ー桜木葵視点ー
過去問のお礼に茶葉を渡そうと思った。思ったんだけど…良い茶葉ってなんだ!?いっそ、生徒会で使っているものを聞く?いや!それだと100%察して教えてくれない可能性や釘を刺される可能性もある。お茶に詳しい人…はっ!椎名さん!確か茶道部だったはず…
桜木『椎名さん、付き合って欲しいんだけど大丈夫?』
直ぐに既読がついたが、中々返信が来ない
椎名『付き合うってどう言う意味ですか?』
椎名さん??
私の文章がわかりにくかったのかな?
桜木『椎名さんって茶道部だったよね。あの…先輩にお礼に茶葉を贈りたいんだけど、良い茶葉探すのに付き合って欲しいんだけど大丈夫?って意味だよ』
椎名『なるほどですね。良い茶葉については知ってはいますが、どのようなものが良いのか、金額の件もありますので、よろしければ一緒に買いに行きませんか?実は、気になる本が明日入荷するらしいんですよ』
1番最後の方が本命かなw本当に本が好きなんだなぁ
桜木『良いよ。放課後直ぐで良いかな?』
椎名『問題ありません』
そうしてワクワク気分でお昼を食べ、時間があったので本を返しに図書館へ行きました。
「上等だ!かかって来いよ!」
静かな図書館に響く声。喧嘩かな?更にどこかで聞き覚えのある声だ、1年Dクラスの赤髪の人かな。そうして現場に行くとCクラスとDクラスで言い合いをしているようだ。まだ手が出て無いなら…いや周りの迷惑になっているな。
「いい加減にしろよ、コラ」
赤髪君が相手の胸倉を掴む。これは…危ないな
そう思い行こうとした時に一之瀬さんが動こうとしたのが見えた。彼女なら上手く場を抑えられるはずだ。それなら私は必要無いな、そうして誰にも気づかれ無い前にその場を去ろうとしたけど、多分綾小路君に気づかれてたな。やっぱり、実力隠してるよな…
その後は授業を受けたら、Cクラスの前の廊下で椎名さんを待つ。
龍園「よお、葵〜」
肩に手を置く
桜木「龍園君、久しぶり」
龍園「あれ、ありがとうな。助かったぜ」
空虚な感謝、まるで私達の間で何かあった事を周りに知らせる為だけの行為。クラスでの地位を確立する為なのか?
桜木「まぁこちらも助かるので」
伊吹「はぁ…その前に手どかしなさいよ」
呆れ気味にいう伊吹さん。彼女とは食事会で始めて話したが、龍園君の側近的な立ち位置だ。引き締まった足やお尻にお腹、体幹も良い。足の方に筋肉が多めな所をみると足技が得意なのかな?かといって上半身の方もそれなりに鍛えてるのかな、程よく筋肉がついている。けれど伊吹さんの1番の長所は誰に対しても物怖せず、言いづらいことでもはっきりと言う所だ。だから多分龍園君の側近的立ち位置に置かれているのだろう。
椎名「遅くなってすみません」
桜木「いや、問題無い。じゃあ行こうか?」
龍園「へぇ、どこか行くのか」
俺もついて行こうかなみたいな雰囲気で一緒にくる龍園君
桜木「モールの方にね。本とか茶葉とか見に行くんだけど、龍園君も来る?」
事実だけど、あえて内容を出す事で龍園君は興味を無くすだろう
龍園「いや〜遠慮しとくぜ、じゃあな」
桜木「2人共バイバイ〜」
椎名「あの龍園君と仲が良いのは少し驚きました。いつからそんなに仲良く?」
流石に怪我して倒れてとかは本人の為に言わない方が良いかな
桜木「ちょっと私がお節介を焼いてご飯一緒に食べた仲かな」
椎名「…よろしければ、今日一緒にご飯食べませんか?」
桜木「別に良いよ〜」
そうして本と茶葉を買い。
一緒にご飯を食べた。
〜次の日、生徒会室にて〜
桜木「橘先輩!これ過去問のお礼です!」
橘「そんな良いのに!でもありがたく貰いますね、これは…」
桜木「茶葉です!橘先輩が淹れてくれるお茶いつも美味しいので…」
橘「っっ///ありがとうございます…そうだ!よければこの茶葉で一杯飲んでみませんか?」
桜木「良いんですか!?ありがとうございます!あの橘先輩、お茶を淹れるコツとかあるんですか?」
橘「少しお湯の温度を低くする事で甘くまろやかになるんですよ」
そう言いお茶を淹れてくれる橘先輩。なるほど!部屋で練習して、美味しいお茶をお出しできるようになろう!
橘「どうぞ」
桜木「ありがとうございます」
フーフー アチッ
タイトルは「茶摘み」の冒頭から
八十八夜って5月2日ごろらしいですよ。