一匹狼だった少女   作:桜水月

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はい、失踪予定作者(笑)です。
正直、長編苦手なんです。
だから…ね?そういう事や…
自己満設定やけどまぁ、一年くらい音沙汰なければリンク貼って続けたりリメイクしても全然良いですよぉ

⭐︎までほぼ原作


バスに揺られて

ー綾小路視点ー

4月。入学式。俺は学校に向かうバスの中、座席に座りゆらゆらと揺れていた。今日は雲一つ無い晴天で本当に清々しいなぁ、前の一人席にいる少女みたいに寝てしまいそうだ。

なんて俺の穏やかな気持ちは直ぐに消し飛ばされてしまった。

「おばあさんに、席を譲ってあげようって思わないの?」

俺の事かと思ってびっくりしたが、どうやら優先席にドッカリと腰を下ろしてるガタイの良い若い金髪の高校生男子に言ったようだ。

「なぜこの私が老婆に席を譲らなけばならないんだい?どこにも理由はないが」

「そこは優先席よ。お年寄りに譲るのは当然でしょう?」

「理解できないねぇ。優先席は優先席であって、法的な義務はどこにも存在しない。ははは、実にナンセンスな考え方だ」

「貴方は高校生でしょ!?大人の言う事を聞きなさい!」

「も、もう良いですから…」

と言うおばあさんの声を聞き、金髪の少年は音楽を聴き始めた。

「すみません…」

とOLは涙を堪えながら老婆へと謝罪した。

これで終わると皆がそう思っていた。しかし、

横に立っていた高校生女子が

「あの…私も、お姉さんの言う通りだと思うな」

と勇気を出したのだ。

「おばあさん、さっきから辛そうだし、社会貢献にもなると思うの」

「私は社会貢献には興味ないんだ。それともう一つ。我関せずと居座り黙り込んでいる者たちは放っておいて良いのかい?」

「どなたかおばあさんに席を譲ってあげてもらえないでしょうか?お願いします」

この一言にどれだけの勇気と決断とそして思いやりがいることか。しかし、俺も周りの人も動かなかった。大体の人間が見て見ぬふりか迷ってる中俺の隣の少女は無表情で過ごしていた。その異様さにジッと見ていると、一瞬目があった。

⭐︎その時、バスは大きく揺れた。

そのせいか、前に座ってた少女が窓枠に頭をぶつけて目を覚ました。少女は少し痛そうに頭を撫でバスの雰囲気が重いことを感じたのか辺りを見渡した。

「あの…よければ席、譲りましょうか?」

と全てを理解したように言った。

「ありがとうっ!」

立っていた女子が満面の笑みでそう言った。

老婆は何度も感謝しながら席に腰を下ろした。

ふと、席を譲った少女を見ると俺と同じ高校の制服を着ていた。系列の中学校は無かったはずだからきっと少女も同じ高校に行くのだろう。俺がこう思ったのにも理由がある、童顔なのもあるが身長が150cmもないのだ。今だって吊り革を持とうとして、諦めた。少女がこちらを見たが、俺は何も無かったかのように腕を組んで目を閉じた。

ー桜木視点ー

ポカポカな日差しにバスの絶妙な揺れに眠気を誘われ、寝ていたら、頭をぶつけてしまった。

(痛い…)

ふと、バスの空気が重いような気がした。

辺りを少し見渡すと辛そうなおばあさんと涙を堪えているOLに何かを懇願するかのような目を大勢に向ける女性、そして満席のバス内に何かを迷ってる人や関わりたくなさそうな人…

これだけ情報があれば、何が起こったかなんて言うまでも無いだろう。しかし時間も経っただろうから

「あの…よければ席、譲りましょうか?」

と、申し訳なさそうに言った。まるでこの重い雰囲気に負けてしまったかのように。女性と一緒におばあさんを席まで案内した。その時に、たくさん感謝されたが、大したことはしてないし、何なら寝ていて直ぐに譲れなかった事が申し訳なかった。

席を譲った後、吊り革を掴もうとしたが、届かなかった…少し悲しい気持ちになったが、ドア付近の手すりを掴んだ。ところで、なぜこんなにも熱い視線が向けられているのだろうか?そんなに席を譲ると言う行為は可笑しいものだろうか?でも、敵意とか殺気とかの悪い感じでは無いから良いかと少し視線の先の人々に目を向けてそう思った。そんな事をしていると

「さっきは本当にありがとうねぇ」

と隣りにいた少女がいった

「いえ!いえ!むしろ直ぐに譲れなくてすみません」

「そんな、そんな、譲ってくれただけでもありがたいのに。あっ、後高育の新一年生だよね?同級生なんだし、そんなにかたくならなくても良いよぉ」

「んっ、分かった」

笑顔で好印象を持てるのに、何だろうなんか

『本当だよ、さっさと譲れば良かったのに』と思ってそうだと思った。まあそれが本心だとしても、当たり前の事だから気にしなくても良いか。

「私は、櫛田桔梗って言うの。あなたは?」

「私の名前は、桜木葵」

櫛田「桜木さんね!友達沢山作るつもりだから入学後も仲良くしようね!」

葵「うん!よろしくね!えっと…櫛田さん」

そうして他愛も無い話をしていたら目的地に着いたようだ。

葵「ここが…」

櫛田「早くクラス分け見に行こう?」

葵「あっ、うん!」

 




名前 桜木 葵(さくらぎ あおい)
性別 女
身長 145.5cm
体重 ⚪︎2kg
B100(h)/W61/H85
髪 茶髪(一つ結び、少しボサボサめ)
目 水色
左目の下と口の左下に黒子
ーーOAAーー
学力 C(53)
身体能力 A+(99)
機転思考力 A(85)
社会貢献性 B(74)
総合力 B(75)
面接担当のコメント
積極性はあるが将来への展望なども持ち合わせておらず。受け答えそのものは一般的であるが、現段階での学力は平均をやや下回る。しかし、並外れた身体能力と洞察力また別途資料による事情等からAクラスへの配属が適正であると判断。友人関係の構築、教師との関係に注意しつつ生徒個人の成長を望む。

ーーーーーー

【挿絵表示】

https://picrew.me/ja/image_maker/2137801
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