朝のお散歩を楽しんでいた蒼真とミルヒ、しかし突如レオがビスコッティに宣戦布告を宣言し宝剣をかけた戦が始まることになったのであった
蒼真はフロニャルドに召喚された際に降り立った召喚台に来ておりさあや達にメールを送っていた
蒼真:(さあや達へ、今日これから、大きな戦が始まります、必ず勝ってみせるよ)…送信
〜ピッ、ピロン〜
蒼真がメールを送信し数秒後、返事が返ってきた
さあや《わかった、どうか怪我をしないように気をつけてね、頑張って!!》
〜スッ〜
蒼真はスマホをポケットにしまう
蒼真:…はぁ…ッ!
蒼真は一度深呼吸をすると、気合を入れるために自分の頬を叩いた後、自身のセルクルに乗る
セルクル:クァァァァァ!
蒼真:(僕はビスコッティの勇者として呼んでもらったから、呼んでくれた姫様のため…この国のため…みんなと一緒に戦うんだ!この戦に参加する人…みんなが笑顔になれるように…!)
それから少し時間が経過し、フィリアンノ城には、多くの一般参加の兵士や騎士達がいた
〜ヒュ〜パンパン!〜
すると、数発の花火が打ち上がる
ミルヒ:《みなさ〜ん!朝早くからこんなに集まってくれて、ありがとうございま〜す!!》
兵士達:オォォォォォォ!!
ミルヒ:《今日はガレットとの大戦ですよ〜!昨日はちゃんと眠れましたか〜?》
ミルヒは聞き耳を立てながらそう質問し、マイクを兵士達に向ける
兵士達:オォォォォォォ!!
兵士達から気合の入った声が聞こえてくる
ミルヒ:《うんうん!朝ごはんはちゃんと食べましたか〜?》
兵士達:オォォォォォォ!!
ミルヒ:《一般参加の皆さんは、これから騎士団の皆さんの誘導に従って、隊列を組んでくださいねぇ、今回の戦場は両国の国境付近です!》
〜ブゥン〜
ミルヒの背後にある映像版から今回の戦場の地図が映し出される
ミルヒ:《私達の本陣はここ、スリーズ砦!ここは主に騎士団の守備隊と後方支援隊の皆さんで守ります、主力隊はチャパル湖沼地帯から渓谷アスレチックを抜けていくルートを進行、そして先駆けの二番隊はそれらの難所を最速で抜けてガレット軍の本陣であるグラナ浮遊砦に1番乗りします》
〜キュイン…〜
ミルヒの作戦説明が終わると映像が消える
ミルヒ:《今回は遠征戦になりますので、進軍は結構ハイペースです、戦に慣れていない方、着いていくのは大変な方、気分が悪くなった方はすぐに同行している救護隊に連絡してくださいね!さぁて!それでは隊列を組みますよ〜!移動…開始〜!!》
兵士達:オォォォォォォ!!
ミルヒの合図とともに兵士達は騎士団の騎士達の指示で隊列を組んでいく中、ミルヒはリコとともに元老院と研究員達に見送られていた
元老1:姫様、どうかお気をつけて
ミルヒ:元老院のみんなも、お留守番よろしくお願いしますね
研究員1:首席もお気をつけて
リコ:大丈夫であります、勇者様のご帰還の方法探し、自分が留守の間も、よろしく頼むでありますよ
研究員1:はい!お任せください!
研究員2:王立研究員の誇りかけて!
リゼル:姫様、首席、そろそろ騎車を出します、ご準備を
ミルヒ&リコ:は〜い!
ミルヒ:いよいよですね、リコ!
リコ:はいであります!
ミルヒ:例の作戦、準備は大丈夫ですか?
リコ:はい!バッチリであります!
リコの手には2枚の葉っぱが握られていた
その頃、騎士団によって隊列を組んだ一般参加の兵士達が戦場に向かって移動していた
パーシー:《さぁこちらはビスコッティ領フィリアンノ城前、本日より始まります、ガレットとの大戦に向けて行軍が開始されております!》
近くの高台でビスコッティの女性アナウンサー、パーシー・ガウディが生中継していた
パーシー:《ご覧くださいこの大軍勢!ビスコッティ側の参加人数は二万人越え!近年稀に見る大軍勢です!ロラン・マルティノッジ騎士団長を先頭に各隊がつづいております!ガレット側のフランボワーズさん、そちらはどうですか?》
映像版の場面がガレット側に切り替わる
フランボワーズ:《はい!こちらはガレット領、バンネット城前!ガレット軍もおよそ二万三千の兵士達が集いました!すごい!ガウル殿下と側近の皆さんもばっちりご参加です!》
パーシー:《にゃるほど!こちらは午後の早い時間には戦場予定地に到着するものと思われます!》
フランボワーズ:《かしこまり!引き続き、ガレット国営放送、フランボワーズと!》
パーシー:《ビスコッティ国営放送、パーシーが現場の状況をお伝えいたします!》
同刻、ガレット軍勢は雑談をしながら戦場に向かっていた
ベール:ねぇノワ、ジョー、今回の戦場守護力がいまいち強くないところがあるって聞いたんですけど?
ノワール:きちんと調査して、安全な場所だけで戦闘することになってる、問題ない
ジョーヌ:そやけどグラナ砦もおばけ出るって言われてへん?いややなぁ〜うちはおばけだけはあかんのや…
ゴドウィン:アホかお前らぁ…何がおばけだぁ、そんなもん現れたら切り伏せてやれば良いではないかぁ、それで!しまいよぉ…
ベール:将軍頼もしいです〜
ノワール:ただ…
ベール:?
ノワール:おばけや幽霊は別として、守護力の弱い地区には魔物が現れる可能性がある
ベール:魔物…うぅ…(汗)
ノワール:人でも獣でもない、大地のフロニャ力を蝕んで育つ禍々しき姿を持つ者、人に災いと呪いを与える魔獣…!
ジョーヌ:あかんそれも怖い!?(泣)
ベール:ノワ!怖い話禁止です〜!!(泣)
ゴドウィン:へん…!それもアホらしいわ…魔物の類など数百年も前に大地の底に封じられたと、言われておろうがぁ…!えぇ?
ノワール:進学者でも観測上でもそういうことにはなっているけど…魔物の目撃例は各地であとを絶たない
ベール:えぇ…!?
ノワール:でも、そんな魔物を倒して周る狩人がいるって話も聞く、各地を旅して月下の下に魔物を狩る…宵闇の狩人達
ゴドウィン:ふっ、くだらんなぁ…到底信じられん、貴様絵物語の読みすぎてはないのか…?
ノワール:…いるって聞いたもん、嘘じゃないもん…
ノワールは拗ねてしまった
ジョーヌ:将軍!うちのノワの機嫌損ねんといて!
ゴドウィン:えぇ…?
ベール:この子拗ね始めると長いんですよ…
ゴドウィン:ッ!知るかぁぁぁぁ!!ボケぇぇぇぇ!!!
ガウル:…
その時、ゴドウィン達の目の前をセルクルで移動しているガウルは自身の目の前をセルクルに乗って移動しているレオを見ていた
ガウル:(結局、姉上の真意は聞き出せなかったな…すまねぇ姫様、蒼真…)
レオ:…
ガウルはミルヒと蒼真に心の中で謝罪をしていると、レオは戦開催宣言前夜の出来事を思い出していた
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ビオレ:ミルヒオーレ妃様とあちらの勇者様が…!?(汗)
レオ:あぁ…死ぬそうじゃ…
レオは映像版に映し出された星読みの映像を観る
レオ:ミルヒに危険があるかもしれんというのは、半年ばかり前より星詠みに出ておった
バナード:そうでございましたか…
ビオレ:それでレオ様はあんなに妃様のご心配を…
レオ:はっきり死ぬと出るようになったのは三月前のことじゃがな…同時に、ワシがミルヒやビスコッティの連中に危険を伝えようとするほど、星が悪くなっていくのもわかった、そして向こうに勇者が現れてよりはっきり詠めるになった…!
〜ギュウ…!〜
レオの手に力が入る
レオ:死ぬのは…ミルヒオーレではなく、エクセリードとパラディオンの所有者だそうじゃ…星詠みで未来が詠めるなど世迷言の域を出ぬとはわかったおる…そんなものを振りかざし、自国や他者を動かす等愚の骨頂…!そう思う心は変わらんが、この数ヶ月はあまりにはっきりと見えすぎる…流石に不安になってきてしもうた…
ビオレ:不安に思われるのは当然です…
バナード:せめて、我々にはお伝えいただきたかった
レオ:すまぬ、占いごときで国を動かすわけにはいかんという心は変わらんが、ミルヒや向こうの勇者が死ぬのは両国の不安や悲しみなろう…そんなわけでな…ワシは領主を辞めようと思う
バナード:なっ!?
ビオレ:そんな!?
レオ:グランヴェールだけは借りていくが、ワシ1人でなんとかしよう、連中から宝剣を奪えば奴らの死の星は遠ざかるかもしれんゆえな
ビオレ:領主の座を空席になど、ガレットの民はどうすれば…!?
レオ:どうもせんでよかろう、本来ガレットの領主はガウルの席よ、ワシは奴が大人になるまで預かっているだけじゃ、未だ未熟者ではあるが…あれには人に好かれる才がある、責任を与え周りがしっかり支えてやれば、明日からでもそれなりに領主を務めあげるであろうよ
バナード:ガウル殿下の資質やお人柄は私も十分に存じあげてありますが…
ビオレ:レオ様が領主を降りるというのはまた話が別です
レオ:………
〜ピョコン〜
レオは2人に背を向けると、そのまま両耳をペタッと何も聞こえないように閉じた
バナード&ビオレ:あっ
ビオレ:レオ様!!無視モードはダメです!!
バナード:くっ…こうなると閣下は何も聞いてくださらん…(汗)
ビオレ:レオ様!めっ!ですよ!
レオ:………
しかしレオは返事をしない
バナード:やれやれ…それではこういう策はいかがでしょうか
レオ:?
バナード:話題性のある大戦を仕掛け、その懸賞として互いに宝剣を出すこととします、戦士達も2連敗の汚名返上に燃えております新たな戦を申し出るにはちょうど良い機会でございましょう
〜ピョコ…ピョコ〜
バナードの策をレオは少しずつ耳を開き聞いていた
レオ:ふむ…
バナード:そして戦に勝利し次第、ビスコッティの宝剣はどこか誰も近づけぬ場所に保管する、もちろんこれは単に盗難を防ぐためです、と、どなたの星詠みとは全く無関係にただただガレットとビスコッティ両国の為にこんな提案を致します
レオ:……!
レオはバナードの提案を聞き笑みを浮かべる
バナード:いかがか、閣下?
これが、今回の大戦が始まるきっかけであった…
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そして時は現在、スリーズ砦近くの渓谷、ミルヒを筆頭に騎士や兵士達が本陣に向かって移動していた
パーシー:《行軍は万事順調、我らがミルヒオーレ姫様の騎車も騎士達に守られて静かに進んでいます!姫様の愛騎ハーランも元気に着いてきております!お?あぁ!姫様が…手を振ってくださっています!ありがとうございま〜す!!ありがとうございます姫様〜!!》
その様子を渓谷の近くからビオレが見ていた、こんな急襲は戦の同義に反すること卑怯者と誹りを受けるのは私1人で良いのですが…
戦士団員1:そんなことをおっしゃらず、我々にもお手伝いさせてください!
戦士団員2:我ら近衛戦士団、いつだってビオレ姉様のお供を!ねぇみんな!
戦士団員:はい!!
ビオレ:…わかりました!本日最初の任務は潜入と貴重品奪取!近衛戦士団一同でビスコッティ本陣に密かに潜入…ミルヒオーレ妃様の手から聖剣エクセリードを盗み出します!
ビオレ率いる近衛戦士団による、作戦が開始されようとしていた!
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