リュウのラーニング大冒険   作:トッシー

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ラーニング5

ベンガーナの街で始まった魔王軍との戦い。

リュウは鳥人のドラゴンライダーと相対していた。

 

「俺様は魔王軍超竜軍団…、竜騎将バラン様に仕える竜騎衆が一人!空戦騎ガルダンディー!!」

 

ガルダンディーと名乗った鳥人は自身の翼に手をやると、その羽を毟り取った。

 

「くらえぃっ!!」

 

そしてダーツの様に投げる。

フェザースラッシュ―、

その羽根の数は4、5枚。

羽根の刃が空気を切り裂きリュウへと殺到する。

 

トス、トス!

 

そんな音をたててリュウの衣服の上から羽が突き刺さっていく。

 

「ケケケ!これでテメエは終わりだ!人間如きにその羽は抜けん!ジワジワと嬲ってルードの餌にしてくれるっ!!」

 

「いや俺の身体には刺さってないから」

「なぁっ!?」

 

リュウは何事もなかったかのように羽を引き抜いて宙へと投げ捨てる。

ガルダンディーがその光景に唖然とした。

何故ならフェザースラッシュは自身の切り札とも言うべき業だ。

その羽の餌食になった者は、羽を抜くことも出来ずにジワジワと生命力と魔法力を奪われていくことになるのだ。

力の強い戦士や武道家でさえ簡単には抜けない恐るべき技。

それを簡単に抜く、いやそもそも刺さっていなかったなど有り得ないことなのだ。

ガルダンディーのそんな隙をリュウは見逃さなかった。

凄まじい速さで空戦騎に肉薄すると見せかけてスカイドラゴンのルードに向けて“命令”を下した。

 

「街から離れろ!」

 

GAAAAAAッ!!!

 

それは了承の意思を示す声。

相棒の答えにガルダンディーは悲鳴にも似た叫び声を上げた。

 

「な、なんだとぉっ!?」

 

このまま街で戦うのは拙い。

リュウの思惑通り、スカイドラゴンは街の上空から離れ城壁の外に見える湖の方へと飛ぶ。

 

「おい!どうしたんだよルード!俺の言うことがわからねぇのか!」

 

ガルダンディーは愛竜を追いかけながら叫ぶ。

その声で漸くスカイドラゴンの動きが止まる。

しかし既にその巨体は街の外に出ており、

 

「うまくいった」

 

リュウはしてやったりといった表情でにやりと笑った。

 

「てめえっ!ぶっ殺して―」「そこまでだガルダンディー」

 

どうやったか分らないが愛竜に手を出されて頭に血が上ったガルダンディーはリュウへと突進する。

しかしその行動を止めるように男の声が空に響いた。

湖のほとり。そこにいたのはガルダンディーと同様、二人のドラゴンライダーだった。

青色の肌と尖った耳が特徴の戦士風の男とトドの貌を持つ重戦士がリュウへと鋭い視線を向けていた。

 

「…っ、ボラホーン、ラーハルト…」

「お遊びはそこまでだ。バラン様は寛大なお方。お前の何時もの遊びも笑って許してくださるだろう…だがっ!」

 

男の眼光に射抜かれてガルダンディーがたじろく。

 

「竜騎衆に敗北は許されんっ!人間の街に攻め込んで攻め滅ぼすどころかその様は何だっ!」

 

「その通り、バラン様も直にもどられる。それに大事の前にその様ではバラン様も失望されるぞ……人間如きに後れを取るとは」

 

「……あー、ちょっといいか?」

 

仲間内での会話にリュウは割り込むように声をかける。

 

「誤解のないように言っとくけど俺、人間じゃないぞ」

 

「なんだと?」

 

リュウの思わぬ言葉に反応したのは青い肌の男。

その容姿から普通に人間ではない事が分かる。魔族だろう。

以前ブラスから聞いたことがあった。

 

「人間じゃねぇだと…てめえっ、だったら何で人間の街なんぞ守る!」

 

「いや普通に便利だろ?買い物とか宿とか…今さら野宿とか嫌だし」

 

だから街を破壊されると非常に困るのだ。

新しい釣り具も欲しいし、珍しい武具にも興味がある。

ベンガーナの住人は好きにはなれないが、それでも見捨ててよい理由にもならない。

寝覚めが悪い上に勇者に憧れている弟分(ダイ )に対して胸を張れない。

魔族の戦士が口を開く。

 

「貴様、いったい何者だ?」

 

ならばお前は何なのだと。

 

「人に名乗らせるならそっちから名乗ったらどうだ?」

 

リュウは魔王軍の情報を少しでも掴もうとする。

もしかしたらダイが魔王軍と関わっているかもしれないのだ。

リュウの記憶の中のダイは、まだほんの子供でとても目の前の敵に対抗できる様な子ではないのだ。

 

 

リュウの問にガルダンディーが、仲間の側に降り立った。

 

「海戦騎…、ボラホーン!」

 

「空戦騎…、ガルダンディー!」

 

「陸戦騎…、ラーハルト」

 

超竜軍団直属の精鋭部隊が名乗りを上げた。

 

「……じゃあ今度はこっちの番だな…俺は言葉よりも行動で示すタイプでな」

 

今度は先程までの様には往かないだろう…。

そう感じ取ったリュウは自身の力を解放する事を選んだ。

この三人は間違いなく連携を取って挑んでくるだろう。

確かにガルダンディーは大した敵ではなかった。

しかし個々の力では及ばなくても力を合わせる事によって、その力は何倍にも跳ね上がる。リュウは仲間たちとの戦いで痛いほどその事実を知っていた。

格下だと舐めて掛かれば痛い目を見る。

 

「…な、なんだこの威圧感は…」

 

「気を引き締めろっ!来るぞっ!」

 

「こ、この化け物が…っ!!?」

 

虹色に輝くリュウの身体とその力の流れに呼応するように揺れる大気。

竜騎衆の三人は各々の武器に力を込めた。

 

体内に宿る竜の因子(ジーン )

多目的広範囲に戦える力を選択、

即ちー

 

≪フレイム≫ ≪アイス≫ ≪サンダー≫

 

「俺は竜族のリュウ…、いくぞ!」

 

―でやあああああああああっ!!!!!

 

その力の一端が解放された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く?

 




また短めです。
すいません。
ハーケンディストールをラーニングしたいw
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