リュウのラーニング大冒険   作:トッシー

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ブレスオブファイア3は今やっても神ゲーだと思います。




ラーニング1

「ここ、どこだ?」

 

リュウは当たりを見渡して呟いた。

青い髪に青い瞳の青年は空を仰いだ。

太陽の光が自身の身につけている鎧に反射して煌めく。

思わずリュウはドサリと肩にかけていた荷物を落とした。

 

 

自分は転送装置を使って移動したはずである。

ならば周りは転送装置の設置された機械の部屋である筈だ。

しかし視界に映る景色は青々と茂る木々が立ち並び、冷たく吹き抜ける風に潮の香りが漂う。

海が近いのだろうか?

そもそも何故、自分一人しかいないのだろう。

転送装置には仲間たちと入ったはずなのである。

ならどうして周りには仲間がいないのか?

リュウは久しく忘れていた孤独を感じて冷や汗を流した。

 

「ニーナ!レイ兄っ!モモさん!」

 

リュウは仲間たちの名前を呼んでみるが返事は帰ってこなかった。

 

「ペコロス!」

 

やはり返事がない。

 

理屈は分からない。

どうやら自分だけが、転送装置の事故によって他の場所に転送されてしまったようだ。

しかも子機である転送装置の無い場所に。

 

「つまり、帰れないって事か…」

 

リュウは少し寂しそうに溜息を付いた。

皆のことだから心配はないだろう。

例え自分のように事故で何処とも知れない場所に送られていたとしても…。

何しろ女神ミリアと共に戦った仲間たちだ。

一人一人が正に一騎当千の実力者だ。余程の事がない限り大丈夫な筈だ。

 

「ならばやることは一つだな」

 

リュウは荷物を持ち上げると歩き出した。

 

 

 

ザバァンッ!!

大波小波が何度も島の崖に押し寄せる。

 

「……フィーーーーッシュッ!!!」

 

リュウは今、釣りをしていた。

潮風を頼りに海までやって来たリュウは趣味と実益を兼ねた釣りを堪能していた。

釣りを初めて既に数時間、リュウの脇には魚いっぱいのバケツが4つ。

元気よくビチビチと跳ねていた。

先程から釣れる魚の全てはリュウが未だ見たこともないものであり、釣り師のリュウの心に火を付けていた。

仲間が居ないことなど既に頭の片隅に追いやられ、完全に満喫していた。

 

「大漁大漁♪」

 

リュウはホクホクしながら釣れた魚をバケツに投入する。

何匹か海の魔物が混じっていたがリュウには知る由もない事だった。

 

 

「ここって無人島だよな」

 

バケツに入りきらなくなった為、小さな魚はリリースし釣りを終了したリュウ。

彼は魚の入ったバケツを下げて散策していた。

島の外側をぐるりと歩いたが、どうやらそれ程広い島ではないらしい。

リュウの知らない見たことのない魔物の姿も何度か確認している。

当たりからはリュウの様子を伺うような視線を感じるのだが人のものではない。

これもモンスターだろう。

 

「しかしこれだけ歩きまわっても全く襲ってこないとは、この島の怪物は大人しいんだな」

 

リュウは常に警戒しながら歩く自分に苦笑する。

当たりからは殺意は愚か敵意すら感じないのだ。

身構えている自分が馬鹿らしくなってきた。

その時だった。

ガサガサと茂みから何かが飛び出してきた。

小さな黒い茂み、いやツンツンの黒髪だった。

 

「ああぁっ!?やっぱりっ!人間だ!俺以外の人間っ!?」

 

現れたのは小さな少年だった。恐らく十歳にもなっていないだろう。

あどけない表情とリュウの腰あたりまでの身長。間違いなく子供だ。

どうやら無人島ではなかったらしい。

 

「キメラの言ったとおりだった…、本当にいたんだ」

 

上空で禿鷹の様な魔物が旋回している。

おそらくあれがキメラだろう。

 

「君は?」

 

リュウは少年に近づくが、少年は驚いたようにビクリとすると回れ右で後ろを向いた。

 

「じいちゃんっ!じーちゃんっ!!」

 

そして猛ダッシュ。

結構なスピードで走り去っていった。

リュウはそんな少年の後ろ姿を唖然と見送った。

 

「……まいったな」

 

それにしてもあの男の子、なんだか懐かしい感じがしたな…。

子供の頃ティーポに会った時みたいな。

リュウは取り敢えず少年の後を追って見ることにした。

 

 

 

ここは南海の孤島デルムリン島。

別名、怪物島とも呼ばれている無人島だ。

嘗て世界征服を企む魔王の手下だった邪悪な怪物達。

現在は魔王は倒され、その邪悪な意志から開放された怪物達は争いを避けるために移り住んだ島だ。

 

デルムリン島の中心、そこに建つ簡素な作りの家。

先程リュウから逃げた少年が、家の中に飛び込んでいった。

 

「じいちゃん!じいちゃん!!」

 

「なんじゃダイ、騒々しい…、まじめに呪文の修業をする気になったのか?」

 

そこにいたのは少年、ダイの祖父ではなく年老いた怪物だった。

杖を手にした怪人、奇面道士のブラスはこの島の長老であり、ダイの育ての親だった。

 

「に、人間っ!この島に人間が来たんだよ!」

 

「な、何じゃとっ!?それは本当か!?それで人数は!?」

 

「う、うん…一人だったよ。何か見たこともない格好してたけど…あと剣を持ってたから戦士だと思う」

 

怪物を退治しに来た戦士だろうか?

だとしたら一大事だ。島の住人全体に招集をかけるべきか?

しかし相手は一人、唯単に迷い込んできただけならば…。

 

「あのう…、すいませーん」

 

呼びかけられて振り向くと、そこには青い髪の青年がバツの悪そうな顔で覗きこんでいた。

 

「な、なんじゃお前はっ!?ダイの言っていた人間か…っ!?」

 

「うわっ!?もう来たっ!」

 

「こっちに敵意はないよ…、ここを脅かす気はない。良ければ話を聞かせて欲しい」

 

リュウの言葉にブラスとダイは顔を見合わせた。

これが後の勇者、竜の騎士ダイと竜族の勇者リュウの出会いだった。

 

 

 

「なるほどのぅ…、気がついたらこの島に…?」

 

「ああ、信じられないかもしれないけど、俺自身、何が起こったのかまだ把握できてないんだ。ここは一体?」

 

「ここはデルムリン島。怪物達が人間との戦いを避けて移り住んだ島じゃよ」

 

「そうか…、やはり聞いたこともない場所だ」

 

リュウはブラスが出してきた地図を眺めながら溜息を付いた。

 

「ピピィ!ピィピィ!!」

 

「あ、ゴメちゃん!」

 

窓から飛び込んできたのは金色に輝く羽の生えた何か。

愛らしい声を上げてダイの周りを飛び回る。

 

「何だコイツは?」

 

「ああ、ゴメちゃんといってな。わしらの家族じゃよ」

 

「へぇ…、可愛いなぁ。よろしくなゴメちゃん」

 

何でも幻の珍獣、生きた宝石とも言われる怪物でゴールデンメタルスライムいうらしい。

ダイにブラス、そしてゴメちゃん。話をしてみて分かったが、みんな好感の持てる者達だ。

リュウは女神ミリアや竜族の事は伏せて冒険の話を。

ダイ達は島での暮らしを互いに話した。

特にダイとはすぐに打ち解けて、仲良くなった。やっぱり何か懐かしい感じがする。

 

 

リュウの予感が正しければ此処は自分の世界とは異なる異世界というところだろう。

簡単に帰れるとは思えない。

 

「仕方ないか…それに丁度いい機会だ」

 

「どうしたんじゃ?」

 

「ブラスさん、ダイくん。俺をこの島の仲間に入れてもらえないか?」

 

「え、ええぇっ!?」

 

「お主、人間の町に行きたいとは思わんのか?」

 

「いえ、それ程は…?それにこの島は凄くいいところだ。気に入った」

 

「ほんとに!?本当にここで暮らすの兄ちゃん!?」

 

「ああ、君らさえ良ければ」

 

「じいちゃん!」

 

「そうじゃな。ダイも他の人間と接しても良い頃じゃ」

 

「それじゃあ」

 

「うむ、リュウとやらわしらはお主を歓迎しよう」

 

「やったああああっ!!」

 

ダイは飛び上がって喜んだ。

こうしてリュウはデルムリン島に受け入れられて島の住人として暮らしていくことになった。

 

 

 

そしてリュウの行動は早かった。

勝手に自分のパーソナルコーナーを作り、ダラダラと日々を過ごし始めた。

大地の精霊が逐わすという洞窟。リュウは洞窟の前にテントを張った。

いざとなれば雨風も凌げるし海も近い。不満はなかった。

嘗てガーランドから竜族や自分の事を知りたくはないかと問われた時、「どうでもいい」と答えて、ガーランドを仰天させた時と同じ態度。

ゴースト鉱から目覚めて今まで、戦いの日々だったリュウは平和を満喫していたのだ。

仲間の事は気になるが、今は自分の人生を楽しもうと決めた。

 

 

この島でのリュウは基本的にダラダラしている。

好きな時に起きて好きな時に眠る。ダメ人間のような暮らしだ。

そんなリュウにも島での仕事はあった。

それが釣だった。

リュウが釣った大漁の魚はダイの家の食卓に並ぶ。

ダイも怪物達が捕ってきた果物や木の実をリュウに分けてくれた。

 

 

ある日、リュウはいつもの様に島をぶらついていた。

思いのままに島を歩き、ダイの家までやって来る。

 

「お、今日もやってるな」

 

リュウの視線の先ではブラスとダイが向き合って難しい顔をしていた。

 

「火炎呪文(メラ)!!」

 

ダイは手を突き出して叫ぶ。

するとその掌にマッチの様な火が現れて、直ぐに消えた。

 

「ばっかも~~ん!!」

 

「あいてっ!?」

 

ゴチン!と叩かれてダイは頭を押さえる。

 

「何度言ったら分かるんじゃ!集中力が足りん!」

 

「だってじいちゃん、何度やったって無駄だよ。俺、魔法の才能ないもん」

 

ダイは涙目になりながら膨れ上がったタンコブをさすった。

 

「ええいっ!情けないっ!お前は殆どの呪文との契約を成功しておるんじゃ!出来ない筈なかろうっ!もう一度手本を見せる」

 

ブラスは空に向かって杖をかざすと呪文を唱えた。

 

「火炎呪文(メラ)」

 

杖の先に掌大の火球が出現、高速で撃ちだされた。

ブラスはダイの為に次々と自分の魔法を説明しながら放っていく。

リュウのその様子をじっと見ていた。

 

「へえ、この世界の魔法って契約して使えるようになるのか?スキルノートに記録しとこ」

 

リュウは怒られて涙目になっているダイを尻目にブラスの使った魔法をちゃっかり身につけていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く?

 

本日のラーニング

 

メラ メラミ ホイミ ベホイミ キアリー

 

リュウ

 

レベル:80

 

装備 

 

ドラゴンブレイド ドラゴンアーマー ドラゴンシールド ドラゴンヘルム 竜の涙

 

皇帝の剣 グミオウの剣 テイルウィング 命の鎧 武神の籠手 愛の腕輪 

 

シャーマンリング

 

スキル

 

竜変身

リリフ アプリフ トプリフ リフラル リフレスト

ヤクリ ヤクリフ リバル

カテクト ミカテクト パリア

テラブレイク

 

オーラバリア セブンセンシズ 大防御 シャドウウォーク

けっかい 気合いため 魔法ため スーパーコンボ

マジックボール オーラスマッシュ バトルソング キリエ

やる気なし ねる

 

BOFⅢの主人公。

青い髪に青い瞳。

女神ミリアを討ち取った後、仲間たちと旅立つ。

その後、知らず知らずのうちに異世界の孤島デルムリン島に迷い込んだ。

温厚で心優しい竜族の青年。

文字通り神々が恐れる程の世界を滅ぼす事が出来る力をその身に秘めている。

趣味は道具収集と釣りで腕はかなりのモノ。

戦闘では相手を観察することで技や魔法をラーニングする事が出来る。

切り札は竜変身『カイザードラゴン』と『ウォリアセカンド』。

最後の戦いを終えて燃え尽き今ではすっかり面倒くさがり屋の『やる気なし』。

しかし釣りには乗り気でやる気。

見た目は16、7歳くらいだが年齢不詳。

リンゴが好物で何時も持ち歩いている。




ラーニングって良いですよね。
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