一匹狼だった少女   作:桜水月

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〈龍園翔の独白〉
初めて会った頃から可笑しな奴だと思っていた
だが、その可笑しな行動の全てが奴の狂いから生じたものだと俺は思いもしなかった


傷だらけの獅子

ー桜木葵視点ー

校舎裏の方から大きな男性が現れた。確か、1年Cクラスの…いや!それよりも足を引きずっているし他にも殴られた跡のようなものも沢山ある

桜木「あの大丈夫ですか?」

山田「Thank you for your concern.It's all right.(お気遣いありがとうございます。大丈夫です)」

大丈夫そうに見えないんだけどなぁ…けどもし私が考えてる人が挑んだ結果なら重症なのは挑んだ人の方かもしれない。幸い目の前の彼は歩けれてはいる。自力で保健室や病院に行けるだろう。それなら私のするべき事は…そう思い校舎裏に向かう。向かうとそこにはやはりボロボロになっている彼がいた。

桜木「大丈夫?」

「失せろ…」

今の所意識はあるみたいだが、朦朧としている。気絶するのも時間の問題だろう。

バタン

・・・とりあえず、手当かな。事を大きくすれば彼も困るだろう、保健室で良いかな。そうして彼を慎重に持って行った。全く、暴力しないように釘を刺していたのに…

 

〜保健室〜

主な怪我は打撲や擦り傷で骨折はしてない。まずは冷やす為の氷の準備で、次に消毒液とガーゼかな。前に来た時の事を思い出して用意する。初めて怪我の対処をすることに少し不安を覚えながらも覚えた手順通りに手当をした。少しだけする錆びついた鉄の臭いに過去を思い出しながら…

 

ー龍園翔視点ー

「っ…」

気を失っていたのか。ここは保健室のベットか?

桜木「目、覚めたんだね」

「失せろって言ったよな」

桜木「流石に気絶した人を見捨てておけないよ」

「チッまぁ良い。で、俺に何を要求するんだ?」

本当に最悪だ。こいつはかなり頭がきれるから面倒でしか無い。まぁ礼をする義務は無いが、こいつとの関係悪化はこちらの身を滅ぼしかねない。

桜木「暴力で人を従わせるのを辞めて欲しいって言うのが1番だけど…無理でしょ?」

「無理だな」

桜木「じゃあ特に無いかな」

思ったが、こいつを逆に利用すれば良いんじゃないか?いや、そんな思考は見抜かれる可能性が高い。いくらこいつがお人好しと言っても、こいつの後ろには坂柳がいる。あいつはかなり好戦的で頭がきれる、利用していたと思ったら利用されていたなんて事が起きるかもしれねぇ。だが、仲良くなっていて損は無いな。

「それならいつか飯でも奢らせてくれ」

桜木「そもそも見返り目的で手当した訳じゃ無いから…って言っても警戒するか…なら連絡先交換しようか、タイミングは任せるよ」

「それで良いぜ」

そう言って端末を出す

「俺は龍園翔だ。よろしくな葵」

桜木「よろしく。翔」

なんで呼び捨てなんだよ。

龍園「…龍園で良い」

桜木「?分かった」




教えて水月ちゃん!

なんでタイトル獅子なの?
→狼が1番合うって思ったけど、狼多すぎ問題が発生するから、百獣の王様にしたよ

龍園をどうやって運んだの?
→フィジカル強強主人公だからね。お姫様抱っこで連れて行ったよ。幸いにも通行人は居なかったけど、監視カメラには映ってたみたい。見た人はカメラの改竄や故障を疑ったとか疑って無いとかw

なんで翔呼びしたん?
→桔梗ちゃんの件から呼び方は基本相手の呼び方と合わせるようにしているからだね。ただし、基本的に女子は苗字にさん付けで男子は君付けをするよ。ようは、桜木さん呼びされたら〇〇君で返すよ。
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