風紀の狂犬   作:モノクロさん

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分岐点 後編

「シャーレの先生は、先程息を引き取りました」

 

 その言葉に、ヒナの思考は停止した。

 

 一体何を言っているのか?

 

 息を引き取った?

 

 誰が?

 

 先生が……息を引き取った?

 

 同じ言葉が何度も頭の中を駆け巡る。

 

 理解したくない現実を前に、ヒナの身体が耐え切れず、膝から崩れ落ちる。嘘だと。これは冗談だと、叫びたくなる衝動を抑えながらヒナは小鳥を見上げた。

そんなヒナに、小鳥が淡々と言葉を続ける。

 

「悲しい事です。出血多量によるショック死だろうとの事です。あぁ、これはいけない。私は彼をキヴォトスの外から来た人であると失念してました」

 

 困ったと言いながら、小鳥はヒナに歩み寄る。そして、膝を折ってヒナの視線に合わせると、絶望に染まる彼女の表情を見て満足そうに笑った。

 

「ですが、ちょうど良かった。貴女を惑わす元凶。その排除も同時に成し遂げる事が出来たのですから。これで貴女は、本当の意味で自由になれたのです」

 

 ヒナの頬に手を置きながら、小鳥がゆっくりと語り掛ける。

 

「さぁ、もう貴女を縛るものは何もない。本能のままに、成すべき事を成しましょう」

 

「っ」

 

 小鳥から離れようと身体を動かす。しかし、身体は思うように動かない。

 

 それでもと、ヒナは必死に身体を動かそうとする。身体を蝕む疲労と痛み、そして、先生の死による精神的なショック。様々な要因が重なった結果、彼女の動きを鈍らせているのだ。

 

「逃げないで下さい。どうか、逃げないで下さい。これは貴女にしか……ヒナ委員長にしか出来ない事なのです」

 

 逃がさないようにと、小鳥はヒナの身体に覆いかぶさる。そして、震える彼女の耳元で囁くように語り掛けた。

 

 ヒナにしか出来ない事。

 

 あまりにも身勝手で、あまりにも無責任な言葉に、ヒナの目が大きく見開かれた。

 

「私という怪物を、私という化物を、私という、人の皮を被った悪魔を、どうかその手で殺してください」

 

「…………え?」

 

 ヒナから僅かに漏れた声に、小鳥はクスリと笑う。そして、かぶさった姿勢のまま、その真意を語り始めた。

 

 

 

 始まりは幼少の頃、物心がつき、小鳥は自分が人と違うという事に気付いた。

 

 友人が、周囲の人間が当たり前のように持っているものを、自分は持っていない。

 

 所謂欠落者というものだ。

 

 否、与えられたものがあまりにも大きすぎたと言えるだろう。

 

 きっかけは些細な事だった。部屋に転がっていた手榴弾を勝手に持ち出し、遊んでいた友達がいた。安全ピンを外し、それを投げて遊んでいたその場を、たまたま通りかかった小鳥が、爆発に巻き込まれたのだ。

 

 その時、一緒にいた友人は大怪我をして泣き叫ぶなか、小鳥だけは、何が起こったのか分からず、首を傾げていたのだ。

 

 そして、爆発に巻き込まれても無傷の小鳥に、いや、傷を負いながらも、目に見えるスピードで傷が塞がり、傷一つ残らなかった彼女の体質を、周囲の人間から奇異な目を向けられた。

 

 それからだ。小鳥が周囲から孤立し始めたのは。当時の小鳥は、なぜ皆が自分を怖がるのか分からなかった。理由を聞いても誰も答えず、さらに気味悪がって避けられる。

 

 次第にエスカレートしていく周囲の態度。小鳥がいじめられるのに、そう時間は掛からなかった。誰も助けてくれない世界。それが小鳥の日常だった。

 

 化物と、怪物と、悪魔と罵られ、日々繰り返される言葉の暴力。

 

 いかに肉体が他の子と異なろうとも、未熟な精神はそうではない。

 

 精神は摩耗し、心が傷付いていく。

 

 そして、ある日を堺に、小鳥の中で、何かが壊れる音がした。

 

「私は化物、私は怪物、私は悪魔……」

 

 ベットの中で、手鏡の中の自分に向かって、小鳥は何度も繰り返す。

 

 人ならざる存在。人をやめた怪物。人の身でありながら、悪魔と罵られる存在。それが自分なのだと……。

 

 怪物なら、化物なら、人の皮を被った悪魔なら……。

 

「人の世界で生きるんだ。人の事を知らないと」

 

 それが、皆の悪意を一心に受け続けた小鳥の解答だった。

 

 後日、虐めの主犯格の前に立ち、その姿をじっと見つめた。

 

「な、なんだよ!! 気持ち悪ぃな!!」

 

 ソレは不快な表情を露わにし、何時もの様に拳を振り下ろそうとした。

 

 鈍い音と共に、ソレの身体がぐらつき、倒れ込む。

 

「え……え……?」

 

 鼻から血を吹き出し、狼狽するソレを、小鳥はじっと見つめた。

 

 様々な角度で観察し、溢れる血を指ですくい、感触を確かめる。

 

 そして、小鳥はソレの身体を触り始めた。

 

 腕、肩、胸と、まるで何かを確認するように。

 

「な、何してんだよ、お前!!」

 

 ソレは小鳥を押しのけようとするも、再び拳を何度も振り下ろし、反応を確認する。

 

 顔はボロボロになり、口から血の泡を吹いて痙攣するソレを見て、小鳥は再び拳を振り下ろす。

 

 何度も、何度もそれを繰り返し、動かなくなったソレの腕を両手で持ち上げながら、ゆっくりと、その指に力を込めた。

 

「あ……が……」

 

 ミシミシと、骨が軋み始める。ソレの悲鳴は声にならず、かすれた音が漏れるだけだ。

 

 そして……。

 

「あがっ!!」

 

 ゴキンと、小気味良い音と共に、ソレの骨が砕けた。

 

「へぇ……こうなってるんだ」

 

 小鳥はソレの手首から、順番に骨を砕いていく。何本か折って、爪を剥いだ辺りで、主犯格の意識は無くなったが、小鳥は気にせず続けた。

 

「ははは、真っ赤っ赤」

 

 その後、主犯格に暴行を加えている姿を目撃され、小鳥は再び孤立する事になった。

 

 小鳥は、もう気にしなかった。いや……気にする必要がなくなった。

 

 今回の観察で、人の事が少しわかった。次はもっと上手くやろう。

 

 その日から、小鳥の孤独な日々は終わりを告げ、彼女の新しい日常が始まった。それからだ。小鳥が日常的に人を観察するようになったのは。

 

 人の仕草、行動。それら全てが小鳥には新鮮だった。まるでパズルのピースがハマっていくかのように、人というパズルの答えが埋まっていく。

 

 しかし、それと同時に、自身の体質があまりにも他の人とかけ離れていた事を実感し、小鳥は落胆した。

 

 幾度となく観察を繰り返し、やがて自分が、この世界で生きていくには息苦しいものだと感じ始めた頃、人というものに興味や関心が薄れた頃に、小鳥は極論に至った。

 

 もういいや……化物なら化物らしく、人に討たれて終わりにしよう。

 

 古来より、化物は人に討たれて然るべきと、様々な本を読み漁り、化物の最後が如何なるものかと調べてきた。

 

 どうせ討たれるなら、自分が気に入った人間にしよう。

 

 ゲヘナ学園に入学を果たし、自分を討つ最高のパートナーを探し求めて街を彷徨った。

 

 そして見つけた。

 

 小鳥の眼前を無数の弾丸が飛び交い、不良生徒を薙ぎ払う。

 

 体躯にそぐわぬ愛銃をもって、一方的な暴力の嵐となって不良生徒を駆逐していく。

 

 彼女の戦い方に、空崎 ヒナの姿に小鳥は魅入ってしまった。

 

 自身が抱いていた理想の姿がそこにはあったのだから。

 

 だからすぐに理解した。

 

 あぁ、私は、この人に殺されたい。この人の弾丸に撃たれて、この人に討たれて終わりたい。

 

 そうすれば私はきっと、本当の意味で解放される。化物の自分から、怪物の自分から、悪魔と呼ばれた自分から解放されるのだと。だから……。

 

 

 

 

「お願いします。どうか私を殺してください。その手で、私という存在を終わらせて下さい。私は貴女に殺されたい。私は、その為にこの1年間を生きてきました」

 

「……」

 

 小鳥の告白を、ヒナは黙って聞き続けていた。

 

 小鳥にとって、これまでの過程は全て、自分という存在を終わらせる為だけの措置に過ぎなかったのだ。

 

 彼女にとって、ゲヘナも、トリニティも、万魔殿や風紀委員会も、その他全ての事柄もどうでも良かったのだ。

 

 他人から虐げられ、人として扱われなかった彼女の行き着いた先が、化物としての最後。

 

 化物を討つのは、何時だって人の役割だった。

 

 彼女もそれにならい、人に討たれる事を望んだのだ。

 

 だが……

 

「それなら……なんで皆んなを巻き込んだの。巻き込むなら、私だけにすればよかったじゃない。なのになんで皆んなを……先生も巻き込んだの?」

 

 ヒナの問いかけに、小鳥は首を傾げた。まるで分からないとでも言いたげな表情で、彼女は答えた。

 

「巻き込んだ理由ですか? 簡単ですよ。この1年で、貴女は変わってしまった。理由は分かりません。ですが、貴女が関わってきたものに原因があると考え、それを排除しただけです」

 

 小鳥はヒナに馬乗りになったまま、まるで日常会話でもするかのようにそう告げた。

 

「貴女のその優しさが、人への愛着が、貴女の在り方を歪ませてしまった。だから排除したのです。貴女には不要のものは全て……全てです」

 

「…………」

 

「そして、私は知っています。人は大事なものを失うと怒りを露わにするのだと。今の貴女は私を憎んでいる筈です、貴女から全てを奪った私を、貴女は心から憎くて仕方がない筈です。許せない筈です。その感情を、全て私にぶつけてください。それだけで良いのです」

 

 そう言って、ヒナから離れて立ち上がると、両手を広げて受け入れる準備を整える。

 

「さぁ、いつでも良いですよ。あはは、間に合った。ギリギリ間に合いました。よかった。もう間に合わないかと思いました。ですが私は、私として死ぬ事が出来る。こんなに嬉しい事はありません」

 

 ヒナは、何も答えない。ただじっと小鳥を悲しそうに見つめているだけだ。その姿を見て、小鳥は笑った。

 

「まだ足りませんか……でしたらもっと……」

 

「違う」

 

ヒナの呟きに、小鳥は首を傾げる。

 

「え?」

 

「……私は……あなたを憎まない」

 

「っ!!」

 

 ヒナの答えに、小鳥の表情が歪む。

 

「なんで……どうしてですか!! 私は貴女から全てを奪った!! なのに何故!!」

 

「だって、私は、あなたの事を恨む事ができないから」

 

 ヒナの答えに、小鳥は言葉を失った。

 

「確かに、私は貴女によって全てを奪われたのかもしれない。けど、同時に私は、貴女に救われた。救われていたの」

 

「え?」

 

 ヒナの言葉に、小鳥は訳がわからないと狼狽する。

 

「貴女が万魔殿に入ってから、ゲヘナは変わったわ。犯罪者の数も減り、昔と比べて住みやすい環境が整えられた。私には出来ない事を、貴女はこの1年でやり遂げた」

 

「な、何を言って……」

 

 それは全て、ヒナが所属する風紀委員会を弱体化させる為の、マコトの指示だ。小鳥はその指示に従い、昼夜を問わず、犯罪に手を染めた犯罪者達を取り締まったにすぎない。

 

 なのに何故、救われたなんて言うのだ?

 

「私は貴女に感謝している。確かに、貴女によって壊されたものもある。だけどそれ以上に、私には出来なかった事を、貴女が成し遂げた事の方がずっと大きかったの」

 

 ヒナはゆっくり立ち上がり、小鳥に近づくと、その身体を抱きしめた。

 

「だから、ごめんなさい。私では、貴女の望みを叶える事が出来ない。貴女を傷付ける事なんて出来ない」

 

「そんな……なんで……なんで……」

 

「ごめんなさい……貴女には、もっと早くに話しておけば良かった。エデン条約の後だなんて考えずに、もっと早くに……ごめんなさい……ごめんなさい……」

 

「ち……違う……私は、私の為……に……や、やめて下さい。私は、自分勝手で身勝手で……自分の為だけに……私は、化物で……化物だから……」

 

 こんな筈ではなかった。

 

 ヒナから全てを奪い、怒りの感情のまま、元凶たる自分を殺して欲しかった。なのに、何故……。

 

 その疑問を投げかけるよりも前に、乾いた破裂音が鳴り響いた。

 

 僅かな沈黙の後、ヒナの腹部が赤く染まる。巡航ミサイルをもってしても、倒れることのなかったヒナの身体から力が抜け、地面に倒れる。

 

「やった……やりました。仇は取りましたよ」

 

 ヒナが倒れる姿をスコープ越しに視認したアリウススクワッドの最後のメンバー、槌永 ヒヨリは、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら、皆の仇を討ったと歓喜の声を上げた。

 

 アツコを人質に取られ、抵抗する事も叶わず、一方的に撃たれた光景を目の当たりにしたヒヨリは、瓦礫の中に隠れ潜み、小鳥達の動向を監視していた。

 

 せめて一矢報いる為に、好機を見逃すものかと、ずっと息を潜めて隠れていたのだ。

 

 そしてヒヨリは、最高のタイミングで一矢報いる事に成功したのだ。

 

 だが、すぐにその歓喜の表情は絶望へと変わる。

 

 ヒナが倒れた瞬間、小鳥はヒヨリを視界にとらえ、彼女が逃げ出すよりも早く、ヒヨリに肉薄していたからだ。

 

 ヒヨリの身体が吹き飛ばされる。

 

 幾度となく地面に叩きつけられ、肺の中の空気が全て吐き出される。

 

 小鳥は倒れたヒヨリに馬乗りになると、銃床を何度も振り下ろし、ヘイローが消失するまで、執拗に殴り続けた。

 

「はは……痛い……ですね。苦しい……ですよね。貴女も……同じ……苦しみを……」

 

 最後にそう言い残し、ヒヨリが動かなくなると、小鳥は立ち上がりヒナの元に歩み寄る。そして、その傍らに膝をつくと、ヒナの身体を抱き上げた。

 

 まだ息がある。しかし、腹部から流れ出る出血は、止まる事はなかった。

 

「ヒナ委員長……お、起きてください。貴女がこんな……この程度で……」

 

 有り得ない光景だった。ただの弾丸で、致命傷になる事は有り得ない。

 

 まるで悪い夢を見ているようだ。

 

 あのヒナがたった一発の弾丸で……

 

 違う。これはなるべくしてなった事だ。全てを失ったヒナは、いや、先生を失った瞬間、ヒナの心は折れていたのだ。

 

 人は、何かを支えに生きている。その支えを失った彼女にとって、これは必然とも言えるだろう。

 

 此処にいるのは、かつてのヒナではない。全てを踏み躙られ、中身を失った空虚な存在。

 

 小鳥の腕の中で生き絶えようとしているヒナは、もう、遠い過去に見た彼女ではないのだ。

 

「ヒナ委員長……お願いです。どうか……どうか目を開けてください」

 

 腕の中で冷たくなっていくヒナを、小鳥はどうする事も出来なかった。

 

「ヒナ委員長……置いていかないで下さい。私は、どうすれば良いのですか? もう私、身体の感覚がおかしくて狂いそうなんです。自分が自分で無くなるのが分かるんです……貴女を待ち続けた1年の間に、身体が……おかしく……でも、私、化物で……だから、それが当たり前で……」

 

 ヒナの冷たくなった身体を抱き締め、小鳥は懇願する。どうすれば良いのかからない。何が正しいのかさえ、彼女には分からなくなっていた。

 

 そんな時だ。ヒナの唇が、僅かに動いたのだ。

 

「小鳥……貴女は……化物なんかじゃ……な…………ぃ」

 

 ヒナの言葉に、小鳥は目を見開いた。

 

 初めてだった。誰からも言われる事のなかった言葉を、小鳥は初めて耳にした。

 

「え……あ、あはは……何を……言って……誰もそんな事…そんな、そんな事……言う人なんて……」

 

 小鳥の言葉に、ヒナは最後の力で笑みを浮かべる。

 

 そして……そのまま力尽きた。

 

 死に顔とは思えないほど、晴れやかな顔で、最後の最後に、ちゃんと伝える事が出来たと、ヒナは安堵して息を引き取ったのだ。

 

「……ヒナ委員長?」

 

 小鳥は、動かなくなったヒナの身体を何度も揺すった。しかし反応する事はなかった。小鳥は、その場に崩れ落ちた。そして、ヒナの亡骸を抱き締めながら、声を上げて泣き叫んだ。

 

 しかし、その声が誰かに届く事はなかった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誰もそんな事を言う人はいなかった。

 

 たったそれだけの言葉を誰かがもっと、早くに投げかけてくれれば……

 

 貴女だけだ……貴女だけが、私を……

 

「……嫌いだ」

 

 冷たくなったヒナの亡骸を強く抱き締め、小鳥は呟いた。

 

「嫌いだ…嫌いだ…嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ!! みんな…みんなみんなみんなみんなっ!! 大っ嫌いだ!!」

 

 ヒナの亡骸を抱きながら、小鳥は怒りと憎しみを吐き出した。

 

 その怒りに、その憎しみに反応するように、頭上のヘイローは輝きを増し、小鳥の身体を侵食していく。

 

 そして……。

 

 小鳥のヘイローが砕け散った。

 

 在るべき姿に戻る為に、在るべき形に戻る為に……

 

ー其は〇〇柱の〇柱なりー

 

ー其は〇と〇〇を司るものなr……ー

 

『ERROR!!』『ERROR!!』『ERROR!!』『ERROR!!』

 

ー一部権限を破棄‼︎一部権限を破棄‼︎ー

 

ー権能の一部に歪みが発生‼︎権能の一部に歪みが発生‼︎ー

 

ー其は〇を司るもの、〇〇の肉体を以て〇を振り撒くものー

 

ー〇〇の〇〇を率いる大いなる〇〇よ、この世界に〇を振り撒けー

 

 頭の中に直接響くその声に、小鳥は、自身が人ならざる存在へと変異した事に気付く。

 

 最早どうでもいい。全て、全て委細承知した。

 

 ヒナの亡骸を取り込みし肉体が、巨大な翼を広げたソレが、空高く舞い上がる。

 

 〇〇の〇〇を率いたそれは、式典を後にした。

 

 世界に〇を撒き散らす為に。




分岐点はこれにて終了。
次回からは本編……から少し前の話を書くかもしれません。
沢山の感想、評価ありがとうございます。
今回の分岐点に関して、正直色々と思う所もある為、書いていて不安もありましたが、それでも、書き終える事が出来て良かったとも思っています。
正直な感想も含めて、お待ちしております。
それでは、失礼します。
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