お久し鰤、難産に加えて別作品の執筆と言う浮気をした結果ここまで遅れました。申し訳ない。次回からは、多分週に1回は投稿できると思います。
難産の理由はあれですね、前に調べものした結果迷走したのと同じです。今回は、法律とか政治について勉強してましたね。まあ、今回も前回同様全く勉強の成果を活かせてませんが。
政治とか、妖怪の設定とか自分が何処まで理解出来てるのかがさっぱり過ぎて内容やら設定やらが支離滅裂になってる可能性があります。まあそこは木っ端の二次創作ってことで大目に見ていただけると助かります。
「では、ボクと諏訪子様が考える諏訪の今後の展望を話させて頂きます」
「えぇ、聞かせて貰えるかしら?」
ボクと華扇さんは互いに向かいあって座っています。あ、ボクの肩の穴は華扇さんに撫でられてる時に一瞬だけ意識が飛んだのですが、その時に治ってます。何で一瞬で治るのに自分の意志で回復できないのかが心底気になりますが、できないものは仕方ありません。練習していつか出来るようになるだけです。
それでは、話を戻しましょうか。まず、ボクの望みとしては前から何度も言ってますが――
「ボクの夢は人とヒトが共存する國を作ることです」
「ふぅん、余りにも妄想が過ぎるんじゃない?」
華扇さんはまるでバカな子を見るような目でそんなことを言いました。確かに、妄想と言われても仕方ないと思います。ですが、ボクはそうだと思いません。
「かもしれませんね、ですが無理な話ではないと思ってます」
「へぇ、でも私達妖怪は人間を喰らうのよ?」
そう言って、華扇さんは鋭く尖った鬼歯をチロリと唇の端から見せつけて、挑発的な笑みを浮かべました。一見、威圧的に見えて、何処か蠱惑的に見えるその表情にボクの喉がこくりと鳴るのを自覚しました。それが、華扇さんに魅せられたのか、威圧感に気圧されたのかは分かりません。でも、自然とボクの背筋は伸びていて、気付いた時には口を開いていました。
「知っていますよ、そんなこと。百も承知です」
「ふぅん、それでどうやって人と妖怪が共存させるつもりよ?」
要するに、人を喰うのにどうやって共存するんだ?ってことですよね。そんなのは既に答えを用意しています。
「人を喰うのって、ボク達の
「まあ、そうね。私も颯季とは戦いたくないわ」
「でしたら、他の村を襲って下さい。むしろ、ボク達にも協力させて欲しいです」
「……驚いたわ。颯季なら、人殺しはダメ。みたいなことを言うと思ってたから」
失礼な。ボクはそこまで
所詮、この時代は弱肉強食ですからね。ボクは余所様を守るつもりなんてさらさらありません。土地と優秀な人材だけ見逃して貰えたら、後は殺されようが喰われようがどうでもいいです。……ちょっと悲しいですけど、犠牲が出るのは仕方のないことですから。それに、諏訪が豊かになって作物や家畜が沢山取れれば、わざわざ妖怪が人間を喰う必要もなくなりますし。
「諏訪の國では、人もヒトも
「法ねぇ……例え妖怪が貴女達の國に入ったとして、その法を守ると思う?」
まあ、普通に考えれば守るはずがないですよね。ボクも知ってます。妖怪は自分の欲望に正直なんですよね。コレが欲しいと思ったら盗んででも奪って、あの人間に興味が湧けばストーカーみたいに観察して、気に入らなければ殺して、無事に気に入られれば誘拐する。凄まじいまでに自分勝手ですよね、妖怪。まあ、それは人間も同じなんですけど。
ボクは口元に意識して柔らかい笑みを浮かべます。
「別に、妖怪と人間関係なく皆さんが最初から法を守るなんて、ボクも諏訪子様も考えていませんよ」
既に村にいる人達を除いて、ですけどね。村の人達は皆さんいい人ですし、諏訪子様の言うことを聞く人しかいませんから。
「考えていないのに、法なんてものを作るの?」
はい、法律は守るものじゃないんですよね。じゃあ、法律は何のためにあるのかと言うと、
「法は守らせるものなので。守らなかったらそれ相応の罰があるんですよ」
「…………な、成る程ね、颯季と洩矢諏訪子が考えていることは分かったわ」
頭が痛いとばかりに頭を抱えてしまった華扇さん。恐らく、ボクが言いたいことを理解したのでしょう。華扇さんが頭を振りながら言葉を発します。
「貴女達、何人か生け贄にするつもりね?」
失礼ですね、違反した場合のモデルケースと言って頂きたいところです。
「因みに、罰則はどんなのがあるの?」
「罰則は人間と妖怪で別のものを用意しています」
「まあ、当然ね」
罰則は大体こんな感じですね。まず、罪を犯した者は人妖共に例外なく、諏訪の中での人権を剥奪されます。そして人間の場合は、禁固刑と言いますか、光のない地下牢に閉じ込めて質素な食事一日一食のひもじい生活を定められた期間過ごしてもらうか、諏訪に所属する妖怪の皆さまにその人を献上するかなどがあります。前者はともかく、後者は死刑みたいなものだと考えて貰って構いません。今のは飽くまで一例であり、他にも刑罰は用意されていて、罪の重さによって変わります。一応、妖怪に生け贄として渡すだけじゃなくて、斬首刑や火炙り等もありますよ。まあ、死体は
次に、妖怪の方の場合は、諏訪子様かもしくはシキちゃんによって封印を施します。この封印は、体感の時間感覚を極限まで伸ばして、身体の動きを封じて何もない空間に封印させます。つまるところ、半年と言う短い時間で数十~数千年単位の間、動くことも出来ずに何もない場所に放置され閉じ込められる体験をする訳ですね。後は、車裂きやら陵遅刑みたいな前世の中世辺りに行われた、拷問と死刑を併せた刑罰を妖怪に適用するのもありかと考えてますね。まあ、後者は幾ら妖怪が不死に近いとは言え、余りにも惨いので死刑みたいな感じで最上位の刑罰になると思いますけど……。多分、流石の妖怪の方も苦痛で精神が参っちゃうと思いますから、多分自壊とかするんじゃないですかね?妖怪も痛覚が機能していない訳ではないですし。
と言うのを、大雑把ながら華扇さんへと伝えました。そしたら、まさにドン引きと言ったようなしかめっ面を浮かべました。……しかめっ面でもかわいいって、やっぱり美人さんはずるっこいですね。
「えぇ……二人して可愛い顔しながら、なかなかにえげつないことを考えるわね」
「そうですね、自分でも少々やり過ぎだとは思ってます。事実、重めの罰則はある程度法が浸透するまでの間だけです」
「成る程ね、ある程度暴れさせた後に名前だけを抑止力として働かせると。理に適ってるわね」
深々と頷いて理解を示す華扇さん。理解を得られたようで嬉しいですね。
因みに、先述した刑罰で死刑に辺る云々言ってたものを執行する場合は、所謂公開処刑を執り行う予定です。それに、こちらは計画段階にすら至ってませんが、監獄も一般に開放されて見学出来るようにすると言う案も出ています。この二つは早いところ、見せしめですね。
「ん?一般に開放するって、それは収監されてる人間を見るってこと?」
「はい、そうです。後は妖怪もですね」
「それ、大丈夫なの?」
セキュリティ的なことですかね?そうなんですよね、そこがネックなんですけど、実はボクにはこれを解決する名案があるんですよ!
「大丈夫ではないですね。ですから、こうして今日ボクはここまで来たんですから」
「?私達に監視の真似事でもさせるつもりなの?」
おや、やっぱり華扇さんは頭の回転が早いんですね。流石は未来の仙人様です。その通りです、ボクが考えているのは妖怪に看守を務めて貰うことですね。ですが、先ほども言った通り妖怪は自分勝手と言いますか、職に就くなんて到底無理です。ですが、
「はい、覚妖怪の方達に看守を務めて貰おうかと」
「……成る程」
覚妖怪の方であれば、話は違うんです。覚妖怪は、他の妖怪のように馬鹿力はありません。ですが、人を喰う必要が無く、そしてここからがミソなのですが、生き物の考えている事が分かり、その考えを読み取って悪戯をしたりトラウマを『想起』と言う形でフラッシュバックさせることで恐怖を与え、そこから力を得ているのです。
思考を読めると言うことは、脱獄を考えたり、脱獄の補助をしようと思った時点でバレる訳ですね。そして、トラウマを『想起』させることにより、トラウマと言う人生最大の恐怖を思い出させて動きを止め、時間を掛けずに拘束が可能となるわけです。
覚妖怪は力を貰えるし悪戯も出来てハッピー、ボク達も監獄のセキュリティが格段に跳ね上がってハッピーと相互利益のある素晴らしい案なんです。自信ありまくりですよ!
「確かに、いい案だと思うわ。でも――」
「覚妖怪の方達が賛成するか分からない、ですよね。皆さんから嫌われているから」
「そうね、今でこそ私と勇儀、萃香で庇ってるけど、それもつい最近になっての話よ。それまではかなり酷い迫害を受けて来たわ」
そうでしたか。確か、前世のころに何処かの記事で
「諏訪の國人には、人妖例外なく諏訪子様の庇護下に入る権利があります。彼らに手を出せば、諏訪子様もボクも全身全霊を以て…………害した者をこの世から抹消するつもりです」
「……そう、颯季達の考えはよく分かったわ。その上で幾つか聞きたいことがある」
ピリピリと肌がひりつくような空気が部屋中に広がります。な、何を聞かれるのでしょうか。ボク、気になります。
「まず一つ。例えば、私達が貴女達が治める國に入ったとして、私達の扱いはどうなるのかしら?」
あ、それ言うの忘れてました。と言うか、一番最初に言わないといけないやつじゃないですか。本当に申し訳ないですね。
「そうですね、まずは皆さんの戸籍を作ります」
「こせき?」
華扇さんは戸籍が分からないのか首を傾げて訪ね返して来ました。それはそうですよね、戸籍なんて平安だったかそこら辺の時代で初めて行われたんですもんね。知らなくて当然です。ですから、戸籍についての説明をしました。
「はい、戸籍と言うのは謂わば、その人が諏訪の住人であると言う証明になります」
「……ちょっと待ちなさい、颯季。それって、存在を証明するってことになるわよね?」
「そうなりますね……あ」
華扇さんの言葉にボクは動きを止めました。でも、仕方ないじゃないですか。何で気付かなかったんでしょうか。妖怪に戸籍を用意するってのは、大きな意味を持つじゃないですか。どういうかと言うとですね。
「もしかして、妖怪の消滅防止になります?」
「そうね、その可能性は大いにあるわ。私達妖怪は存在を否定されたり、忘れられると死ぬ。それが、颯季が考えた戸籍によって私達の存在が証明されることによって逃れられるかもしれないわ」
つまり、既に不死性のある妖怪の死因がまた一つ消えることになります。てことは、妖怪を殺すには彼らの由縁となる現象を解明することと、『謂われ』のあるモノでしか完全に殺せないと言うことになりますね。
あれ?コレ、もしかしなくてもヤバいことやっちゃいましたね、将来紫さんに凄い怒られるかも?まあ、会うかどうかも分からないヒトのことは今はいいでしょう。
「自然消滅する可能性が減るだけでも私達にとって充分過ぎる利点だわ」
「わふー……そ、そうですね」
うんうんと笑顔で頷く華扇さんに、ボクの内心では冷や汗が止まりません。えーい、ままよ。やってしまったことは仕方ありません。方針はこのままで妖怪達の手綱をしっかりと握る方向でいきましょう。とは言え、考えるのは殆ど諏訪子様にお任せになってしまいますが。
「次の質問よ。私達は人間の下に付くだなんてお断りよ。命令を聞くなんて以ての外。そこら辺はどう考えているのか聞かせて貰える?」
「はい、そこは人間と妖怪の二つの勢力の代表とボクと諏訪子様による合議制を取るつもりです」
一応、国主は諏訪子様になりますが、諏訪子様をトップとした王制では無くて、イギリスとかの立憲君主制に近いでしょうか?諏訪子様とボクは飽くまで最終決定権を持っているだけで、人間と妖怪の代表者が会議を行って、そこで出た意見を國の意見とするだけです。
つまり、人間か妖怪のどちらかから賛成意見が出なければ勝手に政策を推し進めることが出来ないって訳ですね。まあ、今は全く準備が進んでないのでボクも諏訪子様も大分好き勝手してますけどね、ボクはともかく諏訪子様っていざというときにやりたいこと我慢できるんですかね?…………わふぅ、むりそうです。
「うぅん、何となくは分かったのだけど、妖怪と人間の違いをもうちょっと明確化させてくれないかしら?萃香達に説明する時の参考にしたいわ」
そう言えば、そうですね。萃香さんと勇儀さんを含めて山の四天王ですもんね。華扇さんの独断で決められるものでもありませんし、一度持ち帰ることになりますよね。
「わうー……そうですねー、妖怪は武官……戦い専門の役職で、人間は文官……書類仕事、だけではないですね…わうー…雑用仕事をやる役職、ですかね?そう考えて貰ったら分かりやすいと思います」
武官に権力を持たせていいのかはボクも疑問に思っていますが、妖怪と人間とで意見も異なるでしょうから、どちらの意見を聞く必要のある以上は仕方ないことでしょう。
「ふーん、了解したわ。取り敢えず、萃香達と話し合って私達の結論を伝えるわ。まあ、期待して待ってなさい」
「分かりました、よろしくお願いしますね」
よ、漸く終わりました。ボクの頭の中が疲労によって一瞬で空っぽになったのを感じました。
「わうー……つかれました~っ」
「それを、私に向かって言っていいのかしら?」
「うーっ、華扇しゃ~ん」
頭が空っぽになったことでほわほわとしたボクは、華扇さんの元へ向かってふっくらとした胸へ顔を埋めて、首に腕を回して抱きつきました。
「わふ~♪落ち着きます~」
「ちょ、ちょっと、落ち着きなさい……じゃなくて、私の胸で落ち着くんじゃないの」
ボクのほっぺたをぐいーっと引っ張りながら、華扇さんがボクのことを引き剥がそうとしてきます。それに、ボクも負けじと撫でろ撫でろと胸に頭を擦り付けます。
「うーっ、ボク頑張ったんですから、ほめてくださいよー」
「誉めるって……今まで話してた相手、私なんだけど……はぁ、仕方ないわね」
頭の上にふわりと暖かい手が乗っかったのを感じました。そして、ゆっくりと優しく撫でられ、ボクのしっぽもまたゆるーく左右に揺れます。
「これで満足かしら?」
「わふ~♪」
華扇さんって撫でるのが凄い上手なんですよ。テクニシャンですテクニシャン。流石、東方の淫p……げふんげふん。
なんていう、かなり失礼なことをこの時のボクは考えながら、華扇さんの甘い桃のような香りを満喫しながら、頭を擦り付けてボクの臭いを華扇さんにくっ付けていました。……コレでボクが後で羞恥心に悶え苦しむこととなる訳ですね。
因みに、現在の戸籍の形になったのが明治頃で、戸籍と言う概念は平安時代じゃなくて飛鳥時代の頃からあったらしいですよ。颯季はそこら辺うろ覚えです。他の政治関係で間違ってたら颯季の記憶違いってことにしてクレメンス。
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映画を見た感想ですが、シェイミのクソガキっぷりに懐かしさを感じて、タイトルロゴの花束の花の匕のところのノがグラシデアの花の花弁でお洒落だなってのと、主題歌の『ONE』が滅茶苦茶いい歌詞だなって思いました。因みに、僕は主題歌だと七夜の願い星ジラーチの『小さきもの』が一番好きです。皆さんは何が好きですか?
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