パラディオン外伝 騎士と耳と尻尾の物語!   作:ウルトラ38

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〜前回のあらすじ〜
ミルヒとのお茶会を楽しく過ごした蒼真、だがガレット側では不穏な空気が流れていたのであった


宣戦布告 前編

〜トン、ペラ、トン、ペラ〜

 

お茶会から翌日、ミルヒは早朝から仕事をしていた

 

リゼル:姫様、早朝からお仕事とはあまり健康的ではないように思いますが…

 

ミルヒ:でも、今朝は蒼真と待ち合わせですから、楽しいことの前に出来ることはやっておかないと…あっ!

 

ミルヒは書類を確認しているとあることに気づく

 

ミルヒ:武器の量産、ちゃんと仕上げてくれてますね、しかも予定よりちょっと早く

 

メイド1:はい、商工会の職長達が戦の2連勝に大興奮して頑張ってくれたそうです

 

ミルヒ:職長さん達にご褒美をあげなくっちゃですね♪

 

リゼル:アメリタ助手に、手続きを依頼しておきましょう

 

〜トン〜

 

ミルヒは最後の書類に判を押す

 

ミルヒ:はい!…はい、これで今朝の分、おしまい♪

 

その頃蒼真は裏門で自身のセルクルとミルヒのセルクルのハーラン、そして騎士団の1人エミリオといた

 

蒼真:エミリオさん、この子姫様のセルクルですよねたしか

 

エミリオ:ハーランです、フロニャルド全土でも滅多にいない飛翔セルクルですよ

 

蒼真:へぇ〜、君レアっ子だったんだ〜

 

〜なでなで〜

 

蒼真はハーランを撫でる

 

ハーラン:くぅ〜くぅ〜

 

蒼真:あはは、くすぐったい♪

 

ハーランは蒼真に頬擦りしたと思ったら今度は口を大きく開ける

 

ハーラン:クワァ

 

蒼真:え?

 

〜ガチャ〜

 

ハーランが口を大きく開けたと同時に裏門の扉が開きミルヒが騎士2人と共にやってきた

 

ミルヒ:あっ!蒼真〜!お待たせしました〜♪

 

ミルヒは蒼真を見つけると駆け寄ってきたが

 

蒼真:うわぁぁぁ!?ちょっ、いや、だから…!

 

蒼真はハーランに頭をかじられていた

 

ミルヒ:まぁ!ハーランがこんなに懐いて!蒼真、やっぱりセルクルにも好かれるんですね〜♪

 

蒼真:嬉しいんだけど…できれば、その、助けて…(汗)

 

〜ダッダッダッダッダッ!〜

 

その後蒼真は一度身体を洗い、ハーランに乗りミルヒを乗せると、朝のお散歩に出かけ目的地に向け移動していた

 

蒼真:早朝の早駆けは気持ちいいね!

 

ミルヒ:はい♪

 

〜数分後〜

 

蒼真:うわぁぁぁぁ…!

 

ミルヒ:えへへ、綺麗でしょ?私の秘密の場所なんです

 

蒼真とミルヒはたくさんの花が咲いているお花畑に来ていた、蒼真はハーランからミルヒを身体を支えて降ろす

 

蒼真:姫様はここでいつも何してるの?

 

ミルヒ:そうですね…のんびりお散歩をしたり、お弁当を食べたり…

 

蒼真:それもいいですね〜、でもその前に軽く運動とかどうでしょう?

 

ミルヒ:はい?

 

蒼真:実は昨日のうちに、ちょっと試しておいたんです

 

ミルヒ:…?

 

〜キュイン!〜

 

蒼真は神剣パラディオンをフライングディスクに変える

 

蒼真:いいですか、これを僕が放り投げますから、姫様はそれを取ってきてほしいんです

 

そう言うと蒼真はミルヒから距離を取る

 

ミルヒ:…?はい…

 

蒼真:せ〜の…それ!

 

〜ヒュルルルルル!〜

 

蒼真が投げたフライングディスクは遠くに飛んでいく

 

ミルヒ:えっ!?

 

蒼真:姫様Go!

 

ミルヒ:は、はい!!

 

ミルヒは一瞬戸惑うが、蒼真の指示でディスクを追いかける

 

ミルヒ:ま、待って〜!!

 

ミルヒがディスクを追いかけて行く途中でディスクは徐々に回転を無くしていく

 

ミルヒ:えぇぇい!!

 

〜ズザァァァ!〜

 

ミルヒはディスクを飛び込んでキャッチした

 

蒼真:おぉ!ナイスキャッチ!おっと…

 

ミルヒ:はぁぁ…!

 

ミルヒはとても嬉しそうだ

 

蒼真:姫様〜大丈夫〜?

 

ミルヒ:あ、大丈夫で〜す!

 

ミルヒはその場から立ち上がる

 

ミルヒ:キャッチしたら、どうすればいいですか〜?

 

ミルヒは楽しさのあまり尻尾を振っている

 

蒼真:こっちに投げて〜こう持って、こう!

 

蒼真はディスクの投げ方を説明する

 

ミルヒ:えっと…こう持って…こう?

 

ミルヒは蒼真がやった投げ方を投げずに一度やってみた

 

蒼真:そうそう!

 

ミルヒ:♪こう持って、えい!

 

〜ヒュルルルルル!〜

 

蒼真:お?おぉ!よ〜し!

 

〜ダン!ガッ!ヒュルルルルル!〜

 

蒼真は自身を通り過ぎていったディスクをその場でジャンプし、空中でキャッチし、その場で一回転してミルヒに向かって投げる、ミルヒは途中で減速したディスクと同じスピードで走りしっかりキャッチする

 

ミルヒ:蒼真〜!

 

蒼真:は〜い?

 

ミルヒ:これ、すっごく楽しいです♪

 

蒼真:うん!もっとやろう!!

 

ミルヒ:は〜い!じゃあ今度はうんと強く投げますよ〜!…えぇい!!

 

〜ビュン!ヒュルルルルル!!〜

 

ミルヒは先ほどより強めに投げ、ディスクは高く飛んでいく

 

蒼真:おぉ、これは高い

 

蒼真は走り出す

 

ミルヒ:あはは♪ごめんなさい蒼真〜、頑張って〜!!

 

蒼真:うん!でも流石にちょっと高いかな…パラディオン、フォルム棒、やや長め!

 

〜キュイン!〜

 

蒼真が指輪の状態のパラディオンにそう指示すると、蒼真の両手に普段より長めの棒状態のパラディオンが現れた

 

ミルヒ:あら?

 

〜ガッ!〜

 

蒼真はそれを地面に突き刺し、棒高跳びの応用でジャンプする

 

蒼真:よいしょ!トルネイダー!

 

〜ギュイン!〜

 

今度はトルネイダーを呼び出し乗り空中でディスクを人差し指で回転させながらキャッチする

 

蒼真:それ!

 

〜ブン!〜

 

蒼真はディスクをミルヒに向かって投げ飛ばす

 

蒼真は地面に着地すると同時にトルネイダーを消した

 

蒼真:ありがとう、もういいよ

 

そして倒れてきた棒のパラディオンもキャッチしたと同時に消した

 

ミルヒ:……!

 

ミルヒはそんな蒼真の行動に驚きながらもディスクを両手でキャッチしていた

 

その後、2人は近くにあった木の下でお弁当を食べていた

 

ミルヒ:こんなに走って、こんなに大声を出したなんて…久しぶりです

 

蒼真:あっはは♪

 

ミルヒ:でも蒼真、すごいですね、輝力や紋章術もですがパラディオンもしっかり使いこなしてます!武器化だけじゃなく、分割やアイテム化まで

 

蒼真:なんか、パラディオンが教えてくれる感じがするんだよね、この子ができること、できないこと

 

ミルヒ:それは多分、パラディオンも蒼真を好きになったんですね♪

 

蒼真:あはは、だったらいいなぁ

 

ミルヒ:きっとそうです!

 

蒼真:でも、パラディオンって剣なんだよね?なんとなく剣にできるような気がしないんだけど…

 

ミルヒ:必要な時になればちゃんと変わってくれます、今は必要ないってことなんじゃないかと

 

蒼真:へぇ〜…

 

蒼真は右手の人差し指にはめているパラディオンを見る

 

ミルヒ:私もビスコッティの領主ですから、一応は宝剣の所有者なんですが、まだ一度も目を覚ましてくれたことがないんです

 

蒼真はミルヒの右手を手に取り、ミルヒの右手の人差し指にはめられている指輪を見る

 

蒼真:ビスコッティの宝剣…「聖剣エクセリード」だっけ?

 

ミルヒ:はい、蒼真の「神剣パラディオン」とまだお見せしていない「聖槍レーヴァテイン」、3つで1つ、ビスコッティを統べる物の証です

 

蒼真:へぇ〜、こんなちっちゃい指輪にそんなすごい言われが…

 

ミルヒ:お隣のガレットにも宝剣が3つあるんですよ、「魔戦斧グランベール」と「神剣エクスマキナ」、そして「聖剣エクセリオン」他の多くの国でも三体一対の宝剣が受け継がれてます

 

蒼真:そうなんだ…僕が帰る時には、ちゃんと返さないとね、パラディオンも

 

ミルヒ:はい…

 

蒼真:…でもまた呼んでもらえたら、その時はまた貸して欲しいな

 

ミルヒ:えっ?

 

蒼真はバケットの中に入っていたサンドイッチを一つ手に取り食べる、ミルヒは蒼真の発言に少し驚く

 

ミルヒ:また来ていただけるんですか?

 

蒼真:えっ?一度帰ったら、もう呼んでもらえないの?

 

ミルヒ:いえいえ、そんなことはないんですが…

 

蒼真:じゃあ呼んで!それなら絶対また呼んで!

 

蒼真は食い気味でミルヒに言った

 

ミルヒ:お呼びします…絶対絶対お呼びします!

 

蒼真:よかった〜…

 

ミルヒ:うふふ、こちらこそよかった〜です♪

 

蒼真:うん、ありがとう姫様♪

 

蒼真は感謝の言葉を伝えると、ミルヒの頭を撫でる

 

ミルヒ:あっ…///

 

ミルヒは撫でられていることに気づき顔を少し赤くする

 

蒼真:あっごめん、ダメだった…?

 

蒼真はダメだと思ったのか手をミルヒの頭から離す

 

ミルヒ:いえいえ…あの…ちょっとびっくりしただけです…///

 

蒼真:つづけても?

 

ミルヒ:よろしければ是非…///

 

ミルヒは撫でて欲しいのを堪えきれず尻尾を振っていると、蒼真さミルヒの頭を撫で始める

 

〜なでなで、なでなで〜

 

ミルヒ:〜♪

 

ミルヒは嬉しさのあまり尻尾をさらに振っている

 

蒼真:姫様の髪はふわふわですね

 

ミルヒ:ありがとうございます〜…♪

 

〜スッなでなで、なでなで〜

 

蒼真:ほっぺもすべすべです

 

蒼真は左手でミルヒのほっぺも撫でる

 

ミルヒ:うふふふ、くすぐったいです〜♪

 

蒼真:じゃあこう?

 

ミルヒ:あははは、それはダメです〜この辺をもっと〜♪

 

蒼真:はい、了解であります!

 

そして蒼真はしばらくミルヒのことを撫でてあげたという、さながらその光景はまるで飼い主と愛犬だったw

 

同刻、フィリアンノ城の大浴場には、エクレ、リコ、ユキカゼの3人が大浴場に入っていた

 

エクレ:そういえばユキカゼ、今回の旅はどうだったんだ?

 

ユキカゼ:相変わらずでござるよ〜道中は親方様と隠密数匹でゆっくりした旅にござる〜

 

リコッタ:手紙で旅の報告と狩りの結果だけは聞いていたでありますが…

 

エクレ:肝心の冒険譚をもっと聞かせて欲しいところだな

 

ユキカゼ:う〜ん…それは拙者もめっちゃ話したいのでござるがなぁ〜禍太刀狩りは親方様のわりと内緒の使命ござる、無闇に公害してはならぬと釘を刺されているのでござるよ…

 

エクレ:やはりか…

 

リコッタ:残念であります…

 

エクレとリコは残念そうな顔をする

 

ユキカゼ:でも、それ以外のお話であればいっぱい話してあげると良いと仰せでもござる愉快痛快な旅の話であれば皆の時間がある時にいくらでも

 

リコッタ:聞かせて欲しいでありま〜す!

 

そしてリコ達はユキカゼの旅の話を聞くのであった

 

その頃、朝のお散歩から帰ってきたミルヒは自室でメイドに着替えさせてもらっていた

 

メイド1:姫様、勇者様とのお散歩、いかがでしたか?

 

ミルヒ:楽しかったです♪また明日も行きましょうねって♪

 

メイド1:それはようございました♪

 

〜ピリリリリ、ピリリリリ、ピリリリリ〜

 

ミルヒ:ッ!

 

ミルヒが話していた突如電源を入れニュースを流していた映像版から謎の音が聞こえてきた、映像版にはビスコッティのアナウンサーのパーシィ・ガウディが映っていた

 

パーシィー《こちら!バンネット城前のパーシィ・ガウディです!つい先ほどガレット獅子団領、レオンミシェリ閣下より衝撃的な発表がありました!!と、とにかくその発表の映像をご覧ください!!》

 

映像が切り替わり、バンネット城とレオ閣下が映し出される

 

レオ《4日後より予定していた、ガレット領民の戦闘協議会…この内容を少々変更しようと思う…先のニ連敗に加え、ビスコッティには勇者が召喚され、武勇に名が高きダルキアン卿も帰国した…これをほうったまま国内に籠っていては、獅子団戦士の名折れである…フッ》

 

その時、レオの口元に怪しい笑みがこぼれた

 

レオ《よって、ビスコッティに新たな戦を申し込む!!》

 

マスコミ《おぉ…!!》

 

レオ《急な戦を申し込む手前、ビスコッティが好きにやってくれてかまわん…商工会や個人商店の参加も大歓迎じゃ!》

 

ビスコッティ領民:おぉ…!!

 

レオ《無論、賞金や商品は大量に用意するぞ》

 

領民達:オォォォォォォ!!

 

レオ《みな稼ぎ時じゃ、こぞって参加してくれ!ビスコッティ側の承諾を得次第、チケットの売り出しを開始する、開催まで時間がない故、少々慌ただしくなるが、こちらも詳細は追ってお伝えしよう、参加の意思がある者みなにきちんと行き渡るようにするゆえな》

 

この放送を同じ部屋でロラン、ダルキアン、エクレ、3人が観ていた

 

ロラン:レオ閣下…一体何をお考えられているんだ…

 

レオ《そして…国家間の勝利懸賞として賭けたい物がある…》

 

〜バサァ!〜

 

ガレットの大臣と思わしき男が布を外すとそこには大きな斧と青色の球体が二つあった

 

レオ《ガレットの宝剣、魔戦斧グランヴェールと神剣エクスマキナ、そして聖剣エクセリオン!》

 

マスコミは公開された宝剣三つを映したりカメラに収めたりしている

 

同じく、これを観ていた蒼真、リコッタ、ユキカゼと厨房のおばちゃん達は宝剣を観て驚いていた

 

蒼真:あれが…ガレットの宝剣!?

 

リコッタ:ですが…宝剣は国を統べる者の…それを勝利懸賞にするなんて…

 

レオ《この会見を書いてあるか…ミルヒオーレ姫殿下?》

 

ミルヒ:…!

 

レオ《ビスコッティにも、コレと見合う物を出してもらえればありがたい》

 

メイド1:国の宝剣に見合う物なんて…

 

リゼル:こちらも宝剣を出せってことですね…これではまるで…

 

レオ《ガレット、ビスコッティ両国民、己の国の為、自らの為戦う勇気があるのなら…この戦に馳せ参じよ!!》

 

両国民:オォォォォォォ!!!

 

両国民の気合の入った声が街に響き渡るのであった

 

〜おまけ〜

 

地球では、蒼真とミルヒの朝の様子を観ていた椿が羨ましがっていた

 

椿:う、羨ましいぃぃぃぃ!!!私もソウくんに撫で撫でして欲しいよぉぉぉぉぉぉ!!!(泣)

 

灯:それにしても今の蒼真とお姫様、まるで飼い主と愛犬ね

 

あすか:蒼真、一国の姫様を愛犬扱いするなんてな…(汗)

 

なお:いや、多分あれ素でやってると思います…(汗)




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