続いちゃいました。ついでに、しっかりとプロット立ててみたら、結構分量あるのが分かったので、連載にしました。それと、最後に更新頻度と文量についてアンケートがありますのでご協力よろしくお願いします。( `・ω・´)ノ
諏訪子様はかわいい。これ真理。
でんせつ、名前を貰う
皆さんは、『坤』を創造する程度の能力を知っていますか?ボクも、詳しく知ってる訳ではないのですが、そもそも、坤と言うものは八卦の1つで大地を表します。つまり、大地に関わるもの。例えば、土や岩、溶岩に鉄などの鉱物、後は水や植物なんかもそうらしいですね。これら全てを総称して坤と呼ぶそうです。つまり、それら全てを産み出すことが出来るメチャヤバ能力と言う訳です。
そして、今ボクの頭上から降り注ぐ岩の雨も恐らく
「おー、なかなかやるね。私の領地を荒らすだけはあるのね」
「いや、話を聞いて下さいよ。ボク、さっき生まれたばかりなんですって」
「……アナタも私のことを生まれたての雑魚だと思ってるんだ」
「いえ、そんなこと言ってな――わふぅ!?」
諏訪子様は、何か勘違いしているらしくボクの話を聞いてくれません。文脈から推測するには諏訪子様もボクと一緒で生まれたばかりなのでしょうか?確か、神様は人々の信仰で生まれるとか――あぁ、成る程。そう言えば諏訪湖周辺の集落は中規模の村1つだけでしたね。諏訪子様が顕現するだけの信仰が集まったのがつい最近だったのでしょうね。
諏訪子様は、地面から太い蔓みたいなものを何本も創造してボクへと振り下ろしてきました。これ結構キレてますね。まぁ、嘗められてると思われてるのですから当然ですかね。
ボクは、大きく跳んで空中で身体を丸め、クルクルと縦で回りながら身体から炎を吹き出します。そして、地面に着地すると同時にグルグルと円を描くようにドリフトを続け、迫りくる蔓達を焼き切りました。そう、この技は皆さん大好き『かえんぐるま』です。
「…………」
「…………」
次は何が来るんです?と、待ち構えてみますが諏訪子様は何か考え事をしているらしく動きが止まってしまいました。これは、攻撃する場面なんでしょうか?まぁ、ボクが
「ねぇ、アナタ」
「は、はい。な、何でしょうか?」
『神威』とでも言うのでしょうか?パルキアやアルセウスみたいな理外の存在が放つ命の危機を感じさせられる程のプレッシャーを放っていた諏訪子様でしたが、それを小さくさせてボクの目の前まで降りてきました。唐突に推しのご尊顔が現れて、どもってしまったのは愛嬌と言うことでここは1つお願いします。
諏訪子様は、不思議そうにその金色の瞳でボクの顔を覗き込む。……近い、ですね。かなり、恥ずかしいです……。
「アナタの能力は今の炎なの?」
この、推定東方世界での能力と言えば、やはり程度の能力でしょう。諏訪子様で言うと、先程話にあげた『坤』を創造する程度の能力ですね。もし、その型に当て嵌めた場合、ボクの能力は何になるのでしょうか?やはり、炎を操る程度の能力とかそこら辺になるのでしょうか?それとも、天狗が風を起こせるのと同じ身体能力の延長線上にあるのでしょうか?個人的には、後者な気がします。まぁ、東方世界の能力は自己申告制ですからね。どっちでもいいのでしょう。
「いえ、この炎は能力ではないと思います。……多分ですけど」
「ふふふ、何それ?多分って、自分のことでしょ?」
くすくすと、思わず見惚れる程の笑顔を見せながら諏訪子様はそう言った。でも、分からないのは仕方ないことじゃないですか。本当に何となくなのですが、ボクの身体の中に炎とは別の力の塊みたいなのがある感覚がするので、恐らくそれが程度の能力なのではないかと考えてます。
「ボク、本当につい先ほどこの世界で目覚めたばかりなんですよ」
「え、本当に生まれたてだったの!?」
ボクの言葉に、諏訪子様はきょとんとした表情を見せた後で、驚いた声を上げました。
「そうですよ。目が覚めて此処がどこら辺かの確認を木の上で見てきたところでした。それで、すw――神様の声が聞こえたので降りてきたら」
「私がいた、と?」
「えぇ、まぁ」
いけませんね。危うく、諏訪子様って言いかけちゃいました。まだボクは、諏訪子様の名前を知らないのですから気を付けないといけません。
諏訪子様はボクが完全に濡れ衣だと分かったのでしょう。若干、流れた冷や汗と共に目がキョロキョロと泳いでいますが、気を取り直すためか、パンッと一度手を叩いて気まずい雰囲気を変えてから口を開きました。
「それならちょっと私に付き合ってくれない?」
「いいですよ」
「そうだよね……いきなり戦い仕掛けた人のお願いなんて――え?いいの!?」
明るく声を掛けたけど、断られると思ったのか、しょんぼりと俯きながら両手の人差し指をツンツンと付き合わせていた諏訪子様がガバッと音が立ちそうなほどの勢いで顔を上げました。心なしか目がキラキラと輝いているように見えます。
「勿論です。ボクに出来ることと言えば、
ぽふっと、火の粉を吐きながらそう言うと、諏訪子様の目がキラキラ輝いていた。
――――――――――――
「~~~~~♪」
鼻唄を歌いながらスキップでもし出すのでは?と言うほどに上機嫌な様子で諏訪子様は山を登っています。と言うか、既に腕を目一杯振りながらとても楽しそうにスキップしてますね。とか言いつつも、諏訪子様の一歩下がった隣を歩いているボク自身、推しと登山出来るなんて夢にも思っていなかったので、望外の喜びに包まれています。
暇ですし、どうして、登山なんかをしているかの説明をしましょう。まず、諏訪子様は諏訪子様が守り神をしている集落で起きたとある異変を調査しにこの山まで来たそうです。
そして、山で調査し始めてすぐに膨大な妖力を感知して、向かってみればボクがいた。と、ここまでがボクと諏訪子様が出会うまでの諏訪子様視点での出来事です。
「そう言えば、アナタって生まれたてにしては強すぎない?」
おっと、諏訪子様から声を掛けられてしまいましたね。この話はまた後程お話しましょうか。行き先に辿り着くまでまだまだ時間があることですしね。
「まぁ、ボクの場合は他の妖怪とは事情が違いますので」
「へー、それって聞いて良いの?」
「構いませんよ。大したことではありませんので。聞きますか?」
ボクがそう問い掛けると、諏訪子様は興味深そうにうんうんと首を縦に振ったので、何て言うのか言葉を選びながら紡ぎます。
「話すと長くなるので、端的に言いますね。その、ボクって元々は別の世界で過ごしてたんです。」
「へー、そうなんだ。そう言う妖怪もいるんだね」
驚かないんですね。まぁ、月の住人やら未来人やら地獄の住人やらが来るような世界ですからね。ある程度、天変地異には慣れてるんですかね?まぁ、ボクからしたら有り難いので説明を続けます。
「そこで、ボクは特段悪いことをしていた訳ではないのですが、向こうの世界の創造神に目を付けられてしまいまして、それで戦って負けたらこの世界に飛ばされました」
そもそも、あの時にボクがテンガン山にいたのもパルキアに拉致紛いのことをされてのことだったので、本当に何にも悪いことはしてなんいですよねー。何なら、ギンガ団の悪事を潰した功労者でもあるんですけどね、ボクとヒカリちゃん。
「ふーん、アナタの世界の神様は見る目がないのね。創造神と戦いが成立するのを脅威だと思ったのかな」
「わふ?…………ど、どどど、どういう意味ですか!?」
び、びっくりしました。神に弓引いたボクが怒られるのかと思ったら、まさかまさかのアルセウスが見る目がないとか言うんですか?
「どういう意味も、そのままの意味だけど?」
「そうですか?でも、ボクは創造神の判断は妥当だと思うのですけど……。だって、創造神と戦いが成立するなんて、見るからに危険分子じゃないですか」
「そうなんだけど……。うーん、何て言うのかなー」
うーんうーんと唸りながら言葉を選んでいる諏訪子様。と言うか、悩む時に腕を組んで右周りに歩き回る人って本当にいたんですね。
それなりに長い時間を掛けて言う言葉が纏まったのか顔を上げた諏訪子様がボクの前までとてとてと駆け寄ってくると、にぱーっと言う擬音が付きそうな笑顔と共に言葉を発しました。
「危険分子を危険なまま放置するのか、それとも自分達の最大の矛にするのか。そこら辺の調整を上手くしてこその王様だと私は思うんだ。適材適所、民の信頼がない王ほど滑稽なものはない。アナタもそう思わない?」
失念していました。東方projectの最推しである洩矢諏訪子。ボクは、今までこの名前だけを見ていましたが、今気づきました。彼女は諏訪王国の王。とまでは今はまだいきませんが、既に民を守る守り神としてこの世界にいるのだと。王の風格、いえ、守り神としての威厳とでも言うべきものが確かに彼女から感じられました。
それと同時に、ボクの野生で過ごしてきたことで培った第六感が叫びます。この神様だと。ボクの全てを捧げるに足る主はこの方なのだと。そして、それを止める術をボクの理性は持っていません。何なら、笑顔でサムズアップしてからスタンディングオベーションからの拍手喝采と全肯定の様子です。それでいいんでしょうか?ボクの理性さんは。
とは言え、流石は理性さんと言うべきか、ここですぐに忠誠は誓うべきではないと判断したようです。この異変を解決してからにするべきだ。とのことです。流石は理性さん。頼りになります。
「神様、1つ聞いても良いですか?」
「ん、なーに?」
「御名前を教えて貰えないでしょうか?」
でも、理性さんは結局野生の勘に完全には勝てなかったみたいですね。せめて、諏訪子様と呼びたいと言う欲求が漏れちゃいました。
「洩矢諏訪子だよ。そう言うアナタは?」
「ボクですか?ボクはウインディ――と言うのは種族名ですしね。…………あれ?もしかして、ボクの名前ってない?」
今気付きましたけど、そう言えばウインディって名前じゃないじゃないですか!?ど、どどど、どうしましょう!?
「ふーん、アナタ名前ないんだ」
「えっと……はい」
ヤダ、何か恥ずかしい。諏訪子様に名前を聞くだけ聞いて、自分は名無しとか何ですかね?ちょっと、落ち込みます。しょぼん。
ボクが俯いてどんよりとした雰囲気を放っていると、諏訪子様がボクの目線に合わせるように下から覗き込んで来ました。何か、嬉しそうですね。諏訪子様。
「あの、諏訪子様?」
「じゃー、私が名前を付けて上げようか?」
「わふ?」
名前?誰が?誰の名前を?………………わふー。わふ?わうー。…………ふぇっ!?
「す、すすすす、諏訪子様が、ぼ、ボクに名前を付けて下さるんですか!?」
「うん、もしかして、イヤだった?」
いえいえ、そんな筈がありませんよ。と、ボクが慌てて諏訪子様に伝えると、じゃあ、何の問題もないね!と言って再び歩き始めてから考え込んでしまいました。
そう言えば今になって気付いたのですが、山の中にいるというのに妖怪が出てきませんね。ちょっと、探ってみましょうか。
――『かぎわける』
ボクは鼻をスンスンと鳴らして周囲に自然の臭いとは別に異物がないかを確認します。…………びっくりするくらい何もいないですね。妖怪どころか動物の一匹もいませんよ。原因として考えられるのは、諏訪子様が神力を溢れさせて妖怪達が恐れて出てこないのか、はたまた、既にここは強大なナニかの縄張りなのか、考えられそうなのはこのくらいですかね。
「あーうー、火、火走。違うかなー。焔、違うなー。不知火……颯希。うん、いいかも。決まったよ!アナタは今から
「あ、決まったんですね。不知火颯希、ですか」
不知火颯希、いいですね。不知火でボクの炎を、颯希は読みが
「とても気に入りました。ありがとうございます、諏訪子様」
「気に入ってくれたようで、良かった。じゃあ、そろそろ日が昇り切りそうだから急ごう?帰るころには日が暮れちゃうよ」
そう諏訪子様が言いました。確かに、急がないと暗くなってしまいそうですね。
「そう言えば、颯希は飛べるの?」
「いえ、飛ぶことは出来ませんが走るのには自信がありますよ」
「そうなんだ。どのくらい速いの?」
「いちじか――半刻で百里程を一昼夜走り続けられます」
「一昼夜で二千四百里?速すぎてよく分からないね」
そりゃあ、そうですよ。地球で言えば、東京からイタリアとかイギリスくらいまでの距離ですからね。ブラジルとかアフリカの南端でもない限り、片道一日で着きますよ。海だって、あの水面が沈み込む前に足を出せば走れる理論が使えるので気にするような障害ではありませんし。こんなんでもボク、実は地上では最速なんですよ。空も含めてしまうと、カイリューとか言う化け物がいたので、二位になってしまいますがね。
「ねーねー、颯希」
「なんですか?諏訪子様」
「私も、颯希と同じ速さで走ってみたい!」
それは、ボクが諏訪子様を背負って走ると言うことでしょうか?……あ、それなら。ここをこうして、こうすれば、いけました!ボクの身体がポンっと音を立てて感覚的にはついさっきまで使っていた四足のウインディとしての姿になりました。
「ガウッ(背中どうぞ)」
「乗っていいの?」
諏訪子様の問いに、ボクはうつ伏せになることで了承を伝える。諏訪子様はそーっとボクに跨がると、たてがみの辺りに手を突っ込んでもふもふと玩び始めました。
ボクが立ち上がると、諏訪子様はボクの首に手を回してギューッと抱き付いてきました。諏訪子様がしっかりと掴まったことを確認したボクは一度吠えて合図してから山道を駆けました。
――――――――――――――――――――
視認した側から流れていく景色を眺めながら、私――洩矢諏訪子は私を背中に乗せて山を駆ける異世界から来た神獣――不知火颯希について考える。
最初は、本当にこの周辺で起こっている異変の元凶なのかと思っていたの。でも、戦ってみるとすぐにこの子じゃないなって思ったよ。
理由は、幾つかあるんだけど、大きな理由は三つかな?一つは、私に一回も攻撃しなかったこと。これは、颯希から聞いた話なんだけど、私のことを一目見ただけで神であることに気付いていたらしいの。今回、私は神力を抑えていたの。だって、普通隠れて調査する時にどうどうと神力を晒すようなことはしないでしょ?確かに、颯希と戦っている時は神力を使ったけど、颯希は一目見た時と言った。その時は、神力を使っていなかったのに。
二つ目は、颯希から私に対する信仰を感じたことかな。しかも、村の人達みたいな私に対する恐れが全くない、どっちかというと感謝とか好意とかの村の人の信仰を正と負が混じった信仰だとすると、颯希から感じた信仰は純粋な正の信仰だったの。そして、私達土着神はその在り方を信者に委ねられるからか、信者の心の在り方が善か悪かを感覚的に知ることが出来る。私から見た颯希はまるで、絵物語に出てくる主人公なのではないかと思う程の正義感の強い善良な心を持っていた。そんな子が、村を襲うような真似する筈がないよね。
三つ目は、颯希の能力である炎。今回、村を襲った犯人は、火を使っていない。現場に焦げた痕跡が見られていないからね。荒らされた畑に残っていたのは、祟り神が発する瘴気によって枯らされた畑と殺された土地だった。後、畑には太い何かを引き摺ったみたいな跡も残っていたの。颯希が丸まって転がった、何だっけ?確か、火炎車って言ったっけ?それで出来た跡とは、比較するまでもなく太くて、何本も重ねたとは思えないほどに綺麗な跡だった。勿論、今の神獣の姿になっている颯希の大きさよりも大きかったよ。
そんな理由があって、颯希が犯人ではないのは分かった。まだ、本当の犯人が何なのかは分からないけど、引き摺られた跡がこの山の麓まで続いていたから、多分この山の頂上にいるのは間違いないと思うわ。まぁ、私が、犯人が村の近くにある妖怪の山の住人じゃなければいいな。って言う思いが入り込んでいるのは否定しないよ。
でも、颯希がいる今ならまだ生まれて一年も経っていない私でも、妖怪の山の連中に負けることはないと思うな。何でそう思うのかって?そうだなー――
だってこの子、神の力を取り込んでるからか、信仰と一緒に大量の神力まで私に送られてくるんだもん。それこそ、村から離れても元の神力以上の力を扱えるくらいにはね。
本当に颯希の世界の神は愚かだよね。こんな可愛くて優しい子を見捨てるなんて信じられない。私は怒っているし、呆れている。でも、彼らのお陰で私は颯希に会えたのもまた事実。
だから、少しだけ彼らに感謝している。けれど、そのことは誰にも言えない。勿論、颯希にも言えっこない。正真正銘、私だけの秘密。ごめんね、今更返せって言われても更々返す気はないよ。だって、もう、神である私が不知火颯希って言う名前まで付けちゃったんだもん。颯希と私は既に魂の深いところで繋がっている。だから、颯希はもう私のものだよ?
僕は重めな女の子が好きで、諏訪子様が好きです。つまり、重めな諏訪子様は大好きです。(性癖の開示による文章力の強化)
諏訪子様がちょっぴり重いのは、心が荒んでる時に優しくされたらコロッといっちゃうアレです。村の人からは恐れられ、妖怪からは生まれたてだからと嘗められてた中に、諏訪子様好き好きなYESウーマンの颯季が来ちゃったからですね。
尚、本人(犬?)はまだ諏訪子様のわんちゃんではないと思ってる模様。因みに、颯希ちゃんは神様の一部食って神性を獲得しています。しかも、空間の神と創造神。
おまけ タイプ相性を考慮しないポケモン世界での強さランキング
アルセウス>>ウインディくんちゃん(不知火颯希)>=ギラティナ>=ディアパル=ヒカリの手持ち6匹>レジギガス
ウインディくんちゃんは、パルキアと引き分けだったと思っていますが、実際は二ヶ所部位欠損のパルキアと五体満足のウインディくんちゃんと言う大きな差があります。因みに、戦い続けてればウインディくんちゃんが勝ってました。パルキアがヒカリに逃げたからですね。
次回 でんせつ、主神と共に大蛇を打倒す
1話ごとの文字数と投稿間隔について
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3000~4000文字1~2日
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6000~7000文字2~4日
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8000~10000文字一週間くらい
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作者の気分次第で任せるよ