一匹狼だった少女   作:桜水月

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どんな事でも情報となりえる

ー桜木葵視点ー

橘先輩は過去問のデータを直ぐにくれた。何なら小テストの分まで、一応確認で小テストの方を見ると50点分どころか全て同じ問題だった。これなら全員が100点を取るのも難しくは無いだろう。坂柳さんに一言一句同じ事を伝えて過去問のデータを渡した。そして桔梗に連絡を取った

桜木『赤点を回避する秘策があるから交渉をしたい、出来れば綾小路君と平田君と桔梗で来てほしい。日時と場所は任せる』

桔梗『分かった。今日の昼に学食で良い?』

桜木『問題無い』

〜そして昼〜

どうやら相手の方が速かったみたいだ。空いている席に座る。

桜木「とりあえず先にご飯食べようか」

と言ってご飯(うどん)を食べた。全員が食べ終えた所で平田君が口を開いた

平田「それで、秘策って何かな?」

直ぐに本題に入った平田君。よっぽどクラスに赤点が多かったのだろう。しかし、それならその反応はこちらが持っている物に対して相手(Dクラス)はかなりの価値を見出している事を私に伝える事になる。

桜木「交渉しに来たからこっちの手札を直ぐさま晒さす訳にはいかないな」

綾小路「つまり、条件付きって事か」

桜木「うん、そういう事」

平田「条件は何かな?」

桜木「そうだなぁ〜Dクラスもとい秘策を使ったメンバーをAクラスに努力義務の範囲で協力するなんてどうかな?」

櫛田「それは…ちょっと…」

桜木「そうだよね。平田君、Dクラスにはかなりの赤点候補がいるみたいだね。つまり私の持ってる情報が条件を高めにしても乗らざるおえなくなる、交渉ってそういうのがあるから気をつけた方が良いよ」

櫛田「ってことは、冗談ってこと?」

桜木「まぁ、私はそこまでするつもり無いし」

高く条件つけ過ぎたら綾小路君が切り上げさせる可能性あるからね。現に綾小路君は殆ど何も言ってこない、更に過去問の存在についても大体の目星はつけているだろう。彼なら自分が目立つリスクと今後のマイナスを天秤にかける。だから程々にしとかないといけない。

綾小路「で、本当の条件は何だ?」

桜木「うーん、1人一万ポイントってのはどうかな?」

平田「それなら…「待って!」」

櫛田「全員分買うから割引してもらえないかな?」

まぁ人数多いだろうし、その策は間違って無い。えっと40人分で40万、必要な人を15人と仮定して15万、点数を更に上げる事ができる事を踏まえると

桜木「なら、全員分買ってくれるなら28万に値引きするよ」

櫛田「ありがとう!」

桜木「2人はこれで大丈夫?」

綾小路「問題無い」

平田「…大丈夫だよ」

綾小路君は終始無表情だけど、平田君は暗い表情だ。少しは交渉について分かって活用してくてくれたら御の字だ。

桜木「じゃあ、振込があり次第桔梗に情報を送るね」

そうしてDクラスとの交渉は終わったように思われた。

堀北「あなた達何をしているの?」

圧をかけながらそう言う堀北さん

平田「少し話してただけだよ」

堀北「自クラスの問題もあるのに他クラスと話をする余裕があるのね」

平田「僕はクラスの為に「それならなぜ桜木さんが居るのか説明はしてもらえるかしら」」

平田君の言葉を遮り更に圧をかける堀北さん。多分私だからでは無くAクラスの生徒だからこそここまで言ってくるのだろう。彼女にしてみれば、自分がDクラスなんてありえないって思っているだろう。更に、兄に対する劣等感が加速している。

綾小路「交渉をしていた。メンバーは桜木が選んだ」

堀北「そうなのね、なら必要無いわ。彼女の手を借りなくても各自で勉強をすれば良いじゃ無い。赤点なんて取る方が悪いわ、更に仮に赤点を取って退学者が出ても足を引っ張る存在が消えるもの」

櫛田「どうして簡単にそんな事言えちゃうの…」

桜木「…少しだけ言わせてもらうと、学力だけでふるいにかけたら運動面で困るんじゃ無いかなとだけ言っておくよ」

堀北「それなら運動でも切り捨てるだけよ」

1人では出来ない事があるのを理解しないと彼女は変われない…

平田「クラス全体で共有はしても良いよね」

堀北「…勝手にすれば良いわ」

そうして堀北さんは帰って行った。

桔梗から28万ポイントを貰ったので過去問とテストの点が一点当たり10万、そして赤点のラインは平均点の半分だと伝えた。

ー綾小路視点ー

やはり桜木は策士だな。俺が過去問の存在に気づいているのが分かった上で俺が目立つリスクと天秤にかけているのが分かっている。多分桜木の本心では何ポイントでも売っても良い、更に言うならタダでも良いと思っている。でも、それはDクラスの為にならないと理解しているからある程度のダメージを与え、更に平田の交渉の仕方に指摘した。俺にはなぜ桜木はそこまでして他者の為に動くのかが理解出来ない。

綾小路「平田に櫛田、少し提案がある」

平田「何かな?」

綾小路「2人は勉強会を開く予定だったよな。でも、直ぐに今回のテストは秘策があると言ってしまえば、みんな頑張らなくなってしまうかもしれない。だから、先生役の人だけで事前に払って内容の確認とそれをどう使うかを考えたい。勿論俺も出す」

平田「…確かに一理あるね、櫛田さんは大丈夫?」

櫛田「うん!問題無いよ!」

どれ見たい?

  • お⚪︎ぱい枕…
  • 心優しき子猫
  • 夏も近づく八十八夜♪
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