パラディオン外伝 騎士と耳と尻尾の物語!   作:ウルトラ38

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勇者と姫と希望の光 後編

〜スタッ!〜

 

2人は魔物の背中に着陸し、蒼真はエクレを下ろす、視線の先にミルヒを閉じ込めている球体とそれを守る無数の狐の霊がいた

 

蒼真:あれか!

 

エクレ:勇者!同時攻撃で一気に奴らを倒すぞ!

 

蒼真:わかった!!

 

〜キュイン!〜

 

蒼真:ワイドゼロショット!!

 

エクレ:烈空十文字!!

 

〜ビィィィィィィ!!バシュウン!!ドガガガガガガン!!!〜

 

2人の必殺技が狐の霊達に命中し、球体のある場所までの道が開いた!

 

エクレ:今だ!いけぇ勇者!!

 

蒼真:了解!!

 

〜ダッ!〜

 

蒼真はミルヒの元まで一気に走っていく!

 

狐の霊:!!

 

〜シュンシュンシュン!キラーン!!〜

 

すると、残っていた狐の霊達が一つとなり、巨大な紫色の刀となり蒼真に襲いかかる!

 

蒼真:!邪魔を…

 

蒼真はゼロスラッガーを両手に持つと、2つをくっつけ、ゼロツインソードに変える

 

蒼真:するなぁぁぁぁ!!!

 

〜ガキン!ズバン!!〜

 

蒼真はゼロツインソードで紫の刀を一刀両断し走り抜ける

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その頃、意識を失い、精神世界にいたミルヒは魔物の母狐から話を聞いていた

 

母狐:もう数百年も前の話です…大陸のほとんどがまだ人のわけ要らぬあった時代…

 

ミルヒ:あっ…

 

ミルヒの目の前には過去の映像が流れており、そこには母狐と小さな子狐がいた

 

母狐:私と我が子は山間で静かに暮らす土地神でした…ですがあの日…

 

〜ゴロゴロ…〜

 

突如空が暗雲に包まれ始めた…その時

 

〜ピシャァァァン!!

 

暗雲から赤い雷が落ち、それを見た母狐が落ちた場所に駆けつける

 

ミルヒ:あぁ…!?

 

そこには、禍々しい刀に貫かれた子狐がいた

 

母狐:落雷と共に降ってきた刀、我が子の身体を貫き通し…

 

母狐が子狐に近寄ると…

 

〜ギュルン!〜

 

突如子狐の目が開き、身体が赤黒いオーラに包まれながら小狐は空に浮かび上がる

 

母狐:あの子は禍々しい魔物の姿に変わってしまいました…

 

小狐:グァァァァァァァ!!!

 

〜ベシャ!〜

 

魔物となった子狐に母狐は取り込まれてしまった

 

母狐:私はあの子に取り込まれ、あの子は魔物として山の生き物を喰らい、大地を破壊していきました、二百年余り経ち、人里に降りようとしたところを聖剣の主人の手によって封印されたのですが…封印が弱まったのが原因なのか貴方様の政権の匂いに惹かれた…あの子は、目覚めてしまいました

 

外では蒼真が狐の霊を倒しながら球体のすぐそばまで辿り着いていた

 

蒼真:はぁ…はぁ…あと少し…!

 

〜ゴゴゴゴ…!〜

 

蒼真:うわぁぁ…!?くっ…!

 

魔物:グルァァァァァ!!

 

魔物は雄叫びを上げながら街を目指して進行を進めており、近くの街の人々は不安と恐怖でいっぱいだった

 

母狐:我が子はもはや破壊の魔物です、ですが、魔物の姿に変わってからずっとあの子は泣いているのです

 

魔物:グァァァァァァァ…!!

 

蒼真:どうしたんだ…?

 

エクレ:いったい何が起きているというんだ…

 

子狐(痛いよ…苦しいよ…お願い…誰か誰か…僕を死なせて…!僕を…殺して…!)

 

ミルヒ:っ…!

 

ミルヒは思わず手で口を塞いでしまう

 

〜ダン!〜

 

蒼真:姫様!聞こえますか!?姫様!!

 

蒼真はミルヒの元に辿り着き、ミルヒに呼びかけていた

 

母狐:聖剣の姫君、貴方なら魔物と化した我が子を.殺すことができるはずです…その聖剣で、この子の首を落としてください…!

 

ミルヒ:はぁっ…!?

 

母狐:そうすれば、魂の尾が離れ魔物の姿を保てなくなります

 

ミルヒ:そんな…!

 

母狐:私は、この子に触れることができないのです…これ以上、我が子を苦しめたくないのです…聖剣の姫君、どうか…

 

ミルヒ:……

 

ミルヒは少し考える様子を見せると、覚悟を決めた顔になり返答する

 

ミルヒ:お断り致します…!

 

母狐:ッ!

 

〜コツ、コツ、コツ〜

 

ミルヒは子狐の元に歩き出し、その場に座る

 

ミルヒ:ここでこの子を斬れば魔物は消えるかもしれません、ですが、積み重ねられた悲しみは消えません…

 

ミルヒは子狐を撫でながら母狐に話す

 

ミルヒ:貴方もお子様も長い時の中、どんなに辛く悲しい思いをされたことか…

 

蒼真:はっ…!

 

外にいる蒼真は、球体の中に一緒に入っている聖剣エクセリードが光り輝き始めたのに気づいた

 

ミルヒ:ビスコッティの宝剣…エクセリードとパラディオンは魔を断つ剣です…ですがそれ以上に人と命を導き、大地に希望を育むための剣です!あなた方も間違いなくフロニャルドに生きる命です!妖刀如きに悲しい思いをさせられたまま終わるなんて…そんなの…私が許しません!!

 

〜キュイィィィィ…!〜

 

ミルヒの右手の人差し指と中指にはめられたエクセリードとパラディオンの光の輝きが強さを増していく!

 

〜パリン!〜

 

現実世界でミルヒを閉じ込めている球体にヒビが入る!

 

ミルヒ:ビスコッティが領主!ミルヒオーレ・F(フィリアンノ)・ビスコッティが絶対絶対…許しません!!

 

〜パリパリパリ!ガシャアァァァァン!!〜

 

蒼真:っ!

 

球体が割れ、中から大量の液体とミルヒが出てきて、蒼真はミルヒを受け止める

 

蒼真:姫様、姫様!

 

ミルヒ:……!

 

蒼真の呼びかけで、ミルヒは意識を取り戻した

 

蒼真:姫様…!

 

ミルヒ:ん…蒼真…?

 

蒼真:はい!よかったぁ…あっ…!?///

 

蒼真はミルヒが無事で安心したがその次に視界に入った光景を見て言葉を失った

 

ミルヒ:?んぅ…?

 

それを疑問に思ったミルヒは蒼真の視線の先を見ると、そこには液体になって服が全て溶かされ、生まれたままの姿になっていた自分の身体が視界に映るのであった

 

蒼真&ミルヒ:あぁ…はあわぁ!?///

 

蒼真:すいません!すいません!!///

 

ミルヒ:ご、ごめんなさい!!//

 

2人は同時にお互いに後ろに向き謝罪する

 

ミルヒ:はっ!そ、そんなことより蒼真!私この魔物を助けてあげたいんです!!

 

蒼真:っ!助ける…?

 

ミルヒ:この子、元は普通の土地神様なんです!身体に刺さってる赤い妖刀を引き抜けばきっと、元に戻せるはずなんです!!

 

蒼真:わかった、姫様はここで…!

 

ミルヒ:いいえ!私もいきます!

 

蒼真:なっあっ…!?ええっと…その格好で…?///

 

ミルヒ:あえ!?///

 

ミルヒは蒼真の指摘で自身の今の姿を再認識し、顔を赤くする

 

ミルヒ:あっ…ええっと…うぅ…///

 

ミルヒがどうするか考えているその時

 

〜フゥワァァ…スゥゥゥ…〜

 

折れたエクセリードが宙に浮き、ミルヒの元まで飛んできた

 

ミルヒ:ふぇ?

 

〜ポワァァァァ…パシュウゥゥゥゥン!〜

 

エクセリードが光り輝き、2人を包み込む

 

蒼真:うっう…っ!

 

光が収まり蒼真は目を開けると、目の前には自身の戦闘服を身に纏ったミルヒとミルヒの前には先ほどより大きく両手剣のサイズに変わったエクセリードがあった!

 

ミルヒ:んぁ…はぁ…!エクセリード、これは、あなたが…?

 

〜キュイィィン!〜

 

蒼真:ん?

 

今度は蒼真の右手の人差し指が光ると、そこにはミルヒが持っていたはずの指輪の状態のパラディオンが蒼真の人差し指にはめられていた

 

蒼真:パラディオン…!

 

〜パァァァァァ!〜

 

蒼真:うわぁ!?

 

パラディオンが光ると、蒼真のゼロスタイルが解除され、光耀の騎士パラディオンの姿に変わり、蒼真の右手には本来の神剣の姿のパラディオンが握られていた

 

蒼真:ん…はぁ…!

 

ミルヒ:エクセリード、私達に頑張れって言ってくれてますか?

 

〜キュイン〜

 

エクセリードがミルヒの問いに答えるように宝石を光らせる

 

蒼真:頑張るよ、だから少し力を貸して!

 

ミルヒは立ち上がると、そのまま蒼真の右隣に立つ

 

ミルヒ:蒼真!

 

蒼真:はい!姫様!

 

2人は宝剣をかまえ、目的の妖刀を視界にとらえる

 

魔物:グァァァァァァ!!

 

魔物が雄叫びをあげ、再び狐の霊と触手、紫の刀を出現させる

 

蒼真:いくよ姫様!!

 

ミルヒ:はい!

 

〜ギュイィィン!〜

 

蒼真:目標地点まで!

 

ミルヒ:一直線です!

 

〜バシュン!〜

 

蒼真は足元にトルネイダーを出現させ、そのまま目標地点までまっすぐ突っ込んでいく!

 

蒼真:はぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

ミルヒ:えぇぇぇぇぇぇぇい!!

 

2人は宝剣を重ね合わせると、オレンジとピンクの光のオーラを発生され、迫り来る狐の霊や触手、紫の刀はオーラによって次々に消えていく!

 

残った狐の霊が再び攻撃を開始しようとする

 

〜ジャキン!ピカーン!〜

 

2人は宝剣を上に掲げると、宝剣は光だした!

 

蒼真&ミルヒ:ホーリー…

 

狐の霊達が2人に突撃していくが…

 

蒼真&ミルヒ:セイバァァァァ!!

 

〜バシュウン!ドガーーーン!〜

 

2人同時に宝剣を振り下ろすと、剣先から紋章砲が放たれ、狐の霊達を一掃し、魔物に直撃した!

 

魔物:グァァァァァァ!!?

 

蒼真:ふっ!

 

蒼真はミルヒを抱き抱えトルネイダーから飛び降りた、その時に宝剣も指輪に戻った!

 

蒼真:よっ!

 

〜ザッ!〜

 

蒼真&ミルヒ:!

 

蒼真は着地し、ミルヒを降ろす、2人は目的の妖刀を視界にとらえる!妖刀は鎖で抜けないように固定されていた

 

蒼真&ミルヒ:ふっ!んんん…!!

 

2人で力を込め、妖刀を抜こうとすると

 

魔物:グァァァアァァァァ!!

 

魔物は苦しみ、その場から動き出し近くの谷に落ち、そのまま岩壁に激突する!そのせいで2人は上手く力を出すことが出来なかったその時!

 

〜ピカーン!〜

 

再び宝剣が光だし、突如鎖が緩んだのであった!

 

魔物:グァァァァァァ!!

 

〜ドシーン!〜

 

魔物は再び身体を岩壁に激突させ、2人の邪魔をする

 

蒼真:姫様、ここからは僕が!

 

ミルヒ:はい!

 

蒼真は両手で妖刀を持ち、力を込める

 

蒼真:こんのぉ…!おぉぉぉ…りゃあぁぁぁ!!

 

〜パキン、パキパキン!ドガーーン!〜

 

蒼真:うわぁぁぁ!?

 

蒼真が妖刀を抜いたと同時にその場が爆発し、蒼真は後ろに吹き飛ばされる、その時妖刀の剣先についていた肉片が抜け、宙に舞い、再び爆発すると、肉片は子狐の姿を変わった!

 

ミルヒ:はっ!…えぇい!!

 

〜ダッ…!ダン!ドシャン!!〜

 

ミルヒはフリスビーキャッチのようにジャンプし、子狐をキャッチした!

 

蒼真:いてて…はっ!

 

ミルヒ:はっ!

 

2人は小狐を見る、すると…

 

小狐:…く、くぅぅん…

 

小狐が鳴き、それを聞いた2人は安心したその時!

 

〜ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!〜

 

蒼真&ミルヒ:っ!?

 

妖刀を抜いたことで魔物身体が崩壊を始めたのであった!

 

蒼真:土…?これはやばい、姫様!

 

ミルヒ:はい!蒼真!!はっ…!?

 

蒼真:なっあっ!?

 

蒼真が手にしてた妖刀が刀身を伸ばし、分裂され、蒼真を取り込もうと身体に纏わりつこうとしていた!

 

ミルヒ:蒼真!!

 

蒼真:こいつ…まだ…!!

 

蒼真が妖刀を振り解こうとしたその時!

 

〜ギュイィィン!〜

 

グラナ浮遊砦屋上で弓を構えたレオとレオを支えるルージュがいた!

 

レオ:魔神…閃光波!!

 

〜バァァン!!〜

 

蒼真:くっ…この…!!

 

〜バキン!!〜

 

蒼真:!?

 

レオの放った矢は妖刀の持ち手部分に命中し、見事に折れた妖刀はそのまま谷に落ちていった

 

ミルヒ:蒼真!大丈夫ですか!?

 

蒼真:う、うん大丈夫…ところで今の矢ってやっぱり…

 

ミルヒ:はい!間違いなくレオ様です!

 

〜ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!〜

 

蒼真&ミルヒ:あっ!

 

2人が話している間にも魔物の崩壊は進んでいるのである

 

蒼真:姫様、その子をここに!

 

ミルヒ:は、はい!

 

蒼真は自身の服の中に小狐を入れる

 

エクレ:姫様ぁぁぁ!勇者ぁぁぁ!!

 

蒼真&ミルヒ:!

 

2人の元にエクレが駆けつけた

 

エクレ:姫様、よくご無事で…!

 

ミルヒ:エクレール!

 

エクレ:勇者、魔物の身体が崩れる前に退避するぞ!

 

蒼真:うん!さぁ姫様、ここから脱出して、みんなの元に帰りましょう!!

 

ミルヒ:…!はい!!

 

蒼真の言葉聞いたミルヒは笑顔で返事するのであった




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