クソボケな元先生は今日も行く   作:富竹14号

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 久しぶりに気がする(二回目)、作者はブルアカニワカな上に最近そこまで難しく考えていないのでプロットなんて有って無いようなものなのだし毎回割と適当である。

 


どうでもいいこと

 

 

───多分…間が悪かったのだと思う。

 

 なんてことないように考える、理由とか特に無いけどとりあえずはそう考えてみる。

 

 あの後、ワカモに襲われなんとか生き延びたあの後のことだ…俺は、相も変わらずそこにいた。

 

 爆音が鳴り響く、銃弾が地面を跳ねて壁に打ち付けられて火花が散る、明るい閃光が視界の端に映り込みそれが目に入る度に何処かで何かの壊れる音がした。

 

 こんな綺麗な青空の下で起きているとは思えない光景、ワーワーギャーギャーと騒ぎ立てる誰かの頭を時折蹴り飛ばし、時折その首を締め落としながら俺は街の中心を駆け回った。

 

 武器を奪って撃ちまくり、時にぶん回した挙げ句にぶん殴り、弾幕を躱して防いで隙間を縫って…そんなことをひたすらに繰り返しながら、俺は目的地を目指した。

 

 目指すはシャーレ、そこにあるであろう存在ならば…アロナであれば、今の現状を説明してくれるかもしれないと思った。

 

 馬鹿みたいだろう、たかが超高性能なAIでしかないのに、中身は至ってお馬鹿な子供でしかないというのに…それが分かっていて尚、こんなオカルト染みた現象の原因を知ってるかもしれないと縋ろうとしたのだから。

 

 でも、それ以外にすることなんて無かったから、それ以外に『今』の現状を解明出来る方法なんて思いつかなかったから…だから、俺は突き進んだ。

 

 道端で落ちてた…というよりかは突き刺さっていたシャベルを拾い上げて、俺は変わらず前へ前へと突き進み続けた。

 

 スケバンもヘルメット団も温泉開発部も関係無い、全部纏めて殴り倒した。

 

 遠心力に任せてシャベルを振り回し、頭やら腹やら首やら足やらを、シャベルでひたすらに殴り突き刺し叩きつける…気づけば、俺の背後は死屍累々のオンパレードだった。

 

 呻き声、僅かに啜り泣く声に痛みに悶える声…何度か振り向きそうになる自分を必死に無視して、俺は変わらず進み続けて、進み続けて……それを見た。

 

 

 戦車の砲門が火を吹く、爆音と共に掻き鳴らされる炎の色が視界の中へと大きく映り込むが、そんなことは匙だとでも言うように、俺の視線はソレへと釘付けにされた。

 

 映り込んだ五人の人影…チナツにハスミ、ユウカとスズミ…四人共、俺が初めてここに来た時に助けてくれた生徒達…そして、その奥に存在する一人の人物。

 

 男だ、スーツを着込んだ男…背丈的に大人の男性であることが見て取れるそれを見た時に、俺は本能的に悟った…あぁ、これは駄目だ…と。

 

 見て直ぐに分かった、俺とは決定的なまでに何かが違う、根本に存在するモノの格ってやつがどうしようないまでに違う。

 

 なんだろう、なんなんだろう、姿だけみれば普通の人間でそこから感じ取れる気配は極々一般的なソレのはずなのに、強さなんて微塵も感じられないはずなのに…どうしてこうも、勝てないと思わせられるのだろうか。

 

 笑みが自然と溢れたのを覚えている、何かを諦めたような、根本的な何かを完膚なきまでに壊されたかのように溢れた失笑に、俺は自然とこう考えていた。

 

 

 

───もう、良いか。

 

 

 何が俺にそうさせたのかは分からない、何がもう良いのかなんて俺自身も分かっちゃいない…けど、俺の()()が完全に終わったことだけは理解出来た…だったらもう、俺がそこにいる理由なんて無い。

 

 何時から此方に気づいていたのか、何時の間にやら俺の方へと視線を向けていた()()へと背を向ける、俺を呼ぶ声も無視して俺はその場から走り去る。

 

 理由なんて無い、ただそこから居なくなりたかった、あの人の視界になんて入りたくなかった。

 

 走って走って走って走って、理由も無ければ宛も無いその状態のままで俺はただひたすらに足を動かし続けた。

 

 理由なんて無い、意味なんて無い、俺は何も感じてなんて無い。

 

 あれが本物…道理で偽物だ何だと言われるはずだと納得する、あんな人間が居たなんて知ってたらそりゃ誰だって偽物呼びしたくもなるだろう。

 

 仕方が無い、仕方が無い…支離滅裂な思考を撃って捨てるように、俺は仕方が無いと脳内で何度も繰り返す、本物がやってきたのだから良いじゃないかと自分を慰める…いや、なんでやねん。

 

 慰めるなんて言っても慰める部分なんて無いだろう、俺は別に何も出来ちゃいないのだからそもそもからして慰めるもクソもないだろうと冷静に自分にツッコミを入れる。

 

 これからどうするか、それもまたどうでもいいかと思考を打ち切る、何がしたいかとかそう言ったことが考えられなくなっていた、俺の中にある何かが壊れた影響なのだろうか…なんて考えた時期もあった。

 

 その後はもうなんてことない、支離滅裂な思考を繰り返した後に適当な寝床を見つけたからそこで寝て…気づいたら───

 

 

 

「───久しぶり」

 

 

 見覚えのある顔が、そこにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんさない

 

 

 溢れる嗚咽と共に吐き出されたのは、謝罪の言葉だった。

 

 青く澄み渡る景色、水平線まで続く海と青空の下、崩れて壊れた教室の中で、少女はひたすらごめんなさいごめんなさいと謝罪の言葉を吐き出し続けていた。

 

「そんなつもりじゃなかったんです、貴方にいなくなって欲しかったわけじゃないんです」

 

 涙をボロボロと零しながらそう言う少女は…水色の髪が似合うその少女は、何処か必死な様子で手を伸ばしていた、まるで何かを掴み取ろうとでもするように。

 

「次は、次はもっと上手くやりますから、次はもっとちゃんとしますから、だから───」

 

 

 行かないで…そう言って必死に自身の手を掴み取ろうとする少女へと、泣き喚きながらも必死に自身を救おうとする少女へと、ソレは何気無く手を伸ばそうとして…それを降ろした。

 

 見開かれた瞳、その青い瞳から涙が地面ヘと零れ落ちると同時に、地面が砕けて空間が割れる。

 

 崩れかけの教室が終わる、サラサラと視界に映る全てが砂へと還っていくかのような光景を前にソレは身動き一つ取ろうとしない。

 

 その事実に少女の顔が絶望に染まる、嫌だ嫌だと叫び散らしながら必死に手を伸ばし、何なら自分からソレへと近づこうと足を動かす…が、何かに阻まれる。

 

 見えない壁、そこに存在するナニカ、それに対してなんでなんでと子供のように喚き散らしながらも無理矢理にでも手を伸ばそうとしてくる。

 

 バキリと骨が割れる、無理矢理壁の向こう側ヘと手を伸ばした少女の腕が見るも無惨な形へと歪に変形していく。

 

 肉が裂ける、ぐちゃりぐちゃりと抉れ曲がり、内側から外側へと溢れ出してくるかのように赤い血肉が飛び出てくる。

 

 骨が砕ける、骨が曲がる、折れて割れた白い骨が少女の肉を突き破って腕の断面から姿を現す…痛みに悶えながらも必死に手を伸ばす少女はしかし、それを認めないとでも言うように根本から腕が吹き飛んだ。

 

 赤が飛び散る、目の前で弾け飛んだ赤がソレへと飛び散る、身体の半数を赤へと染めながらも、ソレは少女に対しても自分に対しても大した反応は見せなかった。

 

 

「…いやです、いやです、いやです」

 

 涙声で、鼻水と涙目と痛みによる涎を撒き散らしながら、吹き飛んだ腕を庇いながらも必死の形相で此方へと視線を向ける少女は、行かないでと訴えかけてくる。

 

 

「駄目です、行っちゃ駄目なんです」

 

「みんな待ってます、みんな貴方が帰ってくるのを待ってるんです」

 

「貴方が教え導き、救ってきた彼女達が、ただ貴方の帰りだけを待ってるんです、代わりなんていないんです」

 

「偽物なんかじゃないんです…最初の貴方はそうでも、今の貴方はもう偽物なんかじゃないんです…だから、だから───」

 

 

 

───逝かないで

 

 

 

 

 懇願にも等しいその言葉、青く透き通っていた世界が赤へとその色を染めていく中で、ソレは何をするでもなく未だ残った青を見つめて───

 

 

───ダァンッ!!

 

 

 静かに、自身へと向けていた引き金を、引き絞った。

 

 

 

 





主人公

 一周目、諸事情的に■■■■■■と化した。

 因みに、一周目に先生は居た。


少女
 
 別にキヴォトスは滅んでないし平和そのものだけど、守りたかったものは一切守りきれていない子、偏にお前がコミュをミスったせいだ。
 
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