一匹狼だった少女   作:桜水月

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Aクラス「桜木さん、なんでそんな…」

ー桜木葵視点ー

それから

桔梗を含めDクラス女子と買い物に行ったり、坂柳さんとチェスして勝ったり、桔梗がモフモフを堪能(?)して癒されたり、一之瀬さんとお昼ご飯食べたり、椎名さんと読書したり、小テストを受けたりした。最後3問が異様に難しかった。あれを解けるようにならないといけないのかぁ〜と思いながらも1番出来なかった数学の勉強をする。クラスの足を引っ張る訳にはいかない…絶対に…もっともっと頑張らないと…

そうして5月になった。

あっ、ポイント…今日振り込みだ。一体いくらになったんだろう?そう思い確認しながらエレベーターを待つ。扉が開くと桔梗が乗っていた。

櫛田「おはよう」

桜木「おはよう」

櫛田「いくらだった?こっちは四万九千ポイントだったけど…本当、葵が情報くれたのにここまで落ちるとか本当にうちのクラス馬鹿ばっかだよ…無かったら多分0だったんじゃ無いかって思うくらいにはねw」

2人きりなので素で接してくれる。

流石に0は無い…無いよね?

桜木「えっと、九万九千五百ポイントだね」

櫛田「流石Aクラス」

多分桔梗はクラスの順番について察しているのだろう。エレベーターを降りると隣のエレベーターから一之瀬さんが出てきた。

桜木・櫛田「「一之瀬さん、おはよう」」

一之瀬「桜木さんに櫛田さん、おはよう」

一之瀬「そういえば、何ポイント振り込まれてた?私のクラスは九万四千ポイントだったよー」

桜木「Aがーで、Dがーだったよ」

そうして、今日言われる事を予想しながら各々の教室に向かった。

坂柳「今日が答え合わせの日ですね」

桜木「そうだね」

でも、正直なところ学校の実態ついでにテストが返されるだろうから、テスト返却の方が辛い…数学赤点じゃ無いと良いけど…

真島「これより朝のホームルームを始める。が、その前に何か質問はあるか?」

私達が全て理解していると分かっているだろうが、マニュアル通りの発言をする先生。

葛城「はい、本日振り込まれたポイントについての情報はありますか?」

真島「ここに書かれた数字、クラスポイントを100倍したものが、君達に振り込まれるプライベートポイントになる。この学校では君達の望を進路を叶えるという謳い文句があるが、それは半分事実で半分偽りだ。卒業後の進路が保証されるのは、この学校をAクラスで卒業した生徒のみが対象となる」

この発言には、真面目で冷静なAクラスの生徒達も驚きと困惑に満ちた表情をしている。しかし、リーダーの坂柳や葛城は驚いていない風を装う。進路か…私には関係の無い話。でも、みんなの為に頑張らないと!

真島「気付いている者も居るだろうが、この学校にはクラス間に大きな差がある。優秀な者はAクラスへ、そうでない者はDクラスへという様に、個々の能力の高さに応じてクラス分けが行われている。勿論クラス間の争いを公平に行う為、例外も存在するが、基本的にはAクラスからDクラスへ、優秀順に振り分けられているんだ」

けれど1番警戒すべきはDクラスだろう。Cクラスの強みは力、Bクラスはチームワークが突出している。けれどDクラスはクラスで突出している点こそ無いが情報収集に長けた桔梗は勿論、文武両道な平田君、そしてダークホースになりそうな綾小路君、他にも一芸に秀でた生徒が多いイメージがある。今でこそ協調性はないがクラスが一丸となったら1番厄介になるだろう。

真島「今回、君達は995クラスポイントを残している。これは歴代の中でも最高額だ。素晴らしい結果を残している。この調子で学校生活を続けて欲しい。それではこの前受けた小テストを返却する」

うっ…やっぱりあったか…

さて、点数は…

45点……………

返却後真島先生は模造紙を広げてそれを貼っていった。その紙には順位と点数が書いてあった。そして、みんな自分の所を見た後1番下を見たんだろうね。凄い勢いで「えっ?まじ!?」と驚きと困惑の表情でこちらを見てくる…

真島「今回の小テストは成績に反映される事は無いが、中間試験の時もこのような形式で問題が出題される。今後の参考にして欲しい。この学校では赤点を取った者は即刻退学してもらう決まりになっているので、皆にはしっかり対策を行って欲しい。ちなみに、今回の赤点は43点だ。そして最後に、俺は君達全員が絶対に中間試験を乗り越える事が出来ると信じている。健闘を祈る」

本番じゃ無くて良かったよ、本当に…

にしても、『全員が絶対に乗り越えれる』か、って事は何かしらがあるって事だ。赤点ラインを参考にすると恐らく平均点の半分。つまり、点数を買うとか過去問から半分出るとか、それらがないなら下の人に合わせて点を下げるとかかな。まぁ、最後の手段は絶対取らないとして、点数の金額と過去問について真島先生に確認をとりに行こう

坂柳「勉強、教えましょうか?」

桜木「ありがとう坂柳さん。でも、今回はどうにかなりそうかな」

坂柳「なるほど、少し聞いても?」

桜木「赤点ラインは平均点の半分。つまり50点取れば問題無い。そして、先生は言ってたよね『全員が絶対に乗り越えれる』って、だから今から点数の金額と過去問について聞いてくるよ」

坂柳「ふふっ…分かりました。情報が手に入ったらよろしくお願いしますね?」

桜木「勿論」

 





クラスポイント
Aクラス(坂柳) →995
Bクラス(一之瀬)→940
Cクラス(龍園) →650
Dクラス(堀北) →490
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