ー桜木葵視点ー
ここと、ここかな、後は…
今私は、念の為カメラが無い所に、録音機能がある小さなボックスを隠しています。これで、龍園君が事を起こせばこの録音で脅せます。けど、流石龍園君、私と約束しているけど抜かりが無い。Cクラスの生徒と出会う確率や視線を感じる事が多くなった。でも、私が気づくのが分かっているのか尾行は無い。あくまで、注意深く見るように指示出しをしているだけ。40人分の目がある方が確かに動きにくい、けれどその位ならまだ動ける。
〜数日後〜
起きると、ポイントが入っていなかった。担任曰く、トラブルが合って支給が遅れているらしい。十中八九あの件だよね。さて、DとBはどう動くんだろう?ん?桔梗からメッセージ、
櫛田『あのね、実はDクラスの人とCクラスの人が特別棟で喧嘩して目撃者を探しているんだけど、何か知らない?』
やっぱり、桔梗ならクラスメイトの味方をするよね。真実がどうであれ、協力したという過程が必要だからね。
桜木『ごめん、今は無理かな。力になれなくてごめんね』
すると、愛里からも連絡がきた
佐倉『あのね、その…とある事件の現場を目撃しちゃったんだけど、やっぱり名乗りでるべきかな?』
とある事件って、まさか…でもそれなら、愛里ちゃんがいくら頑張っても…いや、これをきっかけに少しでもコミュニケーション能力の向上につながるなら
桜木『それは愛里ちゃんの自由だよ。けど、悩んでいるなら行動してみた方が私は良いと思う。もし失敗しても大丈夫、きっと清隆君や櫛田さん、平田君、がフォローしてくれるよ。もちろん私だって出来る限りするつもりだよ』
返信は来なかったが、Dクラスの前を通った時の雰囲気を見ると、きっと名乗り出たのだろう。さてと、現場に行くか。
事件現場の付近に置いてあったボックスを取って確認してみる。よし…ちゃんと声が乗っている。愛里の証言も併せたら確実に退学にはならないはずだ。そう思いながら、特別棟を出ようとしたが、入り口の方から、約2名の足音が聞こえる。
綾小路「葵、来てたのか」
桜木「まぁね」
堀北「なぜ、いるのかしら?」
桜木「事件現場を確認するのは大事だと思ったからね。情報は多くても損はないでしょ?」
堀北「ええ、そうね。でも、事件が起きた事や場所については知らされてないはずよ。どうして他クラスの貴女が知っているのかしら?」
桜木「桔梗から連絡が来てね。少し確認しておこうと思ってね」
堀北「そう、何か収穫はあったのかしら?」
少し助言しようかと思ったが、愛里の件でさえバレたら約束のグレーラインでどうなるか分からないのだから、これ以上はダメだ。まぁ綾小路君なら気づけるはずだ。
「先客がいるだなんて、驚いたよ」
堀北「貴女は?」
一之瀬「私は1年Bクラスの一之瀬帆波だよ。で、こっちが」
神崎「神崎隆二だ」
綾小路「1年Dクラスの綾小路だ。そして」
堀北「はぁ…堀北鈴音よ」
一之瀬「やっぱり3人とも事件について調べに?」
桜木「私は調べ終わって、今帰ろうとしている所」
神崎「なるほどな。桜木、一つ質問しても良いか?」
桜木「ん?」
神崎「お前なら、この盤面でDクラスを勝たせる事が出来るのか?」
核心を一気についてきた。更に、Cクラスの陰謀だと気づいている。
桜木「Dクラスが持っているピースだけでも勝つ方法はあるよ」
神崎「そうか」
堀北「それって「でも、教える事は出来ない」っ…」
桜木「確かに、計画的にされたものだよ。けれど、須藤君に非が全く無いわけじゃ無い。だから私は今のところ中立、って事で先に帰るね」
これはかなり契約のグレーラインだなぁ…
大丈夫かな?