女装しながらダンジョン配信中にTSしてしまった俺の話 作:TSの虜
それから飛んで翌日。
俺は、近場のダンジョンへ来ていた。……実は此処に来る前にもう一度、TSされた例のダンジョンへ行ってみたんだけど。やっぱりそこにダンジョンは無く、代わりに新しくコンビニが建っていた。
一応中を覗いてみたけど、何も変わった所は無かった。チラッと見ただけだがレジ前の店員さんが可愛かったぐらいだ。
そして、金の為に今日もダンジョンに潜る。それからあのダンジョンマスターを探して元の身体に戻る為に。
『こんにちは〜☆今日もダンジョンにお邪魔してます!』
長い髪を一纏めに結うと、痛いのでサクッと終わらせたい。でも結わないとバサバサするし、だからと言って切るって言う選択肢も無い。面倒臭いもん。
《コメント欄》
・待ってた
・今日も可愛い
・うなじ!!!!
・エチチチチチチ
・最高
・あれ、なんかメイク変えた?
・変態がうるせえ
『うなじ?あぁ、首ですね。首がどうしたんですかね。私には何が興奮出来るか分からないんで、今度友達に聞いてみますね★』
俺は画面に向かって顔を向けて笑った。
《コメント欄》
・かわいい
・今日は何のダンジョン?
・純粋なままでいて
・聞かないで〜!!
『今回は、魔法系のモンスターが多いダンジョンですね。魔法系モンスターの良い所は何と言ってもソロでも倒しやすい事です』
喋りながらダンジョンの奥へと進んでいく。あっ、そうだ。言ってなかったっけ。俺のダンジョンのスタンスは、探索×学び。ダンジョンの基本や知っておいた方が良い豆知識とかを実際にやりながら説明する感じだ。
《コメント欄》
・皆そう言うけどなんでか分かってる奴ってそんないない気がする
・魔法系って結構強くね?俺だけ?
・ソロの最初で最後の関門って言われてるな。全種類のメイジを倒して、報酬を売ればギルドからは一人前として認められるらしい
・メイジは初心者にとっては強敵よな
『そうですね〜☆今皆さんが話してるメイジさんは、このダンジョンにも出没します。確かに!初心者に、ましてやソロとなると攻撃の手段も限られて、尚且つ武器も防具も揃ってない状況でメイジさんとぶつかれば一発魔法撃たれてサヨナラです』
握っていた拳をカメラに向けてパッと広げた後、全体を映す。
『あ、そうそう見て分かる通り。今回私は、武器はおろか防具も身につけてません。市販のジャージにジーパンですね。今回、私は分かりやすい様にこの格好で戦います。が皆さんがダンジョン探索する時は、しっかりとした格好で探索する事!私と約束してくださいね〜☆』
視聴者に注意喚起をするのも、配信者として、先達者として立派な務めだ。そうすれば周り回ってお金が……。うへへぇ。
そう浮かれ切った気持ちを吹き飛ばす様に、大きな火の玉が俺の肩を横切った。そして、そのまま地面に落ちて広がりその場は火の海と化した。
『来ましたね〜☆彼は、いえ彼女ですかね?あの方は、ファイヤーメイジ!火を得意とした魔法使いのモンスターです。ご覧の通り、攻撃方法は凄い火力の火の玉を撃つのが主流ですね。さて、いっちょやりますか!』
目の前のファイヤーメイジと向き合い、俺はスイッチを入れた。さぁ、どうやって倒そうか。