ボーダー隊員は帰郷を目指し 作:ボーダー技術開発室職員
第1話
「
「
「最初に
風もなく、シンと静まった夜。
とある建物の屋上で、額までサングラスをあげた男性――
「1番いい未来じゃないからなんとか変わらないかと今日まで色々試してみたんですけど、良さそうな未来の画はどんどん見えなくなってきたんで、今のうちに
「……
「3、4くらいでしょうか。自分1人の犠牲は必要経費としても、それ以外の被害や成果をふまえるともっと良い未来に続くルートが最初は見えてましたけど、今は他はもっと悪くなる感じです」
「やっぱり精度が違うっぽいね」
まるで、答え合わせをするかのように、目の前にはない
うつむき気味な
「1番だよ。単独で動いた先で獅子奮闘して逃亡まで成功する……
そう言った
「おれの
――――
「1番だなんて……気休めでも、嬉しいです」
「嘘言ってた?」
「ないです。たぶん、ですけど」
「すみません」
「いや、謝るのは――」
「自分、どこかで安心してるんです。誰が犠牲になるか選ぶより自分が犠牲になるのを選ぶほうがすごく、心が楽で……でも、迅さんにとっては……これからも――」
その姿に、
「お前がまたおれ達と会えてる未来は見えてない。確定してないからか、ありえないからか……ずっと先だからかはわかんないけどね」
「……」
「けど、今日、見えたものもある。離脱したその先でもお前は独りにはならない」
隣にいる後輩に語り掛けるように――同時に自分に言い聞かせるように――言葉を紡いていく。
「見たところ、おれが会ったことがない「誰かたち」といっしょにいて、どいつも悪い奴じゃないっぽいから。きっと力をかしてくれるはずだ。だから――」
諦めるなよ、
これまでの経験と、サイドエフェクトがきっとお前を助けてけてくれる。
―――――――――――――――――――――
見慣れた
「……ん、朝か」
壁には、外の様子を見ることができる窓は無いが、ベッド端に置いておいたアナログの目覚まし時計に目を向け、朝と判断することはできた。そのままの流れで、セットしていたまだ鳴っていない目覚まし時計のタイマーを止め……そこからのんびりと朝の支度を始める。
清潔さとある程度の見た目を整えたうえで――特に必要はないのだが――「ふぅ」と息を吐いて一旦姿勢を正した。
「トリガー、
イメージと共にいつもの言葉を発する。すると、一瞬視界が光に包まれた。
部屋着と言われればしっくりくるグレー色基調のスウェットから、白地にオレンジのラインの入った服――見る人が見ればボーダーの訓練生であるC級隊員の隊服を改造したものだとわかる――へと変わったことを確かめた。
「さて、今日も生き抜いていきますかっと」
自分に言い聞かせるように呟き、オレは遠征艇から出発した。
―――――――――――――――――――――
学園のとある一室へとたどりついたオレを待っていたのは、白を基調とした制服――そのためわざわざ自分もC級隊員の隊服に設定を変えて色合いを寄せた――を身にまとった女子学生だった。
「うん、ぴったり10分前」
「おはようございます、
「ええ、おはよう」
「本日もよろしくお願いします」
オレのあいさつに笑顔で返す青髪の学生。訪れた部屋の主であるその人は
趣味が「暗躍」な迅さんに連れまわされ、あちこちに首を突っ込むこととなった結果、ボーダー運営、上層部や裏側をいろいろと知った。さらに自分が持っていた『
「嘘は言ってない、ぽいもんな」
「……? どう――」
ドッカーーーーンっ!!
「「…………」」
気が抜けてしまっていたのか、ついこぼれてしまっていた呟きに何か言いかけた
目を合わせたまま、数秒の沈黙の後――――
「また、余計な費用が……っ!」
「
「そうなら、通報があるでしょうけど、方向からしてきっとエンジニア部だから違うとおもうわ。……原因には心当たりがいくらかあるもの」
おそらくは、はじめてじゃあないんだろう。似たようなことが過去にもあったのだろう。その証拠とでもいうべきか、
「なら、その想定で行動し早々に解決して通常業務に戻れるようにしましょう。お供します。」
「そうね……ほんと、猫の手でも借りたいもの」
……何度もいうが、よくわからない部外者の自分を結構すんなりと信用してくれているみたいなんだよね、
そんなことを考えながら、
―――――――――――――――――――――
結局、エンジニア部が散らかした場の片づけに参加し終えた後、改めて
まぁ、その後は特にこれといった問題も無く夕方までお手伝いをして、食事も摂らせてもらった。
協力をお願いされない限りはこちらからは何もしない。なんとなく、学園運営や内部事情に関わるんだろうと予想できたから、手伝いと同じく関わらないほうがお互いのためなんじゃないか。現状、むこうがオレの事情を探ったり要求をしてこずに
それで、今日学園内でやるべきことをやり終えて、生活の場となっている改造遠征艇に戻ってきたんだけど……
「すぴー……すぴー……」
床に散乱する見覚えのある
口元に食べかカスをつけたまま、ベッド上で大の字になって寝息を立てている桃色髪の学生。
「……どうなってるんだ?」
ありえない侵入者に、首をかしげてしまうのだった……。
○
・ポジション:スナイパー→オールラウンダー(ポイント貯め中)
・年齢:15歳
・誕生日:8月9日
・身長:160cm
・血液型:A型
・星座:ぺんぎん座
・職業:中学生
・好きなもの:ヒーローもの、詰め将棋、お好み焼き
・
○
『ワールドトリガー』の主要人物のひとり。
「そばにいる人の副作用を感じ取り、限定的な再現がされる」というとんでも副作用もちのオリ主がいることによって、原作にはなかった未来をたくさん見ることができ、よりよい未来を引き寄せることができている。
同時に、オリ主には自分のものを含め様々な副作用を経験させる必要があったり、そのうえでの苦悩も背負わせるなど負い目を感じている部分もある。そんなこんなでなんとかうまくやっていけていたが、最終的にそのオリ主を半ば切り捨てるような選択をすることがいい未来へと繋がることを視てしまったため、迷いはあったがオリ主本人の意志を汲みとる形で選択した。
描写があれば一番曇ってるひと。なお、『ワールドトリガー』勢は過去の記憶としての描写しか予定がない模様。
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期限:次の投稿まで
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次のタイミングで適用される副作用
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未来視
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嘘を見抜く
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動物意思疎通
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敵感知・気配遮断
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強化聴覚
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強化睡眠記憶
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強さ色識別
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身体精密操作