一匹狼だった少女   作:桜水月

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真島「やはり直ぐ気づくんだな」

ー坂柳有栖視点ー

まさか、彼女が最下位だなんて驚きです。しかし、あれだけの洞察力と適応能力、思考力があってあの点数なのでしょう?彼女が手を抜く事や怠ることは彼女の性格からしてない。つまり、勉強が出来ない事情があったあるいは勉強以上に必要な事があったこのどちらかでしょう。ですが、このどちらの場合も今後の努力でなんとかなるでしょう。だって彼女は私を打ち負かした天才なのですから。けれど、テスト期間の間はチェス出来ませんね。その間は、橋本君と神室さんで楽しみましょうかね。

ー茶柱紗枝視点ー

今年はこれだけクラスポイントが残ったのか、まぁ早期に情報を知ればこんなもの…むしろこれだけしか残らなかったのかと頭を抱えたくなるし、テストの方は赤点だらけ…

今年は堀北鈴音をはじめ、平田洋介や櫛田桔梗、高円寺六助に綾小路清隆、他にも沢山の逸材がDクラスにいる。だから、今年こそはと思った。しかし、Aクラス…確かに優秀な生徒を集めているが、理事長の娘さん、坂柳有栖という天才がいる。これで派閥争いでもしてくれたら、まだ付け入る隙が出来ただろうに直ぐに解消されてしまった。あの1日で実態を理解し、3日目には全クラスにそれを共有するという前代未聞な行動を起こしたことで有名な桜木葵によって。彼女が厄介だろう。でも、一教師として見るなら彼女ほどの生徒は中々居ない。私の担当教科で良い点をとってくれているのは勿論だが、礼儀を忘れず尊敬の眼差しでこちらを見てくる。正直容姿も相まって、Dクラスの面々への対応等で疲れている身にとって彼女はまさに癒しだった。けど少し気になるのは星之宮の態度だ。どこか過保護というか気にしすぎな気がする、気のせいか?

ー桜木葵視点ー

コンコンコンコン

桜木「失礼します。1年Aクラスの桜木葵です。真島先生に用があって来ました」

真島「なっ…なんだ桜木?」

動揺している真島先生、恐らく私が言おうとしている事が分かったのだろう。周りの先生方も驚いている様子。「まさか」や「いやいや速すぎるだろ」と言った声がした

桜木「先生、テストの点はいくらで売ってますか?」

ざわめきが大きくなった

真島「そうだな、テスト毎に異なるが次回の中間テストでは大体10万ポイントだ」

この値段では救える人は殆どいない。となると

桜木「10万……ではもう一つ質問してもよろしいですか?」

真島「勿論大丈夫だ、だが次の授業まで時間が無いから手短にな」

桜木「では過去問はいくらですか?」

そう言った瞬間明らかに真島先生が動揺した。辺りの先生達も「おいおいおい!?」とか「速いって!やばいって!」とか手元の資料?を落としたりしていた。

真島「流石、歴代最高のAクラスだな。だが過去問とはすなわち、前年度に実際に行われたテスト問題で、お前たちが受けることの出来ないものだ。だから教師から手に入れる事が出来ない」

『流石』つまり過去問を使うという行動はなんら問題は無く寧ろ正解であるという事で『教師からは手に入れる事が出来ない』つまり生徒、先輩からは手に入れられるという事か

桜木「なるほど…お時間ありがとうございました」

真島「いや、こちらこそ期待に添えず済まなかった」

桜木「先生が謝る事ではございません。それでは失礼します」

すぐさまスマホを取り出す

桜木『すいません、橘先輩、1年の時の中間試験の問題と答えはお持ちですか?出来れば買いたいのですが…こちらは15万までなら出せます』

運が良いのか直ぐに返信が返ってきた

橘『ありますよ!でも流石に可愛い後輩からポイントなんて貰えませんよ!更に、3年生になった今では使い道が無いので無償でお譲りしますよ』

桜木『本当ですか!?ありがとうございます!』

よしっ!過去問はゲット出来た。でも、やっぱり無償でもらうのは良く無いよね。次に生徒会に行く時に何か持って行こう!何が良いかな…




教えて水月ちゃん!
お馬鹿設定なのに茶柱先生の担当教科で良い点を取るっておかしくない?
→学力が乏しいのは事実だけど、物覚えが悪い訳では無いのです!文学系、特に歴史や現社(公民)は該当箇所を覚えたら覚えた分だけ点数が直ぐに上がると私は思っています。逆に理数系、特に数学は例えば掛け算でき無いのに因数分解が出来ないように、直ぐには点数が上がらないと思ってます。
そして桜木さんは、真面目と言えば真面目なので、ノートや先生の言った大事な所もメモし、放課後にしっかりと復習したり、関連付けをして覚えたりしています。だから、茶柱先生の日本史は点数が良いです。
ちなみにですが作者は葵ちゃんと反対で数学ツヨツヨの文系です。理科の専門ができなかった…日本史も余り得意ではありませんでした。
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