凄く適当に作った、とりあえずやりたいことをやる為にやった…というかそろそろ書かないと本当に呪術に集中し過ぎて忘れそうになるから急いで書いた。
その内、陰実の方も書かなくちゃ(ガタガタブルブル
気がついたら、そこにいた。
理由なんて無い、本当に気がついたらそこにいたのだ。
瓦礫の山の上…と言うには少々綺麗過ぎる何処かの崩れた建物の中、壁も天井もドでかく穴開きだらけの素寒貧、そのせいなのか暗い暗い夜闇を照らす月明かりが真正面から俺の視界へと入り込んでくる。
満月…あぁ、綺麗な満月だ、こんな状況じゃなきゃポテチを片手に眺めようと思えるくらいには綺麗な満月だった。
黄金の満月、大きな大きな真ん丸なお月様は何処か見下ろすようにそこに存在している、退屈凌ぎに下々の暮らしでも見てやろうかと言わんばかりの高さにそれは存在する。
兎の姿が見えた…正確に言うなら兎に見えているだけで兎でも何でもないはずなのだが…どういうことなのだろうか、ぺったんぺったんと持ち前の木槌? で何かを叩いているような姿がハッキリと見て取れた。
それを見て思った…あぁ、これって夢なんだろうなぁ…と。
兎が月で餅付きなんてするわけがないのだ現実的に考えて、というかそもそもからしてこんな見知らぬ場所に唐突に飛ばされるなんて事態自体が……まぁ、有り得るかもしれないけど、普通に考えると無いはずなのだ。
なんかこうなる前に見覚えのある誰かに話しかけられた記憶はあるけど…それが誰かなんて当然の如く覚えていない、というかアレが現実であったのかどうかさえも定かでは無い。
…いや、そもそもの話だ…何故に俺は生きているのだろうか?
俺は死んだはずだ、
戦いはした、そうしなきゃ正気なんて到底保っていられなかったから、そうでもしないと俺が俺じゃなくなるような気がしてたから。
俺の中にあった
そもそもからして、実を言ってしまうと俺は何で
本能…そう、半ば本能に近かった気がする。
腹が減ったから食う、喉が渇いたから飲む、眠たくなったから寝る…そんな人間にとっては当たり前に存在するそれら欲求のように、俺はさも当然のようにソレを受け入れていたような気がする。
何故だろう? 何故だろう…そんなことを考えながらダラリと体勢を崩す、地面に手を付いて改めて月を見上げながら、俺は何気無しにため息を吐き…言葉を吐き出した。
「───分かんないことだらけだ」
何も分からない、何故死を選んだはずの自分が生きているのか、何故に己はこんな場所にいるのか…それら全てが頭の中でごちゃ混ぜになりながら頭の中を駆け巡る。
分からない、分からない、分からない、分からない、分からない…答えの見つからぬままに思考が繰り返される、自分でも意味の分からないその現状に思考が支離滅裂な方向へと進もうとするのを頭を振って無理矢理止める。
ゴロリと寝転がる、硬い地面に何処かザクザクとしたような感触すら気にもせず、俺はただただ夜闇の中に浮かび上がる満月とそれを支える夜空へと視線を投じた。
「…良いよなぁお前達は、気楽そうで」
ふわりふわりと浮かぶ雲に満天に輝く星々達、満月に負けず劣らずと言ったように悠然とそこに在り続けるその存在に知らず知らずの内に俺はため息を溢し…咄嗟に、弾けるようにその場から飛び退いた。
耳を劈く轟音、大火力を伴った火薬の弾ける音と匂い、オレンジ色の輝きが視界の端に映り込む中で引き起こされる埒外の破壊がつい先程まで俺が居た瓦礫の塗れのその場所を容赦無しに吹き飛ばす。
「───あぁ…そうか、貴女なのか」
視界を動かす、攻撃を行われたその箇所へと視線を向けて何処から飛んできたのかと更に視界を動かし、俺はそれを見つける。
子供の工作のような適当な頭に加えてミレニアムの校章がど真ん中にデカデカと貼っつけられた胴体、更にソレに加えて左右に備え付けられた四本の腕には其々の武器が握られている。
下半身にはキャタピラ…いや、キャタピラって呼んで良いのかアレは? なんか妙にガチタンとかそういうのぽいっていうか…なんかその部分だけがガチっぽいというか、なんというか。
シリアスに成りかけた思考が吹き飛ぶ、上半身の前衛的なデザインに比べて見て見ても何処か無骨な格好良さを感じさせる脚部、ギャリギャリと様々な障害を何の苦も無く踏み潰しながら突き進むソレはそこだけを見れば男のロマンの詰まったソレなのだろうが…如何せん、上半身と下半身で別れてしまったせいなのだろうが、それはもうどうしようもなく───
「───ダサいよなぁ、流石に」
思わず口に出してしまう、出てしまう。
そう、明らかにダサい、格好良さとか関係無くバランスが悪いせいで全体的に見ても機能的に見てもダサいと感じてしまう、そういう意味でなら多分前の方がまだデザイン的には良かったと思ってしまう。
先程までのシリアスは何だったのか、結構真面目に考えていたのがバカみたいな感覚になってくるというか、こうしてコイツを差し向けられたその時点で彼女が俺の生存を望んでいないのは分かるのだが、それはそれとしてもう少しこう…なんとかならなかったのだろうか?
何が何だか分からない、何をどうしたらそうなるのか分からない、何故に俺はここに存在して何故ここに再び現れたのか、何故にそんなデザインであぁも誇らしく思うのか理解出来ない。
混ざる、混ざってしまう、真面目に考えている自分とどうあってもツッコミたいと考える自分、どっちもどっちが俺の本音な辺りが余計に俺を混乱させているような気がした。
「───…まぁ…良いか」
───憂さ晴らしには、丁度良い。
故に俺は、今までの思考もツッコミも全て切り捨てた、考えることを止めてツッコむことも止めた。
何処から伴なく両手で刀を引き抜く、両の手へとズシリとした重さが伸し掛かり、それらを軽く振って久しぶり…のような気がするそれらの感触を確かめ…俺は思わずと言ったようにほくそ笑んだ。
「さてと───」
───どう殺してやろうか?
ふと、目が覚めた。
チュンチュンと泣き喚く小鳥の姿、親鳥がやってきて毛繕いをし、それに対して甘えるように喜ぶようにこれまた喧しくチュンチュンと騒ぐ小鳥の鳴き声に、俺はそっと目を開いた。
瞳に差し込む陽光の輝き、目を顰めて思わず瞳を閉じてしまうその明るさにパチパチと瞳を閉じては開けてを繰り返して無理矢理慣れさせる。
欠伸をする、布団もクソも無いその現状でも良く眠れたなと内心考えながら大きく大きく身体を伸ばし…ふとしたように視線を横へと向けた。
そこには───
「…おはよう、
そう言って微笑む馴染みの顔が…秤アツコの姿がそこにはあった。
鏡
一周目の時点ではキッチリと神秘が存在していた、一周目と二周目の何方が強いかと言われたら間違いなく一周目の方が圧倒的に強い。
因みに、鏡の神秘は■■と食い合ってたりしてなかったらそれ単体でキヴォトスの●●が可能なくらいにはヤバい代物。
ついでに言っておくと、鏡は一周目の時点では17歳の子供で、二週目の鏡に比べて見ても身長や容姿的な差異は殆ど存在しない。