一匹狼だった少女   作:桜水月

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4日目・蝙蝠の最初の裏切り

〈橋本正義の独白〉

詰まるところ、分かりやすく言えば

俺は人間不信だ。

人は直ぐ裏切る

なら先に裏切った方が良いと思わないか?

そう、俺は俺の為だけに行動する

そう思っていだんだがな…

彼女が気になった。

客観的に見ても人間不信いや恐怖症になってもおかしくないはずなんだ、いや、なってないからこそ壊れているとも言える

だが、俺を裏切った奴を見返してやるんだ

それだけは譲れない

ー桜木葵視点ー

夜にいつも通り洞窟の外へ出る。けれど、灯りが1つ外へ行くのが見えた。あれは…橋本君?こんな夜更けに…どこに行くのだろうか?

遠くへどんどん行くのを灯を頼りに後ろから追う。下の木の枝を折って音が出ないように気をつける。しばらくするともう一つの灯があった。密会?それとも脅されて?という不安もあり、悪い事だと思いながらも精神を研ぎ澄ませて体にスイッチを入れる。頭の上に耳を出て、尻尾はズボンの為、窮屈そうにしている。より一層五感が冴え渡り、夜目もききだす。相手は龍園君か。まぁ、龍園君が残っているのは想定内。けど橋本君が会いに行く理由が検討がつかない。四つの耳をフル活用して話を盗み聞く。

龍園「おいおい、まじか、お前?」

橋本「あぁ、Aクラスのリーダーは戸塚弥彦だが、交代される。恐らく適当に選ぶ可能性が高い」

龍園「へぇー、でもそんな大事な情報渡して良いのかよ?」

橋本「俺は最後にAクラスで卒業できればそれで良い。その為だったら誰だって利用する。お前だろうと坂柳だろうと桜木だろうとな」

龍園「まるで蝙蝠だな」

橋本「そうかもなwじゃあ、そろそろ怪しまれるから帰るな」

クラスの情報を流しているのも驚きだが、どうしてそこまでAクラスに拘るのだろう?始めて見た時の他の人を全くと言っても良いほど信用していない目。けれど、裏切る理由には足りない。なぜ?という疑問が頭を埋め尽くす。ただ、尾行していたのがバレるのはまずいので、足早にその場を去る。

まぁ、Cクラスにリーダーの情報が流れたのは問題ない。というか、そもそも運搬の時にバレている可能性すらあるから良い。むしろ、わざとそうした。更に、葛城君がバレたかもしれないって言ってた事から当初の予定通りリーダーを変えたいところ…正統な理由とはどの程度なのか。適当に腹痛とか嘘でもいけるのだろうか?

とりあえず、寝よう。

けれど、そんな状態でぐっすりと眠れる訳も無く。皆んなに心配されてしまった。橋本君を少し気にかけつつ普段通りに過ごす。坂柳さんはこの事を知っているのだろうか?多分、知っている。その上で側に居させている…本当に坂柳さんは凄い人だ。




特殊能力
・獣化(狼耳・尻尾)
身体強化、五感の強化
ベース:コイウルフ(狼とコヨーテ)
・魔眼(目が赤くなる)
効果????
・自動回復
ある程度の傷を治すことができる。心臓に剣突き刺してもすぐ抜けば大丈夫。ただし、大きすぎる損傷、欠損はカバー出来ない、また血も戻らない。
・超薬物耐性
薬・毒系統が全く効かない
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