英雄伝説 光雷の軌跡(仮題)(更新停止)   作:幻龍

4 / 6
久しぶりの更新です。

恐らく駄文になってしまったと思います……。


第三話

 リィンは初めての休日をサラ教官から強引に押し付けられた、生徒会の依頼を遂行するのに費やす羽目になった。最初は依頼を受け取った直後は、サラの身勝手に内心怒りの感情が溢れ、生徒会に文句を言いに行ったが、生徒会で膨大な書類を相手に格闘して、学院内の問題解決に当たっているトワ・ハーシェル生徒会長を見ていると、なぜか罪悪感が溢れてきてしまい、つい承諾してしまった。

 幸い、学院の授業等は自らの能力を使って膨大な勉強時間を短縮できているので問題なかった。筆記テストや授業は暗記なので教科書や資料をコピーして、頭に瞬時に記憶できるので、応用関連の勉強をすればいいだけだから問題なかった。

 

 一通り依頼をこなしたあと、旧校舎の探索に入った。この探索にはエリオットとガイウスを巻き込み、三人まとめて苦労してもらうことした。やはり、苦労は分かち合わないといけないよな。

 第二層の敵を悉く屠りながら先へと進み、終点である大部屋に到達。そこで、この階層のボスクラスに遭遇したが、戦術リンクと三人の連携で難無く撃破した。

 学院長に旧校舎の調査報告をしたあと、そのまま家に帰ろうとしたら、クロウ・アームブラスト先輩に遭遇したが、適当に話をして別れた。

 

 「クロウ先輩……あなたの目的は俺が阻止してみせます」

 

 リィンはクロウが去っていた方向を見ながら小さい声で呟いた後、寮に戻るべくトリスタの街へ歩いて行った。

 

 

 

 4月21日。今日は月の一度の実技テストがある日だ。

 グランドにⅦ組メンバーを集めたサラ教官は、戦術殻という謎の導力機械を出してきた。

 

 Ⅶ組のほとんどは、怪しさ満点の戦術殻に不信の目を向けていたが、サラは問答無用で実技テストを開始した。

 最初に対戦相手に選ばれたのは、俺、エリオット、ガイウスの旧校舎探索組だった。前に探索をした仲なので、戦術リンクも問題なく稼動して、容赦のない連携で追い込む。

 

 「はあぁ!」

 

 戦術殻がアーツを発動させようとしたとき、四の型・紅葉切りでアーツを強制解除させた。そして、これが決定打になったのか、戦術殻は沈黙した。

 

 「はい。リィン、エリオット、ガイウス組終了! よくやったわね。充分合格点よ」

 

 サラは完璧に課題をこなした俺達を褒めた。そして、待機していた他のメンバーを見る。

 

 「じゃあ、この調子でどんどんいくわよ♪」

 

 

 

 

 

 「これにて実技試験は終了。さて、次は今月末に行われる、Ⅶ組独自の取り組みの、特別課外実習について説明するわよ」

 「「「「「「「「「!」」」」」」」」」

 

 Ⅶ組全員がサラに注目した。遂にⅦ組の目玉であったカリュキュラムが発表されることに緊張が走る。

 サラは全員に学院の紋章が入った封筒を渡した。そこには実習地と必要な持ち物等の説明だけしか書いていなかった。

 まず、A班はリィン、アリサ、ラウラ、エリオットで組まれており、実習地はクロイツェン州交易町ケルディック。そして、B班はユーシス、エマ、マキアス、ガイウス、フィーの残りのメンバーで構成されており、実習地はサザーランド州の紡績町パルムだ。

 

 (実習先を決めているのは理事達だけど、実習地に派遣する班員は、何を基準に決めているんだ?)

 

 リィンは厄介ごとを押し付けられるので、問題のある人物が出てきた場合、そのフォローに回されるけど、他のメンバーの基準がわからない。シナリオの都合上といえばそれまでだが、少し基準を知りたいと思った。特にマキアスとフィーはずっと同じ班だったので、何の意図があって同じ班にし続けたのか気になって仕方がなかった。しかし、それを訊ねても答えてはくれないだろうから、その疑問は心の隅に置いておくことした。

 

 

 

 

 特別実習当日。

 部屋に鍵をかけて、寮の入り口まで移動して、今回同じ班のメンバーを待つ。

 しばらくして、アリサがやって来てお互いに挨拶をする。原作のような事故もないので、彼女との関係は極めて良好だ。

 

 「おはよう。アリサ」

 「おはよう。リィン。もう来てたのね」

 「ああ。初回から遅刻するのは情けないからな」

 「それもそうね」

 

 リィンの言葉に、アリサは微笑みを浮かべながら頷く。

 

 「二人ともおはよう」

 「少し待たせてしまったようだな」

 

 玄関でアリサと談笑をしていると、ラウラとエリオットが来た。

 

 「いや。俺達も少し前に来たばっかだ」

 「そうか」

 「じゃあ、みんな揃ったから、そろそろ、行こうか?」

 「そうだね」

 「じゃあ、行きましょう」

 

 リィン達はメンバーが全員揃ったことを確認して、トリスタ駅に向かった

 

 

 学院から話が通っていたのか、切符の購入はスムーズに行うことができたので、特にトラブルもなくA班はバリアハート行き列車に乗り込んだ。

 

 ケルディックがどのような所なのかアリサの説明を聞きつつ、列車に揺られて目的地であるケルディックを目指した。

 

 「俺の勝ちだな」

 「うわっ! リィン容赦なさすぎだよ……」

 「エリオットの持ち札は悪くはなかったのだが」

 「それ以上にリィンの手札がよかったようね」

 

 ブレードというカードゲームを暇潰しにやらないかと提案して、全員で総当たり戦を行った。結果、主人公事補生なのか、いい手札が来て連戦連勝。あまりにも圧倒的だったので、アリサにジト目で「あなたいかさまでもしたの?」と疑われるほどだったが、ラウラがカードの山をシャッフルしていたのは、対戦を行わない人物にしていたのでそれはないとすぐに否定し、アリサは納得して引き下がった。

 

 しばらく、雑談とブレードというカードゲームで盛り上がっていると、金色の畑が窓から見えた。

 

 「お。どうやら目的地に着くようだ。実際はどのような町なのか見るのが楽しみだ」

 「そうだな」

 

 俺は外を見ながら言い、ラウラがリィンの言葉に同意する。

 しばらくして、列車はケルディック駅に到着した。リィン達は荷物を持って列車を降り、ケルディックの町に到着した。

 

 

 

 

 

 「サラ教官! これはどういうことですか!?」

 

 寝泊りをする宿に荷物を置いた後、実習課題の内容を閲覧したA班は困惑した。そこで一階のカウンターで昼間からビールを飲み、だらしのない姿を晒しているサラ教官に話を聞くことにしたのだ。

 特にアリサは男女同じ部屋にしたことに対して、感情的に納得していない所があるのか、サラ教官に詰め寄った。

 リィンは、このままでは埒が明かないと思い、アリサを何とか宥め、彼女を渋々納得させて引き下がらせた。エリオットは「さすがリィンだね」と小声で言い、リィンの手腕を褒めた。

 

 その後、サラ教官から少しだけ説明を受けた後、俺達A班は若干不満と不安を抱きつつ、実習課題をこなすことにした。

 だが、問題もある。この地に来ている帝国解放戦線Gだ。さすがに班員と別行動を取るのは難しい。何せ本来の実力を発揮できない以上、単独行動は危険が大きすぎて、アリサ達は許可しないと思われるからだ。

 色々と考えた結果、今回はGを放置することにした。奴を始末するのはノルドか帝都で行えばいいし、ここで妨害するともしかしたら警戒して、手を変えてくる可能性もあると考え、G排除は諦めるしかなかった。

 

 「とりあえず簡単そうな依頼から受けてみようか」

 「そうね」

 「うむ」

 「そうだね」

 

 こうして、最初の実習地ケルディックで、リィン達の特別カリキュラムが始まった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。