い女の話を聞きながらもディアボロは少女のほうを見ていた。自分の問いかけにひどく驚いている様子を見るに、やはりこの少女は大衆を前に路上ライブをするにはかなり向いていない、内気な性格なのだろう。

 

 

面白い、そう思ったディアボロは少し話を聞くことにした。

 

「君はもしかしてバンドマンなのかな?」

 

 

 

 

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「君はもしかしてバンドマンなのかな?」

 

「は、はいぃ。下北沢でバンドやってます…」

 

ななにこのひと、話しかけてきたんだけどっ!

どうやら自分に興味を持ったらしいその外人はすこし笑いながらひとりに質問してきた。

いやいやいやッ。ただでさえ話すのにも緊張するのにがっ外人さんとって!!というかさっきからきくりさんめっちゃニコニコしながらこっち見てる…。

 

横を見るとベースを触りながらこちらを見ているきくりがいた。なぜかうれしそうな顔で。まるで自分の人見知りの娘が頑張って話しているのを後ろから眺めているお母さんのようだ。

 

「ほう、失礼を承知で言うが。君からは路上ライブをするほどの大胆さを感じない。何か理由があったりするのかな?」

 

「あ、はい。今度のライブのチケットノルマがありまして…。そ、それをきくりさんに話すと、路上ライブで宣伝しようということになりまして…。」

 

「慣れないことをしようとしたわけだな」

 

 

あっ、どうしよう…。この人から見ても私オドオドしたように見えたのかな。まあでもそりゃそうだよね…。最近色んな事が起こってちょっと成長した気になっていたけど…。

 

外人の言葉に、ひとりのマイナス思考が加速する。

実際ひとりはここ数週間で今までの人生からは考えられないほど人と接していた。学校で友達を作ることを追い越してバンドに加入しさらにはライブハウスでアルバイトという、高校入学前の自分に言えばまたいつも道理の妄想か…。と乾いた笑いをかけられるような目覚ましい進歩を感じていた。

だが、状況が目まぐるしく変わっただけで、自分は根本的に何一つ成長していないことにひとりは気づいた。

これまでに起きたことだって自分は受け身で、降りかかってきた難題を周りの人に助けてもらって何とかやり過ごしてきただけ…。バンドのメンバー達の足を引っ張りたくなくてここまで頑張ってきたけど、このままじゃいつかダメになるんだろうな…。そりゃ私も人と普通に喋ったり人前で堂々としていたいけど、今もギターを人前で弾くってなったら怖くて目を瞑ろうとしているし…。

 

自分の意識が悪い方向にいっている、体が岩のように重くなっていく、視線が自然と下に行って自分の靴のつま先が見えた。

 

今横のきくりさんはどんな顔しているのかな。集まってくれた人には悪いけど走って帰ろうかな…。

 

ひとりは、この場から消えてしまいたくなった。

 

そんな自分の視界に目の前の外人の靴が入ってきた。一歩前に進んだのだろう。

 

「君、名前は?」

 

「あっ、ご、後藤ひとりです…」

 

「そうかひとり。これはあくまで…私の考えなのだが、恐怖というものは思いもよらぬ過去からやってくる…。」

 

「え…?」

 

突然に語りだしたその男の言葉に、ひとりは顔をあげた。

 

「今までの失敗した過去が、君の歩みを止めている…。違うか?えぇ?」

 

「あっは、はいぃ」

 

(きゅ、きゅうになに?ちょっと怖い…。)

 

結構な距離で自分を見つめているその男はコミュ障のひとりには少々きつかったようで、思わず一歩下がってしまった。だが、心のどこかで耳を傾けている自分がいることにひとりは気づいていた。

 

「どんな人間だろうと…一生のうちには「浮き沈み」があるものだ『成功したり』『失敗したり』…。無論私にも過去からくる恐怖がある。君みたいに隠れたり逃げたりすることなんてしょっちゅうだ」

 

「え?そ、そうなんですか…?」

 

男の意外な言葉にひとりは食いついた。ひとりにしては珍しい、初対面の人に対して恐怖を忘れて話を聞こうとする姿に、横にいたきくりは数時間の間柄ながら驚いた。

 

(ありゃ、ひとりちゃんが食いついた。こりゃ珍しーや)

 

そう思ったきくりもこの男の話には興味があった。目上の、それも外国人の言葉にはなぜか引き込まれる何かがあった。まるで大統領の演説のように、あるいは人々を感動させる映画のようにひとりに寄り添って話す男に、周りの祭りの客でさえその男に焦点を当てていた。

 

「だが同時に…人の成長とは……未熟な過去に打ち勝つことだとも思う」

 

「未熟な過去に…」

 

「そう。恐怖というものは打ち砕かなくてはならないものなのだ…。君の場合、それは今なのだ。絶対に乗り越えなくてはならない!それが「生きる」という事なのだ!」

 

「で、でも「ここで逃げたら・・・『誇り』が失われる」ッ!」

 

自分の言葉を遮るように男は言葉を繋いだ。男の長い髪が風に揺らされる。周りの人が、音が完全にその男に集中している光景に、ひとりは引き込まれた。

 

「君の場合、誇りとは何かな…?ここまで君を押し上げてきたものは…なんでもいい。心に思い浮かべろ」

 

誇り…?誇りって何だろう?

私にとって…やっぱり虹夏ちゃんとかかな…。バンドに誘ってもらったし。いまこうやってチケット売っているのもそのためだし…。

 

そう考えていると、たまたま指が当たったのだろう。自分のギターの弦から高い音がポロンとなった。

 

あ、そうだ…。ギター…。

 

中学一年生の時に人気バンドのメンバーの陰キャエピソード聞いて、始めたんだっけなぁ…。ギター弾けたらこんな私でも友達出来るかなーなんて思ってお父さんにギター借りて…。

でもそれで、いろんな曲が弾けたりすると結構楽しくて。毎日いっぱい弾いて…。そうだ…。

 

「…ギター…。そうだ。私の誇り…。ギッ、ギター。というか、音楽です!」

 

そうだ、私。ギター弾くのがとても好きで、最初は友達が欲しくて始めたけど、ここまでこれたのも音楽のおかげだった。

 

「しかしッここで逃げたら・・・その『誇り』が失われる…」

 

「ひとり。ひとりよ…。これは「試練」だ。過去に打ち勝てという「試練」とオレは感じ取った」

 

これは、試練。

 

私が成長するための試練。私一歩踏み出すための…。

 

男の人が一歩下がった。色んな人が私たちを見ている。そっか、みんな見てくれるんだ。そりゃ色んな人に見られるのはやっぱり怖いけど…。

 

でも、弾きたい。伝えたい。私の、音楽をッ!!

 

 

 

 

 

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えぇ?おい。いい顔になったじゃあないか…。

 

 

ディアボロは満足そうに、真面目な顔してギターを持つひとりを見てそう思った。

(最初はビクビクと小鳥みたいに怯えていたが…。こいつは似ている!俺やドッピオにッ!!)

 

最初はただの興味だったが、なんとなく自分達に似ている何かを感じ取ったのだろうな。とディアボロは懐かしむようにひとりを見た。実際はディアボロやドッピオは色んな連中から命を狙われているため、ひとりの陰キャっぷりとは訳が違うのだが。

 

ただの息抜きのための旅行だったが、なかなか面白いやつと会えたな。年は自分の娘と同じぐらいだが、あいつは成長を感じるというにはあまりに会ってなさ過ぎたし。それについて幹部のブチャラティから苦言を呈されたしなぁ。新入りのジョルノジョバーナとかいう奴はなんか絶対俺の立場を狙っているし。この頃の年のやつは何考えているのかわからないって印象だったが、随分とわかりやすくてかわいいじゃあないか。

 

周りのやつらが覚悟決まり過ぎてて感覚がマヒっていたディアボロだったが、やはり成長とは見るのもするのもいい…。と耽っていた。そして…。

 

~♪

 

音が、なり始めた。

 

_________________________

 

 

 

 

 

後藤ひとりは引っ込み体質のいわゆるコミュ障である。人と喋る経験も碌になかった訳だが最近は随分色んな経験を積めたと思う。

成長っていうのは何なのかまだ分かりかねているけど。でもそれでも。

 

(ひとりちゃん目が!いい音鳴らしてんじゃん。ひとりちゃんこんな風に演奏するんだなぁ)

 

バンドのみんなにッ。何より私のロックに!!

 

恥じるようなことはしたくない!!

 

はじめから敵なんていなかった!これは!!試練だ!

 

本来なら目を閉じたり、はたまた急に変われることなんてできないと、片目だけ開けて演奏するはずだった後藤ひとりの目は。

完全に開かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

_________________________

 

「あの!」

 

大きな拍手に包まれながら、ひとりは高鳴る胸の鼓動を聞いていた。色んな人が私を見ている。でも…。楽しかったな。と息を整えているひとりに、先ほどの観客の女の子二人組が声をかけてきた。

 

「は、はい!」

 

「このライブのチケット買ってもいいですか?」

「二枚下さい!」

 

「え、えぇぇぇ!!」

 

(チ、チケット買ってくれるの!!)

 

演奏している時はチケットノルマのことなんて忘れていたが。そういえばそんなこともあったなという感情と、さっきの演奏で買ってくれる決心をしてくれたんだ!という感情が同時に脳にはいってきたひとりは嬉しさを隠すこともなくチケットを渡した。

 

「さっきの曲、ライブの時も演奏しますか!」

 

「は、はい!」

 

 

珍しく色んな人に囲まれながらも嬉しそうな表情のひとりに、きくりは目線を変えながらニマーッとした表情で横に立っていたさっきの外国人に話しかけた。

 

「いや~最初はどうなるかと思ったけど、いい演奏できてよかったね~ひとりちゃん。ネッ、あなたもそう思ったでしょ?」

 

急に語り替えられたディアボロはンッ、と答えるとやはりひとりを見た。

 

「成長した、ということだな。おれは後藤ひとりを大して知らんが、それでも試練に勝ったということは…俺にも分かる」

 

「そうだね~。お兄さんもいい事言ったじゃん。ひとりちゃんお兄さんの言葉で変わったよ~」

「ふん、お兄さんという年でも無いのだがな。お前らとそう変わらない年の娘もいる」

 

「…。え、まじ?」

 

ご機嫌にパック酒を飲んでいたきくりがそれを聞いて硬直したのと同時に、ひとりがディアボロに気づいて駆け寄ってきた。

 

 

 

「あっ、あの、さっきはありがとうございました!あなたのおかげで最後まで演奏できて…。そ、その私今まで人前で演「チケット」…え?」

 

「チケット…まだ一枚余っているんじゃあないか?さっき見てた感じ四枚売れてたろ?良ければ一枚…買わせて欲しいんだが…。どうだ?」

 

ただでさえ四枚も売れたのだ。ひとりとしては大満足の結果に終わったと思い、最後の一枚は家族にでも渡せばいいかと考えていた。だが、ここまで見てくれたこの人にチケットを買ってもらえるならそれを拒否する理由はなかった。

 

「あ、あります!!あと一枚!ああ、ありがとうございます!」

 

「よかったね~ひとりちゃん。チケット全部売れたよ~!」

 

喜んでいる二人を尻目に、ディアボロは思った。

 

滞在日数、一か月ぐらい伸ばすのもありだな、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________________________

 

 

 

 

 

ライブ当日。外は生憎の大雨で、客の入りも普段と比べればかなり減っていたが、それでもディアボロはライブハウスに足を運ぶ価値はあると判断し、STARRYまで来ていた。

よく見るとこの間路上ライブの際にひとりと一緒に演奏していた妙に酒臭い女が店の端っこで店員に絡んでいた。

 

(確かあの娘のバンドは一番最初に演奏するんだっけか…。客の入りが少ない事に日和ってんじゃあないのか…?)

 

あの性格ではこの客数を見て落ち込みそうではあると思っていた所で、舞台のほうから何人かが出てきた。暗くてよく見えないが、薄っすらと動くピンクが見えたので彼らがひとりのバンドメンバーなのだろう。

 

少し時間がたって舞台の証明がついた。さっきまで暗かったのでディアボロは思わず目を瞑ってしまった。

 

「初めましてッ結束バンドです!本日はお足元の悪い中お越しいただき、誠にありがとうございました!」

 

誰かが挨拶をしている、というところでようやくその明るさにも目が慣れてきた。始まりの挨拶を聞き流しながら目を開けると。

 

「なっ」

 

そこには

 

(なんだッあれは!!)

 

より具体的に言えば、奥のドラマーの後ろに立っている

 

(いやッ!!『何か』は分かる!俺は知っているッ!)

 

黄金の幽波紋(スタンド)が見えた。

 

(なぜこんなところでスタンド使いがぁ~~~~!!!!)

 

これがディアボロの奇妙な日本旅行の始まりである。

 

 

 




原作との相違点はボッチがライブ中に両眼を開けてちゃんとライブするところです。
にしてもディアボロさん、ちょっといい事言ったと思えばいつもの惹かれあう法則を完全に忘れてました。ディアボロさんには今後色んな説明とかしてもらいます。ディアボロさん私の大のお気に入りなので。
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