パラディオン外伝 騎士と耳と尻尾の物語!   作:ウルトラ38

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〜前回のあらすじ〜

新たな力を得て、エクレと力を合わせてレオ閣下に勝利した蒼真!しかし蒼真がフロニャルドから地球に帰れないことを知りミルヒは大慌てするのであった


帰れない?勇者inフロニャルド!前編

〜ドパパパパパパン!〜

 

空にいくつもの花火が打ち上がった

 

フランボワーズ《戦!しゅうりょぉぉぉう!!》

 

ビスコッティ兵士達:オォォォォォォォ!!

 

フランボワーズ《双方敵上制圧はならず、スコアでの決着となりましたが、実に久しぶりとなるビスコッティ軍の防衛勝利です!》

 

ビスコッティの兵士達は大きな声で喜び、それを見たガレットの兵士達は拍手をしていた

 

フランボワーズ《さてこの後、ビスコッティ軍のロラン騎士団長をお呼びして今回の戦について伺いたいと思いますが》

 

バナード《ロラン殿、いかがかな?》

 

ロラン《はい!》

 

フランボワーズ達の前の映像には、報道陣に囲まれているロランが映っていた

 

フランボワーズ《あっそれから団長、できれば今回華々しいデビューを果たされました勇者さんにもお話をお伺いしたいんですが…》

 

ロラン《えっあぁ…その、勇者殿については…》

 

蒼真《呼びましたか?》

 

ロランがどうするか悩んでいると蒼真が報道陣の前に姿を現す

 

ロラン《ゆ、勇者殿!》

 

蒼真《何かあったんですか?》

 

ロラン《じ、実は報道陣のみなさんが今回のことについて勇者殿にお話をお伺いしたいとのことでして…》

 

蒼真《そうなんですか、それなら大丈夫ですよ》

 

蒼真は報道陣の前に立ちそれぞれの質問に答えていく、その様子を木の影からエクレが見ていた

 

エクレ:まさか…自分の意思でフロニャルドに来たわけじゃなかったとはな…(汗)

 

〜数分前〜

 

蒼真『地球に帰れない、か…』

 

ロラン『勇者殿はこちらに来る際、召喚陣に入られたのですよね、その召喚陣に説明が書かれていたのですが…』

 

蒼真『え?う〜ん…』

 

蒼真はあの時自身が入った召喚陣の模様を思い出す

 

蒼真『もしかして…あの文字みたいなのですか?』

 

エクレ『それ以外に何があるというだ、貴様はそれを読んだからフロニャルドに来たのだろうが!!』

 

蒼真『いや僕読むどころかあれ僕の世界にない言葉だから読めないし、なんなら僕修行を終えて木から飛び降りた時にたしかタツマキ?ってワンコがいきなり僕の着地する場所に現れて咥えてた短剣を地面にそれを刺してその召喚陣をいきなり出してそのまま僕入っただけだよ?』

 

ロラン&エクレ『………えっ?』(汗)

 

ロランとエクレは驚きの声を上げる

 

ロラン『つ、つまり勇者殿は…説明を読んでから自分の意思で召喚陣に入ったのではなく…』(汗)

 

エクレ『タツマキがいきなり召喚陣を発動させてそれに入ってしまったと…』(汗)

 

蒼真『はい』

 

ロラン&エクレ『………えぇぇぇぇぇぇぇ!?』(大汗)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

エクレ:あぁ…タツマキのやつ何をしているのだ…(汗)

 

その頃フィリアンノ城では、蒼真が元の世界に帰る方法がないことを知ったミルヒが慌てていた

 

ミルヒ:あぁ…本当にどうしましょう、勇者様、元の世界に帰れないなんて…(汗)

 

メイド1:確かに勇者様お困りでしょうね…

 

ミルヒ:ふぇぇ…どうしましょう(汗)

 

アメリタ:とはいえ、姫様には姫様のお仕事があります

 

ミルヒ:うぅ…でもアメリタ

 

アメリタ:この後は両国戦士への労いのお言葉、レオ閣下への終戦のご挨拶と戦勝国代表インタビュー、興行に協賛をいただいた団体へのお礼、その後のコンサートもリハ抜きでやるわけにもいきませんし、少なくとも本日は勇者様の問題は学院組に任せていただきませんと

 

ミルヒ:…はい…

 

アメリタ:それにこの手のことは姫のご学友、エルマール主席が頑張ってくれることでしょう

 

同国、フィリアンノ城の廊下を走るリコッタがいた

 

リコ:はぁ…はぁ…はぁ…(召喚した勇者を元の世界に返す方法探し…姫様の召喚をお止めしなかったのも、ちゃんと確認しなかったのも、私の責任であります!姫様の悲しい顔は見たくないのであります…!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜城下町〜

 

蒼真:あ〜む、う〜んおいしいねこれ♪

 

その頃蒼真はエクレに城下町を案内とフロニャルドの常識を教えらている途中で買った串焼きを食べていた、ちなみにお金は戦場での活動褒賞金が入った袋をエクレから渡されている

 

エクレ:勇者、故郷に帰れないと言われたのによく串焼きなんか食べていられるな…(汗)

 

蒼真:だって慌てても仕方ないでしょ、それに召喚する方法があるのなら、きっと帰る方法もあるはずだよ

 

エクレ:たしかにその可能性はなくはないが…

 

蒼真:あっでも、今頃みんな心配してるからせめて連絡が取れればいいんだけど

 

〜スッ〜

 

蒼真は自身の持っていたスマホを取り出しながらそう発言する

 

エクレ:連絡か…それなら私に心当たりがある

 

蒼真:え?

 

エクレ:私の親友のリコが国立研究学院の主席でな、お前の持つ連絡機を使えるように出来るかもしれん、今勇者を元の世界に戻す方法を探している、何か進捗があったかもしれないから聞きに行くぞ

 

蒼真:わかった!

 

蒼真はエクレからフロニャルドや戦についてフィリアンノ城に着くまで移動しながら教えられる

 

戦は国交手段の一つでもあり、同時に国や組織を挙げてのイベント興行でもある、今回はガレットと戦ったがもっと規模の小さい村同士や団体同士の内戦もあり、いわゆるお祭りに近いものである

 

戦の興行を行う際は、興行主が参加希望者から参加費用を集めて、それを両国がそれぞれに計上する、そして戦を行い戦勝国が約六割、敗戦国が残りの約四割を受け取る、これが大陸協定で決められた基本の割合で、分配した費用の内、最低でも半分は参加した兵士の褒賞金に当てられる

 

この割合も協定で決まっており、そして残り半分が戦興行による国益で、病院を建てたり、砦を作ったり、公務の為に働く者を養ったりなど国を守る為に使われるとのこと

 

蒼真はあることが頭に浮かびエクレに質問する

 

蒼真:ねぇ…人が死ぬかもしれない戦もあるの…?

 

エクレ:…歴史を紐解けばそういった争いも無くはない、特に…魔物との戦いなどではな

 

蒼真:魔物…

 

エクレ:我々が戦で負傷せずにいられるのは、戦場指定地に眠る戦災守護のフロニャ力のおかげだ、それ以外の場所なら怪我もするし死にもする

蒼真:フロニャ力ってたしか、紋章砲などを放つ時に使う力だよね、僕のブレイブライザーに吸収されたのも

 

エクレ:そうだ、フロニャ力によって守護されている場所には国や町、砦が出来ているんだ、海道や山野は危険な場所が多いな、とくに海道は大型野生動物の危険度も高い、だが戦の為に移動する隊列に加われば逆に安全な旅が出来るという利点もある

 

蒼真:そうなんだ

 

説明を受けながら移動しているうちに蒼真達はフィリアンノ城前に到着した

 

エクレ:しかしお前は本当に何も知らんな

 

蒼真:ムッ、そんなこと言ったらエクレールだって僕の世界のこと知らないでしょ、それと同じだよ

 

エクレール:うっそれは……と、とりあえずリコの所に向かうぞ!

 

蒼真:あっ待ってよ!

 

〜図書館〜

 

リコ:も〜し訳ないであります〜!!!

 

蒼真達はフィリアンノ城の中にある図書館に入るとそこにいたビスコッティ国立研究学院の主席研究士、リコッタ・エルマールから謝罪される

 

リコ:このリコッタ・エルマール、誠心誠意、勇者様がご帰還される方法を探していたでありますが…力及ばず、未だ何ともどうにもこうにも…

 

エクレール:いやリコ落ち着け、私も勇者もそんなにすぐに見つかるとは思ってない

 

リコッタ:ですが…

 

蒼真:えっと…リコッタさん、僕もそこまで急いでるわけじゃないから大丈夫だよ

 

リコ:本当でありますか…?

 

エクレール:期限について何か言ってたな、いつまでだ?

 

蒼真:えっと…春休み終了の3日前…の前日には家にいないといけないから…後16日!

 

リコ:16日!!それなら希望が湧いてきたであります〜!

 

蒼真:よろしくお願いします、あっ、それと…

 

リコ:?

 

蒼真はポケットからスマホを取り出す

 

蒼真:召喚された穴の所に行ったら、電波とおったりしませんか?

 

リコ:…電波…でありますか?

 

蒼真:うん!




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