ボーダー隊員は帰郷を目指し 作:ボーダー技術開発室職員
第11話
さて、
詳しい経緯や手段については詳しく知らないが、その「先生」とたまたま居合わせた我らが
で、そんな平和が戻しだした『キヴォトス』の『ミレニアムサイエンススクール』でオレが何をしているかといえば――――
「はい、コユキさん。こちらが追加ですので」
「うえぇえぇー…なんで、やってもやっても終わりが見え……アレ?なんだか、ホンゴーさんの方が多くないですか?」
「ですので、そっちはしっかりとお願いしますね」
仕分けた物をコユキさんに渡し、残りの一部を除いて、自分が借りているデスクへと持っていき仕事を再開する。
と、まぁ、ある意味で、以前と同じように『セミナー』のお手伝いをしています。ただし、任される範囲が地味に広がったりしていますけど。
そうなった要因の一つが、「
例の『連邦生徒会』に表れた「先生」とやらが率いることとなった
もちろん、後々に二重チェックを行うことで、安全性・正確性の確保には努められている。
そういった風に色々と変わった部分もある日常……が、オレ個人として、最も変わったのは『
仕事ももちろん大切ではあるが、コッチのこともしっかりと考える必要がある。
そのため、仕事をしながらも、考えを巡らせていく…………
『
『ボーダー』に入隊してから何かとお世話になった自称「実力派エリート
もっと具体的に説明すると「見た相手の少し先の未来を
凄い
まず、見る感覚としては、別の画面が出てきてババババッと未来の映像が流れてくる感じだ。そして、確定的な未来ほどハッキリと見え、不確定な未来ほど曖昧にしか見えない。加えて、「
見たくもない
『未来視』のおおまかな概要はそんなものである。
ついでに言うと、オレはあくまでオレ自身の『
その結果が「
今、オレが考えていかなければいけないのは「見えた未来について」だ。
実のところ、オレが未来を見た人は、あの場にいた
それにはちょっとばかり
……ともかく、だ。
「見た未来」についてなのだが、オレの『未来視』の精度もあってか、あるいは3人が『セミナー』という『ミレニアムサイエンススクール』というくくりの中でもさらに限られた近しい同一コミュニティ内にいる人たちだったからかかなり似通った「
同じ物事の未来を別の人の未来でみる、っていうのは別段悪いことじゃない。その人周辺からの視点での見え方になるため、複数の視点から物事を捉えることができる。そうすることで、未来がブレる原因を捉えやするなるし、ドコにドウ介入すれば未来の流れの変更・確定へ近づけられるかもわかりやすくもなる。
そんなわけで3人から「見えた未来」を自分の中で整理したところ、細かいのを除くと
一番近い未来、「『セミナー』管轄の保管庫か何かそういったモノが何者かの襲撃を受ける」。
可能性がブレていたが、早瀬《ユウカ》さんが「先生」とやらに会ってからは、よりハッキリと見えるようになったため、起きる確率はかなりあるだろう。襲撃者については不明、オレが会ったことの無い人物であったためなんとなくボンヤリとしかわからない……ただ、少なくとも
損害については……多少のブレはあるものの、他と比べ規模は小さいから早期介入の優先度は低いだろう。
次に近そうな未来、「コユキさんがでかい船のカジノで大金を使い、C&Cにシメられ
先の未来よりも後な感覚はなんとなくあるにもかかわらず、そこにコユキさんがいてやらかしているのは一番ハッキリ見えたというくらいには、ほぼほぼ確定的に発生する未来だ。
正直なところ、今日のように『セミナー』の仕事もオレの知ってる範囲でだけでも前に比べても大分やるようになってるし、コユキさんがそんなバカな真似するわけが――と思ったが、よくよく考えると、遠征艇への不法侵入に始まり一般的な感性が結構ズレているコユキさんなら「やるか、やらないか」で言えば「やりそう」ではある。しかし、今現在、そんなギャンブルをやらかす予兆らしき予兆も無いし、少し目を光らせておけばそんなことにはなりそうにないと思うのだが……ハッキリ見えるんだよなぁ?
損害については……かなりヤバい。
最後に3つの中では一番遠いだろう未来、「少なくとも『ミレニアムサイエンススクール』、最大で『キヴォトス』そのものが滅ぶ」。
規模が規模だけにブレが凄まじく、大筋だけでもかなりの分岐点とその枝分れも多く、細かい部分を言い出せばキリがない。こんな『未来視』は『大規模侵攻』以来かもしれないってくらいには情報量が多くて、オレ独りじゃあどこからどう手を加えるべきかも悩ましいくらいだ。確かなのは、遅かれ早かれほぼ確実に起こるだろうってことと、オレが会ったことの無い「誰か」への対応が「発生前の対処」と「最終的な着地点」に大きく関わるってことくらいだ。オレの会ったことのある『ミレニアムサイエンススクール』の生徒は誰もが関わることになる大事なのだが、その中でも『セミナー』の会長・
被害は……おそらく誰でも察せる通り、基本的にヤバい。あるいは、ヤバいなんて言える状況じゃなくなるくらいってトコロまでくるかもしれない。
と、こんなところか。
『未来視』が適用される前までは、「見えれば、帰るすべのヒントもわかるだろうになー」なんて考えでいたけど、いざその時が来てみればこんな大事ばかりときたものだ。もちろん、これらの未来が来る前にオレが遠征艇で出発する未来もあるかもしれないが……こうも見てしまったら、何もせずにってわけにもいかないじゃないか。
特に、
まずは自分がやれることを最大限にやれるようにしておくっていうのがあるが……あとは、
……って、ことは、今からやるとすれば、やっぱり見ないといけないんだよなぁ、いろんな人の「未来の可能性」を。
と、思考の片手間に仕事を片付けていたオレの耳が、音を捉えた。
不意に開け放たれた扉の音と、カツカツという足音と、聞きなれてきた声。
「おーす。ホンゴウはともかく、
げっ、
内心を悟られないよう、表情を固めポーカーフェイスを意識して、見えてくるであろう「未来の可能」に身構える。
視覚から流れ込む情報の激流
先ほどまで考えていた未来と多くが重なる情報
空に浮かぶ都市
誰かに負ける
C&Cが負ける
『ミレニアムサイエンススクール』が
『キヴォトス』が
何かが終わる
きらびやかな豪華客船
バニー
誰か
バニー
コユキさん
バニー
C&C
ばにー
…………
ふだんはいしきしないようにしてただけど、やっぱりおおきいものにはめがいってしまう。
というか、ばにーふくってじつざいするんだなぁ。
めいどふくいじょうに、ふぁんたじーなものだとばかり…
あぁ、
……『未来視』を活用することを躊躇する理由がコレなのだ。
見たら心乱されちゃんと把握できないうえに読み逃す内容が増える。目をそらしたらそらしたでちゃんと見ることができない。つまりは『未来視』がちゃんと有効利用できていないのだ。
これまでに、
というか、自分や人の生き死にの方が見慣れている事実に気づいてしまった。
……いろんなものをものせずに『未来視』で頑張って迅さんって、やっぱり凄いんだなー。
「どうしたんだ、コイツ。仕事の手止めて固まったかと思ったら、いきなり泣き出してんぞ……?」
「ホンゴーさん、最近なんだかおかしいんですよねぇ…」
……さて、目の前の状況を含め、オレはこれからどうしようか……?
さらっと流されたプロローグ。
次回は、プロローグ→アビドス対策委員会編への移行のような内容になる予定です。
その前に、ここまでかかわってきたネームドキャラとホンゴウトワとの互いの評価(友好度)的なものをちょっと投稿出来たらな、と考えてます。
●ホンゴウトワと『未来視』
振り回されるホンゴウトワ。もう少しマジな状況ならそこまで揺さぶられたりはしない……はず。精神が擦り切れておらず、精神修行が足りていないがゆえの未熟さ。
いちおう、思春期真っ盛りの男子なので仕方のない気もしなくはないかもしれない。
●木虎藍の水着
ジャンプヒロイン水着集合絵
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期限:次の投稿まで
結果は、話の流れに影響があります。
アビドス編、ホンゴウトワ乱入タイミング
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セリカ誘拐
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『便利屋68』初戦
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ん、銀行を襲う
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風紀委員侵攻
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黒服「クックックッ」