インフィニット・ストラトス ~緑翠の人魚姫~   作:夏梅ゆゆゆ

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IS原作読んだのがかなり前+うろ覚えのまま執筆しているので、設定が原作と違ったりしてるかもしれないですが…まあ、そこは独自設定と言うことで一つ。


兆し ヴァルハラへの招待

「第二回モンド・グロッソ開催決定だって!」

「マジ?これは絶対に見逃せないわね……」

 

「モン……何?」

 

ある日の朝、エメラダは学校に登校して早々、聞こえてきた言葉に首を捻った。

 

「何?あんた、そんなことも知らないの?」

「あ、リン。おはよう」

「はいはいおはよ……で?どうなのよ?」

「うん、知らない。教えてくれる?」

「はぁ……エメラダって変なところで常識欠けてるわね……ま、いいわ。モンド・グロッソっていうのはね───」

 

「───ISによる世界大会であり、各部門の最優秀の証明、『ヴァルキリー』と世界最強の称号『ブリュンヒルデ』をめぐって戦う一大イベントだな」

「───そうそう、って弾!あたしのセリフとんな!」

「まあまあ、そんなカリカリしなさんな鈴さんや。弾がKYなのは今に始まったことじゃないだろ?」

「ちょっ、数馬!ナチュラルに人をディスるなよ!」

 

「ダン、カズマも……おはよう」

「おっはよーエメラダちゃん、今日も可愛いねー」

「……ちょっと数馬?なんでエメラダだけに言うわけ?」

「………性格直して出直して来い」

「オーケーわかった今すぐ殺す」

「はっ、今日の俺はいつもとは一味も二味も違うことを思い知らせtアッーーー!!!!」

 

エメラダが鈴とクラスメートで尚且つ、エメラダたちとの友人の一人である少年───御手洗数馬とのやり取りを眺めていると、遅れて登校してきた一夏が教室に顔を覗かせる。

 

「おはよー……何やってんだ?」

「いつもの事。で?ダン、続きは?」

「エメラダは動じねぇなぁ……続き、つっても大体のことは話し終わってるぜ?補足することっていえば……お前らの家の長女がその、ブリュンヒルデってことぐらいか」

「チフユが?……そうは見えないけど」

 

なんといっても、エメラダが常に家で見ている織斑千冬という女性はいつもグータラで家事のできない駄目な大人、という印象しかないのだ。急に『最強の女性』なんて言われてもイメージはそう湧くものでもない。

 

「ん…?もしかしてモンド・グロッソの話か?だったらそのことで話したいことが───」

「───ほらー、席に就けー!HR始めるぞー」

「っと、この話はまた後でな」

「?……わかった」

 

話を途中で切った一夏を気になりながらも、席に見送ったところで、学校の授業が始まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時は過ぎて放課後。

一夏は、今朝の話をするためにエメラダを探していた。

 

「……にしても、タイミング悪いよなぁ……先生に呼び出されるなんて……」

 

そう、というのも、この放課後に加え、休み時間という休み時間の間中、先生の手伝いを任されていたのだ。

行事が近いため、そのことは納得できるが、ことごとく会話の機会を奪われているのも事実である。

 

「(それに……エメラダのことも全然聞けてないよなぁ……)」

 

それに加えて、エメラダという、新しい家族のことについてもっと知ろう!…と決心した入学式の日から一ヶ月。鈴の登場から始まって、それからというもの、学校では友人に話途中で乱入され、家では千冬が居るため話をすることすらできていない状況である。

今回の用事はそのこととは関係ないものの、こうまで会話の邪魔が入ると何か仕組まれているかのように感じてしまう一夏であった。

……と、そんな風にグダグダ考えていると後ろから見知った、ちょうど探していた人物の声が聞こえた。

 

「──イチカ、終わったの?なら、帰ろう?」

「あ、エメラダ……すまないな、待たせちまって」

「ん……別に、気にしないよ」

 

そうして、二人は連れ立って歩き始める。

 

「………あーっと、そう言えば、今朝の話なんだが……」

「?………ああ、確かなんか言ってたね」

「そうそう、で、その話なんだが──────エメラダ、一緒に千冬姉の雄姿を見れることになりそうだぞ?」

 

「…………???」

 

……エメラダは、一夏の言葉に首を傾げるしかなかった。

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